umibonzのスポーツめぐり旅 -3ページ目

2013年天皇杯2回戦 カマタマーレ讃岐戦レポ

[日時] 2013年9月8日(日)16:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 雨
[入場者数]3,606人
[主審]今村 義朗 [副審]武田 光晴 作本 貴典
千葉讃岐
前半
3後半
スタッツ千葉讃岐
シュート119
CK57
直接FK2515
間接FK54
オフサイド5
4
--------------
--ケンペス-森本  
--------------
-谷澤-町田
--------------
---大介-勇人----  
--------------
-峻希-キム-竹内-米倉-
--------------
------拓生------
--------------
<控え>
SUB:岡本
SUB:隆雅
SUB:大岩
SUB:佑昌
SUB:健太郎
SUB:兵働
SUB:大塚

[得点]
17分 ケンペス①
23分 米倉 恒貴①
57分 佐藤 勇人①
64分 高橋 峻希①
88分 佐藤 勇人②

[交代]
62分 ケンペス → 佐藤 健太郎
70分 伊藤 大介 → 兵働 昭弘
81分 谷澤 達也 → 鈴木 隆雅

[警告]
66分 佐藤 勇人 ①

<1点目:17分ケンペス>
前線からのディフェンスを続けたケンペスが相手ディフェンダー波夛野からボールを奪いあっさりGKと一対一に。落ち着いてゴール右隅に流し込んだ。

<2点目:23分米倉>
左サイドでボールを回していたところから、大介が相手DFとDFの間に強烈なスルーパス。米倉がそこに反応しGKと一対一へ。相手GKがクリアしようとしたら米倉の体に当り、そのままゴールに吸い込まれた。

<3点目:57分勇人>
左サイドのセンタラインでボールを奪った峻希が谷澤へボールを預ける。谷澤がドリブルで時間を作ったタイミングで町田が追い越す動き。そこに谷澤がスルーパスを出し、町田が裏へ飛び出る。バイタルエリアを完全にえぐった町田がアウトサイドでセンタリングをいれ、勇人がヘッドで右隅のネットを揺らす。

<4点目:64分峻希>
左のCK。大介が間合いを取っている間に、峻希がするすると上がってくる。大介は峻希にパスを出し、峻希はドリブルで内に切り込んでミドルシュート。これが左隅に突き刺さった。

<5点目:88分勇人>
右サイドでボールを奪い、カウンター。森本がくさびのボールを受けて、オーバーラップする米倉にパス。米倉はDFと一対一になるが、ドリブルで突破し、マイナスのクロスを勇人がゴールに押し込む。

【超私的採点】

【GK : 21.大久保拓生  6.0】
今季初先発も無難な対応。最後のアンドレアのシュートのシーンのみ危なかったが圧力をかけてことなきを得る。

【CB :20.キムヒョヌン 5.0】
空中戦では完全勝利をおさめていたが、ボール回しの面でやはりぎこちない部分が多かった。パスのテンポが悪く、GKに戻すシーンはもったいなかった。

【CB : 3.竹内彬  5.5】
相手の攻撃に工夫がなかったため、無難な対応はできていた。攻撃面では相手のプレッシャーがないときに落ち着いて米倉にロングサイドチェンジを行い、チームのアクセントを作っていた。

【LSB:33.高橋峻希 6.0
攻撃面では谷澤とのコンビネーションが冴え渡り、コーナー付近まで相手をえぐることに成功。今日は特に思い切りがよく、その結果が4点目のシュートにつながった。

【RSB;11.米倉恒貴  6.5】
マッチアップしたアンドレアに対人でほぼ勝利。フィジカルの強さを見せつけるとともに、攻撃的なポジションを何度も取って相手の左サイドをずたずたにした。5点目のアシストもそうだが、森本が入り込むタイミングでアーリークロスを入れた前半3分のシーンも見事だった。

【DMF:8.伊藤大介  5.0
格下の相手とはいえ、縦パスの精度が悪く、ボールロストするシーンは比較的多かった。セットプレイは何度となく惜しいシーンを作っていたが、ゴール前に飛び出したシーンは思い切りよくシュートを打って決めてほしかった。

【DMF: 7.佐藤勇人  7.0】
往年の勇人が戻ってきた。なんどとなくオーバーラップを重ねて相手のマークは完全に混乱。3点目、5点目ともにフリーランニングを重ねたことによる成果。この勇人が戻ってくると非常に頼もしい。

【RMF:28.町田也真人 7.5】
いろいろ意見が分かれるかもしれないが、今日のMVPは町田だ。90分間持ち前の豊富な運動量でいろいろな所に顔を出し、前半はリンクマン的な役割をしたり、後半、ケンペスが交代してからはトップのポジションに移り、佑昌的役割を演出し何度となくビッグチャンスを作り出した。相手の能力もあるが、3点目のような役割ができるのであれば、素晴らしいチョイスに今後なっていくかもしれない。守備も献身的に走っており、素晴らしいアピールができたのではないか。

【LMF:39.谷澤達也 6.0
森本の存在によって、ビルドアップの起点だけでなく、アタッキングサードで仕掛けられる存在として機能。特に3点目のドリブルは谷澤の真骨頂でありひさびさ谷澤らしさを見ることができた。

【FW:37.ケンペス 6.0
涼しくなってきたからか、前線から積極的な守備をみせてくれた。結果1点目につながっている。相変わらず周りとの連携が悪くてボールロスとする場面は目立ったが、今日のような相手であればそこも目をつむるしかないか。

【FW:30.森本 貴幸 6.0
前半3分のヘディングは決まっていてほしかったが、全体的に次第点ではある。ただ、孤立してドリブルしてボールを取られるというシーンは多く、そこは周りとの連携不足は感じた。ただフリーで前を向いてボールを持った時は非常に可能性を感じる。今後も楽しみなことは間違いない。

【SUB:16.佐藤健太郎 5.0】
個人的には健太郎を入れた意図がいまいちわからなかったが、正直攻撃が停滞した。若干押し込まれていたということなのかもしれないが、攻撃面での連携を高めるためには別のチョイスでも良かったのでは。健太郎自身のプレイは無難ではあったが、新たな可能性は見いだせなかった。

【SUB:10.兵働昭弘 5.0】
右サイドで入ったが、なかなかいいシーンでボールをもらえず、決定的なシーンは作れなかった。少し気負いが見られる部分が逆に心配。

【SUB:27.鈴木隆雅 5.5】
少ない時間ながら持ち味を発揮し、積極的にシュートを打っていった。こういった積極性はジェフの選手に足らない部分なので、見習ってほしいところ。

【鈴木監督 5.5

 天皇杯と言えばジェフが苦手な大会だったが、近年は無難な戦いができてきている。相手はこちらをリスペクトするというよりも、今やっているサッカーを正攻法でぶつかってきたため、多少やりやすい部分はあった。やはり個の力では圧倒的アドバンテージがあることを証明したゲームであった。特筆すべきは勇人と米倉。格下相手の場合はあれぐらい攻撃的に言って、相手を後ろに下げる戦い方をしてもいいことを証明したのではないか。

 また今日の収穫は町田の存在。相手が讃岐ということを差し引いても、いろいろな可能性を感じるプレイヤーだった。何よりもベースに運動量があることが頼もしい。チームで必要なことをしっかり理解してくれれば、それに合わせてボールをはたいたり、裏に抜けるプレイヤーとなったり、ラストパスを出せる選手でもある。一人で、大塚と佑昌とナムスンウ的役割ができるかなりポリバレントな選手だと感じた。町田の頻繁なポジションチェンジは相手のマーキングを混乱させていた。今後貴重な存在かもしれない。

 森本の存在はやはり新たなオプションを与えていることを感じさせる試合でもあった。森本がしっかり走れる前半の25分ぐらいまでは、ジェフがダイレクトパスでポンポンつなぐこともできたし、しっかりビルドアップするときは森本とケンペスが近い位置でパス交換をして全体を押し上げることもできた。ただやはり得点は見たかった。今後の出来に期待だ。

 アビスパ戦に続きこの試合でつかんだ勢いをJ2の残り10試合にぶつけてほしいところ。明るい材料が増えており、レギュラー争いは再び激化していると言えるだろう。あきらめず、昇格に向けた調整を期待したい。


