そうそう、カーズと言えば、ちょっと前に行ったバージニアのルーレー(Luray)という洞窟におまけでついてる小さなクラッシクカー博物館で、スタンレーを発見しました!
スタンレーは、カーズで主人公マックイーンが迷ってたどりつくさびれた町で銅像になってる蒸気自動車ですが、いやー、実在したんですね。
さて、リッチモンドにもどって、サーキットに入ると、おぉ、小さい!
そうですね、野球場ふたつ分くらいかな?ここリッチモンドは1周0.75マイルのショートオーバルで、もてぎと較べてかなり小さいです。
今回はピットウォークのチケットはケチって買いませんでしたので、まずはメーンストレート側の観客席から観察。
子どもたちお気に入りの、M&Mのマシンが出ていました。NASCARのマシンは身近なスポンサーが多く子どもたちも親しみが持てるようで、「あ、HomeDepotだ!UPSが抜いたよ!FedExがクラッシュしたよ!」と、始終叫んでいました。
われわれの席は、バックストレート側ですがコースが見渡せる中段の席を確保していました。
ビジョンも、いちおう見えるところにありました(あんま見なかったけど)。
やがて日も暮れてきて、ジェット戦闘機の飛来やパラシュート降下などで気分を盛り上げます。
あぁ、しかし!ここで痛恨の雨!!!
徐々に本降りになり、皆観客席スタンドの下に退散します(野球場のように売店とかあるスペースになっている)。
20分くらいでやみましたが、路面はフルウェット。
昔、インディーカーの中継でちょっとでも雨が降ったら走らないと言っていたのを思い出し、ここまで来て中止かよ!と暗澹たる気持ちになりかけましたが、"We will race tonight!"というアナウンスが!
そこから、巨大なドライヤーを積んだピックアップが何台も出て、コースを乾かし始めました。
しかし台数が多すぎて各ドライバーのレース戦略とか、ぜんぜんわかりません。コアなNASCARファンの人は、実況中継の聞ける機械をレンタルしたほうがよいでしょうね。私はそこまでではないので、雰囲気を楽しむだけでよいですが。
音は、まとまるとたしかにすごいですが、1台1台は事前に聞いていたほどはなかったです。F1やWRCより、小さい。5.8リッターV8OHVエンジンの野太いサウンドは、ドゥカティーのMotoGPマシンに似ているように思いました。
子ども用には、会場で耳をすっぽりふさぐタイプの耳あて(?)を買いましたが(たしか17ドルくらい)、これは持参したアクティブノイズキャンセリング機構付の密閉型ヘッドホンとほぼ同等の遮音性があり、バッチリでした。売店のおばちゃんいわく、本来シューティング用だそうで、このへんはさすがアメリカ。
レースは、雨が少し残っているのかいつもこんなもんなのかわかりませんが、スピンも多くしょっちゅうイエローに。やはり間近で見るクラッシュは、迫力あります。
コース上のマシンの排除は、ロープをつけるのではなくて後ろからバンパーで押すのが、新鮮です。
圧巻なのは、コースサイドの金網まで近寄って見るマシン。
コースサイドは通路になっており立ち止まり禁止なのでのんびりはできませんが、すごい音と風圧とタイヤカスが、肌で感じられます。
レースは中盤、地元選手FedEx ToyotaのDenny Hamlinとミスター・ナスカーDuPont ChevroletのJeff Gordon(この人も知ってました)が抜きつ抜かれつでトップを争う展開に。観客席もよりいっそうヒートアップしますが、ここで早々に沈没した下の子についで上の子のまぶたも重たくなってきました。時計を見れば11時近く、このふたりをかついでクルマまで戻るのは不可能、ということで、ゴールをまたず泣く泣くサーキットを後にしたのでした(詳しいレースの様子は、こちら でどうぞ)。