2013年J2第36節 ヴィッセル神戸戦レポ | umibonzのスポーツめぐり旅

2013年J2第36節 ヴィッセル神戸戦レポ

[日時] 2013年10月6日(日)16:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 曇
[気温] 23.1℃
[湿度] 83%
[入場者数]9,557人
[主審]窪田 陽輔 [副審]中井 恒 木川田 博信
千葉神戸
前半1
2後半0
21
スタッツ千葉神戸
シュート1113
CK46
直接FK911
間接FK45
オフサイド34
--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-勇人----  
--------------
-大岩--キム-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:竹内
SUB:峻希
SUB:大介
SUB:深井
SUB:大塚
SUB:森本

[得点]
52分 田中 佑昌⑥
65分 ケンペス⑱

[交代]
45分 大岩 一貴 → 高橋 峻希
57分 兵働 昭弘 → 森本 貴幸
77分 町田 也真人 → 竹内 彬

[警告]
53分 兵働 昭弘 
73分 ケンペス 
76分 ケンペス 
84分 山口 智 
[退場]
76分 ケンペス 

【2013通算成績】
[得点ランキング]
⑱ケンペス
⑥山口 智
⑥米倉 恒貴
⑥田中 佑昌
④ジャイール

④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ


[アシストランキング]
米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
③田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
②大岩 一貴
②大塚 翔平
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①町田 也真人

[警告ランキング]
⑨ケンペス
⑤谷澤 達也
⑤キム ヒョヌン
⑤佐藤 健太郎
④高橋 峻希
④米倉 恒貴
④山口 智
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②兵働 昭弘
①大塚 翔平

①佐藤 勇人
①森本 貴幸

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  6.0】
前半のパンチング、ペナルティ間際の飛び出し、そしてマジーニョとの一対一を見事ストップ。勝利をつかむときは必ず岡本の存在がそこにいる。

【CB : 5.山口智 6.5】
今日は後ろで無理につなごうとせず、相手のプレッシャーからつなげそうにないときはシンプルに裏かケンペスに当てるというセーフティなフィードがうまくはまった。これぐらいシンプルにサッカーを続ければとにかく危ないシーンで点を取られる必要はないと思う。今後の戦い方に一つ試金石を打てた試合となれた。ミーティングはうまくいったと言っていい。

【CB :20.キムヒョヌン 5.5】
とにかく自分の前方に出てきた的に対してはリトリートせずしっかりアタックをすることを心がけたおかげで、不用意なミドルシュートは打たれなかった。前半の失点はキムがもう少し体をはったりすれば防げた部分もあり、カバーリング面では不安が残った。

【LSB:15.大岩一貴 5.0
なれない左サイドとはいえ、やはり攻撃面でのブレーキは目立った。クロスの精度は相変わらず悪く、特にスピードがないためしっかりと跳ね返されてしまった。守備面は次第点であるが、今後はクローザー的存在になっていくかもしれない。

【RSB;11.米倉恒貴  6.0】
今日は迷いがなく、しつこくオーバーラップし、しつこくクロスを上げつづけてくれたおかげて、先制ゴールにつながった。それ以外も佑と塀のクロス、ケンペスへのクロスなど、十分に得点をとれるクロスを供給し続けてくれた。やはり右サイドバックの米倉の方が、チーム全体の攻撃に寄与することを証明した。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.5
今日は守備面のバランサーとして黒子に徹し、攻撃面は前線に任せるといういい時の健太郎だった。勇人とのバランスをかね、スペースを埋める役として今後も意識してもらいたい。

【DMF: 7.佐藤勇人  5.5】
何度かパスミスも見られたが、前線にタメができることによって何度か攻撃参加に入ることができた。前半のヘディングシュート、後半の2点目は駆け上がることによりアクセントが生まれていた。それ以上に精神的支柱として元キャプテンの存在はフィールド内に魂を注入しているように思えてきた。

【LMF: 6.田中佑昌 6.5】
今日は前回の神戸戦同様、裏へ抜ける動きを徹底。前半の決定的なシーンはまさにその意識から生まれたものであり、そこでも決めてほしかったところ。後半の10人になってからもしっかりと前から守備をしており、本日の殊勲賞。


【RMF:10..兵働昭弘 5.5
ひさびさのスタメン出場だったが、彼のいい面がしっかり出た。物おじせずに縦パスをテンポ良く供給することで神戸側に守備を絞らせないでアタッキングサードに侵入回数が増えていた。途中交代とはなったが、もう少し見てみたかったところだが、今後に希望を感じさせるプレイだった。

