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こんにちは。売れプロ14期生の(Y)です。
今月から秋入塾のメンバーが加わり、盛り上がってきました。
そしてついに、実務実習(企業のコンサル)が始まりました。診断士試験合格後に行った実務従事以来の実習です。
今回の実習先は飲食店です。先日、青木先生と塾生でオーナーへのヒアリングを実施しました。
塾生が事前に用意した質問に加え、先生からは鋭い問いが次々と投げかけられます。単なる思いつき(ジャストアイデア)ではない、実現可能性の高い提案がその場で出されるときもあります。まさにプロの仕事を肌で実感することができました。
わずか1時間のヒアリングからですが、自分なりに得た学びをまとめます。
1. 「具体」を問い、回答の解像度を上げる
抽象的な問いからは、抽象的な答えしか返ってきません。例えば「最近の業績はどうですか?」と聞いても、「まあまあです」という返答で終わってしまいます。 プロのヒアリングでは具体的な数値を交えて問いを立てます。Who(会社全体か一部署か)、When(年間か月間か)、What(売上か収支か)などを特定し、数値を明確にすることで、事実(ファクト)に基づいた解像度の高い回答を引き出せると感じました。
2. 「MECE」で思考の漏れとダブりをなくす
ヒアリングの相手は多忙な中で私たちに時間を割いてくださっています。限られた時間で情報を網羅し、後からの追加質問を避けるためには、MECE(漏れなく、ダブりなく)で考えることが不可欠です。青木先生が度々おっしゃるこの基本の思考を、ヒアリングの準備段階から意識していきたいと思いました。
3. 「フレームワーク」を思考の補助線にする
これも青木先生が何度も口にしています。自分の主観や経験だけに頼ると視点が偏ってしまいます。 例えば売上なら「客数×客単価」、客数なら「既存×新規」と分解する。3Cや5フォースの視点を持つ。フレームワークを志向の補助線として頭の中に忍ばせておけば、最短距離で本質的な課題へと迫ることができるのだと思いました。
4. 「専門用語」に頼らず、共通言語でを使用する
経営者全員が、診断士が使うような専門用語を日常的に使っているわけではありません。「バリューチェーンが……」といきなり語り出しても、相手との間に壁を作り、心理的な距離を生んでしまいます。 自分が持つ専門知識を相手も理解していると勘違いして話し続けた結果、真の問題に迫ることなくヒアリングを終了することにもなりかねません。誰もがわかる言葉に変換して共通言語で話すことが大事だと感じました。
5. シンプルに、ハッキリとした声で問う
優れた質問ほど短く、鋭いものです。「先ほどお話ししましたが……」といった余計な前置きや、自分の知見を誇示するような説明は、相手の思考を妨げるノイズでしかありません。 また、どんなに良い問いでも、声が小さければ相手に届きませんし、自信なさげに見えて不安にさせてしまうかもしれません。今回のヒアリングでも私は青木先生から声の出し方を指摘されたので、特に気をつけようと思いました。
今回のヒアリングでは多くの学びがありました。
クライアントが抱える真の課題は、最初から理路整然と言語化されているわけではありません。複雑に絡まった糸のように、時に組織の力学や個人の感情も入り混じっています。当事者だからこそ、足元の問題に気づけないこともあるでしょう。
だからこそ、私たちコンサルタントが相手の気持ちに寄り添い、その発言や思いの背景を深く理解する必要があります。「問い」が変われば、「答え」が変わってくるはずです。
売れプロを通して、ヒアリングの極意をさらに学んでいきたいと思います。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。
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