ルビーが詰まった脚 | うみねこ島 ベストセラー以外の本を読みたい人のために

うみねこ島 ベストセラー以外の本を読みたい人のために

ベストセラーやポピュラーな本もいいけど、ちょっとつまらない、物足りない、
という人もいるでしょう。

このブログは、中世ファンタジーでなくても、魅力あるヒーローは作れることが実感できる
「黒ねこサンゴロウ」シリーズをみなさんに紹介するために開いております。

ルビーが詰まった脚 ジョーン・エイキン/三辺律子訳

 

心が温まる数々の物語。

 

あらすじを聞いたらそう思えないかもしれない。

実際に読んでもそう思わない人もいるだろう。

 

大体は、愉快じゃなかったり、悲しかったりすることが起こる。

でも、不快な感じで終わることはないよ、

とは言える。

 

なかでも「希望(ホープ)」が一番だ。

変な路地に迷い込んだ女性になついてくる虎の子のホープ。

でももう一つ希望(ホープ)が残される。

 

表題作「ルビーが詰まった脚」もなかなか変な話。

常に不機嫌な不死鳥や、寿命を示す砂時計などがメインの道具立て。

ルビーが詰まった脚も出てくるけど、

「なんだったの?」(話に必要?)ってところが、

この著者持ついい味だよね。

 

買ったあとに気づいたけど、エイキンって『月のケーキ』の人だったんだ。

内容は忘れていたけど、

「後味の悪くない読後感がやってくる。」と書いていた。

なかなか的確な表現じゃん、と自分ながら思ったよ。