そうそう、カーズと言えば、ちょっと前に行ったバージニアのルーレー(Luray)という洞窟におまけでついてる小さなクラッシクカー博物館で、スタンレーを発見しました!

スタンレーは、カーズで主人公マックイーンが迷ってたどりつくさびれた町で銅像になってる蒸気自動車ですが、いやー、実在したんですね。
アメロー


さて、リッチモンドにもどって、サーキットに入ると、おぉ、小さい!

そうですね、野球場ふたつ分くらいかな?ここリッチモンドは1周0.75マイルのショートオーバルで、もてぎと較べてかなり小さいです。

今回はピットウォークのチケットはケチって買いませんでしたので、まずはメーンストレート側の観客席から観察。

子どもたちお気に入りの、M&Mのマシンが出ていました。NASCARのマシンは身近なスポンサーが多く子どもたちも親しみが持てるようで、「あ、HomeDepotだ!UPSが抜いたよ!FedExがクラッシュしたよ!」と、始終叫んでいました。
アメロー


われわれの席は、バックストレート側ですがコースが見渡せる中段の席を確保していました。

ビジョンも、いちおう見えるところにありました(あんま見なかったけど)。
アメロー

やがて日も暮れてきて、ジェット戦闘機の飛来やパラシュート降下などで気分を盛り上げます。
アメロー

あぁ、しかし!ここで痛恨の雨!!!

徐々に本降りになり、皆観客席スタンドの下に退散します(野球場のように売店とかあるスペースになっている)。

20分くらいでやみましたが、路面はフルウェット。
アメロー

昔、インディーカーの中継でちょっとでも雨が降ったら走らないと言っていたのを思い出し、ここまで来て中止かよ!と暗澹たる気持ちになりかけましたが、"We will race tonight!"というアナウンスが!

そこから、巨大なドライヤーを積んだピックアップが何台も出て、コースを乾かし始めました。
アメロー


そしてついに、1時間ほどのディレイで、ようやくスタート!
アメロー


しかし台数が多すぎて各ドライバーのレース戦略とか、ぜんぜんわかりません。コアなNASCARファンの人は、実況中継の聞ける機械をレンタルしたほうがよいでしょうね。私はそこまでではないので、雰囲気を楽しむだけでよいですが。

音は、まとまるとたしかにすごいですが、1台1台は事前に聞いていたほどはなかったです。F1やWRCより、小さい。5.8リッターV8OHVエンジンの野太いサウンドは、ドゥカティーのMotoGPマシンに似ているように思いました。

子ども用には、会場で耳をすっぽりふさぐタイプの耳あて(?)を買いましたが(たしか17ドルくらい)、これは持参したアクティブノイズキャンセリング機構付の密閉型ヘッドホンとほぼ同等の遮音性があり、バッチリでした。売店のおばちゃんいわく、本来シューティング用だそうで、このへんはさすがアメリカ。
アメロー


レースは、雨が少し残っているのかいつもこんなもんなのかわかりませんが、スピンも多くしょっちゅうイエローに。やはり間近で見るクラッシュは、迫力あります。
アメロー


コース上のマシンの排除は、ロープをつけるのではなくて後ろからバンパーで押すのが、新鮮です。
アメロー


圧巻なのは、コースサイドの金網まで近寄って見るマシン。

コースサイドは通路になっており立ち止まり禁止なのでのんびりはできませんが、すごい音と風圧とタイヤカスが、肌で感じられます。
アメロー
アメロー


レースは中盤、地元選手FedEx ToyotaのDenny Hamlinとミスター・ナスカーDuPont ChevroletのJeff Gordon(この人も知ってました)が抜きつ抜かれつでトップを争う展開に。観客席もよりいっそうヒートアップしますが、ここで早々に沈没した下の子についで上の子のまぶたも重たくなってきました。時計を見れば11時近く、このふたりをかついでクルマまで戻るのは不可能、ということで、ゴールをまたず泣く泣くサーキットを後にしたのでした(詳しいレースの様子は、こちら でどうぞ)。