↓クリックおねがいします

2013年天皇杯2回戦 カマタマーレ讃岐戦プレビュー

【ついにベールを脱ぐ。スタメンから本当の森本を見ることができるか。】

 福岡戦は厳しい戦いの中、攻撃面でついに光明を見いだしたジェフ。その中心的存在は森本だ。後半途中から出場し、すぐにケンペスが勝ち越しゴール。その後も森本を基点に攻撃をしかけ、4得点につながった。森本自身はポストプレイもできれば、自らがボールをキープし、時間を作ることができる。特に今のところ目を見張るのはサッカーIQというか、常にチームのバランスや状態を見て自分が何をすべきかを考えてプレイしているところだ。その森本が天皇杯で初スタメンの予想。ケンペスとのコンビでの出場が濃厚そうだが、力つきるまで全力でいってもらいたいところだ。

 その他、気になる選手は町田。今シーズンまだ出場がないが、練習試合ではいいコンディションを保っている模様。持ち味は運動量とパスセンス。どのポジションで出るかはわからないが走れる大塚的存在として讃岐の裏をついていってほしいところだ。あと鈴木隆雅もできれば長い時間で見てみたいところだ。

 また、佐藤健太郎が京都戦出場停止なので、ボランチのシミュレーションも鈴木監督はしていくはずで、その部分も見てみたいところだ。練習ではキムをボランチで使った形跡もあるが、下馬評通り兵働や大介が出るのか、注目してみてみたい。


【堅守速攻でJFL首位を走るカマタマーレ。JFL最少失点で決して侮ることはできない】

 対戦相手はJ2昇格を目指すカマタマーレ讃岐。現在JFL首位を独走する強敵だ。福岡と戦い方は近く、前線からプレッシャーをかけて守備を行い、高い位置でボールを奪って一気にカウンターを狙っていく。コンパクトネスが信条な所もあり、ラインも比較的高めに設定しているようだ。讃岐がどういった戦いをしてくるかはわからないが、すごくリスペクトをしてくれてべたっと引かれない限りは、前節と同じコンセプトで戦っていくべきなのかもしれない。相手は、3-4-3気味で福岡などにいた高橋泰がトップにおり、両サイドには元リザーブスのアンドレアと帝京出身の木島良輔。基本的にはこの3人を基点に攻撃が行われるだろう。 

【前節に引き続き、裏を狙う、縦への攻撃への意識を強めるべし】

 讃岐がもしベタ引きしてくる可能性があればゲームプランはかわってくるが、おそらく讃岐はJFLで戦っているやり方がどれだけJ2相手に通用するかを試してくるはず。そうなってくれば、自ずと狙うのは相手の守備の裏のスペース。ボールを奪ったらまず森本にボールを預けた上で、佑昌やケンペスが裏を狙っていく事が大事だ。おそらく福岡よりかは個の能力が落ちるはずなので、変な失い方をせず、落ち着きながらもアグレッシブに攻撃へのチャレンジをしていってもらいたいもの。各駅停車のパスよりも長短織り交ぜた攻撃をしていってもらいたいものだ。
とにかくポイントは個で勝負する絶好の機会。相手をリスペクトせず、特に控え選手が自らのアピールの場と思って持ち味を発揮してもらいたいところだ。

 天皇杯をきっかけに新たなヒーローが生まれることを祈って、フクアリに出向きます。

【先発予想】
----------------
------ケンペス----- 
---------------- 
-町田-森本----大介
---------------- 
----健太郎--勇人----- 
----------------
-隆雅--キム--竹内--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:智
SUB:谷澤
SUB:兵働
SUB:佑昌
SUB:深井

参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

↓クリックおねがいします

2013年J2第32節 アビスパ福岡戦レポ

[日時] 2013年9月1日(日)19:03KO @レベルファイブスタジアム
[天候] 曇りときどき雨
[気温] 25.2℃
[湿度] 84%
[入場者数]4,552人
[主審]今村 義朗 [副審]武田 光晴 作本 貴典
千葉福岡
1前半1
3後半2
43
スタッツ千葉福岡
シュート1216
CK104
直接FK1715
間接FK48
オフサイド48
--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-大塚-大介
--------------
---健太郎-勇人----  
--------------
-峻希--竹内-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:隆雅
SUB:大岩
SUB:キム
SUB:兵働
SUB:深井
SUB:森本

[得点]
29分 ケンペス⑮
54分 米倉 恒貴⑥
67分 ケンペス⑯
71分 ケンペス⑰

[交代]
66分 佐藤 健太郎 → 森本 貴幸
76分 大塚 翔平 → キム ヒョヌン
86分 高橋 峻希 → 大岩 一貴

[警告]
2分 佐藤 健太郎④

【2013通算成績】
[得点ランキング]
⑰ケンペス
⑥山口 智
⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
④田中 佑昌
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ


[アシストランキング]
米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
③田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
②大岩 一貴
②大塚 翔平
①ケンペス
①高橋 峻希
谷澤 達也
.森本 貴幸 

[警告ランキング]
⑧ケンペス
④佐藤 健太郎
④キム ヒョヌン
④高橋 峻希
④米倉 恒貴
④谷澤 達也
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②山口 智
①大塚 翔平

①兵働 昭弘


【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  6.0】
ノーガードでの打ち合いの中、後半ビッグセーブを見せた。あそこでまた勝ち越されていたら違う展開だっただけに、この試合の殊勲賞。

【CB : 5.山口智 5.0】
能力の高いFWの前にかなり危ないシーンを作られた。特にビルドアップ時のパスやカウンター時の距離感が悪く、スピードのあるドリブルにおいていかれたことが気になるところ。

【CB : 3.竹内彬  4.5】
相手の前からのプレスに見事にはまり、前半は特にパスミスを連発。厳しいタイミングではシンプルに蹴ってしまってもよかった。後半の坂田のシュートもスピードで抜かれることを恐れてか、必要以上に距離を取って失点したシーンは今後の不安要素か。

【LSB:33.高橋峻希 5.5
相手のスピードのある攻撃に対して、スライディングで防いだシーンが目立った。攻撃面はまずまずのでき。

【RSB;11.米倉恒貴  6.0】
後半劣勢になったところで、強烈なシュートで同点に。カウンターが多くなかなかいいシーンは少なかったが、チームの大黒柱としてアピールできていた。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.5】
何度か危険なシーンを生み出すパスミスがあったが、それでもシンプルに縦パスを続けようとした意識が大量得点につながった。まだまだ発展途上ではあるが、こういった意識で攻撃をしかける姿勢は次につながっていくだろう。

【DMF: 7.佐藤勇人  6.0】
持ち前の何度となくアタッキングサードに顔を出す姿勢はジェフが昇格に足らないものを明確にチームに示している。それによるリスクもあるが、どうしても点を取りたいときにあの前線への走りをし続けてくれることは非常にありがたいこと。

【RMF: 8.伊藤大介  6.0】
ケンペスへの一点目につながるクロスは、大介を右サイドにおいた意味を初めて見いだしたシーン。カウンターから持ち前のキック精度でああいった得点を生み出せることは今後へのプラス要素だ。


【LMF:6.田中佑昌 6.0
ダイレクトパス、ワンツーで前に飛び出す姿勢を見せ、何度かシュートシーンを生み出した。裏へ抜け出す意識はチーム内でも高いので、こういったオープンな展開になったときには頼りになる存在。

【FW:14.大塚翔平 5.0】
縦パスを送る意識は高かったものの、なかなか決定的なチャンスは作れなかった。むしろ、なかなかいい形でボールを受けることができず、大塚自身の課題なのかもしれない。ライバルの森本もおり、大塚の存在感を見いだしてほしいところ。

【FW:37.ケンペス 7.0
相手が攻撃的な守備をして、後ろにスペースがあったとき、ケンペスの個の力が発揮できることを証明した試合。森本との連携も悪くなく、停滞していた攻撃に一筋の光を見いだした。

【SUB:30.森本 貴幸 6.0
森本出場後、本人の守備からボールを奪い、ケンペスの勝ち越しゴールの遠因を作った。4点目の演出も前を向いてしっかりディフェンスを引きつけケンペスが前を向いてボールを持てる形を作った。ケンペス以外との連携も上がれば、もっとチームが機能する希望が見えてきた。

【SUB:20.キムヒョヌン 5.0】
守備固めで入ったが、その後リズムが悪くなりシュートをたくさん打たれてしまった。高さ対策ではいったものの、そこまでアピールできることはなかった。

