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2013年J2第39節 コンサドーレ札幌戦プレビュー

【次節にもプレーオフ進出の可能性。ライバルを一人ずつ蹴落として、昇格に備えたい】
 前節は徳島・長崎が負けたため、5位との差が4ポイント差、7位との差も7ポイント差となった。残り4試合なので、7位のチームが全勝してもうちは2勝すればPO進出という位置につくことができた。あくまで皮算用ではあるが、少し落ち着いて、一試合一試合を戦っていけるので精神的には落ち着いて入れるのではないだろうか。

 とはいえ、この好調なチームにあえて挙げる課題とすれば、ビハインドになったときに逆転する、つまり得点していく力なのだろう。前節は谷澤を投入しリズムを作り、森本を入れて勝ち越しゴールをゲット。ただ時間帯はかなりぎりぎりだったということもあり、もっと確実に2点目を取りに行く戦い方をしていきたいところだ。仮に4位でフィニッシュした場合、決勝は3位だった場合勝ち越さなければ昇格は勝ち取れないのだ。そういう意識で入ってもらいたいものだ。

【オープンな打ち合いを仕掛けてくる札幌。取るかとられるかの戦いにするのではなく、リスクマネジメントを】

<千葉対戦後の札幌の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
1A千葉1-0内村
2H栃木0-1
3A神戸0-1
4H松本1-2岡本
5A福岡1-0宮澤
HG大阪1-3宮澤
A岡山2-3内村x2
8H徳島2-1パウロン,上原
9A鳥取2-0砂川,岡本
10A長崎0-0
11H熊本1-3前田
12H京都0-1
13A北九州2-1横野,岡本
14A山形1-0岡本
15H東京V1-1岡本
16H水戸0-1
17A横浜FC2-0日高,前田
18A愛媛2-3上里,松本
19H富山1-0砂川
20H岐阜4-0内村x2,横野x2
21A群馬0-2
22A徳島0-1
23H福岡3-0岡本,荒野x2
24A東京V1-2内村
25A松本4-2上原,チョソンジン,内村,三上
26H鳥取3-0三上,内村,荒野
27A富山1-3内村
28H岡山1-1斉藤
29AG大阪0-3
30H愛媛3-0前田,内村,フェホ
31A水戸3-1上原,フェホ,内村
32H岡山2-2内村,三上
33A栃木3-4前田,内村,フェホ
34H
長崎1-0レコンビン
35A熊本1-2上原
36H群馬1-3荒野
37H山形3-1日高,砂川,内村
38A京都0-2


 札幌は17勝3分18敗の10位。得点55(6位)、失点49(9位)。勝ち点はジェフと10差あるが、勝利数は1勝しかかわらない。財前体制になってから、パス主体の攻撃サッカーを目指し、大味な試合が目立つ。点が取れれば勝てるとかではなく、打ち合いになる試合が多いようだ。そんな中でも1-0ゲームというよりも2点以上取った試合で勝利しており、まずは点を取られないようリスクマネジメントしていくことが大事だ。

 札幌はボールを持ったらシンプルに裏に蹴ってくる。その標的は内村。ラインが高いとすぐに内村に入れてくるので、そこのリスクマネジメントが大事だ。もしそこが狙えなかった場合はパス主体に切り替えてくるので、そうなったらしっかり前からプレスをかけてボールを奪うことが大事だ。

 仮に内村にボールが収まった場合はしっかりとプレスをかける、ドリブルが得意なのでしっかりとついていくことが大事だ。そういう意味では山口慶や健太郎がじれることなく、ハードワークしてもらいたい。そして、前田も要注意だ。トリッキーなドリブル、アクセントのあるスルーパスを出してくるので簡単にやられないようにしたい。

 この二人にボールを預けた後、サイドに預けてシンプルにクロスをいれるという得点パターンが多い。クロスを上げられたときにしっかりと対応をしていきたい。そしてセットプレイでの得点も多い。
180cm以上が多いので、空中戦でも負けないようにしていきたい。


【失点パターンの半分はセットプレイ。いい位置でファールをもらうべく積極的に個の力で仕掛けたい】
 札幌のG大阪戦以降の失点パターンの半分はセットプレイがらみだ。そのシーンを増やすためにはサイドや中央でドリブルやワンツーで仕掛けていくことが必要だ。ジェフもコンパクトなところから裏へぬけ出す練習を守備側のチェックも含めて行った模様。裏への抜けだしも意識していきたい。

 また、札幌の守備は攻守の切り替えが遅く、センターバックだけが残るといったシーンも多いので、ボールを奪った後にシンプルに前に預けて前に推進していくことも有効だ。町田にボールを預けてシンプルにケンペスと二人で攻めきったり、好調の佑昌の抜け出しにシンプルに合わせていくのもいいだろう。

 残り4試合。厳しい相手が続くが、堅実にひとつづつ、目の前の相手を倒すのみだ。まずは昇格POの位置を確保するためにも札幌のプレイオフ進出を阻みたい。



【先発予想】
----------------
------ケンペス---- 
---------------- 
-佑昌-町田----兵働
---------------- 
----健太郎--山口慶---- 
----------------
-峻希---キム--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

参考記事:前回対戦レポ参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー
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2013年J2第38節 横浜FC戦レポ

[日時] 2013年10月27日(日)13:03KO @ニッパツ三ツ沢球技場
[天候] 晴れ
[気温] 20.9℃
[湿度] 23%
[入場者数]10,507人
[主審]井上 知大 [副審]藤井 陽一 堀越 雅弘
千葉横浜FC
前半0
後半
スタッツ千葉横浜FC
シュート119
CK56
直接FK31
間接FK1516
オフサイド13
--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-慶---  
--------------
-峻希--智竹内-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

[得点]
33分 田中 佑昌⑧
87分 ケンペス㉒

[交代]
59分 兵働 昭弘 → 谷澤 達也
85分 町田 也真人 → 森本 貴幸
88分 高橋 峻希 → 大岩 一貴

[警告]
17分 山口 慶 ①
49分 米倉 恒貴 ⑤
58分 ケンペス ⑩

【2013通算成績】
[得点ランキング]
ケンペス
⑧田中 佑昌
⑥山口 智

⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ
①高橋 峻希
①森本 貴幸

[アシストランキング]
⑫米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
④田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
③大塚 翔平
②大岩 一貴
②町田 也真人
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸

①兵働 昭弘
①佐藤 健太郎
①竹内 彬

[警告ランキング]
⑩ケンペス
⑥佐藤 健太郎
⑤谷澤 達也
⑤キム ヒョヌン
⑤米倉 恒貴
④高橋 峻希
④山口 智
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②兵働 昭弘
①大塚 翔平
①佐藤 勇人
①森本 貴幸
①田中 佑昌
①山口 慶

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.5】
今日は決定的なシーンがあの1点だけだったが、その1点を招いたのが、ルーズボールを躊躇して米倉に任せてしまったシーン。あの場面でしっかりキャッチしておけば試合運びは変わっていたかもしれない。クロス気味のシュートはうまく反応していた。

【CB : 3.竹内彬 6.0】
ビルドアップは相変わらずだったが、今日は最後までファイトしていた一人。87分にサイドからオーバーラップしたということは、勝ちたい気持ちがチームの中で最も高かったと言えよう。こういったプレイで勝つことができると波に乗ることができる。

【CB : 5.山口智 5.5】
正直緩慢なプレイが散見されたところは相変わらずではあるが、要所要所をしっかりと締められるところはさすがといったところ。何よりも米倉に何度も素晴らしいフィードを上げていたところは捨てがたく、難しいところだ。

【LSB:33.高橋峻希 6.0
今日は守備に追われるシーンが多かったが、体をはって防いでいた。少ない攻撃のシーンもシンプルで早いパス回しに終始し、サイドをえぐる回数は多かった。裏に蹴られたボールも峻希サイドはしっかりと対応できていた。

【RSB;11.米倉恒貴  5.5】
今日は気持ちが勝って空回りすることが多かったが、特に守備面でしっかり前から圧力をかけていたところはプラス。攻撃面は早くシンプルにの気持ちが強すぎて、余り周りとあわなかった印象だが、気持ちを持ってプレイしていることは好印象だった。

【DMF:16.佐藤健太郎  6.5
コンビを組むプレイヤーが山口慶となったからか、前に出て行って縦パスを入れるシーンが前半から多かった。ダメでもしつこく入れ続けた結果あの先制点を生んだ。今までの健太郎には見えないアグレッシブなプレイで、今後もああいうプレイに期待したい。

【DMF:13.山口慶  6.0】
序盤は守備がうまくはまらず、イエローをもらったりちぐはぐな所もあったが、後半は特に裏へ抜けるパスへのケアが働き、慶のところではねかえしたり、インターセプトできているシーンが多かった。竹内と智だと結構緩慢に裏を取られることが多いため、こういったプレイヤーがいることで、今日の試合に勝つ展開まで行けたのではと思う。

【LMF: 6.田中佑昌 6.5】
裏へ抜ける意識が日に日に強くなっており、しつこく続けて先制点をマーク。これで3試合連続ゴールで、その後もクロスのシーンで積極的にゴール前に入るシーンが目立ち、米倉のクロスを決めていれば完全に今日のヒーローだった。守備面も安定して間合いをつめられており、走ることが徐々にチームのキーワードとなっている様に感じる。