このブログの読者の中では知らない方が圧倒的に多いと思うので説明しますが、NASCAR(ナスカー)とは、インディーカーとならぶアメリカンモータースポーツの代表格で、インディーカーがF1のようなタイヤがむき出しのレーシングカーであるのに対して、NASCARは日本のGT選手権などと同じように外見上はいちおう市販四輪車(セダン)の形をしたマシンで争われます。・・・というような説明よりも、お子さんがいらっしゃる方には、ディズニーの映画「カーズ」(CARS)のモデルとなったやつ、と言ったほうがわかりやすいでしょうか。

なんでも独自の決まりを作りたがるアメリカ。モータースポーツの世界もその例にもれず、インディーもNASCARも、オーバルサーキットといってだ円形のサーキットをぐるぐる回って争われます(モータースポーツの初期に競馬場を使用したから、と言われています)。そして、このオーバルのレースがイマイチ好きでない私は、これまであまりアメリカンモータースポーツを真剣に見たことがなかったのですが(服部尚貴・中野・高木が参戦していたころのCARTはけっこう見ていた。あのころはなかなかおもしろかった!)、学校も終わって少し時間に余裕のできた今、一度くらい本場でアメリカンモータースポーツを観ておかねば!ということで(また「カーズ」大好きの子どもたちの声にも押されて)、先週末はサーキットに足を運ぶことになったのでした。


今回観戦したイベントは、正式には"Chevy Rock & Roll 400 NASCAR Sprint Cup Series"といって、シリーズ終盤の重要な一戦であるようです。決勝は、土曜日の午後7時30分から。
レースの開催されるRichmond International Racewayは、ワシントンDCから少し南に下ったバージニア州の地方都市リッチモンドの郊外にあり、そんなに遠くなさそうでしたが、決勝当日の夕方はかなり渋滞するとの情報を得て、午前11時ごろに家を出ました。リッチモンドに近づくにつれ高速が混んできましたが、サーキットまで2時間はかかりませんでした。たぶんDC中心部からでも、同じくらいだと思います。

距離は、ぴったり100マイルでした。


今回入手したチケットは安いバックストレート側の席(といっても1枚70ドルする。しかも子どもも年令にかかわらず必要)なので、バックストレート側である北側の駐車場にあたりをつけアプローチしていくと、否応なく来た順にレース場に近い駐車場へと誘導されます。

駐車場がタダなのは、鈴鹿F1のたんぼ駐車場に慣れた身には、うれしいところ。

この時間だとサーキットからそんなに離れてないところに停めることができ、後で買ったりもらったりしたグッズで両手がいっぱいになったときも、クルマに置きに帰ることができました!(日本じゃこれは難しい)


駐車場に着くと、みんな即テントを広げBBQの始まりです!
アメロー

驚いたのは、このけん引式のBBQグリル!!!

