今日のテーマは「感情の抑制」について。
てことで早速、心に聞いてみます。
「人間、いろんな感情を抑制するが、根っこにあるのは恐怖や。全ての抑制の原因は恐怖にある」
じゃあ表面的に抑制している感情にスポットを当てるより、根っこの恐怖を見たほうがいいってこと?
「場合による。根っこの恐怖を隠すための感情があって、まずそれをはがさないと根っこにいけないこともあるからな」
そこらへんは具体的にはどう処理すればいいの?
「根っこの恐怖というのはつまるところ、『そういう物語』が自分の中にできてしまったことによって生まれてるもんや。例えば『周りのみんなに合わせないと排斥されてしまう』みたいな、な。実際にそうなるかは状況によるのに、それだけが唯一絶対の真実! みたいな物語に意識と無意識が侵食されると、それが恐怖の物語になる」
つまり?
「物語は自分の中で勝手に生まれるもんやない。外部から送られてくるもんや。送ってくるやつをイメージの世界で斬れ」
結局斬るんかい! とツッコミつつ、とりあえず適当にやってみます。
すると浮かんできたのは、家の郵便ポストに、恐怖の物語が書かれた封筒を入れようとしている不審者の姿です。
それをイメージの中で、おりゃあ! と斬ると、ポストの蓋がパカッと開いて、中から膨大な量の封筒が外に流れ出ていく。
それを全部ゴミ袋に入れて回収してもらってから、ポストの中をもう一度見ると、そこに残ったなにか小さな物を見つけたんです。
それも捨てたほうがいいのか、それとも残しておくほうがいいのか、判別がつかない。
まあちょっと様子を見るかと、私はその小さな物をポストから出して、家へと持って返ったんです。