【SUB:15.大岩一貴 -】
出場時間が短く、評価外。

【鈴木監督 5.5
 序盤は厳しい展開。相手のスカウティングをしっかりしていれば、前からプレスに来ることは分かっていたはず。序盤それでもしっかりと後ろからつなごうとする意識からボールをロストし、課題のセットプレイから失点してしまったところは改善要素。失点後もなんどとなくディフェンス&ボランチのパス回しが悪く取られてカウンターとアビスパの思惑通りになってしまっていた。

 ただ、相手も前からプレスに行きすぎて、相手のDF、MFあたりにスペースが多く、そこまでボールを運べれば今まであまり見られなかったダイレクトパスで崩すシーンが多かった。徐々にそういった流れで相手に圧力をかけることができ、ケンペスのゴールが生まれたことは事実。特筆すべきはボランチの攻撃意識。勇人は何度となくフリーランニングを行い、佑昌もそこに呼応した。健太郎も縦パスをだす意識が強く、この部分は今後も継続していってほしい。「縦への推進力」をコンセプトに攻撃面を磨いていくことは今後のテーマとなるだろう。

 加えて森本の存在感。やはりボールを持つと何かをしてくる予感。本人のコメントを見る限り、周りの状況に合わせてドリブルかパスかを選択している模様。なるべく森本の近くでプレイをしてほしいという要求も出ているみたいで、チーム上昇のきっかけになっていることは間違いない。

 守備面の不安はありつつも、昇格POまで見据えると、苦しい時に点を取りに行く部分を磨くことが今後のテーマ。今季初の逆転勝ちでチームに勢いはついた。残り試合は上位との戦いが残っているが、一味違うジェフの姿が見ることができれば、チームは1段階上がった形となるだろう。



↓クリックおねがいします

2013年J2第32節 アビスパ福岡戦プレビュー

【チームの雰囲気が停滞気味。米倉復帰で立て直すことができるか】

 岐阜戦は幸先よく得点を奪ったが、追加点が奪うことができず、益山のスーパーゴールで痛恨のドロー。神戸とはこれで勝ち点10差になり、自動昇格はかなり厳しい展開となった。カンフル剤として投入された森本もそんなにすぐに機能することもなく、まだまだ時間がかかりそうな気配もあった。森本は月曜日のトレーニングマッチも45分しか出ておらず、まだまだフル出場するには時間がかかりそうだ。

 米倉復帰となるが、やはり前線の攻撃陣の停滞ぶりがかわらない限り、厳しい状況は続くだろう。特にケンペス、大塚の中央の活性化が必要だ。今節は谷澤が出場停止となり、佑昌の出場が濃厚だが、縦への意識はチームとして高まっているので、ボールロストを恐れずに是非ともトライしていってもらいたいところだ。

【堅守が持ち味となったチーム福岡。最近は停滞気味で立て直し途上】
<千葉対戦後の福岡の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
10A千葉1-1坂田
11H松本0-1
12H神戸0-1
13A横浜FC1-0堤 

14HG大阪2-3石津×2
15A富山2-1石津、船山
16H岐阜2-1坂田、西田
17H岡山0-0
18A栃木0-2
19A岡山1-1坂田
20H愛媛2-0坂田、城後
21A長崎0-0
22
H群馬1-0城後
23A札幌0-3
24H栃木2-0牛之濱、西田
25A岐阜2-0坂田、金久保
26A京都1-2坂田
27H東京V2-3石津×2
28AG大阪0-1
29H長崎2-1城後、坂田
30A水戸0-0
13A神戸0-4



 福岡は12勝8分11敗の11位。得点31(15位)、失点33(6位)。堅い守備で速攻カウンターを狙いにくるチーム。前線には城後、石津、坂田とタレントがそろい、個の力は遜色がないので注意が必要だ。とはいえ悩みは得点力不足にあり、しっかりと守備を意識していくことで相手に先制点をとられないことが重要だ。

 得点パターンは早めにクロスを入れてくるので、そこへのケアとボールが入ったときに坂田に自由に競らせないことが大事だ。3トップ気味にくるので守備面でのバランスが必要になってくることもあるので全体のポジショニングにはケアをしていったほうがよいだろう。

【神戸戦の戦いにヒントあり。要所要所でダイレクトプレイを入れて、崩していきたい】

 神戸の安達監督がアビスパ戦後に「引いた相手を崩すいいシミュレーションができた」とコメントしている。4-0で大勝したがその内容を見ていくと、基本的にダイレクトプレイでスイッチがはいり相手をかく乱していった。今のジェフはどうしてもワンタッチプレイの数が少ない。その意識を少しでも持ちながら、裏へ狙う意識をとっていくのが定石になっていくだろう。

 相手は前からプレスをかけてくるため、後ろからのビルドアップ面でも同様のことがいえそうだ。後ろは竹内が予想されるが、ボランチとCBからサイドに散らすタイミングでダイレクトプレイの意識が大事となっていくだろう。

 天気が怪しいので開催自体が微妙な部分もあるが、少しでも上昇のきっかけをつかんでほしい。

【先発予想】
----------------
------ケンペス----- 
---------------- 
佑昌-大塚----大介
---------------- 
----健太郎--勇人----- 
----------------
-峻希-山口智--竹内--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:鈴木
SUB:キム
SUB:兵働
SUB:ナムスンウ
SUB:森本

参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

↓クリックおねがいします

2013年J2第31節 FC岐阜戦レポ

[日時] 2013年8月25日(日)19:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 曇り
[気温] 24.8℃
[湿度] 81%
[入場者数]10,065人
[主審]榎本 一慶 [副審]竹田 和雄 秋澤 昌治
千葉岐阜
1前半0
0後半
11
スタッツ千葉岐阜
シュート1210
CK105
直接FK1712
間接FK22
オフサイド22
--------------
-----ケンペス  
--------------
-谷澤-大塚-勇人
--------------
---健太郎-大介----  
--------------
-峻希--竹内-キム-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:隆雅
SUB:大岩
SUB:兵働
SUB:佑昌
SUB:町田
SUB:森本

[得点]
2分 山口 智⑥

[交代]
79分 谷澤 達也 → 森本 貴幸
84分 佐藤 健太郎 → 兵働 昭弘
88分 キム ヒョヌン → 鈴木 隆雅

[警告]
75分 谷澤 達也 ④
78分 山口 智 ②

【2013通算成績】
[得点ランキング]
⑭ケンペス
⑥山口 智
⑤米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
④田中 佑昌
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ


[アシストランキング]
米倉 恒貴
⑤伊藤 大介
④ナム スンウ
③田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
②大岩 一貴
②大塚 翔平
①ケンペス
①高橋 峻希
谷澤 達也

[警告ランキング]
⑧ケンペス
⑤佐藤 健太郎
④キム ヒョヌン
④高橋 峻希
④米倉 恒貴
④谷澤 達也
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②山口 智
①大塚 翔平
①兵働 昭弘


【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.0】
ほぼ見せ場はなく、益山に決められたシュートはノーチャンス。これだけ点が取れないと耐えるしかない。

【CB : 5.山口智 5..5】
2試合連続ゴールでこれでチーム単独2位へ。ただ智が2位という状況が今のチーム状態をいい表わしていると言っても過言ではない。益山のシュート以外ほぼ決定的なチャンスはなかっただけに、点数をどうとっていくか、ここが今年の生命線だ。

【CB : 3.竹内彬  5.0】
何度かボール回しでおぼつかない面もあったが、守備面では特に加筆すべき点はなかった。次レギュラーなのかはわからないが、可もなく不可もなくといったところだった。

【LSB:33.高橋峻希 5.0
極端に言うと、過去数試合となんら変わらない出来。ここまで新しいことにチャレンジしないのだとすると、隆雅を使ってみたいという声が出ても仕方がない。

【RSB:20.キムヒョヌン  5.5】
右サイドバックとして長い時間出場したのは初めてだったと思うが、彼なりにうまくパフォーマンスをしていたことは認める。ただ、右サイドバックで起用したことが「調子がよかったから」という理由だけで今の深刻な攻撃状況への処方箋になったとは到底思えない。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.0】
持たせてもらえるということもあると思うので、縦パスのアプローチはそれなりに出来ていたが、やはり決定的な仕事はすることができず。