テキ屋さん?!イヤイヤ、一般人です。

アメリカ人のBBQにかける情熱は、おそろしいものがあります。
アメロー

サーキット正面の広場に回ると、新旧のレースカーが展示されており、いきなりテンションあがりまくり。
アメロー
アメロー


至近距離で見ると、ヘッドライトが精密に「描かれている」のもよくわかります。
アメロー


それにしても、軍関係のレーシングチームが多いです。

隊員獲得のためのプロモーションのようですが。
アメロー
アメロー


フェイスペイント屋さんが出てたので、やってもらおうかなと思いましたが、完成品はコレですからねぇ。ダイナミックすぎます。。。
アメロー


私はNASCARドライバーで名前と顔が一致するのは正直モントーヤぐらいでして、時おり会場周辺でドライバーらしき人物を見かけるのですが、だれがだれだか。。。

でも、スコット・スピードは、わかりました。

トークショーで、「やっぱアメリカはサイコーだね。帰ってきてホントよかったよ!」みたいな話をしてました。
アメロー

ひときわ大きなGMブースでは、"BUY AMERICAN"の文字も躍ります。

ごめんなさいね。アメ車も検討してたんだけど、このたびは協力できなくて(その話はまたあらためて)。
アメロー


そして、GMブースの一角で、ついにカーズ発見!さっそく子どもたちは走っていきます。
アメロー


なおもGMブース。おとなは、カーズよりカマロが気になります。

白黒のツートンにオレンジのアクセントがレーシーなこの車両は、Dale Jr. Editionだそうです。
アメロー


それにしても、このたためる気配のまったくないサイドミラーは、日本に持ってくる際の難儀を予感させます。
アメロー


外では、マスタングのドリフト試乗会。マスタングは通勤快足有力候補のひとつとして真剣に検討したのですが、諸所の事情により断念。走ってる姿を見ると、やっぱりカッコイイですねー。
アメロー


お客さんも、ノリノリです。窓から手出しちゃってますけど、いいんですかね?
アメロー

長くなりすぎたので、レースの模様は後日ということで。。。

バーイグザム準備期間中は、当然というかなんというか、予備校の教材以外はほとんど読まなかったのですが、この「アメリカ憲法入門(第5版)」(松井茂記/有斐閣)だけは読みました。


アメリカ憲法(連邦憲法)の勉強を始めて驚いたのが、必ずと言ってよいほど州と連邦との緊張関係を中心として、話が進んでいくことです。これは、立法であれば連邦議会の州際通商規制権、司法であれば連邦裁判所の法域といったような形で表れ、人権論は「その次」に論じられる印象があります。
それこそが連邦憲法の、イヤ、アメリカ合衆国という「連邦」の存在意義、ということなのでしょうが、憲法の役割は一にも二にも人権保障であり、これをまっとうするための制度として統治機構がある、という日本の憲法学会で支配的な(と思われる)考え方と、(両国憲法の歴史的関係を前提とすると)たいへん興味深い違いであると思われます。
この本もまさにそういった構成で、前半は連邦政府の統治機構、構造についてであり、種々のケースブックの議論の集大成のような、わかりやすい説明となっています。


他方、後半の人権論については、やや判例の羅列の感がなきにしもあらずですが、これはアメリカ憲法学における人権理論が一筋縄ではいかないからであって、これをもって著者を責めるのは酷というものでありましょう。
アメリカの人権論は、なんというか、たとえば修正第5条のデュープロセス条項が初期には奴隷のはく奪(奴隷の人権のはく奪ではない)を違憲とする根拠として使われたように、その時々における裁判官の創造の賜物のようなところがあります。なので、明快な思想をもって説明するのはなかなか困難であるし、また、そういった試みはどこかでほころびが出てくる、ということなのだろうと思います。


最近6版まで出たようなので、私なぞが言うまでもなく定評ある本なのだろうと思いますが、LLMやバーの準備のために、また日本国憲法の理解を深めるためにも、よい書物であると思います。

次の月曜日は、こちらでは祝日です。金曜日から連休を決めこむ人が多いのか、いつもは渋滞の激しいポトマック川にかかる橋のあたりも、昨日はガラスキでした。
天気がいいので、お昼休みにオフィスの周りをぶらぶらしてみました。


ほんの数分歩いただけで、ジョージタウン大学ロースクールを発見!
正式には、Georgetown University Law Centerというののかな?このあたりは、地下鉄の駅名がJudiciary Squareというだけあって、法律関係者が集まっています。私のお世話になっている法律事務所も、この一角にあります。
アメロー

