生きていると、自分に対するダメ出しが日々わいてきます。
仕事であれ趣味であれ、あるいはもっと些細な出来事であれ、失敗した! 間違えた! 自分はなんて馬鹿なんだ! と、ダメ出しは何度でも起こります。
けれど三属性理論で言えば、これらのダメ出しは自分でやっているわけではなく、脳のネットワークを通して他人が入れてきている、となります。
言い換えれば、他人のやっていることなのでそう簡単にコントロールはできないし、そもそもする必要もない、となるわけです。
だっておととい書いたように、人は他人のことを真剣に考えたりなどしないので、他人が自分に対してやっているダメ出しというのも、自分のことを本当に案じたり怒ったりしてのものではない。
単にその他人がストレス発散でやっていたり、自分自身の見たくない部分を刺激されてそれを否認するためにこちらに怒っていたりと、要するに全部その他人自身のためにやっているだけ。
だから、自分についてのダメ出しが頭の中に浮かんでも、一切気にする必要はない! となるわけです。
まあそうは言っても気になっちゃうのが人間なんですが、その「気になる」という生理的反応もまた他人の関与があるからこそ、となるので、そこもふくめてどうでもいい、となります。
だからこそ、昨日書いたような「捨てる」というテクニックが意味を持つ。
そもそも、本当に自分の思考であれば、それはどうあがいても自分にくっついているので、捨てることなどできない。
捨てることができるのは、それが本当は自分のものではないから。
そう、物事に対する価値判断を私たちは常にしていて、その対象として自分も含まれるからダメ出しが起こっていると思いがちですが、そこも実は全部他人のもの! と仮定してみると、世界の姿が変わってくるんです。