前回、サル痘のパンデミックについて書きました。もしかしたらコロナ騒動と同じように、シミュレーションから実行に移される可能性は否定出来ません。

日本でも連日サル痘のニュースが報道されています。

 

サル痘は「封じ込め可能」、アフリカ以外で131人の感染例=WHO

サル痘拡大に警戒感 厚労大臣「動向監視し対応」

「サル痘」患者の報告 “21日時点で12か国92人” WHO

「サル痘」 欧米などで報告相次ぐ 症状・注意すべき点は…

 

コロナ禍はほぼシミュレーションに添った形で進んでいきましたし、20年も前から綿密に計画していれば、まぁ、そうなることは必然とも思えます。

 

今回は参考資料として、2021年3月にNTI(Nuclear Threat Initiative=核脅威対策本部)で行われたシミュレーションレポートについ、NTIが2021年11月23日に掲載した記事について、全文の翻訳を転載します。

 

前回記事「次はサル痘なのか?」と合わせて読んでみて頂けたらと思います。

 

疫病の流行については、コロナ騒動を契機に見方が変わりました。過去の感染症やその対策、生物研究所の存在やそこでの研究内容、等々。日本のメディアでは報道されていない情報を知れば、懐疑的になってきます。さらに、世界の構造を知ることと、現実を冷静に客観的に考察することにより、その疑念は深まります。

 

そして、このレポートに関しても、性善説で全てを見てしまうと、今WHOが策定しようとしている「パンデミック条約」まで、必要だと錯覚してしてしまう危険があります。このようなレポートはその為の布石でもあることを認識する事は重要です。

 

パンデミック条約について過去記事

ビル・ゲイツの新著からの引用

世界保健機関(WHO)は必要な組織なのか?

ビル・ゲイツの「WHOで地球を支配する」という夢が現実に近づきつつある。

WHOで地球を支配する? ビル・ゲイツ氏と国際金融資本の思惑

今後の感染症対策「パンデミック条約」で懸念されること

 

感染症とワクチンの他にも、農薬に汚染された食べ物、添加物に毒された食べ物とそれを緩和する薬の関係。科学的根拠なく定義された数値により、病気と判定されて、緩和処置の薬を半永久的に与えられる医療の実態。等々。ぜひ調べて欲しいと思います。

 

日本の食糧問題について鈴木宣弘氏のお話

京大の宮沢孝幸先生のお話

日本の「食」に関するアスパラ農家さんの動画が衝撃でした。

「食」について現状を再認識してみる

 

確かに膨大な情報を精査し、検証することは手間暇が掛かります。本来であれば政府や公的機関が私達に変わってそれを行うハズなのですが、実際はまったく行わないどころか、ビッグファーマ(巨大グローバル製薬企業)や、グローバル化学企業(種子と肥料など)の戦略に添って、政策や立法までも行われています。

 

何度も書いていますが、アメリカの属国で反植民地といえる現状では、政府は国民や国の利益の為の組織では無くなっています。

 

そのため、この国難を凌ぐには、私達国民が現状を認識し、TVや新聞の報道による扇動やマヤカシに騙されず、腑抜けで腰抜けの政治屋の尻を叩き、扇動する他ないと思われます。

 

感染症とワクチン、医療と健康について、ぜひ考えてみてください。

 

 

ーーー以下転載ーーー

重大な生物学的脅威を予防し、それに対処するためのグローバルなシステムの強化

2021年11月23日

 

2021年3月、NTIはミュンヘン安全保障会議と協力し、重大な生物学的脅威の軽減に関する卓上演習を実施しました。この演習では、国内外のバイオセキュリティとパンデミック対策のアーキテクチャのギャップを検証し、重大な生物学的事象に対する予防と対応能力を向上させる機会を探りました。参加者は、アフリカ、南北アメリカ、アジア、ヨーロッパから、公衆衛生、バイオテクノロジー産業、国際安全保障、慈善事業で数十年の経験を持つ19人のシニアリーダーや専門家が集まりました。

この報告書は、「重大な生物学的脅威を予防し、対応するためのグローバルシステムの強化」です。ハイメ・M・ヤシフ博士、ケビン・P・オプレイ博士、クリストファー・R・アイザック博士が執筆したこの報告書は、2021年の卓上演習で得られた重要な知見をまとめ、国際社会に対する実行可能な勧告を提示しています。
 

演習の概要
技術や政策の専門家との協議により作成された架空の演習シナリオは、架空の国ブリニアで最初に発生し、18カ月かけて世界的に広がった、珍しい株のサルポックス(サル痘)・ウイルスによる致命的なパンデミックを描いている。最終的に、この演習シナリオは、最初の大流行が、バイオセーフティとバイオセキュリティの規定が不十分で、監視が行き届かない研究所で作られた病原体を使ったテロ攻撃によって引き起こされたことを明らかにしました。演習終了時には、この架空のパンデミックにより、世界中で30億人以上の感染者と2億7千万人の死亡者が発生しました。