少し丘をあがると、ユニオンステーション。
広い!人が多い!東京都心のターミナル駅のようです(建物以外は)。
アメロー

オフィス街から、広場をはさんで国会議事堂。
アメロー

世界でもっとも重要な任務についているかもしれないハーレー(奥が国会議事堂)。

アメロー


国会議事堂の向かいは、連邦最高裁判所。
なお、ホワイトハウスはなぜかちょっと離れたところにあります。
アメロー

これで、約1キロ圏内。
ホームレスの施設があるため(NGOがメッセージをこめてあえてこの地域に作ったのだとか)ホームレスの皆さんはやたら多いですが、超重要政府施設が集まるだけあって警察もやたら多く、治安は問題ないです。ジョージタウン・ローをお考えの皆さん、ご安心を!
もっとも、ユニオンステーション北側は、一度道に迷ってクルマでぐるぐる回りましたが、さびれた住宅地でそうとうヤバそうでした。ふつうの人は行かないとは思いますが。


それにしても、もよりの銀行に行くだけなのに、国会議事堂と連邦最高裁の間を通るとは、まったくこの街ならではです。

今日の午後は、子どもたちの入学に必要な予防接種を受けさせるのに、半日丸々つぶれました

医療関係は日本でもとかく時間がかかるものですが、まったくどうにかならないものでしょうかね。

この手の非生産的な雑務の多さを思うと、LLMと実務研修を同じ都市で行うというのもよいアイデアだったかもしれぬと、いまさらながらにしてちょっと思います(少なくともこれで費用はかなり節約できるはず)。


で、本題ですが、日本人ツベルクリン問題というのがあって、これはBCGを受けている日本人がアメリカでツベルクリン検査をすると陽性反応が出て結核と診断され、その結果入学を拒否されたりすることがあるという問題なのですが、その関係で、アメリカでツベルクリンの予防接種を受ける/受けさせるにあたっては、あらかじめ医師に日本のBCG方式について説明する、という頭の痛い作業が必要となります。

できれば日本でお医者さんに英文かつ署名入りの説明レターをもらっておけばよいのですが、そこまで親切なお医者さんも少ないでしょうね。

私も持っていなかったので代わりにネットで英文の説明を探したのですが、私は医学はまったくの素人ながら、ざっと検索した限りではWikiのこのページ がよいように思いました。

とりあえずこの"4 False positive result"と"5 BCG vaccine and the Mantoux test"あたりを読んでもらえば、ツベルクリン検査やレントゲン写真撮影を回避する役には立たなさそうですが、言いたいことはわかってもらえそうです。


今日のお医者さんは、前述の事情については知っていましたが、なおもツベルクリン検査が必要という判断でした(ちなみに、ボストン(ブルックライン)では年齢的に要求されてなかった)。Wikiに書いてあるとおりだったわけだ。

バージニアでは子どもの予防接種は無料だったは、唯一の救いでした。

ちょっとおもしろい指摘をしている人がいました。
ホンダの第2期F1参戦最後の年となったのは、1992年
そしてその翌年、非自民連立の細川政権が誕生したのでした。
ご承知の通り、ホンダは昨年2008年をもって、第3期F1活動から撤退
そして今年、民主党政権が誕生することになりました。

こ、これは?!


私なりに分析を加えてみるとすれば、キーワードは経済と環境でしょうね。
92~93年はバブル崩壊で景気が低迷。閉塞感が高まる中、政治にも変化が求められた。他方で、深刻さを増す環境問題は、自動車産業においては不景気に追い打ちをかけるようにしてモータースポーツどころではない状況を生み出し、政治においては環境への配慮がより高そうな(ホントのところは知りませんが)左派より政権への支持を生み出した。
こんなとこではないでしょうか。


さらには、ホンダと小沢一郎の両方ともおそろしく時代の空気を読むのがうまい、とも言えそうです。
いずれにせよ、92~93年のときは、その後しばらくF1人気も日本経済も低迷してしまったのが非常に気がかかりです。