【RMF:10..兵働昭弘 5.0
今日は相手がハイプレスで来ていることもあって、なかなかいい形でボールを受けることができず。スルーパスをほとんどせずにプレイを終えてしまったことは非常に残念なのと、今後の兵働の課題となった。

【OMF:28.町田也真人 6.0】
そろそろ相手が也真人を警戒しだしており、体をつけたハードチェックが多く、ボールロストするシーンも増えた。ただ、前を向いてボールを持ったときのスルーパスやボールキープはやはりチームに攻撃のスイッチを押すことができるプレイヤーであり、今後どんどん成長していってもらいたい選手だ。

【FW:37.ケンペス 6.5
まず、しっかり守備をすることができるようになった。プラスボールを簡単に失うシーンが減った。そしてシュートに自身を持っている。好不調の波が大きいケンペスがこれで3試合連続ゴール。この調子でシーズン終了まで維持していってもらいたい。

【SUB:39.谷澤達也 5.5】
町田以外に時間を作れる場所がなくなってきたということで投入。最初はなかなかボールに触れなかったが、谷澤にボールが回るようになって徐々にジェフのリズムになっていった。久々の右サイドの出場だったが、個人的には米倉とのコンビネーションもあっており、タイプの異なる兵働とのレギュラー争いをしていってもらいたい。

【SUB:30.森本 貴幸 5.5
森本出場後得点が生まれる感じが、「持ってる男」としてのスーパーサブ感を発揮しだしている。やはりあの時間から前で時間を作れる選手の存在は大きく、去年いなかった最後の切り札のひとりだ。最後のドリブルのシーンは本当は自分で行きたかっただろうが、チーム全体のことを考えて後ろに下げてくれた。あれで勝ちを確実なものにできた。

【SUB:15.大岩一貴 ー】
時間が短く評価外。

【鈴木監督 6.0

 序盤からしっかり前プレをかけ、相手に圧力をかける戦い方は浸透している。チームが同じ方向に向いてどんな相手でも発揮できるようになってきたのは大きい。序盤はしっかりとプレスをかけて、高い位置でボールを奪い、シンプルに裏を狙っていくということはある程度で来ていた。特に健太郎でボールを奪ってシンプルに縦パスをいれるシーンは序盤から多く、一点目は決してきれいではなかったが、試合に勝つ戦い方だと思う。こういったことは前線の4人がしっかりと意識していけば、個の能力は上回る訳なので、必ず決定的な場面は訪れるはずなので今後とも続けていってもらいたい。
 
 現状上げられる次の課題は、しっかり前からプレスをかけてきた相手に対してどう落ち着いてボール回しをするか。あとは裏へしつこく蹴ってくる相手にどう対処していくかの二つだろう。横浜FCは愚直にそういったことをやってきた相手で、苦戦したところはそういったところだろう。特に黒津のような選手が前にいると竹内&智コンビだと不安な部分が今日の試合でも特に前半垣間見えた。
ただ、そこはやはり前からしつこくプレスをかけにいって、自由に蹴らせない、サイドにボールを追いやったときはしかるべきタイミングでリトリートする、この繰り返しを続けることを徹底することだろう。途中から慶がしっかりとカバーリングに入ってくれたところはさすがだった。

 一番きになったのは、後半武岡が入ったシーンで、少し相手をリスペクトしすぎた+米倉がイエローをもらったあたりから、徐々にリトリート気味になってしまい、プレスをかけにいけなくなった。前半からアップダウンが激しい展開だったということも影響しているが、徐々に武岡&寺田にボールが入るようになってしまいそこからセットプレイ、コーナーが続いたところで失点したところ。体力的に厳しいところもあったのかもしれないが、裏へのケアが強くなりすぎたシーンだったと思う。

 ただ、その後谷澤が入るようになり、オープン気味になったところで徐々にジェフのペースになっていった。そして森本投入後についに待望の勝ち越し点が生まれた。森本が入ってすぐにこういった勝ち越しゴールが出たことはチームとしても大きいと思う。結構こういった苦しい試合は特に序盤勝つことができなかったと思うので、チームとしても大きい勝利だったと思う。決してすごくいい内容ではなかったと思うし、相手も負けるとプレーオフが絶望的になるということで必死に戦ってきただけあって好ゲームになったし、そこでしっかり勝てたことは次につながる勝利だった。

 これでプレイオフ外のチームと勝ち点が8差に。次の札幌戦に勝てばプレーオフ確定の可能性も出てくる。決勝の皮算用はまだ早いかもしれないが、ライバルチームと目される京都は同じ戦い方をしてくるだろうし、9月に裏を狙われまくって完敗しているだけに、今日でた課題は改善していってもらいたいところだ。

 チームは3連勝。残りの対戦相手は、札幌、長崎、栃木、鳥取、そしてプレーオフ2チーム。どのチームも横浜FCの様に今後今年一番の戦いをしてくる相手ばかりだ。ただ、我々はG大阪にも神戸にも勝っているのだから、一チーム一チーム今の戦い方を信じて、しっかり葬り去っていって昇格を勝ち取っていきたい。9連勝に向けて。



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2013年J2第38節 横浜FC戦プレビュー

【チームの安定をもたらすラストピース山口慶。10試合ぶりのクリーンシートが彼の力を物語る】
 熊本戦は6-0の大勝と攻撃面に注目が行きがちだが、ジェフは10試合ぶりの無失点勝利。この原動力は守備の要山口智が不在でいながら達成できたのは、運動量豊富なアンカー山口慶の存在であることは間違いない。しっかりと前からプレスをかけていき相手に自由にボールを蹴らせないアプローチ、攻撃参加したサイドバックのスペースを埋めるなど、チーム全体の守備のバランスを見ることができるプレイヤーだ。前からプレスをかけることにより、高い位置でボールを奪えているシーンもあり、得点力アップの陰の原動力とも言えるだろう。

 さらに攻撃面での影響も大きい。1点目は前線でボールを受けて、冷静に米倉にパス。勇人と比較しても判断が早く、しばらくレギュラーに定着しそうだ。ジェフで初めてキャプテンマークを巻き、チームの中心的存在になる可能性も十分にありそうだ。

【7戦負けなしの横浜FC。好調の原動力は寺田&野崎サイドプレイヤー】
<千葉対戦後の横浜FCの対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
19A千葉1-1ペスンジン
20H富山2-1大久保,黒津
21A松本1-0大久保
22H栃木3-1
三浦,佐藤,大久保
23A岡山0-0
24A鳥取0-0
25H東京V2-3武岡,大久保
26A神戸0-1
27H北九州1-2中里
28A札幌0-2
29H京都1-0ペスンジン
30A長崎0-2
31HG大阪2-2野崎,田原
32H群馬2-0野崎,高地
33A福岡5-1パトリック,野崎x2,永井,高地
34A愛媛1-0寺田
36H山形1-1武岡
37A徳島1-0内田
35H岐阜2-2黒津×2

 横浜FCは12勝13分12敗の13位。得点41(15位)、失点40(4位)。失点数は上位に入りつつも、得点力不足が深刻で勝ち点が伸び悩んでいる印象。大久保が点を取れなくなってから連敗が続き低迷を迎えていたが、フォーメーションを4-4-2に戻し、ボールキープができるパトリックが入ってからチームが活性化。G大阪に引き分けてから7戦負けなしと好調をキープしている。

 得点パターンはボランチで基点を作りながら、サイドハーフ、サイドバックが攻撃参加し、シンプルにクロスを上げるパターンが多い。まずは相手にしっかり対峙し、いいボールを上げさせないことが大事だ。ゴールシーンは完全に崩すというよりも強引に点を取っているので出し手の精度を下げることがこの試合での一つ目のポイントだ。

 また、ラインの高い相手に対しては、裏へシンプルにボールを入れてくる。ここも前からしっかりフォアチェックをして相手にいいボールを蹴らせないことが今の戦い方を踏襲した意識付けになるのではと思う。このボールを供給するのは寺田、そして抜け出すのは野崎だ。この二人は特に注意していきたい。

【失点パターンはクロスとセットプレイ。サイドプレイヤーが攻撃参加したときに一気にボールを奪い、見事にカウンターをしかけたい】
 横浜の失点パターンはサイドからのクロスが最も多い。サイドにボールが入ると攻撃のスイッチが入るため、そのタイミングでボールを奪って峻希、米倉が一気に攻撃を仕掛けていきたい。峻希もいいクロスを上げられるようになってきているので、積極的にボールを中央の選手に入れていくべきだ。そこにつなげるには前述の通り、前から積極的に守備をすることだ。

 また、セットプレイからの失点も多いので、出場停止から復帰した智や竹内といった二人が、ケンペスに隠れてゴールを狙っていけるように相手をかく乱することも大事だ。セットプレイにつなげるためにもサイドは積極的に狙っていってもらいたいものだ。

 今日の試合に勝ち、徳島・長崎が勝つと横浜FCは昇格プレーオフ争いから脱落する。ここからは、シビアにライバルを引き摺り下ろす、容赦ないチームとなる経験を積んでいってもらいたい。残り7試合。ジェフは9連勝達成が目標だ。
【先発予想】
----------------
------ケンペス---- 
---------------- 
-佑昌-町田----兵働
---------------- 
----健太郎--山口慶---- 
----------------
-峻希---竹内--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:キム
SUB:勇人
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

