今回は問27です。
問題文を見てみましょう。
問 27 自動車の特性と運転に関する次の記述のうち、適切なものには解答用紙の「適」の欄に、適切でないものには解答用紙の「不適」の欄にマークしなさい。
設問文を見てみましょう。
1.前方の自動車を大型車と乗用車から同じ距離で見た場合、それぞれの視界や見え方が異なり、運転席が高い位置にある大型車の場合は車間距離に余裕がないように感じ、乗用車の場合は車間距離に余裕があるように感じやすくなる。したがって、運転者に対して、運転する自動車による車間距離の見え方の違いに注意して、適正な車間距離をとるよう指導する必要がある。
距離の錯覚
距離感のズレは運転中に生じやすく、これが原因で事故にいたるケースがあります。
車体の小さい二輪車は遠くにいるように見え、逆に大型トラックは実際より近くに感じられます。
交差点右折時などは、対向車線を直進して来た二輪車との距離を見誤ったために衝突するという事例が多く発生しています。
また、運転席が高い位置にある大型車の場合は車間距離に余裕が有るように感じ前方を走行している自動車との距離を実際よりも長く感じます。
よってこの設問文は不適です。
設問文を見てみましょう。
2.自動車のハンドルを切り旋回した場合、左右及び前後輪はそれぞれ別の軌跡を通る。ハンドルを左に切った場合、左側の後輪が左側の前輪の軌跡に対し内側を通ることとなり、この前後輪の軌跡の差を内輪差という。ホイールベースの長い大型車ほどこの内輪差が大きくなる。したがって、このような大型車を運転する運転者に対し、交差点での左折時には、内輪差による歩行者や自転車等との接触、巻き込み事故に注意するよう指導する必要がある。
内輪差とは
内輪差というのは、車が右折ないし左折した時の内側の前輪が描く軌道と、内側の後輪が描く軌道の差のこと。
一般的に前進している時に問題となり、巻き込み事故などの原因にもなる。
また、狭い道路では後輪を乗り上げてしまう可能性もある。
これは外輪差とも共通で言えることだが、ホイールベースが長ければ長いほど、外輪差、内輪差は大きくなる。
また、内輪差は外輪差よりも大きい。
後退する車の外輪差 外輪差とは
外輪差とは、車が右折、左折した時の外側の前輪が描く軌道と、外側の後輪が描く軌道の差のこと。
通常、走行中にはあまり気にする必要はない。
外輪差を気にしなければならないのは、主に後退時だ。後退時には外輪差による接触事故が増える。
特に前向き駐車をした場合、駐車場から出る際に外輪差に気をつけないと画像のように隣の駐車スペースに前方がはみ出してしまう。
もし、隣に車が止まっていたらぶつる。
よってこの設問文は適です。
設問文を見てみましょう。
3.一般的に車両全長が長い大型車が右左折する場合、ハンドルを一気にいっぱいに切ることにより、その間における車体後部のオーバーハング部分(最後輪より車両後端までのはみ出し部分)の対向車線等へのはみ出し量が少なくなり、対向車などに接触する事故を防ぐことができる。したがって、このような大型車の右左折においては、ハンドルを一気にいっぱいに切るような運転を心がける必要がある。
オーバーハングが大きい(長い)と、鈍重ではあるが高級や安楽、小さい(短い)と踏ん張りがきき、機敏な印象が強まる傾向にある。またセダンやステーションワゴンの場合、リアのオーバーハングは、そのままトランクルーム(後者はラゲッジルーム)の広さにも繋がるので、外見やドライブフィーリングなどをあまり気にしないユーザーから見ても重要な要素となる。ただし、オーバーハングが大きすぎる(長すぎる)と、狭い場所での取り回しに苦慮するなどといったデメリットも生ずる。特にバスやトラックなどの大型車は、大きくハンドルを切るときにはリアオーバーハングを考慮する必要がある。
したがって、このような大型車の右左折においては、ハンドルを一気にいっぱいに切るような運転は避ける必要がある。
よってこの設問文は不適です。
設問文を見てみましょう。
4.自動車は、運転者が直接見ることが出来ない箇所に対して後写鏡やアンダーミラー等を備えるなどして、構造上の資格が少なくなるよう設計されているが、なお、死角は存在する。その他にも「前走車、対向車など他の交通による死角」、「道路構造、建物、樹木等道路環境による死角」、「夜間走行時の死角」等があるので、これらの死角の特性に十分注意した運転が必要である。
トラックの死角は思った以上に大きい
トラックは前方の運転視界が広く、周囲が見えやすいことから、「死角が少ない」と勘違いしているドライバーもいるようです。しかし、トラックにはピラーや荷台、車体前方に大きな死角が存在します。
とくに、荷台が平ボディでなく箱形の場合、後方は目視ではまったく見えません。そのため急ブレーキを踏んで後続車などに追突される事故も多く発生しています。
また、普段意識しないようなピラーの死角も意外に大きく、二輪車などは簡単に隠れてしまいます。2007年、S社がフロントピラーを約3割細くし、視認性を向上させたトラックを導入し話題となったことを記憶されている方も多いと思います。
このような死角の見落としを防ぐには、ドライバーはトラックにどのような死角があるかを理解し、死角部分を確認する習慣をつけることです。
よってこの設問文は適です。