【DMF: 7.佐藤勇人  5.0】
久々の先発出場で、縦へのフリーランを何度か重ねていたが、いいタイミングでボールは入らず。守備面では岐阜の外国人が入ったタイミングですぐにボランチで何らかの処方箋を感じるべきだったが、それができないまま勢いを与えてしまった。

【RMF: 8伊藤大介  5.5】
セットプレイでの武器は捨てられないという理由で右サイドハーフの役割を担わされたと思うが、セットプレイ以外での貢献度は今一つ。とはいえ唯一の得点源ではあるので、起用法に関してさらに難しくなった。


【LMF:39:.谷澤達也 5.5
ハンドで得点が認められなかったシーン、ケンペスへの決定的なパスなど、ゲームメーク面での貢献度は今日の試合については高かったと思う。

【FW:14.大塚翔平 5.0】
大塚がボールをもらう位置がどうしても低く、ビルドアップ役として機能するのみ。やはりアタッキングサードに入ってからはまってボールをもらう動きが多く、自らが追い越す、あるいは追い越させる活動は少ない。

【FW:37.ケンペス 4.5
久々の出場で、幾分か運動量は上がっており、相手がそんなにこなかったので、守備面の不安はそんなに感じなかったが、攻撃時の孤立感は依然として目立った。やはりボールをつけても失うことが多く、見方もケンペスの周りに人がいないとなかなか縦パスを入れられないのだろう。さらにカウンター時に飛び出したシーンは確実にせめて枠の中にでも入れてほしかった。

【SUB:30.森本 貴幸 5.5
ついに初出場。ポストプレイはそれなりにできそうな雰囲気はあったが、出場時間が短く前を向いてプレイするシーンは少なかった。ただケンペスの下にいてくれることで攻撃面での縦への推進力を作れそうな雰囲気があった。コンディション不足とのことだが、もっと長い時間で見てみたいところ。

【SUB:10.兵働 昭弘 5.0】
ボランチで出場もほとんどボールを触る時間がなく、むしろボールロストからピンチを招くなど、悪い兵働が顔をうかがわせた。攻撃面での森本との相性は悪くなさそうな気はするが・・・

【SUB:27.鈴木 隆雅 -】
出場時間が短く、評価外だが、一対一を積極的に仕掛けて松本戦に続き可能性を感じる出来。

【鈴木監督 4.0
 重傷患者をより悪化させた、そんな感じのする試合だった。まずスタメンの配置は疑問を感じるもの。個人的には攻撃面・守備面で不安を抱える岐阜に対して多少攻撃意識の強い、運動量の多い選手の佑昌を右に入れて、トップ下に兵働を入れて相手の裏を積極的に狙っていくべきだったのではないかと感じる試合。また高さ対策としてキムヒョヌンを入れたいとしても、攻撃面での停滞が続く峻希から隆雅を起用してもよかったのではないかと思ってしまうぐらい(結果論ではあるが)、何も変化がない試合だった。

 調子のいい選手、コンディションの上がっている選手としてキム、勇人を起用したのは良いかもしれないが、どうしても攻撃面での課題を改善するためのチョイスになっていないスタメンのいじり方だなと感じる。特に気になるのは選手があまり意図を分かっていない気がしており、結局各駅停車の横パスのオンパレードを引いた相手に続けてしまっていた。大塚もあまりいいパフォーマンスを見せておらず、引いた相手に静的なプレイヤーは刺激にならないことを痛感した。

 それでも選手たちはなるべく縦にボールを入れようと努力しようとしているようには見えたが、やはりケンペスではボールがおさまらず、おりてきて谷澤と大塚、今日は大介も後ろを向いてボールを受けるシーンが目立ってしまった。

 守備面に関してはほとんど問題はなかったと思う。相手が岐阜であることももちろんあると思う。益山のシュートははっきり言ってスーパーゴール。ああいうことはサッカーでは起こること。だからこそ2点取れるチームにならなくてはならない。ここ4試合流れの中から点はない。引いた相手を崩すサッカーは今のチーム力ではできないということだ。

 個人的にはつなぐことを意識しつつも、やはりボールを早く前へ持っていく、縦への推進力をもっとチームに与えた方がいい気がしている。きれいにやりすぎている。強引さをチームにもたらすプレイがもっと必要だと思う。勇人は意識して縦へのランニングを増やしていたが、パスは出てこなかった。なので隆雅のような勝負を仕掛けるプレイはもっとしてほしいし見てみたいところだ。

 森本は正直まだ時間がかかりそうな予感。とはいえ可能性も見えた。ただポストプレイ役として森本を使うのも大事だが、課題を縦への推進力ととらえるのであれば、森本が裏へ抜けたり、フリーランニングしたところインボールを出すプレイヤーとして活用した方が相手にとっては脅威ではないかと感じた。監督の交代タイミングの遅さも含めて、早く、前へ、しかける。この回数が増えていかないと、昇格POも危ない。


↓クリックおねがいします

2013年J2第31節 FC岐阜戦プレビュー

【ケンペス復帰、森本登録。停滞する攻撃に2人FWが喝をいれられるか。】

 前節は積極性をみせる意識は何人かの選手は見せたものの、後半集中力&体力が切れて痛恨のドロー。これで神戸との勝ち点差は8。かなり他力本願モードとなった。ここからはしっかり気持ちを切り替え、森本、ケンペスの連携力を上げるべく、攻撃面での新しいアプローチをとりいれてほしいところ。木曜日は急遽オフ、金曜日も軽めのメニューとしたみたいで、やはりこの夏の暑い時期、コンディション維持が難しい時期なのは間違いない。ここで追い込むよりも、リフレッシュしてもらった方が個人的にはいい気がしている。

 智が松本戦のあとにコメントした「プレイより意識」という言葉。個人的にもここがポイントだと思っている。あまりにもパスをつないでしっかりはがそうという意識が強すぎる。正直、シンプルにほおりこんでもチャンスになる可能性がある。あるいは早く縦に中央に入れていくという意識。あるいはドリブルしてみようという意識。サッカーを個で魅了するそんなサッカーを見せてくれてもいいのかもしれない。

 ただ、やるタイミングというものがある。したたかに勝つ、そのためにはやっていい時と悪い時がある。大岩が入った後のナムスンウのフリックとかは違うのだろう。前半の最初の方は圧をかけるために相手のいやなところに入れていってもいい気がしているのだ。つながず、ほおりこむ。そんなことができるのが今回の相手の岐阜だと思っている。

 米倉は出場停止だが、そこには前節に引き続きキムヒョヌンが入る模様。右サイドはパス回しというよりも、個人的には前線でしっかりと仕掛けていってほしいものだ。新しいジェフを見せられるチャンスでもある。そういったポジティブな気持ちでこの試合に臨んでほしい。


【最近調子を取り戻しつつある群馬。新加入のブラジル人、韓国人も入り、チームは上昇気流】
<千葉対戦後の群馬の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
13H千葉0-1
14H熊本0-0永田
15A水戸1-4染矢
16A福岡1-2田中
17H岡山0-0
18H長崎2-1染矢×2
19A鳥取4-3田中、染矢、杉山、樋口
20A札幌0-4
21H北九州3-1水野、染矢×2
22
HG大阪2-8新井、樋口
23A京都0-2
24熊本1-1森安
25H福岡0-2
26A岡山2-1中村、樋口
27A徳島1-3デズモンド
28H神戸1-0木谷
29H水戸1-4益山
30A北九州0-2

 岐阜は6勝6分18敗の22位。得点24(22位)、失点61(22位)。成績不振で監督が解任、その後スタメンを入れ替えるも特に効果はなく、厳しいチーム状態である。なによりも課題は守備面で1試合平均2失点している。ただ、だからと言ってジェフは前回対戦時に1点しか取れていないわけで、いやな相手という印象は強いのだろう。

 唯一の得点機会はセットプレイ。むしろほとんどがセットプレイで点を取っていると言っても過言ではない。ただジェフはセットプレイでの失点が多い。前節もコーチング不足で失点しており、不安なところだ。ただ、落ち着いてしっかりとはじき返せば個の力は勝っているはずだ。しっかりとはじき返してほしいところだ。