もはや海外生活の必需品と言っても過言ではないのが、インターネット
特に、今回の家では節約のため電話とテレビは契約しないことにしたので、なおさらゆずれません。


事前に調べてみると(インターネットの契約をするのにもインターネットを使うので、引越のときは前の家でインターネットが使えるうちに手配しておかないとえらく面倒なことになる)、新居では電話会社VerizonのDSLとケーブルテレビ会社Coxのサービスが使えるようです。
アメリカでは、アパートから携帯電話までなんでも1年契約が基本なのですが、バージニア滞在は半年ちょっとの予定なので、1年契約はできません(中途解約するとおきまりの高額のペナルティーを取られる仕組み)。なので、ホームページ上でmonth-to-month planを明記していたVerizonに申込みました。


Verizonのモデムはすぐ来て、設定も(いろんなソフトをダウンロードさせられるのが気に入りませんが)なんとか終わりました。
しか~し、15分くらいたつと、切れてしまう。。。つなぎなおしても、また切れてしまうことのくりかえし。これではオンラインで大事な作業はできません。ちょっとちょっとー、と思いながら様子を見ていると、そのうち、まったくつながらなくなってしまいました
しょうがないのでヘルプデスクに電話していろいろ試すもうまくいかず、技術者を派遣するから、ということに。ところが、ここからが真の問題なのですが、金曜日に電話して、来てくれるのは最速でほぼ一週間後の木曜日。しかも、当日は朝8時から夕7時までに行きますから、だれか家にいてください、とのこと。いくらアメリカとはいえ、これはヒドすぎます。


というわけで、Verizonに見切りをつけCoxに電話してみると、年間契約でなくても契約できるとのことなので、さっそく契約。
モデムは営業所に取りに行って(送ってもくれるそうです)、設定を試みたもののうまくいかず、ヘルプデスクへ電話。そこでもうまくいかず、またもや技術者を派遣するから、ということになったのですが、こちらは翌日の午後1時から3時の間に行きます、とのこと。ふつーそーだべ。


原因はどちらも屋内配線に問題があった(前の住人が特殊な配線を組んでいた模様)ようですが、こうして期せずしてふたつのインターネットが併存する状態になりました。

さて、どっちを生かし、どっちを切るべきか。
1年前にボストンでも使ったYahoo! BBのサービス を使って、土曜の午後、調べてみました。


Cox:
下り通信速度(ダウンロード・スピード) 約400~3000 Kbps
上り通信速度(アップロード・スピード) 約200~1900 Kbps


Verizon:
下り通信速度(ダウンロード・スピード) 約1000~4000 Kbps
上り通信速度(アップロード・スピード) 約700 Kbps


Verizonの兄ちゃんは、この地域の電話線は銅線が細いからスピード出ないよ、と言っていたのですが、平均してCoxの倍ぐらい出ている印象があります。Verizonの上りの速度は何回測っても一緒。Coxは速度の変動が激しく、下りより上りの方が早い傾向にあります。
カスタマーサービスの対応は圧倒的にCoxのほうがいいのですが、Verizonの接続はその後は安定してるし、スタバなどでの公衆無線LANもタダで使える(らしい)ので、う~ん、悩みます。

バージニアに引越してから2週間くらいかけて、ようやくネットがマトモに使えるようになりました。
関係者の皆様には、ご心配をおかけいたしました。


ボストンは早目に出てバージニアでゆっくりしたいと思っていたのですが、連日子どもの学校探し、2台目のクルマ購入、SSN取得、膨大な数の住所変更手続、家具や身の回りの品の調達・・・といった細かいことでけっこう忙しく、あんまりゆっくりした感じはしません。でもまぁ、まだ終わってないこともあるので、早目に来たのは結果としてよかったです。