参考記事:前回対戦レポ参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー
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2013年J2第37節 ロアッソ熊本戦レポ

[日時] 2013年10月20日(日)16:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 雨
[気温] 16.1℃
[湿度] 85%
[入場者数]7,345人
[主審]家本 政明 [副審]西尾 英朗 間島 宗一
千葉熊本
3前半0
3後半0
60
スタッツ千葉熊本
シュート2015
CK14
直接FK911
間接FK55
オフサイド55
--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-慶---  
--------------
-峻希-竹内-キム-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

[得点]
33分 田中 佑昌⑦
35分 ケンペス⑲
38分 高橋 峻希①
52分 ケンペス⑳
67分 ケンペス㉑
90分 森本 貴幸①

[交代]
62分 町田 也真人 → 大塚 翔平
73分 佐藤 健太郎 → 森本 貴幸
84分 田中 佑昌 → 佐藤 勇人

[警告]
20分 田中 佑昌①
59分 佐藤 健太郎⑥

【2013通算成績】
[得点ランキング]
㉑ケンペス
⑦田中 佑昌
⑥山口 智

⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ
①高橋 峻希
①森本 貴幸

[アシストランキング]
⑫米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
④田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
③大塚 翔平
②大岩 一貴
②町田 也真人
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①兵働 昭弘

[警告ランキング]
⑨ケンペス
⑥佐藤 健太郎
⑤谷澤 達也
⑤キム ヒョヌン
④高橋 峻希
④米倉 恒貴
④山口 智
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②兵働 昭弘
①大塚 翔平
①佐藤 勇人
①森本 貴幸
①田中 佑昌

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  6.0】
前半点が入るまでの遠目からのシュートをしっかりとセーブ。何度か鋭いシュートがあったがしっかりと正面キャッチ、横にはじいたりして守護神ぶりは健在。

【CB : 3.竹内彬 5.5】
序盤のビルドアップが乱暴で精彩を欠いていたが、得点を取ってからは落ち着いてボールを回せるようになった。後半は体をはって空中のボールを跳ね返すなど、落ち着いたプレイを見せた。

【CB :20.キムヒョヌン 5.5】
竹内同様、前半のボール回しは少し不安なところもあった。得点後は基本的には対人に対して強くいって、相手の攻撃を自由にさせなかった。

【LSB:33.高橋峻希 6.5
相手のウィークポイントであった右サイドを効果的に攻め上がり、序盤から鋭いクロスを上げており、相手に取って脅威を与えた。初得点シーンも思い切りのよいオーバーラップからの得点。それ以外もボールを持ってからシンプルに早いクロス、あるいは中に切り込んでシュートを打つなど、攻撃的サイドバックらしい動きになってきた。

【RSB;11.米倉恒貴  6.5】
序盤はちぐはぐな場面もあったが、前半の深くえぐってからのクロスが入ってから、徐々に米倉のペースへ。一点目のクロス、二点目のヒールも米倉らしい動きだった。守備面の課題は残りつつも、下位相手に対する圧力の掛け方がチームとしてわかってきたことで、再び米倉が生きてくるチームになってきた。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.5
前線からの守備が機能していることもあり、健太郎の場面でしっかりとボールをとれているシーンが多かった。その後のパスなどは無難なものが多く、もう少しアグレッシブに行ってもよかったのでは。

【DMF:13.山口慶  6.5】
相手に対して積極的に間合いをつめて、自分の相手には自由にボールをさわらせなかった。また米倉がオーバーラップしてボールロストしたタイミングでたびたびカバリーングに入る姿はチームに対して守備の安定度をます大きな役割を果たしていた。体力面も問題なく、我々にかけていたミッシングピースが埋まった様に感じる。

【LMF: 6.田中佑昌 6.5】
ラインの高い相手に対して裏へ抜ける動きを積極的に心がけることによって、徐々に相手が間延びし自由にボールを触れるようになった。一点目は何度も飛び込んだことによる成果。この戦い方を続ける上で非常に大事なピースとなりつつある。


【RMF:10..兵働昭弘 6.5
得点を取るまでは、スルーパスの質が不安定だったが、出すタイミングはずっと悪くなかった。その後2点目の也真人へのスルーパス、峻希へのスルーパスは去年の好調時の兵働の姿であり、フリーキックも含めていよいよいいときの兵働が戻ってきたか。相手のプレッシャーがかかったときに同じ役割を果たせるかどうかが今後の課題か。

【OMF:28.町田也真人 6.5】
前線からしっかりとプレスをかけられるプレイヤーだけあって、まず守備面で大きく貢献していた。2点目のクロスはタイミングが絶妙で、ケンペスのゴールをお膳立て。別メニューだったこともあって早く交代したが、「レギュラー」としてチームの中心となりつつある。

【FW:37.ケンペス 8.0
序盤からの守備、1点目の芸術的なヘディング、3点目のシュートなど、完全に調子が上がってきている。ヴィッセル戦のゴールを決めてから、プレイ自体に幅が出てきた。前を向いてドリブルもでき、前線でタメを作れるようになってきており、今最もバランスがいいかもしれない。

【SUB:14.大塚翔平 5.5】
若干得点に絡んだものの、やはり町田と比較すると判断のスピードが遅い部分は否めない。ただ、ビルドアッパーとしては谷澤より安定しているところもあり、今後も貴重なピースとなる。

【SUB:30.森本 貴幸 6.0
ようやく初日が出た。いろいろと背負ってたところはあると思うので、このゴールをきっかけに前向きに&アグレッシブにゴールを狙っていってもらいたい。

【SUB:7.佐藤勇人 ー】
時間が短く評価外。

【鈴木監督 6.5

  好調時の戦いを変更することなくチームが取り組めている上で、守備面の要山口智を欠く中、10試合ぶりのシャットアウトがちをおさめたことは非常に大きい。智欠場の穴を埋めるべく起用された竹内のみならず、山口慶の存在は大きく、熊本の前線にほとんどいい動きをさせなかったのは13番キャプテンの存在だったことは特筆すべきだ。さらに米倉のカバーリング入ったりして、チームに取って足らないところにしっかりと入っていけるプレイヤーがボランチにいると、守備面での安定感は増していく。さらに、前からしっかりプレスをかけることが好調の要因だが、その際に集中力を切らすことなくずっと前から相手にプレスをかけられることは今後の戦いの上で非常に大きい。

 また、この試合でようやく初アシストとなった兵働。3試合前ぐらいから兵働らしいスルーパスを見せてはいたが、ようやく彼らしいリズムに乗ったスルーパスが出るようになった。2点目、3点目は彼の真骨頂で、最後はボランチでプレイすることを試せたことで、ジェフの司令塔がようやくコンディションが上がってきたと言えるだろう。町田も同じような役割ができるがその役割が2枚できることは攻撃の圧力をかける上で非常に大きいだろう。

 峻希の左サイドからの鋭いクロスが上がっていることも驚いたところだ。今までは左足でクロスを上げることはほとんどなかったが、誰かに教えてもらったのか、ようやく習得したのかわからないが、米倉のような鋭いクロスを上げるようになっている。ファースト攻撃は峻希の鋭いクロスからで、そこからチームが攻撃モードになったところもあった。左サイドバック不在と言われてきたが、峻希が左足でああいったクロスを上げられるようになると非常にチームの攻撃としては厚みを増す。

 そして、というかようやくだが、森本に得点が生まれた。雑ではあるが、あの武田的、フィリッポインザーギ的嗅覚で点を入れてもらえると、苦しいトーナメント戦で生きてくるピースだ。森本自体もようやく周りとあってきていると感じるところもあり、プレーオフまでにゴールを量産してもらいたいものだ。


 今までは攻撃パターンが戦術米倉→ケンペスしかなく、相手も対策を練りやすい所はあったと思うが、神戸戦からの町田、今日の兵働、峻希、そして森本まで覚醒してもらえると、相手は対策を練りづらくなるはず。そしてそのベースにあるのが高い位置から守備をし、高い位置でボールを奪うという共通意識だ。個に力があるチームが前から守備をすると相手はそうとうプレッシャーを感じるはずだ。あとは体力面やクロージングするタイミングさえ誤らなければ得点をとれれば勝てるチームとなってくるはず。

 これで3戦まけなし。すべてフクアリでやっているというアドバンテージはあるが、残り5試合、プレーオフをフクアリでやるためにも神戸戦から9連勝で、昇格を勝ち取ってもらいたい。



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2013年J2第37節 ロアッソ熊本戦プレビュー

【J1昇格に一筋の光。也真人と深井がチームを活性化】
 神戸戦とFC東京戦はジェフらしい、素晴らしい戦いができた。相手が前に攻めてくる相手にはやはり一定の力を発揮することができることが証明できた。そのポイントとなるプレイヤーは町田也真人。特に攻撃面ではチームのリズム、攻撃のスイッチを作るプレイヤーとして完全に機能している。相手チームが研究してくると町田にプレッシャーをかけてくるようになるとは思うが、持ち前のボールタッチセンス、空間把握能力で、ケンペス・森本とサイド&ボランチとのつなぎの役割として機能している。ジェフ昇格の切り札として残り試合出場して経験を積んでほしい。