【OMF:28.町田也真人 7.0】
今シーズン最大の覚醒は彼かもしれない。ボールを持ってビルドアップ、サイドチェンジ、そしてラストパスとチームにいろいろなアクセントやラストアクションを出せるプレイヤーに成長した。もはや町田がジェフの中心選手と言っても過言ではない。恐らくケンペスとの相性も良く、ケンペスを生かす、あるいはサイドプレイヤーも活きてくるJ1昇格にわずかな望みを感じる存在だ。何よりも、ボールをもったときにワクワクするプレイヤーだ。

【FW:37.ケンペス 7.0
今日は空中戦、ポストプレイが珍しくひかり、守備面も献身的にプレイしていた。そして1得点1アシストの獅子奮迅の活躍。特に2点目のゴールはゴラッソだった。その後の退場は痛いが、チームに勢いを与えてくれたプレイヤーだ。いない分は森本がきっと埋めてくれる。

【SUB:33.高橋峻希 5.5】
後半から入り、縦への推進力をしっかりと作ってくれた。それによって神戸ディフェンスを押し下げる動きを作ってくれた。ダイレクトパスがまだできないが、町田との絡みは今後楽しみだ。

【SUB:30.森本 貴幸 5.5
途中出場で流れがつかめないまま相方が退場してしまったため得点シーンには絡めることができなかったが、自らの役割をしっかりと全うした。ボールを取られないプレイは他の選手ではできないことだし、サポーターを鼓舞していく熱いプレイは今後頼もしい存在だと感じられた。ケンペスの代役として次は点を取ってほしい。

【SUB:3.竹内彬 5.5】
退場後素早く右サイドバックに順応し、相手のロングボールを跳ね返し続け、相手にチャンスを作らせなかった。はっきりとクリアするプレイは、ミーティングのたまものだと思う。勝ち越した後、竹内を投入してクロージングするという流れは今後勝たなくてはいけない試合で重宝される交代になっていくかもしれない。

【鈴木監督 5.5
 はたして、鈴木監督の意思で戦い方を変えてきたのか、選手間ミーティングで変わったのかは定かではないが、戦い方が非常にシンプルになった。後ろからボールを回し続けるのではなく、危なくなったらシンプルにロングボールをケンペスにめがけて蹴り、そのこぼれ球を拾えれば御の字、取れなかったらまたやり直しというリスクを排除した戦い方が見られたのはとても分かりやすいリスクマネジメントだと感じた。これによって手堅く守れるようになり、ポゼッション一辺倒ではなく、ケンペスや周囲の個の力を少し生かした戦い方になった。恐らく、今後戦う相手はケンペスにボールをほおりこまれて、その周りでボールをもらえただけでもチャンスを作れるはずなので、守備とのバランスを考えた戦い方で非常に好感が持てた。

 プラス、何といっても町田也真人の存在は大きい。ケンペスの周りにいたり、ボランチから縦パスを受ける役として、非常に機能した。何よりも基本ダイレクトプレイでパスをさばいたり、キープすべきところはキープするということで、チームに攻撃のアクセントをつけられるようになった。これによって勇人、米倉がオーバーラップできるとともに、ケンペス、佑昌が裏へ抜けるアクションを取れるようになった。今後もトップ下で起用し続けてほしいものだ。
プラス兵働の攻撃的なアクションをし続けたことも非常にチームに好感触を与えたことだろう。結果、米倉がアタッキングサードでクロスを上げたり、中に切り込む回数は物理的に増え、相手に脅威を与え続けたのは事実。ここまでチームが変貌したことで、勝利をつかんだことはきっと今後の上昇気流をつくるきっかけをつかんだといって間違いないだろう。守備面もしっかりタイトに相手について、自由にさせなかったところが多かったのも事実。何よりも気持ちが見えたところがよかった。これだとスタジアムで声も出るのだろう。何よりもスタジアムと選手がひさびさに一体になった試合だった。

 次節、ケンペス、智が出場停止。初めて智を欠いて試合をするが、ここで周りのメンバーがしっかりとバックアップできるか。智抜きで勝利できれば、いよいよチームも波に乗ってくるに違いない。竹内&キムコンビでしっかりと頑張ってもらいたい。

 残り6試合。8連勝するつもりで、戦ってほしい。


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