来週から仕事(OPT)ということで、昨日は重い腰をあげて髪を切りに行ってきました。オフィスはDCのど真ん中で、自宅からはクルマで45分くらいと思われます。


このブログは、しばしどうしようか考えたのですが、いちおうまだアメリカ法の勉強中ということで、そのメモがわりに残しておこうと思います。
ただ、これまでにもまして更新の頻度が落ちると思いますので、どうぞご承知おきを。

たいへんながらくごぶさたしておりました。
明日、ボストンを発ちます。
先ほど、引越の荷出しが終わりました。
ビザ関係のオフィス(えらく離れたところに移転していたのを知らず、昨日無駄足を踏まされました)でI-20のトラベルシグネチャー(再入国に必要な裏書き)をもらい、履修登録関係のオフィスで成績証明書等をもらい、最後にLLMオフィスへあいさつに行ったらお昼どきでだれもいなかったので、一息ついているところです。図書館の、いつもの窓際のキャレルで、いつものようにスタバのアイスバニララテを飲んでいますが、こんなことをするのも間違いなくこれが最後になるでしょう。


バーイグザムは、どうにか終わりました。
事前の模試等でいちども平均点を上回ることができなかったので、今回はかなり厳しいと思いますが、かといってこれ以上のこともできなかったので、仕方ねぇやという気持ちでいます。


それよりも、初めてのニューヨークの印象は、強烈でした。小学生のころからの念願のニューヨークで入浴!はどうでもよいとして、ふだん(日本でもアメリカでも)大都会というわけではない地域で暮らしてきた私としては、ずいぶんゴミゴミしてるなー、というのがいつわらざる感想。アメリカって土地あり余ってるのに、なんだってこんなに密集しなきゃいけないんだろ?と思ってしまいました。


そんな中うれしかったのは、サマースクールで一緒だった友人と再会できたこと。さすがは世界の中心、ニューヨーク!
着いた日はホテルのそばのサブウェイで済ませましたが、二日目はラーメンの一風堂へ、三日目は別の友人と東京で言うと権八ふうの居酒屋へ連れてってもらいました。おふたり、お忙しいなかどうもありがとうございました。


四日目は、帰りのバスまで時間があったので、ホテル・試験会場(ジャビットセンター)から地下鉄で行きやすい、グラウンドゼロへ行ってみました。

事前に聞いていたとおり巨大な工事現場といった趣でしたが、周囲をぐるっと回ってみると、隣接した小さなビルにビジターセンターがあって、ここはなかなかよかったです。911当日の様子が写真や被災した物の展示などで紹介されており、忘れていた記憶がよみがえりました。当時私は外資系の会社で働いていたので、外国人の上司が緊急帰国するのしないのと大さわぎになり、対応に追われたものでした。
ここはごく小さいので、行くなら朝早くとかのほうがよいかもしれません。
人類の、そしておのれのおろかさをかみしめた4日間でした。
アメロー

で、帰ったら、たいへんなことになっていました。
留守中、妻がクルマを後ろからぶつけられ、RAV4のリアセクションがメチャメチャ(乗員は全員無事)。
帰った翌日の金曜日から、保険会社と保険代理店に数えきれないほど電話し、警察に行ったら事故報告書は警察に出すけど警察には置いてないから自分でウェブサイトからダウンロードしろとかわけのわからないことを言われ、保険業者指定の損害査定業者("appraiser"とか言ってた)にクルマを持込んで査定してもらい、そこは修理はやってないのでディーラーに行くとサービスはディーラーでやるけどボディーワークは出入りの独立業者がやるから電話でアポとって明日また来いとかびっくりするようなことを言われ(どうやらサービスというのはこちらでは点検という意味限定らしい)、とお決まりのコースです。
バーイグザムの一週間後の金曜日(つまり今日)に引越の予約を入れてあったので、これはアセリました。
最後の修理業者さんががんばってくれて、どうにか今日中に修理が完了する予定なので、つなわたりで明日はボストンをクルマで出発できる予定です。