 また、課題の一つであったスーパーサブだが、深井がようやく得点してくれた。しかも後半終了間際のタイミングで町田との絡みで素晴らしいゴールを上げ、フクアリ全体は活性化。途中投入によってチームにギアを与えられる選手の今後絶対にチームに力を与えるだろう。

 そんな上昇気流をつかみかけているジェフだが、苦手な下位との対戦を今日迎える。レッドカードのケンペスは天皇杯で消化し戻ってくるが、守備の大黒柱智が累積で出場停止。代わりは竹内&キムコンビが入りそうではあるが、守備面での不安は大きい。そこの対応として、天皇杯で起用されたボランチ山口慶。FC東京戦では気が利くポジショニングと対人の強さで前からプレスをかけることができた。今節も智の守備力カバーということで出場が濃厚か。アンカー的な役割&ベテランの経験で今節の守備の中心選手になってもらいたい。

【コメント】
<千葉対戦後の熊本の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
2H千葉0-3
3A松本2-1齊藤x2
4
HG大阪2-2矢野,仲間
5A東京V1-1高橋
H富山1-1黒木
A横浜FC0-0
8
H長崎0-1
9H愛媛0-1
10A山形0-1
11A札幌3-1仲間,OGx2
12H水戸3-2堀米,養父,矢野
13A徳島3-0堀米,齊藤,藤本主
14A岐阜0-0
15H栃木1-4吉井
16A岡山3-2仲間x2,齊藤
17A福岡1-1ファビオ
18H京都1-3OG
19A北九州0-7
20H群馬2-3高橋,齊藤
21H神戸1-2原田
22
A愛媛1-1堀米
23H松本0-3
24H岐阜1-1堀米
25A栃木1-0片山
26H山形1-1仲間
27A鳥取0-0
28H岡山1-1斉藤
29A群馬0-1
30H徳島0-1
32A京都0-2
31H北九州1-2大迫
33H東京V2-1大迫,齊藤
34A水戸1-1OG
35H札幌2-1斎藤 片山
36A富山2-1高橋,大迫

 熊本は9勝12分15敗の18位。得点38(16位)、失点55(20位)。吉田監督解任後、勝利をなかなか上げることができなかったが、東京V戦に勝利後、4戦負けなしとJ2残留に向けて好調をキープしている。得点38と得点力不足が課題の熊本だが、好調の要因は攻撃面での改善。平均1失点がベースのチームにおいてここ最近2得点できているところがチームが乗ってきている要因だろう。

 熊本のフォーメーションは3-5-2。基本前線でポストプレイヤーのウーゴやキープ力のある仲間あるいはボランチが時間を作りながら、片山や大迫がサイドを駆け上がり、そこにシンプルにボールを入れてくる。そこで突破されるとゴール前に多くの選手が入ってきてそこにあわせる得点パターンが多い。その得点に絡んでいるのは右サイドの大迫。最近5試合で4ゴール上げており、前節もサイドを突破して豪快なシュートを決めており注意が必要だ。対峙する佑昌と峻希はここのケアをしっかりしていきたい。また左サイドの片山もパスCBPがナンバーワンであり、サイドのオーバーラップをさせない対応が今日の戦いの一つ目のポイントだろう。

 また、最近はセットプレイでの得点も増えてきている。大迫がFKを蹴るようになってから、直接ゴールを決めたり、頭であわせる得点が増えてきている。智不在のディフェンス陣はしっかりマンツーマンでマークし、落ち着いた対応をしていきたい。

【失点パターンは左サイドからのクロスと裏への抜け出し。神戸戦と同じ戦い方を繰り返し、相手に圧力をかけたい】

 
一方失点パターンは裏への抜け出しからの失点。熊本はラインを下げるよりも、ラインを押し上げて前から守備をするコンセプト。下位のチームの割にはディフェンスラインが高いため、裏を狙っていきたい。神戸戦と同様ケンペスにシンプルにロングボールを入れていき、こぼれ球を周囲が拾って裏を狙っていく戦い方が有効だ。ここでポイントなのは兵働。裏を狙う有効なパスを出し、コンディションを上げていってほしいものだ。

 もう一つは左サイドからのクロス。大迫が攻撃的ということもあるが、そこに空いたスペースを使われて失点している。左をえぐられてシュートを打たれたり、左からクロスを上げられたり、後ろのDF陣との連携も悪いためしっかりとついていきたい。左サイドは佑昌と峻希だがケンペスが左に流れていくのも一つの手かもしれない。

 分析していくと、熊本のウィークポイントを攻めるにはジェフの課題である左サイドの攻撃、裏へのスルーパスを駆使していく必要がある。相手も好調なのでしっかりと前から守備をしていき、高いところでボールを奪って上記のポイントを抑えてせめて行くことが今日の見所となっていくだろう。

 残り6試合、今の戦い方をベースに要所要所の攻撃面&守備面の課題を克服していきながら3位に入っていきたいところだ。

【先発予想】
----------------
------ケンペス---- 
---------------- 
-佑昌-町田----兵働
---------------- 
----健太郎--山口慶---- 
----------------
-峻希--竹内--キム--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本
参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

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2013年J2第36節 ヴィッセル神戸戦レポ

[日時] 2013年10月6日(日)16:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 曇
[気温] 23.1℃
[湿度] 83%
[入場者数]9,557人
[主審]窪田 陽輔 [副審]中井 恒 木川田 博信
千葉神戸
前半1
2後半0
21
スタッツ千葉神戸
シュート1113
CK46
直接FK911
間接FK45
オフサイド34
--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-勇人----  
--------------
-大岩--キム-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:峻希
SUB:大介
SUB:深井
SUB:大塚
SUB:森本

[得点]
52分 田中 佑昌⑥
65分 ケンペス⑱

[交代]
45分 大岩 一貴 → 高橋 峻希
57分 兵働 昭弘 → 森本 貴幸
77分 町田 也真人 → 竹内 彬

[警告]
53分 兵働 昭弘 
73分 ケンペス 
76分 ケンペス 
84分 山口 智 
[退場]
76分 ケンペス 

【2013通算成績】
[得点ランキング]
⑱ケンペス
⑥山口 智
⑥米倉 恒貴
⑥田中 佑昌
④ジャイール

④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ


[アシストランキング]
米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
③田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
②大岩 一貴
②大塚 翔平
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①町田 也真人

[警告ランキング]
⑨ケンペス
⑤谷澤 達也
⑤キム ヒョヌン
⑤佐藤 健太郎
④高橋 峻希
④米倉 恒貴
④山口 智
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②兵働 昭弘
①大塚 翔平

①佐藤 勇人
①森本 貴幸

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  6.0】
前半のパンチング、ペナルティ間際の飛び出し、そしてマジーニョとの一対一を見事ストップ。勝利をつかむときは必ず岡本の存在がそこにいる。

【CB : 5.山口智 6.5】
今日は後ろで無理につなごうとせず、相手のプレッシャーからつなげそうにないときはシンプルに裏かケンペスに当てるというセーフティなフィードがうまくはまった。これぐらいシンプルにサッカーを続ければとにかく危ないシーンで点を取られる必要はないと思う。今後の戦い方に一つ試金石を打てた試合となれた。ミーティングはうまくいったと言っていい。

【CB :20.キムヒョヌン 5.5】
とにかく自分の前方に出てきた的に対してはリトリートせずしっかりアタックをすることを心がけたおかげで、不用意なミドルシュートは打たれなかった。前半の失点はキムがもう少し体をはったりすれば防げた部分もあり、カバーリング面では不安が残った。

【LSB:15.大岩一貴 5.0
なれない左サイドとはいえ、やはり攻撃面でのブレーキは目立った。クロスの精度は相変わらず悪く、特にスピードがないためしっかりと跳ね返されてしまった。守備面は次第点であるが、今後はクローザー的存在になっていくかもしれない。

【RSB;11.米倉恒貴  6.0】
今日は迷いがなく、しつこくオーバーラップし、しつこくクロスを上げつづけてくれたおかげて、先制ゴールにつながった。それ以外も佑と塀のクロス、ケンペスへのクロスなど、十分に得点をとれるクロスを供給し続けてくれた。やはり右サイドバックの米倉の方が、チーム全体の攻撃に寄与することを証明した。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.5
今日は守備面のバランサーとして黒子に徹し、攻撃面は前線に任せるといういい時の健太郎だった。勇人とのバランスをかね、スペースを埋める役として今後も意識してもらいたい。

【DMF: 7.佐藤勇人  5.5】
何度かパスミスも見られたが、前線にタメができることによって何度か攻撃参加に入ることができた。前半のヘディングシュート、後半の2点目は駆け上がることによりアクセントが生まれていた。それ以上に精神的支柱として元キャプテンの存在はフィールド内に魂を注入しているように思えてきた。

【LMF: 6.田中佑昌 6.5】
今日は前回の神戸戦同様、裏へ抜ける動きを徹底。前半の決定的なシーンはまさにその意識から生まれたものであり、そこでも決めてほしかったところ。後半の10人になってからもしっかりと前から守備をしており、本日の殊勲賞。