【J2最多失点と守備面では狙いどころはたくさんある。積極的、攻撃的にゴールに結びつく強引なプレイを】

 先ほども触れたとおり、岐阜は1試合平均2失点しており、
普通のスカウティングをしてしまうと、G大阪のように中央でダイレクトパスでがんがんにくずされることもあるし、クロスへの対応も悪い。特にファーへのクロスが上げられたときにボールウォッチャーになりがちで、そこはケンペスに合わせていきたいところだ。ただ、それ以上にセットプレイでの失点が多く、大介のフリーキックは魅力的なところだ。

 こういう相手のとき、個人的にまず狙ってほしいところは、ケンペスが戻ってきたタイミングで中央でのパスワークで崩していくことを積極的にトライしてほしいところ。ボールがほしいと動き出したタイミングでシンプルに入れる、この意識があるだけでだいぶ変わってくるとは思っている。ケンペスはポストが下手ではあるが、2試合試合に出てないので、コンディションは良くなり、多少は走れるようになっているはずだ。岐阜をなめるわけではないが、岐阜相手に個のプレイで是非とも突破してほしいところだ。

 そして、森本が入ったタイミングではどんどんとあずけて、まず森本のプレイスタイルを見極める試合にしてほしい。もちろんリードしているタイミングで見ればなおさらやりやすいだろうが、0-0、あるいはビハインドのタイミングで入ることもあるだろう。ポイントは森本の近くにフォローがどれだけできるかだと思う。周りをどう使うかも含めて、明日は楽しみな試合でもある。

 残り12試合。まだまだチームを上澄みできる部分はあるはず。控えの選手も含めて、レギュラー争いは激化したと言ってもいい。一人ひとりができることを、成長できることを考えればチームは必ず上昇してくるはずだ。

【先発予想】
----------------
------ケンペス----- 
---------------- 
-谷澤-大塚----佑昌
---------------- 
----健太郎--大介----- 
----------------
-峻希-山口智--竹内--ナム-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:鈴木
SUB:勇人
SUB:兵働
SUB:深井
SUB:森本

参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

↓クリックおねがいします

2013年J2第30節 ザスパクサツ群馬戦レポ

[日時] 2013年8月21日(水)19:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 曇り
[気温] 28.1℃
[湿度] 79%
[入場者数]9,258人
[主審]西村 雄一 [副審]相樂 亨 名木 利幸
千葉群馬
前半
後半
スタッツ千葉群馬
シュート1611
CK73
直接FK129
間接FK06
オフサイド60
--------------
----ナム  
--------------
-谷澤-大塚-米倉
--------------
---健太郎-大介----  
--------------
-峻希--竹内-キム-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:隆雅
SUB:大岩
SUB:兵働
SUB:佑昌
SUB:勇人
SUB:深井

[得点]
51分 山口 智⑤
62分 OWN GOAL

[交代]

45分 竹内 彬 → 田中 佑昌
73分 大塚 翔平 → 大岩 一貴
80分 米倉 恒貴 → 深井 正樹

[警告]
76分 米倉 恒貴④

【2013通算成績】
[得点ランキング]
⑭ケンペス
⑤米倉 恒貴
⑤山口 智
④ジャイール
④谷澤 達也
④田中 佑昌
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ


[アシストランキング]
米倉 恒貴
④ナム スンウ
④伊藤 大介
③田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
②大岩 一貴
②大塚 翔平
①ケンペス
①高橋 峻希
谷澤 達也

[警告ランキング]
⑧ケンペス
⑤佐藤 健太郎
④キム ヒョヌン
④高橋 峻希
④米倉 恒貴
③谷澤 達也
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
①山口 智
①大塚 翔平
①兵働 昭弘



【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.5】
ダニエルロビーニョの突破をしっかりと止め、安定した活躍を見せはしたが、GKはどうすることもできない2失点。厳しいが状況は上向きになるととらえたい。

【CB : 5.山口智 5.5】
当千金のヘディングが決まり今期5点目でチーム2位タイのゴールになった。とはいえ、またもセットプレイから失点。間延びしてしまってからチーム全体を守り切るのか、点を取りに行くのかコントロールできなかったことが勝ち点1に終わった要因だろう。

【CB : 3.竹内彬  5.0】
失点シーンまでは無難な対応を続けていただけに、悔しい交代となっただろう。やはり空中戦での弱さが玉に傷か。

【LSB:33.高橋峻希 4.5
失点シーンは、セットプレイでキムヒョヌンと交錯してしまい得点に絡んだ。前もこんなシーンが合った記憶があるが、あの場面は峻希が声を出さなければならないところだ。攻撃面も前節に引き続き前に行くがクロスは上げず、苦しくなったら中にドリブルで切り込むのみ。他の選手と比べると今日の試合も見劣りしていた。

【RSB:20.キムヒョヌン  4.5】
鈴木監督は元気が良かったから使ったとコメントしていたが、セットプレイ&空中戦対策もあり起用されたところもあっただろう。ただ1失点目はお粗末だったし、ダニエルロビーニョに2回もフェイントで振り切られるなど、切れ味系のドリブルプレイヤーに対する対人の弱さを露呈してしまい、あまりアピールはできなかった。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.0】
はっきりいって前節と同様の出来。ただ、間延びしてしまってからはあまり守備面も機能せず、失点シーンもガッツは見せたが残念な結果だった。

【DMF: 8伊藤大介  5.5】
やはりセットプレイは一級品で、智の得点シーン以外も幾度となくチャンスを作っていた。攻撃面でも前節よりは縦パスを入れる意識はあり、改善はされていたが、やはりまだまだ裏を狙ったり、パスを出した後のフリーランなどたらない部分は多い。


【RMF:11.米倉恒貴 5.5
右サイドでの起用時にはやはり一人ではあまり出来ず、少々から回りしている部分もあった前半。佑昌が入ってからの方が効果的だった。得点時のクロスはよく入れてくれたという感じだったが、その後の戦い方に関して米倉は多少もう一点取りに行くモードだったと思う。イエローをもらった後の交代も不服な表情を見せており、多少冷静さを失っていることが見えた試合だった。

【LMF:39:.谷澤達也 5.0
谷澤のように落ち着いてプレイしてもらえるプレイヤーが少ないと感じる試合だったと思う。ただ谷澤自身も特別リスクを冒せる場所でのボールキープが出来ず。チームが大きく改善していないことを感じされる試合ではあった。

【FW:14.大塚翔平 5.0】
勝負する、リスクを冒すという意味においては前節よりも積極性がみられたことはリスペクトしたい。ナムスンウへのダイレクトパスはまさに大塚が果たす役割だったが。ただ、もう少し、出来るはずだ。

【FW:23.ナムスンウ 5.0
佑昌がトップの時よりもボールは機動的に動かす役割を果たし、要所要所での積極的なプレイはかいたいが、決定的な場面は決めることが出来ず。さらに、2-1で勝ち越した後も、攻撃の意識が強く、持ち味のトリッキーなプレイからボールロストしてしまったシーンなどは若い証拠。この難しい戦いの中、ゲームコントロールの稚拙さを感じさせるプレイだった。

【SUB:  6.田中佑昌 6.0】
ゲーム展開を理解した形で投入。縦へ、裏へと動いて攻撃の推進力を作り、逆転までの流れを完全に作った。交代選手としては最も効果的なピースなのかもしれない。ただ台所事情としてはスタメンで使った方が効果的なのかもしれない。

【SUB:15.大岩一貴 5.0】
マニアックな交代だったが、残念ながら間延びした守備陣の矯正をすることは出来なかった。その後の攻撃面でも佑昌と息が合わない場面もあり、厳しい結果となった。

【SUB: 9.深井正樹 ー】
サイドハーフでの起用となったが、交代直後に失点。どうも深井が入った後の前線からの守備の入り方に連動性が感じられないのが気がかり。

【鈴木監督 5.0
 鈴木監督なりに策を打ったとは思う。米倉の右ハーフ起用は、中々アタッキングサードでの攻撃の厚みが作れない中、確実に前で仕掛ける選手を増やし、コーナーの数を増やし、空中戦への対応も含めてキムを入れたのは、悪くなかったのではと思っている。現に、セットプレイまでほとんど危ないシーンはなかったし、攻撃面も前節の反省を生かしダイレクトプレイ、縦へ、裏へのパスを意識した攻撃で、オフサイドの数も多かったことから、中3日で「意識面」での改善はあったように感じる入り方だったと思う。