とまあ、ハプニングに始まりハプニングに終わる一年間でしたが、実に貴重な経験ができた一年間でもありました。
お世話になった皆様、あらためてどうもありがとうございました。

関係各位にご心配をおかけしている(この記者会見の定番フレーズ、日本語としてあってるんですかね?)ようなので、前回書いたロースクールの証明書がBOLEに届いてないらしい件の続報を。

木曜日、BOLEからメールで連絡が来てすぐ電話するもののつながらず

金、土、日と連休で、月曜にBUローの事務室(履修登録関係の事務室で、LLM事務室とは別)からBOLEに電話で確認してくれることになっていたのでした。


月曜日は、9時5時でBarBriの(地獄の)MBE模試があり、会場のボストンの幕張メッセみたいなところへ受けに行ってたのですが、午前3時間の試験が終わってお昼休みの貴重な1時間にBUローの事務室へ電話してみると、明るい声で「今BOLEに電話しようと思ってたのよ~♪」

やっぱり。これは完全に想定の範囲内でした(思えば私もアメリカ暮らしが長くなったものよ)。午後3時間の試験が終わったころにはきっと事務室も閉まってしまうので、メールで結果を連絡してもらえるようお願いして、電話を切りました。

その後、精根尽き果てて(一日6時間の試験ってほんとキツイっす)帰宅し、メールをチェックすると「BUローの証明書は届いてました。BOLEの言ってるロースクールの証明書っていうのは、日本の大学の証明書のことみたいです。」という事務室からのメールが。

う~む。実はこれも想定の範囲内でした(だから木曜日にBOLEに確認したかった)。しかし、手もとには提出した出願書類一式のコピーと、Fedexの控え伝票が残っています。伝票番号で追跡してみると、5月4日9時33分にちゃんと配達されており、受取りのサインをした人の名前まで記録されています。これはどうやら、BOLEと直接対決するしかなさそうです。


ということで今日火曜日、朝イチでBOLEに電話し、かくかくしかじかと経緯を述べると、「こちらで無くなったのかもしれないわね。探してみるわ。」と、アッサリ。そう言われるとそれ以上どうしようもないので、こちらの電話番号を残して電話を切ります。

しかし、その後何時間経っても連絡はなし。これも想定の範囲内(ていうか、すべてがお約束すぎる)だったので、終業時刻の1時間前になったところで再度BOLEに電話してみると、別の担当者が出てまたイチから事情を説明。「ちょっと待ってね。」と言われ、その後ゆうに20分は待たされ(今探してたのだと思う)、結論は「こちらにはなかったわ。」

それって、ファイナルアンサー?どうやらそうみたいなので、「こちらに出願書類一式の控えがあるので送りますけど?」と言うと、「ファックスして。」とのこと。大急ぎで手書きのカバーレターを書いて、困ったときのLLM事務室にかけこんでファックスしてもらいます。

送信後すぐBOLEに電話してファックスが届いたか確認するとともに、「それで、明日水曜日が締切だって言われてるんですけど、次は私はどうすればいいんでしょう?」と聞いてみると、またしても「ちょっと待ってね。」と言われ、なにやら上司と相談している気配。

そして出た最終的な結論は、「これでいいことになったわ。」


きっと、Fedexの配達記録が決め手になったんだと思います。出願書類には、筆跡(自署名)のサンプルを公証したもの、などというものも含まれており、そのファックスになんの価値があるのかまったく理解できませんが、むこうがいいと言ってるものに異議を唱えるいわれはまったくないので、当然スルーです。


ここのところ、バーの勉強は思うように進まないし(点数があがらない。BarBri模試もパッとしなかった)、新しい家探しはすでに6つも断られて難航してるし(短期なのが障害)、今のアパートには他人が連日のように内見にずかずか入って来られるし(しかも数時間前の連絡とかでOKとも言ってないのに)、と弱ってたところにもってきてのこの騒動。何年ぶりかで、マジで胃が痛くなりました。