2013年J2第37節 ロアッソ熊本戦レポ | umibonzのスポーツめぐり旅

2013年J2第37節 ロアッソ熊本戦レポ

[日時] 2013年10月20日(日)16:03KO @フクダ電子アリーナ
[天候] 雨
[気温] 16.1℃
[湿度] 85%
[入場者数]7,345人
[主審]家本 政明 [副審]西尾 英朗 間島 宗一
千葉熊本
3前半0
3後半0
60
スタッツ千葉熊本
シュート2015
CK14
直接FK911
間接FK55
オフサイド55
--------------
-----ケンペス  
--------------
-佑昌-町田-兵働
--------------
---健太郎-慶---  
--------------
-峻希-竹内-キム-米倉-
--------------
------岡本------
--------------
<控え>
SUB:大久保
SUB:大岩
SUB:勇人
SUB:谷澤
SUB:大塚
SUB:深井
SUB:森本

[得点]
33分 田中 佑昌⑦
35分 ケンペス⑲
38分 高橋 峻希①
52分 ケンペス⑳
67分 ケンペス㉑
90分 森本 貴幸①

[交代]
62分 町田 也真人 → 大塚 翔平
73分 佐藤 健太郎 → 森本 貴幸
84分 田中 佑昌 → 佐藤 勇人

[警告]
20分 田中 佑昌①
59分 佐藤 健太郎⑥

【2013通算成績】
[得点ランキング]
㉑ケンペス
⑦田中 佑昌
⑥山口 智

⑥米倉 恒貴
④ジャイール
④谷澤 達也
③大塚 翔平
③兵働 昭弘
②竹内 彬
①大岩 一貴
①伊藤 大介
①ナム スンウ
①高橋 峻希
①森本 貴幸

[アシストランキング]
⑫米倉 恒貴
⑥伊藤 大介
④ナム スンウ
④田中 佑昌
③ジャイール
③佐藤 勇人
③ケンペス
③大塚 翔平
②大岩 一貴
②町田 也真人
①高橋 峻希
谷澤 達也
森本 貴幸
①兵働 昭弘

[警告ランキング]
⑨ケンペス
⑥佐藤 健太郎
⑤谷澤 達也
⑤キム ヒョヌン
④高橋 峻希
④米倉 恒貴
④山口 智
②大岩 一貴
②岡本 昌弘 
②兵働 昭弘
①大塚 翔平
①佐藤 勇人
①森本 貴幸
①田中 佑昌

【超私的採点】

【GK : 1.岡本昌弘  6.0】
前半点が入るまでの遠目からのシュートをしっかりとセーブ。何度か鋭いシュートがあったがしっかりと正面キャッチ、横にはじいたりして守護神ぶりは健在。

【CB : 3.竹内彬 5.5】
序盤のビルドアップが乱暴で精彩を欠いていたが、得点を取ってからは落ち着いてボールを回せるようになった。後半は体をはって空中のボールを跳ね返すなど、落ち着いたプレイを見せた。

【CB :20.キムヒョヌン 5.5】
竹内同様、前半のボール回しは少し不安なところもあった。得点後は基本的には対人に対して強くいって、相手の攻撃を自由にさせなかった。

【LSB:33.高橋峻希 6.5
相手のウィークポイントであった右サイドを効果的に攻め上がり、序盤から鋭いクロスを上げており、相手に取って脅威を与えた。初得点シーンも思い切りのよいオーバーラップからの得点。それ以外もボールを持ってからシンプルに早いクロス、あるいは中に切り込んでシュートを打つなど、攻撃的サイドバックらしい動きになってきた。

【RSB;11.米倉恒貴  6.5】
序盤はちぐはぐな場面もあったが、前半の深くえぐってからのクロスが入ってから、徐々に米倉のペースへ。一点目のクロス、二点目のヒールも米倉らしい動きだった。守備面の課題は残りつつも、下位相手に対する圧力の掛け方がチームとしてわかってきたことで、再び米倉が生きてくるチームになってきた。

【DMF:16.佐藤健太郎  5.5
前線からの守備が機能していることもあり、健太郎の場面でしっかりとボールをとれているシーンが多かった。その後のパスなどは無難なものが多く、もう少しアグレッシブに行ってもよかったのでは。

【DMF:13.山口慶  6.5】
相手に対して積極的に間合いをつめて、自分の相手には自由にボールをさわらせなかった。また米倉がオーバーラップしてボールロストしたタイミングでたびたびカバリーングに入る姿はチームに対して守備の安定度をます大きな役割を果たしていた。体力面も問題なく、我々にかけていたミッシングピースが埋まった様に感じる。