 しかし、悲劇は繰り返す。セットプレイから少しボールを動かされて、ロングボールをほおりこまれ、キムヒョヌンと峻希が交錯しこぼれたボールは相手へ。冷静に流し込まれてまたも先制を許す展開。またもセットプレイでやられてしまった。その後は少し停滞してしまい前半終了。

 後半も珍しく監督が動き、彬→佑昌へ。この交代により、従来の佑昌米倉ラインは活性化し、攻撃の推進力が生まれた。そこから同点に追い付き、その後も逆転まで持って行けたことは、よかったことといえよう。

 ただ、山口智がコメントしている通り、その後の戦い方に関して、前線とDFでギャップがあるようなプレイが目立った。点を取った直後、落ち着いてボールを回していなしていきたかった智に対して、もう一点いける!と強引なプレイをしだした前線。米倉は強引な突破でボールを取られイエローカードをもらったり、変なシーンでボールを取られて、リズムを自ら崩していく。

 一方、群馬は徐々にダニエルロビーニョにボールを入れて、攻撃のリズムを作り出す。その対策として大岩を入れてみたが、前にしかけたい攻撃と落ち着きたい守備陣の意識ギャップで、余計間延びになり、ダニエルロビーニョはますますボールを受けやすくなっていった。そして、失点シーンへ。ここも健太郎がガッツを見せてスライディングするものの、運悪く相手にボールが転がる。相手が打ったシュートは非常にも味方DFに当たり、岡本の思惑とは違う軌道を描く。

 2-2になってからは、深井も頑張りは見せるが周りとの連携が会わず不発。大岩も頑張ってオーバーラップをするが息が合わず。頑張って飛び出した大介のシュートも力みすぎて右に外れてジエンド。

 これで神戸との差は8に広がる。残り12試合、自動昇格は本当に厳しい状況となった。おまけに徳島にも勝ち点で並ばれ、別のライバルが登場したといっていいだろう。悲壮感が選手、サポーターに漂っている。ただ、ここまで広がったのだから、気持ちを切り替えるいい機会なのではないか。もともと6連勝した時から、そんなにいい試合をしていたわけではない。そして中3日で劇的にチームが変わるわけではないのだ。北九州、松本、群馬、確かに下位チームではある。ただどこも最近は登り調子であったことも事実。そんな中、松本戦は一度は追いつき、群馬も逆転はしているところを見ると去年の藤田、智がいなかったときのぼろぼろの状態よりかはいいのではないかと感じる。

 ただ1点、今上げるのであれば、みんながすごく必死すぎるというところなのではないか。峻希の強引なドリブル、米倉の気持ちの見える強引なクロス、キムヒョヌンの交錯してしまったヘディング、健太郎のスライディング、大岩のオーバーラップ、深井の強引なチェイシング。個が「何とかしなければ」という気持ちは伝わる試合ではあったが、空回りしているともいえる。一つ一つのプレイを90分間なんとかしようという気持ちが強すぎるのではないかと思うし、僕たちサポーターも北九州なんだから、群馬なんだからそういう目で見すぎなのかもしれない。

 J2も4年目。同じタイミングで失速。ただ今年は積み上がってきているとは感じる。監督更迭はもってのほか。むしろ得点王のケンペスがいない苦しい2試合、そして前回勝った時の松本と群馬で試合を決めたケンペス&ジャイールがいないとこれぐらいのレベルになるチーム。そうとらえるべきだ。

 ただなんとか勝ち点1を取ったとこの2試合をとらえ、流れの中からの得点に乏しい今のジェフに必要なFW2ピースが戻ってくる。まだあきらめるつもりはないが、どちらかというと、ケンペス&森本のコンビネーションを高め、得点を取るためには今一度話し合い、1試合1試合を大事に連携を高めることに注力を置き、少なくともプレーオフで一発勝負でしっかり点を取れるチームを目指すようにゴール地点ととらえなおすことが出来るのではないか。そんな感じでジェフの今年を見ていった方がいいのではないかと思いなおすことにした。そうすることが、万が一神戸が落ちてきたときに微笑むことができる。そう信じてみていきたい。

 すぐに日曜日はやってくる。今日はオフ。リフレッシュして、今のチーム状況を冷静に見つめなおし、最下位岐阜戦に臨んでもらいたい。

 




↓クリックおねがいします

2013年J2第30節 ザスパクサツ群馬戦プレビュー

【やってはいけない下位に連敗。引き続きケンペス不在の中、光明を見いだせるのか】

 前節はセットプレイとミスでまさかの3失点。守備面での崩壊、攻撃面での停滞がサポーターのフラストレーションを増加させたといってもいいだろう。最も気になるのは攻撃でのチャレンジ精神のなさと、米倉対策が組まれてきていること。そろそろ新しいアプローチを取り組んでいかないとずるずるいってしまう。

 山口智も「やられ方も信じられない形。攻守においてボールが止まるとホッとして相手の隙を突けていない。プレーよりも意識が大事。ボールを出すのも遅いし、緩さがある。うちは上を向かないといけないチームで、もっと泥臭くやらないといけないのに自分たちに危機感がない。もっとチーム全体で取り組んでいきたい。仲良しチームで終わりたくないし、気を引き締めないといけない」とコメント。修正期間は短いが何としても改善してほしい。

 レギュラー陣も何人か入れ替えがありそうな予感。スタメン予想では右にナムスンウが入る模様。佑昌とのポジションチェンジも想定されるが、相手の入り方によって流動的になるはずだ。個人的にはミスを恐れず、積極的に攻撃を仕掛けてもらいたいところ。左サイドバックの峻希も同様だ。まずは戦う意識、そういった姿勢でホームのサポーターは呼応していくはずだ。

【最近調子を取り戻しつつある群馬。新加入のブラジル人、韓国人も入り、チームは上昇気流】
<千葉対戦後の群馬の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
7H千葉0-2
8A愛媛0-2
9H福岡0-1
10A岡山0-2
11H
徳島4-1平繁×2、増田、瀬川
12A松本1-1平繁 龍一
13H東京V0-1
14A京都1-2永田
15AG大阪1-5平繁
16A北九州0-0
17H長崎1-2小柳
18A富山0-0
19H山形2-2乾、エデル
20A熊本3-2有薗、平繁×2
21H札幌2-0平繁×2
22
A
福岡0-1
23H水戸0-1
24
長崎0-1
25A徳島1-4小林
26H富山1-1
27H松本3-0乾、永田、青木
28A山形1-1横山
29H熊本1-0加藤
 群馬は6勝9分14敗の20位。得点25(21位)、失点40(16位)。得点力不足が課題のチームで、やはり先制されてしまうと厳しい展開となっている。しかし、守備力に課題がある山形や徳島といったチームに対して得点を取ると、競り勝つ力もあり、松本のようなチームも先制できると勝ちきるためにしっかり5バックで守り切るという戦い方で典型的なJ2下位スタイルのチームだ。さらに上位には一度も勝てておらず、千葉は絶対に落としてはいけない。

 ただ、ここ4試合は負けなしで、4試合連続で得点を取れている。得点王の
平繁、アシスト王の孝太が2列目におり、この二人が攻撃の起点。絶対に自由にさせてはいけない。特に平繁のドリブルはここのところ完全に攻撃の起点となっており、彼に前を向いてドリブルさせないことが重要だ。さらに、最近加入したダニエル・ロビーニョがトップに入り、攻撃面での活性化が懸念される。どちらかというと切れ味でドリブル突破するタイプで、こいつもドリブルさせないように注意をしていきたい。とにかく先制点を奪われないためにしっかりと前から守備をしていき、様子を見ていくことは大切だ。

【クロスとセットプレイでの失点が多いが、本当に狙いたいのは相手の裏のスペース】

 群馬の失点パターンはセットプレイとクロス
。クロスはジェフのストロングポイントだったはずが最近はケンペス不調ということもあり、あまりいい形で得点機会を作れていない。セットプレイは最近得点が増えているが、大介だのみのところもあり、今日も先発かどうかは不透明。そこで狙っていきたいのは、ナムスンウ、佑昌が前線にいることも生かし、裏へのスペースだ。群馬は基本前からハードワークでプレスをかけていくのだが、コンパクトネスを重視してラインが高くなる傾向がある。基本的にはポゼッション重視でこの試合も戦うとは思うが、それだけではなく、裏へのパスも入れやすい相手だと思われる。ショートパス一辺倒にならず、アクセントの意味も込めて狙ってほしいものだ。

