ルビーが詰まった脚 ジョーン・エイキン/三辺律子訳
心が温まる数々の物語。
あらすじを聞いたらそう思えないかもしれない。
実際に読んでもそう思わない人もいるだろう。
大体は、愉快じゃなかったり、悲しかったりすることが起こる。
でも、不快な感じで終わることはないよ、
とは言える。
なかでも「希望(ホープ)」が一番だ。
変な路地に迷い込んだ女性になついてくる虎の子のホープ。
でももう一つ希望(ホープ)が残される。
表題作「ルビーが詰まった脚」もなかなか変な話。
常に不機嫌な不死鳥や、寿命を示す砂時計などがメインの道具立て。
ルビーが詰まった脚も出てくるけど、
「なんだったの?」(話に必要?)ってところが、
この著者持ついい味だよね。
買ったあとに気づいたけど、エイキンって『月のケーキ』の人だったんだ。
https://ameblo.jp/uminekojima/entry-12605844900.html
内容は忘れていたけど、
「後味の悪くない読後感がやってくる。」と書いていた。
なかなか的確な表現じゃん、と自分ながら思ったよ。