【LMF: 6.田中佑昌 6.5】
ラインの高い相手に対して裏へ抜ける動きを積極的に心がけることによって、徐々に相手が間延びし自由にボールを触れるようになった。一点目は何度も飛び込んだことによる成果。この戦い方を続ける上で非常に大事なピースとなりつつある。


【RMF:10..兵働昭弘 6.5
得点を取るまでは、スルーパスの質が不安定だったが、出すタイミングはずっと悪くなかった。その後2点目の也真人へのスルーパス、峻希へのスルーパスは去年の好調時の兵働の姿であり、フリーキックも含めていよいよいいときの兵働が戻ってきたか。相手のプレッシャーがかかったときに同じ役割を果たせるかどうかが今後の課題か。

【OMF:28.町田也真人 6.5】
前線からしっかりとプレスをかけられるプレイヤーだけあって、まず守備面で大きく貢献していた。2点目のクロスはタイミングが絶妙で、ケンペスのゴールをお膳立て。別メニューだったこともあって早く交代したが、「レギュラー」としてチームの中心となりつつある。

【FW:37.ケンペス 8.0
序盤からの守備、1点目の芸術的なヘディング、3点目のシュートなど、完全に調子が上がってきている。ヴィッセル戦のゴールを決めてから、プレイ自体に幅が出てきた。前を向いてドリブルもでき、前線でタメを作れるようになってきており、今最もバランスがいいかもしれない。

【SUB:14.大塚翔平 5.5】
若干得点に絡んだものの、やはり町田と比較すると判断のスピードが遅い部分は否めない。ただ、ビルドアッパーとしては谷澤より安定しているところもあり、今後も貴重なピースとなる。

【SUB:30.森本 貴幸 6.0
ようやく初日が出た。いろいろと背負ってたところはあると思うので、このゴールをきっかけに前向きに&アグレッシブにゴールを狙っていってもらいたい。

【SUB:7.佐藤勇人 ー】
時間が短く評価外。

【鈴木監督 6.5

  好調時の戦いを変更することなくチームが取り組めている上で、守備面の要山口智を欠く中、10試合ぶりのシャットアウトがちをおさめたことは非常に大きい。智欠場の穴を埋めるべく起用された竹内のみならず、山口慶の存在は大きく、熊本の前線にほとんどいい動きをさせなかったのは13番キャプテンの存在だったことは特筆すべきだ。さらに米倉のカバーリング入ったりして、チームに取って足らないところにしっかりと入っていけるプレイヤーがボランチにいると、守備面での安定感は増していく。さらに、前からしっかりプレスをかけることが好調の要因だが、その際に集中力を切らすことなくずっと前から相手にプレスをかけられることは今後の戦いの上で非常に大きい。

 また、この試合でようやく初アシストとなった兵働。3試合前ぐらいから兵働らしいスルーパスを見せてはいたが、ようやく彼らしいリズムに乗ったスルーパスが出るようになった。2点目、3点目は彼の真骨頂で、最後はボランチでプレイすることを試せたことで、ジェフの司令塔がようやくコンディションが上がってきたと言えるだろう。町田も同じような役割ができるがその役割が2枚できることは攻撃の圧力をかける上で非常に大きいだろう。

 峻希の左サイドからの鋭いクロスが上がっていることも驚いたところだ。今までは左足でクロスを上げることはほとんどなかったが、誰かに教えてもらったのか、ようやく習得したのかわからないが、米倉のような鋭いクロスを上げるようになっている。ファースト攻撃は峻希の鋭いクロスからで、そこからチームが攻撃モードになったところもあった。左サイドバック不在と言われてきたが、峻希が左足でああいったクロスを上げられるようになると非常にチームの攻撃としては厚みを増す。

 そして、というかようやくだが、森本に得点が生まれた。雑ではあるが、あの武田的、フィリッポインザーギ的嗅覚で点を入れてもらえると、苦しいトーナメント戦で生きてくるピースだ。森本自体もようやく周りとあってきていると感じるところもあり、プレーオフまでにゴールを量産してもらいたいものだ。


 今までは攻撃パターンが戦術米倉→ケンペスしかなく、相手も対策を練りやすい所はあったと思うが、神戸戦からの町田、今日の兵働、峻希、そして森本まで覚醒してもらえると、相手は対策を練りづらくなるはず。そしてそのベースにあるのが高い位置から守備をし、高い位置でボールを奪うという共通意識だ。個に力があるチームが前から守備をすると相手はそうとうプレッシャーを感じるはずだ。あとは体力面やクロージングするタイミングさえ誤らなければ得点をとれれば勝てるチームとなってくるはず。

 これで3戦まけなし。すべてフクアリでやっているというアドバンテージはあるが、残り5試合、プレーオフをフクアリでやるためにも神戸戦から9連勝で、昇格を勝ち取ってもらいたい。



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