 さらに、群馬の失点パターンはダイレクトパスに守備が付いていけず、ペナルティエリアでフリーになって失点している。G大阪はそのパスワークの強みを生かして、ペナルティエリア前で前を向いてボールを持てるシーンを作り、そこからダイレクトパスで5得点をゲットした。本来であればそういった得点を狙っていくべきだ。せっかく前にいったのであれば、第三の動きも含めて、しっかり相手をはがすパスワークを期待したい。

 また隆雅、深井といった控え選手、ベテランの勇人、兵働をどうやって使っていくか。いつも交代時間が遅く相手に圧力をかける時間が少ないのも気がかり。交代采配も勝負のカギを握りそうだ。

 この試合、絶対に負けてはならない。相手も弱っているこの時期に、絶対に勝ち点を拾って、森本合流の前の勢いを作っていきたい。

【先発予想】
----------------
-------佑昌------ 
---------------- 
-谷澤-大塚----ナム
---------------- 
----健太郎--大介----- 
----------------
-鈴木-山口智--竹内--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:キム
SUB:鈴木
SUB:勇人
SUB:兵働
SUB:深井

参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

↓クリックおねがいします

2013年J2第29節 松本山雅戦レポ

[日時] 2013年8月18日(日)18:03KO @松本平広域公園総合球技場
[天候] 晴れ
[気温] 27.9℃
[湿度] 61%
[入場者数]13,044人
[主審]池内 明彦 [副審]清水 崇之 武部 陽介
千葉松本
前半
後半
スタッツ千葉松本
シュート1218
CK126
直接FK109
間接FK41
オフサイド40

--------------
----佑昌  
--------------
-谷澤-大塚-兵働
--------------
---健太郎-大介----  
--------------
-峻希--竹内-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:キムヒョヌン
SUB:隆雅
SUB:大岩
SUB:ナムスンウ
SUB:勇人
SUB:深井

[得点]
38分 竹内 彬②
64分 OWN GOAL

[交代]

55分 兵働 昭弘 → ナム スンウ
80分 高橋 峻希 → 鈴木 隆雅
85分 田中 佑昌 → 深井 正樹

[警告]
24分 兵働 昭弘①

【2013通算成績】
[得点ランキング]
⑭ケンペス
⑤米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
④山口 智
④田中 佑昌
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ

[アシストランキング]
米倉 恒貴
④ナム スンウ
③田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③伊藤 大介
②大岩 一貴
②大塚 翔平
①ケンペス
①高橋 峻希
谷澤 達也

[警告ランキング]
⑧ケンペス
⑤佐藤 健太郎
④キム ヒョヌン
④高橋 峻希
③谷澤 達也
③米倉 恒貴
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
①山口 智
①大塚 翔平

①兵働 昭弘


【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  5.5】
不安定な立ち上がりに2失点。2失点目はブラインドだったとはいえ、止めてほしかった。その後は決定的なシーンをビッグセーブし続け、大敗を免れることに貢献。

【CB : 5.山口智 5.0】
攻撃面では何度かロングボールで攻撃のスイッチのきっかけをつくっていた。ただ、今日は守備の崩壊がすべて。特にセットプレイはもう一度見直しが必要。

【CB : 3.竹内彬  5.5】
苦しい展開の中、1得点1オウンゴールアシストをゲット。攻撃面でも積極的にオーバーラップしアクセントを作っていたが流れの中からは決定的な展開を作ることができず。

【LSB:33.高橋峻希 4.5
ビルドアッパーとしては松本のリトリート戦術もあり機能していたが、ラスト3分の1の部分では効果的なクロス、パスを作ることができず。少々強引でもいいのでファイトする姿が見たかった。隆雅の存在もあり精神的に余裕がなくなってきていることもあるかもしれないが、もう一度積極性のある姿を見せてほしい。

【RSB:11.米倉恒貴  4.5】
今日は米倉を防がれ、米倉を狙われた、そんな試合だったと言っていい。兵働とのバランスが悪く、米倉の裏をシンプルに狙われてセットプレイを与えてしまったのは反省点。特にロングボールの対処で周りとの連携が悪く、DFとしてのウィークポイントを露呈をした。反町監督のコメントを見ても狙い通りとコメントしており、今後も狙われる可能性もあるのが心配だ。攻撃面も手詰まり感が出てきており、米倉個の力だけでなく周囲との連携を使った第三の動きとして米倉を使っていきたい。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.0】
スローテンポの攻撃では松本のような相手を崩せないことを改めて証明。ボランチがウィークポイントと言われてしまうのは仕方がない。攻めてもう少し受け手を動かすようなパス、ダイレクトパスを増やしてトライしていくしかない。

【DMF: 8伊藤大介  5.0】
2得点を上げたセットプレイに関しては申し分ない出来だったが、もっと追求していかないといけないのは、攻撃の組み立て部分。ロストしない選択は誰でもできる。勇人でもできる。大介でないとできないスルーパスをもっと追求していかないと、次は罵声を浴びせるだろう。


【RMF:10.兵働昭弘 4.0
気合いが入っていることは感じたが、完全に空回り。米倉との連携は非常に悪く、攻撃面でも後ろでボールを触りにきすぎて、さらに2点目のきっかけを作ってしまった。ライバルの特徴や今のチーム状況を考えるとなかなか守備面で走れないとスタメンで使うのは厳しいかもしれない。点をとりにいくときにボランチで出場し、後ろからパスを供給するなど、このままでは使われ方が限定されてしまうかもしれない。

【LMF:39:.谷澤達也 5.0
相手が引き気味だったこともあり、前線でボールをもらう回数は増えていたが、決定的な仕事ができず。あれだけ密集すると谷澤の良さはでない。周りとの連携力を高めていかないといけない。

【FW:14.大塚翔平 4.5】
危険なプレイがひとつもできていない。待ってもらうことは得意なのかもしれないが、あの状況ではやはりフリーラン、動き直しの回数を増やしていかないとパスは出てこない。個人的には出し手よりも受け手の運動量を増やしていかないと決していいシーンは生まれてこない。森本の存在もあり、このままだとレギュラー剥奪となるだろう。

【FW:  6.田中佑昌 4.5】
佑昌のプレイスタイルを考えると今日のような相手は良さを完全に殺された。そうなってしまうと、サイドに流れてボールをもらうこと以外はほとんど消えていたと言ってもいい。サイドハーフで、相手のほおりこみを防ぎにいった方がよかったのかもしれない。ラインを高めに設定する相手でないと機能しないことを露呈した試合。

【SUB:23.ナムスンウ 5.0
久々の長い出場も、前を向いてボールをもらえるシーンは少ない。大塚とプレイスタイルがかぶり、より停滞感は増したと言っていいかもしれない。サイドでのやり取りはできても、やはり中央で危険なプレイができないと、ナムが入った意味はない。

【SUB:27.鈴木隆雅 5.0】
ギャンブルなタイミングでの出場で、緊張したと思うが、彼なりの持ち味を出そうとファイトしたことは伝わった。ビルドアップ面、守備面での成長途上は感じたが、持ち前のスピードとクロスをアピールし、峻希よりもサイドバックとしての資質を感じさせる出来ではあった。個人的には先発で見てみたいところ。

【SUB: 9.深井正樹 ー】
時間が短かったが、もうちょっと長い時間見てみたかった。厳しい時間帯での失点だったのが影響しているとは思うが・・・

【鈴木監督 4.5
 ケンペス出場停止に対する処方箋としては、あまりにもオーソドックスな配置。奇襲を仕掛けてくる反町サッカーをもろに食らった。特に兵働と米倉の守備面のウィークポイントをはっきりとつかれてしまった。空中戦での弱さを完全につかれてセットプレイ2失点を含めた3失点。攻撃面も相手をリスペクトし過ぎというか、引いてくる相手をどう崩すという課題設定で望んでしまっており、ボールを持たされて苦しい展開。個で勝てるプレイヤーが前線に少なく、松本としては守りやすかっただろう。開始そうそう2失点をしたのは、そういった相手への研究不足、こちらの意識統一の欠如が招いたといっても過言ではない。「8月失速」というジンクスをつくらないためにも、過去からいる選手はわかっているんだとは思うが、絶対に連敗しないという意識が感じられない戦い方になっていることも気になった。