卓上演習を通じて、さまざまな貴重な洞察と重要な発見がありました。最も重要なことは、COVID-19への世界的な対応を受けて改善されたとはいえ、パンデミックの予防、検出、分析、警告、対応に関する国際システムは、現在および将来予想される課題に対処するには極めて不十分であるという点で演習参加者の意見が一致したことです。国際的なバイオセキュリティとパンデミック対策の構造には広範かつ根本的な欠陥があり、将来の生物学的事象(COVID-19のような影響や、それよりもはるかに深刻な被害をもたらす可能性のある事象を含む)を予防し、効果的に対応するための国際社会の能力が損なわれているのである。
 

報告書の所見と提言

演習参加者の議論から、以下のような重要な知見が得られた

(調査結果の全文は、報告書の14ページに掲載されています)
 

パンデミックリスクの検出、評価、警告が世界的に弱い。国際社会は、パンデミックリスクに関する実用的な情報を迅速に伝達できる、より強固で透明性の高い検出、評価、早期警戒システムを必要としている。

国家レベルの準備態勢におけるギャップ。各国政府は、不確実性や短期的なコストにもかかわらず、先手を打った行動を促す「きっかけ」の一貫したシステムに基づいて、国家レベルのパンデミック対応計画を策定することにより、準備態勢を向上させる必要がある。

・生物学的研究のガバナンスにおけるギャップ。生物学的二重利用研究を管理するための国際的なシステムは、今日の安全保障上の要件を満たす準備ができておらず、また将来的に大幅に拡大する課題に対応できるものでもない。生物科学の研究開発のライフサイクル全体を通じて、リスク軽減の必要性がある。

パンデミックに対する国際的な準備のための不十分な資金調達。世界の多くの国では、パンデミック対策に不可欠な国家的投資を行うための資金が不足している。

これらの結果に対処するため、報告書の著者は以下の提言を行った。
 

(提言の全文は報告書の22ページに掲載されています)。
 

1.パンデミックのリスク評価、警告、発生源の調査のための国際的なシステムを強化する

・WHOは、段階的で透明性の高い、国際的な公衆衛生警告システムを確立すべきである。

・国連システムは、原因不明の重大な生物学的事象を調査するための新しいメカニズムを設立すべきである。" ジョイント・アセスメント・メカニズム "と呼んでいるものである。


2.早期かつ積極的なパンデミック対応のための国家レベルのトリガーを開発し、制定する

・各国政府は、パンデミック対策に「後悔しない」アプローチを採用し、遅行指標である患者数や死亡者数の増加に反応するのではなく、先手を打って行動を起こさなければならない。

・後悔のないように先回りして行動するために、各国政府は、重大な生物学的事象に対応するための「トリガー」を定義し、それを組み込んだ国家レベルの計画を策定する必要がある。


3.急速な技術進歩に伴う新たな生物学的リスクの低減を目的とした国際的な組織を設立する

・国際社会は、生物科学とバイオテクノロジーの偶発的な誤用や意図的な乱用による大惨事のリスクを低減するための専門組織を設立すべきである。

・リスクを有意に低減するために、事業体は、資金調達から実行、そして発表や商業化に至るまで、生物科学とバイオテクノロジーの研究開発のライフサイクル全体を通じて介入を支援する必要があります。


4.世界各国におけるパンデミック対策能力構築を加速させるための触媒的なグローバルヘルス安全保障基金を開発する

・各国の指導者、開発銀行、慈善団体、そして民間部門は、グローバルな健康安全保障とパンデミック対策を強化するための新たな資金調達メカニズムを確立し、リソースを提供する必要があります。

・基金の設計と運営は、各国政府が長期にわたって自国の準備に投資するよう促す触媒的なものであるべきである。
 


5.サプライチェーンの強靭性という課題に取り組むための強固な国際的プロセスを確立する

・国連事務総長は、医療・公衆衛生物資のグローバルなサプライチェーンの強靭性を強化するための重要な方策に関する勧告を策定するため、ハイレベル・パネルを召集する必要があります。

2021年11月23日、生物兵器条約締約国会議の傍らで開催される本報告書の発表会についてはこちらをご覧ください。
 

NTIが過去にミュンヘン安全保障会議で行った卓上演習の詳細は、2019年版レポート "A Spreading Plague(広がる疫病)" および2020年版レポート "Preventing Global Catastrophic Biological Risks(世界的な壊滅的生物学的リスクの防止)" をご覧ください。

ーーーここまでーーー

 

 

過去記事もご覧ください