【RMF:10..兵働昭弘 5.5
ひさびさのスタメン出場だったが、彼のいい面がしっかり出た。物おじせずに縦パスをテンポ良く供給することで神戸側に守備を絞らせないでアタッキングサードに侵入回数が増えていた。途中交代とはなったが、もう少し見てみたかったところだが、今後に希望を感じさせるプレイだった。

【OMF:28.町田也真人 7.0】
今シーズン最大の覚醒は彼かもしれない。ボールを持ってビルドアップ、サイドチェンジ、そしてラストパスとチームにいろいろなアクセントやラストアクションを出せるプレイヤーに成長した。もはや町田がジェフの中心選手と言っても過言ではない。恐らくケンペスとの相性も良く、ケンペスを生かす、あるいはサイドプレイヤーも活きてくるJ1昇格にわずかな望みを感じる存在だ。何よりも、ボールをもったときにワクワクするプレイヤーだ。

【FW:37.ケンペス 7.0
今日は空中戦、ポストプレイが珍しくひかり、守備面も献身的にプレイしていた。そして1得点1アシストの獅子奮迅の活躍。特に2点目のゴールはゴラッソだった。その後の退場は痛いが、チームに勢いを与えてくれたプレイヤーだ。いない分は森本がきっと埋めてくれる。

【SUB:33.高橋峻希 5.5】
後半から入り、縦への推進力をしっかりと作ってくれた。それによって神戸ディフェンスを押し下げる動きを作ってくれた。ダイレクトパスがまだできないが、町田との絡みは今後楽しみだ。

【SUB:30.森本 貴幸 5.5
途中出場で流れがつかめないまま相方が退場してしまったため得点シーンには絡めることができなかったが、自らの役割をしっかりと全うした。ボールを取られないプレイは他の選手ではできないことだし、サポーターを鼓舞していく熱いプレイは今後頼もしい存在だと感じられた。ケンペスの代役として次は点を取ってほしい。

【SUB:3.竹内彬 5.5】
退場後素早く右サイドバックに順応し、相手のロングボールを跳ね返し続け、相手にチャンスを作らせなかった。はっきりとクリアするプレイは、ミーティングのたまものだと思う。勝ち越した後、竹内を投入してクロージングするという流れは今後勝たなくてはいけない試合で重宝される交代になっていくかもしれない。

【鈴木監督 5.5
 はたして、鈴木監督の意思で戦い方を変えてきたのか、選手間ミーティングで変わったのかは定かではないが、戦い方が非常にシンプルになった。後ろからボールを回し続けるのではなく、危なくなったらシンプルにロングボールをケンペスにめがけて蹴り、そのこぼれ球を拾えれば御の字、取れなかったらまたやり直しというリスクを排除した戦い方が見られたのはとても分かりやすいリスクマネジメントだと感じた。これによって手堅く守れるようになり、ポゼッション一辺倒ではなく、ケンペスや周囲の個の力を少し生かした戦い方になった。恐らく、今後戦う相手はケンペスにボールをほおりこまれて、その周りでボールをもらえただけでもチャンスを作れるはずなので、守備とのバランスを考えた戦い方で非常に好感が持てた。

 プラス、何といっても町田也真人の存在は大きい。ケンペスの周りにいたり、ボランチから縦パスを受ける役として、非常に機能した。何よりも基本ダイレクトプレイでパスをさばいたり、キープすべきところはキープするということで、チームに攻撃のアクセントをつけられるようになった。これによって勇人、米倉がオーバーラップできるとともに、ケンペス、佑昌が裏へ抜けるアクションを取れるようになった。今後もトップ下で起用し続けてほしいものだ。
プラス兵働の攻撃的なアクションをし続けたことも非常にチームに好感触を与えたことだろう。結果、米倉がアタッキングサードでクロスを上げたり、中に切り込む回数は物理的に増え、相手に脅威を与え続けたのは事実。ここまでチームが変貌したことで、勝利をつかんだことはきっと今後の上昇気流をつくるきっかけをつかんだといって間違いないだろう。守備面もしっかりタイトに相手について、自由にさせなかったところが多かったのも事実。何よりも気持ちが見えたところがよかった。これだとスタジアムで声も出るのだろう。何よりもスタジアムと選手がひさびさに一体になった試合だった。

 次節、ケンペス、智が出場停止。初めて智を欠いて試合をするが、ここで周りのメンバーがしっかりとバックアップできるか。智抜きで勝利できれば、いよいよチームも波に乗ってくるに違いない。竹内&キムコンビでしっかりと頑張ってもらいたい。

 残り6試合。8連勝するつもりで、戦ってほしい。


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2013年J2第36節 ヴィッセル神戸戦プレビュー

【選手Mtgは明るい兆しにつながるか。初心に戻ってチームに強みを見いだすべき】

 1週間の海外出張により、海外でスカパーオンデマンドを見ようと思っていたが、海外では見れないんですね。。。確かに放映権のことを考えると、海外でセールスするチャンスがある訳だから、見れないのは当たり前だと後ほど勉強いたしました。その後戻ってきてようやく東京V・岡山の試合を昨日ようやく見ることができ、レビューができなかったことをお詫び申し上げます。

 東京V・岡山戦の印象をまとめると、以下の4点が気になった。まず、両試合とも出場した森本だが、森本が入ることによって何か新しいことにチャレンジしようとしすぎていることがきになった。森本は確かにケンペスよりも収まるのでくさびのパスを入れようという気持ちが強くなっていることは確かに気持ちはわかるが、そこでのボールロストが多く、特に岡山戦の2失点目3失点目はそこから出たカウンターを受けてしまっている。特に、得意でない人がとりあえず縦パスを入れると狙われやすく、リスクマネジメントと積極性のバランスを欠いてしまっていることが一番大きくコンディションを崩している要因だと感じる。

 そのパスを出しているのが中央の佐藤健太郎、勇人。そもそもこの二人は攻撃的パスを出せるプレイヤーではないので酷な所もある。本来であれば兵働がその役割なのだがコンディション不足。そうなると2トップのシステムは現状厳しいといってもいいだろう。鈴木監督もそういったところでトップ下につなぎのプレイヤーを入れていたのだろう。序盤は谷澤、途中から大塚がやっているが、そこが狙われどころになっているのも事実。前線のケンペスとボランチ以下の選手をつなぐプレイヤー、そこからラストパスを出せるプレイヤーがいないことが2番目の課題だろう。

 この二つが大きな要因で攻撃面が停滞しているといってもいいだろう。この二つの課題を解決しようと躍起になっていることにより、今までのストロングポイントだったサイド攻撃も陰を潜めてしまっている。特にサイドのプレイヤーを頻繁に変えたり、峻希の負傷によって大岩が入らざるを得ないことにより、鋭いサイド攻撃をできなくなっているのも事実。戦術米倉はわかっているがとめられないところがよかったのだが、素直に米倉に出さないシーンも見受けられた。

 この攻撃面の三十苦によって生まれるストレスやポジションの乱れによって、守備面のバランスが悪くなっていることも事実。特に気になるのは勇人や健太郎が攻撃に絡むことによって、中央部分がフリーになり、ボールを取られた後のカウンター時にプレスに行けていないところ。東京V戦の一点目はキムヒョヌンがもう少しつめていればあんなにいいシュートが打てなかった。岡山戦の1点目も中途半端なポジショニングからヘディングミスをしており、キムの存在によってカウンター時の不安はぬぐい去れない。3点目のカウンター時のポジショニングも、荒田へしっかりとマーキングしていけば、あのパスは出なかった。

 おそらく大きく4つの深刻な課題を抱えているジェフ。その際に気になるのは特にキムのフォローをしたり、声をかけたり、改善しようという意識や改善そのものが見られないところ。攻撃面も同じことを繰り返すのみで、前半と後半で改善するところがなく、交代の采配も意図が見えない、現れないことから監督への不安や不満がたまっているというところだろう。

 月曜日には選手だけでMtgを行った模様。山口智のコメントを見ると、単純なミスが起こっていたときに意思の疎通ができていなかったとコメントしている。問題は山積しているが、最低限これはしてはいけない、というところと、ひとまずこれからやっていこうってところをシンプルに2つ・3つ決めて、ひとまず同じ方向を見ることがファーストステップだと思う。

 個人的には、一つ目の課題は森本をしばらく辛抱強く使い続けて行くべき。岡山戦は点は入らなかったが何度かゴール前をこじ開けるシュートが見られた。クロスにあわせるシーンも可能性を感じる。プレーオフを見据えると森本は唯一上澄みが見られるプレイヤー。二つ目の課題は、リンクマンとして唯一希望が持てるのは町田。京都戦はガス欠したが、攻撃面のスイッチを入れられるのは今彼しかいないかもしれない。あるいは兵働をトップ下に入れるのも手かもしれない。3つ目は米倉をサイドバックに戻して、前に佑昌を入れて守備と攻撃のバランスを保つべき。左は峻希がいない以上、ビルドアップ役として谷澤を配置し、守備のバランスを意識させるべき。守備面はキムの為にとにかくカバーリングや距離感の意識をコーチングしていくしかない。個人的には竹内をセンターにおいた方がバランスがよくなると思うが。。