 「戦術米倉」がここのところしっかりと対策をされて、米倉がいいクロスを上げられなくなっていることも事実。そのために左サイドの攻撃、中央でのパスワーク、シンプルに裏を狙うといったバリエーションをつくらないと米倉は生きてこないのだが、基本的にパスワークは単調、各駅停車。松本がしっかりとリトリートしてから仕掛ける回数を重ねるのみ。こういったシーンはもう何年も見てきた。今日前線にいた佑昌、大塚は出ていなかったから感じていないのかもしれないが、動き直しの少なさは正直練習不足なのかコミュニケーション不足なのかわからないが、そこが課題だと言わざるをえない。毎年、8月失速しているのは、暑さではなく、攻撃・守備面での弱点が露呈し、相手がしっかりと対策をたてられたときに何も処方箋がないところ。去年は山口智、藤田不在の中、下位と対戦して代役がカバーしきれず攻撃力不足を露呈したたもの。まさに今年も同じような状況。ケンペスがいても同じだっただろう。

 今のジェフのウィークポイントは攻撃。特に前線でボールをおさめ、前を向けるプレイヤーがおらず、サイドでのビルドアップに終始してしまう。これだと相手はまず真ん中を閉めて、サイドに追いやってから守備をすることが基本になるので守備はしやすい。これを打開していくためには、縦への推進力を意識した攻撃をしていくしかない。今の大塚や大介はそういった意識が皆無。峻希も同じだし、安全なパスしか選択していない。次節多少てこ入れがあるかもしれないが、このままでは今上げた3人は厳しいだろう。今日初出場した隆雅はそういった部分を打開できる個の力を持っていた。連携面での課題はあるが、一対一でしっかり勝負してクロスを上げられるポテンシャルを示せた。次節以降も頑張ってもらいたいところ。

 毎年毎年この時期の課題を解決できず、今年初の連敗。ただ相手も停滞モード。まだチャンスはある。森本が入ってくるまでに、なんとか浮上のきっかけをチームで話し合って改善してもらいたい。智のコメントを信じて、今チームに喝をいれて、残り13試合、全力で戦ってほしい。



↓クリックおねがいします

2013年J2第28節 松本山雅戦プレビュー

【ケンペスが出場停止。森本加入によって活性化される前線のレギュラー争い。】

 前節は下位相手に点が取れず、残り時間が少ないタイミングで失点を食らう、毎年毎年見ている嫌な展開だった。「ジェフ8月の風物詩」と言ってもいいぐらいやってしまったという感じだった。課題は守備面ももちろんあるが、やはり攻撃面で点をとることができなかった部分。この試合は特に決定的チャンスをほとんど作れなかったこともあり、チーム内にてこ入れをする必要があるだろう。

 その攻撃面でのブレーキの急先鋒であるケンペスが2試合出場停止。森本加入というビッグサプライズがあり、この松本戦から出場できると思いきや、ビザや移籍証明書などの手続きに時間がかかっているのか、このケンペスが出場停止の期間は森本を使うことができない模様。森本加入は本当に今年のジェフのウィークポイントに的確な補強であり、ボールがおさめられ、個で突破し点がとれるプレイヤーとして、自動昇格最後の切り札と言ってもいいだろう。さらに森本自身が「代表をめざす」というコメントを残しており、その気持ちをもってプレイしてくれることは必ずチームにとって新しい刺激になることと信じたい。ただし、森本加入によってレギュラー争いに地殻変動を起こしていることも事実。FW枠が一枚増え、戸島がチーム初の育成枠でのレンタル移籍となった。戸島はトレーニングマッチでも余り使われておらず、久保のように一回り大きくなって戻ってきてもらいたいものだ。

 レギュラー争いに最も関係があるであろう大塚は危機感を持っているはず。兵働というジョーカーのコンディションが上がってくれば、右サイドの佑昌は地位が危うくなる。個人的にはこの2人はこの松本戦、群馬戦でアピールしていって欲しいものだ。エルゴラの予想によると、この2人の2トップ気味でケンペスの代役を果たす模様。ボランチにも勇人の名前があり、松本戦で攻撃のアプローチが少しはかわってくるはずだ。ポイントは真ん中でボールをおさめられる、縦パスが入ったタイミングで裏を狙ったり、ダイレクトパスで松本の堅いディフェンスをはがすプレイができるか。ナムスンウ・深井というカードも含めて、いかに先制点をとれるかが今日のポイントだ。



【堅守速攻のスタイルを崩さず、精力的に走ってくる松本。この暑い中で相手のカウンターを食らわないためには】
<千葉対戦後の松本の対戦成績>
H/A勝敗対戦相手結果得点者
15A千葉0-1
16H富山3-0船山×3
17A鳥取0-1
18H岡山1-0鐡戸
19A徳島0-2
20A山形1-4塩沢
21H横浜FC0-1
22
H水戸2-0玉林、楠瀬
23A熊本3-0ホドリゴ、玉林、塩沢
24H京都1-1飯田
25H札幌2-4多々良、オウンゴール
26A北九州2-1塩沢、長沢
27A群馬0-3
28H徳島0-0

 松本は10勝7分11敗の12位。得点29(15位)、失点31(8位)。反町体制2年目となり、しっかり守ってしっかり走って泥臭く1-0ゲームを作っていくコンセプトは定着しつつある。タレント不足による得点力不足を補う守備力を武器に、強豪チームに奇策を打ってくる厄介なチームだ。千葉との対戦後も5勝2分7敗と同じようなペースで進んでいる。得点力の高いチームは決壊して勝てていないが、京都のような強豪チームに対しては、しっかりとモチベーション高く引き分けを拾ってくる感じがジェフにとっても警戒しなくてはならない。

 最近は2試合連続無得点ではあるが、長澤がワントップに入り、2列目に船山と運動量豊富な攻撃プレイヤーがいろいろなところで顔を出す。そこにボールが入ったときに、3-5-2の両サイドが攻撃参加しクロスを上げ、ファーサイドで受けてゴールというのがかわらず松本のパターンだ。特にリトリート気味に守ってくるので、変なところでボールをとられてカウンターを食らわないことがディフェンス面でのファーストプライオリティとなるだろう。今日の試合は勇人がきっと前線に攻撃参加の回数を増やしてくると思うが、反町はきっと勇人のそういった部分を頭に入れて、カウンターをしかけてくるので注意が必要だろう。



【ウィークポイントはクロス。ケンペス不在の中、いかに人数を増やしてペナルティエリアに入る回数を増やせるか】

 松本の失点パターンはサイドをしっかりとえぐられての失点が数字上が多いが、最近は暑さの影響からか、ロングボールを入れたものが味方ボールになり、緩やかなカウンターから数的不利になって失点しているシーンが多い。群馬戦は基本的にカウンターから縦へ素早くボールを運んでシンプルにつないで失点をしている。反町さんのコメントを見ると、その部分は徳島戦で修正できたとコメントしているが、やはり暑い中、縦に早く、攻撃のスイッチが入ったタイミングで人数を増やして相手に圧力をかけられるかがポイントだ。

 おそらく、ポゼッションしすぎて相手が後ろに下がってしまうと相手の思うつぼだったりして少し難しいゲームになることが予想される。そのためには暑い時期ではあるが、どこかで忙しい上下運動が増えたタイミングでしっかりと攻撃枚数を増やすことができるのか、そしてそのタイミングをチームが見極めることができるのか、ここが最大のポイントだ。そこでしっかりと人数をかけることができれば米倉へいいボールが供給できるはずだ。

 あとは交代選手の攻撃への貢献。深井は守備的要員で出ていたが、本来であれば前線で相手に圧力をかけられるプレイヤー。ナムスンウも嫌なところでボールを受けてタメを作れるプレイヤー。森本・ケンペスとのレギュラー争いの最終試験のつもりでアピールを期待したい。

 松本アルウィンの声援も千葉にとっていやな要素。その声援に対抗すべく、いざ松本へ出陣いたします。

【先発予想】
----------------
----大塚----佑昌--- 
---------------- 
-谷澤-------兵働
---------------- 
----健太郎--勇人----- 
----------------
-峻希-山口智--竹内--米倉-
----------------
-------岡本-------
----------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:キムヒョヌン
SUB:大岩
SUB:大介
SUB:ナムスンウ
SUB:町田
SUB:深井

参考記事:前回対戦レポ
参考記事:footballlab:ジェフ千葉プレビュー

↓クリックおねがいします