黒ねこサンゴロウ 竹下文子文/鈴木まもる絵
何度目かの再読。
再読回数が一番多い本だと思う。
とにかく、主人公サンゴロウのかっこよさにシビれる。
カッコイイ主人公が出てくる物語にはあまり興味がないのだが、
本シリーズは別格だ。
自分の思うこと、決めたことに従って行動し、
その結果は受け入れる。
(もちろん、他人に迷惑をかけないことは重要だが)
その輝いている姿を見ている(読んでいる)だけでいやされる。
子ども向けの本なので、
大人向け書籍の本文組みなら1~5で1冊、
旅のつづき1~5で1冊の、合計2冊分ぐらいか。
このコンパクトさもいい感じだ。
なにがだいじで、なにがそうじゃないか、
とっさに判断するくせがついている。
ときには、ほんとうに必要なものだって、
ほうりださなきゃならないこともあるんだ。
それでも、いらなものは、いつのまにかたまる。
気がつかないうちに、うっすらとほこりがつもっている。
サンゴロウでさえ、そのほこりを振り払うのに苦労するわけだが、
ほこりが堆積しないように心がけていきたいものだ。
サンゴロウの派生シリーズ、
ドルフィン・エクスプレス(三日月島のテール)はこちら。