 選手のコンディションもあると思うので最後の段落の文章は個人的想像だが、とにかく上の4つのうち、2つぐらいは修正してほしいところ。神戸戦はどうこうというよりも自らが持つ課題を改善するべく戦ってほしいところ。それで勝つことができれば、神戸相手だし勢いがでるそんな気持ちで望んでほしいところだ。

【ついに首位の座についた神戸。堅守速攻を武器にするチームに千葉は付け入る隙を見いだせるのか】
<千葉対戦後の神戸の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
18H千葉2-2イグァンソン,小川
19A栃木2-2小川x2
20H長崎2-0都倉,ポポ
21A熊本2-1小川、杉浦
22
A岡山0-1
23H愛媛2-0ポポ,都倉
24H富山1-0マジーニョ
25AG大阪2-3ポポ,田代
26H横浜FC1-0ポポ
27H栃木2-0田中、ポポ
28A岐阜0-1
29A山形2-3小川,マジーニョ
30H東京V2-1森岡,マジーニョ
31H福岡4-0森岡,杉浦,小川,ポポ
32A北九州3-2松村,ポポ,小川
33A長崎2-0森岡、小川
34H徳島3-2ポポ,小川,OG
35H水戸1-1マジーニョ
 神戸は22勝6分7敗の1位。得点63(2位)、失点35(1位)。対戦後も安定した戦いを見せ、ここ6戦負けなしだ。特筆すべきは得点力。失点が1位だが、最近好調なのはしっかり点を取って勝つことができているところだろう。攻撃の中心はマジーニョだが、ボランチのエステバン&田中がボールを奪取し、後ろでボールを回しながら、裏へ抜ける選手にロングボールを蹴り込むか、サイドを崩して得点を取る戦い方。とにかくカウンターの考え方がシンプル。ボールを取ってから裏へ抜ける選手に躊躇なくボールを入れてくる。そこでボールをキープできるところが個の力が大きいところだろう。プラスセットプレイでもしっかりと加点でき、カウンター主体の現実的なサッカーをするチームだ。個人的にはジェフがこのシンプルな攻撃サッカーをやっていくべきだと感じるぐらいだ。

 まずはボールを変なところで取られないことが大事だ。ボールを取られた後、ジェフのディフェンスラインの裏にシンプルに蹴ってくる部分をしっかりとケアできるかどうかがポイントだろう。またボールを回し始めたら、しっかりとリトリートして守備をして我慢していくことが大事だ。

【失点パターンはサイドからのクロスとセットプレイ。G大阪戦を思い出し、こちら側がカウンターを仕掛けたい】

 
 一方失点パターンはサイドからのクロスが多い。特にサイドからのクロスはディフェンス側でマーキングがずれることが多く、最近もクロスからの失点を喫している。まさにジェフのストロングポイントを生かしていってほしいところだ。そのクロスを上げる為に、トップ下の選手が是非とも米倉がオーバーラップをする時間を作るプレイを心がけてほしいところだ。噂によると兵働が先発とのこと。トップ下なのか、サイドなのかわからないが、絶妙なスルーパスを出して相手にプレッシャーをかけてもらいたい。兵働の攻撃が中途半端に終わらずシュートで終わればカウンターを受けることもない。チャンスは少ないがじれずにカウンターを狙ってほしいところだ。

 さらにセットプレイを狙っていくためにも、サイド攻撃からのクロスでCKを取る回数を増やしていくことも意識してほしい。強引にやりすぎるのではなく、現実的に堅実的に、とはいえ積極的に。バランス感覚を持って戦ってほしいものだ。

 大分がJ2降格が決まった。おそらくジェフが昇格していても同様の結果だったのではと考えると、とてもじゃないが今の状態はJ1にふさわしくない。ただまだまだ試合はあり、成長する場面は残っている。しっかりと現実をみすえ、前を向いて積み上げていくしかない。世代交代は進んだ。後はそれを融合させて、一段階上のチームに向かって、ひとつになるべきだ。

【先発予想】
----------------
------森本---- 
---------------- 
-谷澤-町田----兵働
---------------- 
----健太郎--勇人----- 
----------------
-大岩-山口智--キム--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:鈴木
SUB:大介
SUB:佑昌
SUB:深井
SUB:ケンペス
参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

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2013年J2第35節 ファジアーノ岡山戦プレビュー

【6位転落。昇格プレーオフがいよいよ黄色信号。残り8試合でチームコンディションを上げていけるのか】

 東京V戦はいいところがなく敗戦。頼みの綱だった森本先発も前線が孤立してしまっては、なんの役にも立たないことが判明したことで、チーム状況がこれ以上上昇しないことがわかってしまったジェフ。レコンビン効果で上昇気流に乗る札幌との勝ち点差は4。このままズルズルいくと今年はプレーオフ自体も厳しい状況。なんとかチームに新しいアクションを入れていかないと厳しい状況となるだろう。

 課題は森本を入れることによるトップ下にリンクマンが不在になることで、攻撃の組み立てをできなるところ。パサー役が大介だけだとやはり荷が重く、大塚・谷澤のビルドアッパーがいないと苦しくなる印象を裏付けた試合だった。兵働のコンディションも悪く、ボールをキープしてチーム全体を押し上げられる人がいないことが最大の課題といえるかもしれない。また前線からの守備も中途半端になるとペナルティエリア前でフリーでもたれるシーンが増えてしまうことも気になる。

 先発は隆雅が出る可能性がある模様。久々に専門のサイドバックが左サイドに入る。前線もいくつか変更があるだろう。とにかく好材料を少しでも作るべく試行錯誤して上昇気流の芽を見つけていくことが大事になってくるだろう。

【】
<千葉対戦後の福岡の対戦成績>
<<<<<
H/A勝敗対戦相手結果得点者
8A千葉0-0
9H京都1-1荒田
10H群馬2-0植田,荒田
11A神戸3-3久木田x2,荒田
12A栃木0-1
13H山形4-3押谷,澤口,田所x2
14A鳥取0-0
15H徳島2-0荒田,三村
16H熊本2-3押谷x2
17A岐阜0-0
18A松本0-1
19H福岡1-1植田
20AG大阪1-1田中
21A富山0-0
22
H神戸1-0押谷
23H横浜FC0-0
24A横浜FC0-1
25A山形2-1植田,田所
26H岐阜1-2桑田
27HG大阪2-3久木田,押谷
28A熊本1-1押谷
29H東京V2-0澤口、押谷
30A京都4-2近藤,清水,石原,島田
31H栃木1-3金民均
32A札幌2-2桑田,近藤
33H松本2-1石原,近藤
34A北九州1-2清水

 岡山は11勝15分8敗の10位。得点43(10位)、失点37(3位)。前半は開幕から無敗が続き、快進撃を続けていたが、荒田の故障を皮切りにコンディションが低下。堅守でリーグ最少失点だったが、ここ5試合で平均2失点を喫しており失点が3位に転落。もともと得点力が期待できないだけに、チームとして守備面の立て直しが必要な時期に来ている。さらに今節守備の中心選手である竹田が出場停止。コンビを組みセットプレイで脅威の植田も欠場が濃厚。岡山がこのタイミングでのディフェンス陣のメンバー変更によって、流れを帰られるのか。もちろんジェフはその部分をついていきたいところだ。

 得点パターンは押谷、石原、キムの1トップ2シャドーにボールをおさめて、そこでビルドアップができたときに初めてサイドから上がってきたり、後ろから追い越したりしてそこにシンプルにボールを出してくる。基本カウンターが主体なので、攻守の切り替えをしっかりしておくとともにまずは押谷に自由にボールをキープさせないこと、二列目からの飛び出しやサイド攻撃に対してしっかりとマーキングをしていくことが大事だ。

 また、基本的にはセットプレイが得点源となっているため、しっかりとマンツーマンでフリーにさせないことが重要だ。キムヒョヌンを軸にしっかりと相手のストロングポイントを消していくべきだ。


【最近失点している理由は3バックの間に自由にボールをキープされてしまうこと、後ろからの飛び出しでかく乱していきたい】

 岡山の失点パターンはセットプレイがまずポイント。身長の高いメンバーがたくさん入っているのでそろそろセットプレイでの得点が欲しいところ。あとは3バックの間にしっかりとボールが収まってしまったときに失点していることが多い。3バックはいつもと違うメンバーなので、そこに勇気を持って森本にくさびをいれて、ボールキープをしている時間帯でサイドハーフや勇人が飛び出して裏を取る動きをしていきたい。

 また、3バックチームであるサイドの裏を取られクロスで失点するパターンも多い模様。最近陰を潜めている米倉を有効に使うとともに
隆雅の積極性を生かして点を取りにいってほしい。多少リスクをおかしてでもやった方がいいタイミングに来ていると思うので、彼らの積極性を今日の試合では見てみたい。

 泣いても笑っても残り8試合。ここできっかけをつくらなければ、今シーズンは終わってしまう。なんとしてもなにかの兆しをつかんでほしい。

【先発予想】
----------------
------ケンペス----- 
---------------- 
佑昌-大塚----大介
---------------- 
----健太郎--勇人----- 
----------------
-峻希-山口智--竹内--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:鈴木
SUB:キム
SUB:兵働
SUB:ナムスンウ
SUB:森本
参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

