【哲学SFドラマ】惑星ソータイ - 相対主義の末路
私は最近、人々との会話を通じて興味深い傾向に気づきました。それは、物事の本質や共通点を明らかにしようとすると、拒絶反応を示す人が少なくないということです。
例えば、愛について語る中で、その本質に触れようとすると「愛は自由で多様なものだ」と反論されたことがあります。また、ある組織で活動の意義を再確認しようとした際も「各自の考えを尊重すべきだ」という意見が出されました。
これらの反応は、「多様性」や「相対主義」の考え方に基づいているように思われます。簡単に言えば、「みんな違ってみんないい」という価値観です。
しかし、この考え方には問題があります。
1. 自己矛盾:「みんな違ってみんないい」という考え方自体が、ひとつの統一的な見方です。つまり、相対主義という名の絶対的な考え方になってしまっているのです。
2. 暴力や対立の容認:極端な相対主義は、ヘイトスピーチや争いを引き起こす人々さえも認めてしまう危険性があります。
3. 建設的な議論の妨げ:本質や共通点を探ることを避けると、問題解決や相互理解が困難になる可能性があります。
結論として、多様性を尊重しつつも、共通の基盤や本質的な価値を探る努力は重要です。相対主義に偏りすぎず、バランスの取れた視点を持つことが、より良い社会や人間関係の構築につながるのではないでしょうか。