わたしは孤独な星のように 池澤春菜
「職業池澤春菜」の作家としての名刺、というところかな。
声優、書評家、エッセイスト、日本SF作家クラブ会長など、
多彩なことをやっている著者だが、
「小説家」としての名刺も手に入れた。
ヘンに斜めに構えたものではなくて、
オーソドックスなアプローチでの、シンプルな”SF”。
なので、十分に楽しめるんだけど
“記憶に残る”かというと、それはちょっと別。
“池澤春菜が書いたSF”として読むのが一番いいんじゃないかな。
判型より数%天地が足りないカバーサイズ、
呼び名がわからないが、変わった表面加工の紙を使ったカバー、
ニス引きしたのかどうかよくわからないけど、
そんな感触のあるカバーの手ざわり。
このカバーデザインはオシャレでいい。