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2013年J2第34節 東京ヴェルディ戦プレビュー

【自動昇格はほぼ絶望的に。プレーオフに向けて、いよいよ森本が始動】

 京都戦は、チームの守備面で悪いところがでてあっけない敗戦。体力切れも手伝って我々には全くはきのない負け方だっただけに、サポーターとしても残り試合の着眼点をしっかりとプレーオフに向けて、チームの攻撃・守備の連携力向上、質の向上に目を向けていきたいところだ。今節はジェフが月曜日開催ということで、ライバルチームは長崎、徳島が負け、京都が勝ったため、3位に浮上できるチャンスとなっている。明日は是非とも勝って、再び仕切り直しといきたいところだ。

 今週は主に守備の立て直しから入った模様。米倉も「いい経験ができた」と山瀬とのマッチアップを反省しただけに、チーム全体が守備の立て直しを意識して取り組んだ模様。おそらく前線からのプレスの掛け方や連携の仕方をチェックした模様で、まさに京都戦に崩壊した前線からの守備の仕方の部分を開戦していってほしいところだ。

 また、コメントを見る限り森本の先発出場が濃厚。2トップで、前から守備をする部分も含めて森本がしっかり機能すれば、チームはまた新しいオプションを手に入れることとなるだろう。ケンペスではできなかったポストプレイ役として期待したいところだ。

【8月、千葉と同様失速した京都。新フォーメーションが浸透し低迷期を脱出できたのか】
<千葉対戦後の京都の対戦成績>
<
H/A勝敗対戦相手結果得点者
21A千葉1-2安田
22
H京都0-5
23A東京V1-1常盤
24H札幌2-1西×2
25A横浜FC3-2井林,小池,高原
26HG大阪3-3刀根,西,石神
27A
福岡3-2飯尾,森,中島
28H長崎2-1常盤,高原
29A岡山0-2
30A神戸1-2小池
31H松本1-3小池
32A岐阜2-1巻,森
33A熊本1-2常盤
 
 東京Vは11勝12分10敗の12位。得点44(8位)、失点45(14位)。千葉戦の次の試合の京都戦でも敗戦し、その次の試合からフォーメーションを3-2-3-2から、鈴木惇をアンカーに一枚おく3-3-2-2に変更。その後4勝2分と波に乗ったが岡山に敗戦後、また足踏みしているという状態だ。持ち前のパス主体の攻撃力は健在だが、課題は守備と言ったところか。

 得点パターンは後ろからボールを回しながら、前線の巻と常盤、トップ下の飯尾や安田にボールをいれ、そのタイミングで両サイドのスピードのある小池、クロスに定評がある森が上がってくる。サイドからのクロスで得点したり、サイドをえぐりきってからマイナスのパスにミドルというパターンが多い。

 ポイントは前節の京都戦のように裏を蹴られたところでずるずる下がらず、しっかりコンパクトネスを守って中央の4人にボールを自由に入れさせないことが大事だ。また、
センターバックの福井、トップ下の西が出場停止。特に中央の福井は守備面で検討しているようなので、その部分をうまくついていくべきだ。

【東京Vの弱点はまさに、コンパクトネスの崩壊による間延び。前節京都にやられたように、裏を狙う意識を強めてスペースを作りたい】

 東京Vの失点パターンは様々なのだが、前がかりに行き過ぎて両サイドにスペースがあいたり、トップ下の2人が攻撃に絡みすぎて、DF時にセンターバックとアンカーで守るシーンも多く、いかにいい位置でボールを奪っていくかが大事だ。冒頭に触れた守備がうまくはまっていい位置でボールがとれれば一気にチャンスになるだろう。

 さらに、裏をうまくついていくことによってセンターバックを下げることができれば、アンカーの周りに広大なスペースが生まれる。そこに森本がうまく入ってボールキープできれば米倉や峻希がオーバーラップしたり、勇人が攻撃参加して一気にチャンスが増えていくだろう。ケンペスも前を向いてボールを持つことができればそれなりの働きができると思うので、そのシーンをどれだけ作れるかがこの試合のポイントだろう。森本・ケンペスをおとりに使いながら佑昌が裏を狙う、あるいは途中出場で町田を投入するなどして、さらに相手のDFをかく乱させたい。

 また、ディフェンスラインのボール回しを取られて失点するシーンも多く、ここは前からしっかり守備をしていくことを徹底していくことも大事になってくるだろう。その前提として先ほど触れたラインコントロールも大事になってくるだろう。

 京都戦で出た課題をクリアできれば、このヴェルディ戦は勝利できるはず。ここのところアウェイで勝てていないが、味スタではないので、心機一転、勝利をつかんでほしい。

【先発予想】
----------------
--ケンペス-森本- 
---------------- 
佑昌---佑昌
---------------- 
----健太郎--勇人----- 
----------------
-峻希-山口智--竹内--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:キム
SUB:谷澤
SUB:兵働
SUB:町田
SUB:深井

参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

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2013年J2第33節 京都サンガFC戦レポ

[日時] 2013年9月15日(日)19:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 曇
[気温] 27.8℃
[湿度] 88%
[入場者数]10,187人
[主審]扇谷 健司 [副審]中野 卓 村井 良輔
千葉京都
1前半0
0後半2
12
スタッツ千葉京都
シュート15
CK79
直接FK1919
間接FK26
オフサイド26
--------------
-----ケンペス  
--------------
-谷澤-町田佑昌
--------------
----大介-勇人----  
--------------
-峻希--竹内-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:キム
SUB:兵働
SUB:深井
SUB:大塚
SUB:森本

[得点]
16分 田中 佑昌⑤


[交代]
59分 谷澤 達也 → 大塚 翔平
72分 田中 佑昌 → 兵働 昭弘
77分 ケンペス → 森本 貴幸

[警告]
40分 谷澤 達也⑤

【2013通算成績】
[得点ランキング]
⑰ケンペス
⑥山口 智
⑥米倉 恒貴

⑤田中 佑昌
④ジャイール

④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ


[アシストランキング]
米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
③田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
②大岩 一貴
②大塚 翔平
②ケンペス
①高橋 峻希
谷澤 達也
.森本 貴幸 

[警告ランキング]
⑧ケンペス
⑤谷澤 達也
④佐藤 健太郎
④キム ヒョヌン

④高橋 峻希
④米倉 恒貴
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②山口 智
①大塚 翔平

①兵働 昭弘


【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.0】
後半さんざんせめられ、防ぎようのない失点。CKも何度もパンチングで防いでいたが、正直しんどかっただろう。

【CB : 5.山口智 5.0】
後半、執拗に自陣の裏を取られ、完全にディフェンスが下がってしまった。そのあと何の処方箋も出すことができなかったのが今後のポイントか。自分たちのミスで自滅しているとはいえ、流れを変える方法はなかったのか。

【CB : 3.竹内彬  5.0】
メンタル面では奮闘していたことはわかったが、あれだけ攻められてしまっては厳しい。特に気になったのは裏を取られること以上に、京都のマークが外れて縦パスがすんなり、しかもフリーで入ってしまっている回数が多かったこと。走力面、頭脳面で完敗だったと言えよう。

【LSB:33.高橋峻希 4.5
1点目の不用意なクリアは戦犯といっても過言ではない。それ以上に谷澤をもう少しコントロールできなかったものか。ガス欠ダッタのかもしれないが、何もしないままボールを取られていたシーンは力が抜けるシーンだった。

【RSB;11.米倉恒貴  4.5】
今日は一線級の山瀬が相手で、守備面での不安が露呈した試合だった。あれだとJ1クラスでは通用しない。1点目の守備もタイトに行き過ぎたところ、2点目も兵働との連携ミスから生まれた失点。2点目は仕方がない部分はあるが、竹内との連携が悪く裏を取られるシーンが多かったところが攻撃力の高く、裏を狙い続けるチームに対して狙われ続けるだろう。

【DMF:8.伊藤大介  4.0
今日はセットプレイのキック以外、ほとんど仕事をしていなかった。特に気になるのは守備面。アタックをしないボランチだと正直今日のような相手は意味がなくなってしまう。奪った後のパスもミスが多く、健太郎不在の大きさを感じさせる出来だった。

【DMF: 7.佐藤勇人  5.0】
健太郎役として最初は頑張って工藤をつぶしていたが、後半前線からのプレスがかからなくなったのと、裏へ蹴られすぎて存在感を失った。ずるずると引きすぎたことに対する改善と、前からのプレスをかける指示をもう少ししてもよかったのではないかと思う。

【RMF: 6.田中佑昌 5.0】
得点を取ったシーンまではよかったが、特に攻撃面でのパスミスが多かった。相手のプレッシャーという部分もあったかもしれないが、後半は守備もいけず、攻撃も中途半端という結果となってしまった。


【LMF:39..谷澤達也 4.0
今日のような相手に力を発揮してほしかったが、特に攻撃面でありえないミスを連発し、自らコンディションを悪くした。ボールを取った後の判断がすべて悪く、無念の途中交代となったが、個人的には守備面での貢献度を考えると悩ましい選択だと感じた。

