お城の人々 ジョーン・エイキン/三辺律子訳
ジョーン・エイキン短編集の3冊目。
全体に、幸福を求め、それが得られる、という話が多いように思う。
ヘンな形ではあるんだが、
登場人物がなにかしらの幸せを得ている。
2年ごとぐらいに刊行されているから、
前に読んだものの内容はほとんど忘れていて、
自分の記事を読み直した。
『月のケーキ』
https://ameblo.jp/uminekojima/entry-12605844900.html
『ルビーが詰まった脚』
https://ameblo.jp/uminekojima/entry-12778529011.html
これらに比べると、「ワケのわからなさ」は少ない。
もちろん、死者が出てきたり、
SF的な設定が多いんだが、“奇妙”な感じは少ない。
なので、3冊の中では一番「入りやすい」かもしれないが
この人の神髄はほかの2冊なんじゃないかな。