お城の人々 | うみねこ島 ベストセラー以外の本を読みたい人のために

うみねこ島 ベストセラー以外の本を読みたい人のために

ベストセラーやポピュラーな本もいいけど、ちょっとつまらない、物足りない、
という人もいるでしょう。

このブログは、中世ファンタジーでなくても、魅力あるヒーローは作れることが実感できる
「黒ねこサンゴロウ」シリーズをみなさんに紹介するために開いております。

お城の人々 ジョーン・エイキン/三辺律子訳

 

ジョーン・エイキン短編集の3冊目。

全体に、幸福を求め、それが得られる、という話が多いように思う。

ヘンな形ではあるんだが、

登場人物がなにかしらの幸せを得ている。

 

2年ごとぐらいに刊行されているから、

前に読んだものの内容はほとんど忘れていて、

自分の記事を読み直した。

『月のケーキ』

『ルビーが詰まった脚』

 

これらに比べると、「ワケのわからなさ」は少ない。

もちろん、死者が出てきたり、

SF的な設定が多いんだが、“奇妙”な感じは少ない。

 

なので、3冊の中では一番「入りやすい」かもしれないが

この人の神髄はほかの2冊なんじゃないかな。