【OMF:28.町田也真人 5.5】
唯一、前線で戦っていた。攻撃的なダイレクトパス、守備面でのフリーランニング、空中戦でもバヤリッツァ相手に体をぶつけて奮闘していた。ただ、一人では何もできないのも事実。個人的には相手がベタ引きしたときには大塚よりも全然危険なプレイができるなと感じた。ただ、今日は町田をフル出場させる意味があったかどうかはよくわからなかった。

【FW:37.ケンペス 4.5
セットプレイで仕事をしたところはよかったが、リズムを崩すプレイを連発。バヤリッツァにはヘディングでほとんど勝てず。ボールを受けてからのカウンターもあまりにも周りが見えてなさすぎる。これがデフォルトなので仕方がないと思うが、ケンペスを交代させるチョイスがあったのであればまず最初に交代させるべき選手だったと思う。

【SUB:14.大塚翔平 4.5】
ボールが収まらないという理由で最初に交代をしたのだと思うが、ほとんど機能しなかった。正直前半の行ったり来たりの展開を引きづりすぎるイメージで戦いに入ってしまっていた印象。大塚がやるべき仕事は前線からの守備。パスを回してビルドアップ役としてそつなく水を運ぶべきだったが、縦に急ぎすぎた。

【SUB:10.兵働昭弘 3.5】
間違いなく今日の負けを確定させた戦犯。今日のような攻められっぱなしの時に右サイドに入ったことは少々酷だったところを割り引いたとしても、2失点目のボールの取られ方をはじめとして、相手のプレッシャーにびびって消極的な選択がすべて裏目に出ていた。コンディションが戻ってきていない以上、迷惑をかけるプレイをするぐらいであれば、と厳しく言いたくなるプレイだった。10番をつけている以上、兵働に求めていることは守備でもなく、決定的なラストパスなのだから。

【SUB:30.森本 貴幸 5.0
すでにチームがガス欠、意気消沈しているタイミングで入ってもほとんど何もできなかった。個人的には最初の交代で出ていれば多少はチームもリズムを作れたのではないかと思うが。。終わった後、FROM AQUAを投げ捨てるように飲んでいたのが印象的だった。

【鈴木監督 4.5
 今日は間違いなく監督の交代采配、特に後半の相手の戦い方に対応する処方箋が少なすぎて敗戦したと言っても過言ではない。序盤は非常にいい立ち上がり。町田というジョーカー的存在の投入は功を奏したといってもいい。前からしっかりプレスをかけにいき、それがうまくはまってリスタートからカウンターを仕掛けられていた。その流れから取ったCKで先制もできたが、今日は町田以外の選手のパスミス、連携ミスが非常に目立った。ケンペスのミスは今年の風物詩なのでもう仕方がないところではあるが。。それでも相手の拙攻も手伝って前半は1-0で折り返すことができたのは幸いだったが、今日は湿気の多さも手伝ったのだろうか、チーム全体がガス欠となっていた。おそらくカマタマーレ戦の涼しさだったらこういう感じにはなっていなかったとも思う。
(というのも今日午後ジョギングしたのだが、僕自身がいつも以上にばてるスピードがはやく、結構選手もそんな感じだったのではと個人的には見てて思いました)

 このままではばてると踏んだのか、京都は後半体力を消耗する戦い方を避け(大木監督はそんな指示をしていないとコメントしているが)、攻撃はシンプルにかつ執拗に裏を狙う戦い方に変更。相手のスカウティングから、スピードのある前線に対して竹内、智が捕まえられないことはわかっていたのだろう。サイドバックとのバランスも悪く何度となく放り込んできた。この後のジェフの戦い方が非常にまずかったというかここで勝負が決まったと言っても過言ではなかった。

 裏を取られることを恐れたCBはずるずる下がり、体力が消耗してきていたこともあって前線からはプレスをかけられず、ケンペス以外はほぼ自陣でボールを跳ね返すだけの展開に。ボールを奪っても前線でおさめることができず、カウンター時も人数をかけられない状況となった。特に谷澤のプレイは非常に悪く、後半もミスパスからピンチをサイド招くといった状態だった。

 ここでなんらかの手をチームは打たなくてはならないが、チーム内はカウンターを仕掛けようと縦に急ぐ攻撃へ。個人的にはあれだけ相手がイケイケになっているのだから、うまくいなしてパスを回して展開を落ち着かせるべきだと感じたのだが、各選手のコメントを見る限り、町田は裏に抜けよう抜けようという意識、谷澤はもっといなして自分の時間を作るとバラバラだったと感じた。監督・コーチは裏へ裏へとコメントしていたそうだ。
今年のジェフは前線の攻撃・守備の意識がバラバラになると崩壊するパターンが多いが、まさに後半そういった形が出てしまったと言える。状態としては結果として、後半終了間際のようなひきっぷりだった。
 
 あの場面は苦しいとはいえ、もっと前からプレスをかけて、相手に自由に蹴らせないようにしたほうがよいかと思ったがそういったコントロールもできなかった。バラバラになっていると端から見ててもわかったので、ここで監督の手腕が試されるところだったが、ここでのファーストチョイスは大塚だった。大塚は攻撃時に前でボールをおさめて、攻撃のリズムを作りたいということだと思ったのだが、守備の修正がなかったことで、リズムは全くかわらなかった。大塚自身もともと守備が得意な選手ではないので、酷な部分があった。であればなおさら対人が強くてボールがキープできる森本というチョイスがあったような気がする。もっと言うと、前からしっかりプレスをかけられるプレイヤーとして深井を投入して、チームに前からプレスをかけろというメッセージも出せたのではないかと。

 結局最後は耐えられなくなって失点。米倉があっさりと山瀬にかわされてしまったところも、元々DFではないウィークポイントが出てしまい、これだと一線級のプレイヤーにかわされるんだろうなと感じたシーンでもあった。その後も米倉&竹内の間はかなり狙われており、改善する所だったはずだ。しかしここで鈴木監督は兵働を選択。監督のコメントを見ると「中盤のミスが多かった」とコメントしておりますが、正直最近の兵働のコンディションを見ると、ハイプレスをかけ続ける京都にあわないだろうなと思っていたのですが、それが案の定悪い形へ。米倉がオーバーラップしたときに、ありえないボールロストをして、米倉の開いたサイドでカウンターから痛恨の失点。

 個人的には、さんざんやられている米倉サイドにふたをするべく、空中戦のケアも含めてまさにキムヒョヌンを入れて米倉を前に上げた方が中盤でのボールロストはなくなるのかなと思っておりました。まあここは結果論なのですが、ここで気になるのは兵働がその後気負いすぎて強引なスルーパスを連発してミスりまくったこと。大介は前半からデフォルトでミスってたので、そんなプレイヤーがフィールドに増えた形になってしまった。森本投入もパワープレイとかを考えると、あそこまで引っ張ったのであればケンペスを残して、町田と交代だったのかなぁと。森本は完全に孤立し、おそらく入ってからもほとんどボールに触れなかったのではないか。

 ここでちょっと触れたいのだが、森本を先発で使った方がいいのではという話が頭によぎるのだが、おそらく鈴木監督は森本がまだコンディションが悪いと感じているので運動量を求めたプレイができないと思っているのだろうと思っています。天皇杯を見る限りそんなことも感じます。ただ、森本自体が入ることによる「精神的起爆剤」のような交代ももちろんある訳で、まあ古いですが中山みたいなもんですよね。鈴木さんはおそらくそういうものを全く信じていないんだろうなと感じる今日この頃です。

 むしろ今まで頑張ってきた大塚や町田を起用する感じはチームを長期的視点で成長させようと言う意思を感じはするのですが。毎年毎年J1昇格の短期的な起用で、チーム力の積み上げを感じるので。兵働の選択もやはり10番にもっと頑張ってもらいたいということでこの大事な場面にチャンスを与えた、だが失敗したということなんでしょう。こういったやり方で、得点&アシストを量産した米倉(おそらくハーフだとここまで結果をだせてなかったと思う)、キムヒョヌンや町田といった若手の台頭、大塚・大介のレギュラー定着と我慢強く使い続けたことによる功績も感じる。悩ましいところです。おそらく推測するに自動昇格はもう厳しく、プレーオフで勝てるチームを視野に入れて試行錯誤しているんではないかと感じます。とはいえ、神戸との自動昇格ラインは13にまで離れ、そういった部分も手伝ってまだあきらめていない選手の気持ちが折れたのが、残り10分のジェフの緩慢なプレイにつながったのだろうと思ったりして見ておりました。

 今日の後半の戦い方はまさに今のジェフが抱える守備の問題がすべて露呈したと言える。
今まで攻撃面の課題が問題だと感じていたのだが、町田&森本の台頭によってある程度光は見えてきた。京都戦の前半はそういったことが体現できていたと言える。一方守備は、CBのスピード力&高さ不足に起因するラインコントロールの不安定さ、健太郎不在時のボランチの守備力、米倉&竹内のディフェンス連携、体力がきれると前線から追えなくなりラインがずるずる下がる。ここらへんいろいろと修正すべき点が出てきたと思うので、なんとしても修正をしてもらいたいところ。鈴木監督の過去のプレイを重視した起用方針が残り9試合でしっかりと上澄みしながら6位以内に入り、勝てるチームにまで押し進めることができるのか。泣いても笑っても今年もあと9試合。今年は最後に笑うことができるのか。あきらめずにサポートし続けたい。


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