シュレーディンガーの少女 松崎有理
ものすごく“理学部系”(工学部系ではなく)のSFを書く作家さん。
これまで読んだのは、
FよりもSにだいぶ寄っているところに
ちょっと物足りなさを感じていた。
ところが本書冒頭にある「六十五歳デス」は
これまでになくFに寄っていて、
“胸アツ”な物語になっている。
いいじゃん。
残り5編はやっぱりS寄りだったけど。
その中で「ペンローズの乙女」は
宇宙の終わりまで時間軸を延ばしている。
質量があるのはダークマターとブラックホールだけになり、
そしてブラックホールも蒸発して宇宙が終わる。
これはまた振り切っていていいねえ。
その話の部分と(無理やり)絡められたF部分の、救いのない終わり方も悪くない。









