打ち上げ花火

打ち上げ花火

ド素人の花火写真・動画館。普段の身近な出来事も。
かつて筆者が運営していた「東京西北部の中小河川」
「東京西北部の送電鉄塔」の関連情報も掲載。


要約
下手くそな長文を読みたくない方へ

●カメラ以外に必要なもの 三脚か一脚
●ISO1600、F8、1/30s、30fps
●マニュアルフォーカス無限遠 ホワイトバランス太陽光



当ブログをご覧いただきありがとうございます。
アメブロはSEOに大変強いようで、「花火動画撮影」で検索するとこの記事が上位にヒットするようだ。花火の動画撮影について調べていて、ここを最初に見た方も多いと思われる。


なぜこの駄記事が検索トップに来る?(笑)(24.7.7現在)

しかし、「(1) 基本編」(※こちら)にも記したが、当ブログはタイトルに「ド素人の花火写真・動画館」とあるように、カメラマンでもハイアマチュアでもないド素人の筆者による自己流のやり方を紹介しているに過ぎない。従って余り参考にせず、あくまで「ああ、この人はこういう撮り方なんだな」という程度に留めていただければ幸いである。

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今回は動画撮影について。
現在では一眼やコンデジはもちろんのこと、スマホやタブレットなどほとんどの携帯端末でも動画撮影が可能なので、花火の動画も撮影してみよう。ここでは今や旧式となってしまったレフ機のキヤノンEOS 6Dを元に説明する。

ビデオ三脚
動画撮影の場合、ビデオ用の三脚がぜひ欲しい。ビデオ三脚はオイルダンパが内蔵されており滑らかに動くようになっている。ダンパの強さ調整もできる。もちろん普通の写真撮影にも使える。雲台が外せる三脚ならビデオ雲台のみ購入する手もある。筆者はスリック社の三脚にベルボン社のビデオ雲台を取り付けてある(メーカーが違ってもネジの規格は同じだから大丈夫)。

外付けマイク
もう1つ、動画撮影で非常に大切なものに外付けマイクがある。カメラ内蔵の貧弱なマイクではせっかくの迫力ある音が台無しになってしまう。マイク端子のあるカメラなら、小型のものでいいから外付けマイクを用意すべきだ。筆者は現在オーディオテクニカのAT9943というコンデンサ型マイクを使っている。ストロボ用シューに装着できる金具が付属しているので、カメラに直接取り付けることもできるが、筆者は前回紹介したアンブレラクランプUC-6のシューに取り付けることが多い。風が強いときは付属の風よけを装着するとボソボソという風切り音を低減できる。


アンブレラクランプにマイクを装着

最近は荷物を減らしたい傾向にあるので、アンブレラクランプを使わずにマイクとICレコーダーは「地面に置く」という禁断の手を使うことも多い。カメラバッグの上にそっとマイクを置く。もちろん花火の側を向くようにやや上向きで。カメラと距離を置くことで、写真と動画を同時に撮影している場合はシャッター音が入りにくく、むしろいいかも知れない。

カメラの設定
動画の方が写真よりも設定すべき項目が多い。
キヤノン中級機の場合、動画撮影モードは全自動とマニュアルの2種類。モードダイヤルがM以外はすべて全自動つまりPモードと同じ扱いとなり感度、絞り、シャッター速度が自動で設定されてしまう。これだと花火には向かないので、必ずMモードにセットする。なお、写真の場合と同様にレンズはマニュアルフォーカスでピントは無限遠に固定し、ホワイトバランスは太陽光にセットする。


モードダイヤルはM

動画の感度、絞り、シャッター速度の設定は難しい。一口に花火といっても明るいものから暗いものまでかなりの差があるからだ。初期の頃は「ISO3200、F5.6、1/30s」で撮影していた。しかしこれでは明るすぎることが分かった。特に白色系の閃光を放つ花火は明るいので飛びやすい。下記写真はF6.3に絞って撮影した動画から切り出したものだが、これでもまだ絞りが足りずに白く飛んでしまっている。数多くの動画を撮ってきて、最近は「ISO1600、F8、1/30s」に落ち着いている。


ISO3200、F6.3、1/30sでは明らかに露出オーバー


しかし「和火」と呼ばれる黒色火薬のみを使用した昔ながらの花火ではその設定ではアンダーになる

花火動画撮影について調べていると、シャッター速度はフレーム数の2倍、つまり30fpsなら1/60sにすると書かれていたりするサイトも多いが、筆者は常に「1/30s、30fps」だ。何の問題も起きていない。

なお、ビデオカメラの場合は設定が若干異なるようだ。普段使いなれている「ISO、F、SS」ではなく「アイリス」「ゲイン」と言った数値で調整する。アイリスとは絞りのことだと分かったが、普通のカメラで動画を撮っていると「ゲイン +何dB」とか言われてもピンと来ない。慣れないうちは素直に花火モードに設定して撮るのがよいと思われる。

また、F8くらいまで絞ると、閃光が強い玉では光芒が出る場合がある。筆者はきれいだなと思っているが、好き嫌い分かれるところだろうか。


光芒が出た例

カメラ背面の動画撮影スイッチを動画モードにしてからメニューボタンを押し、動画時のメニューを呼び出す。EOS 6Dの場合、動画サイズはフルHD、30fpsにセット。画質は最も高画質が得られる低圧縮 (ALL-I) に設定する。この場合ファイルサイズは685MB/分となる。32GBのメディアなら約47分、64GBなら約95分ほど録画できる。128GBなら約190分も録画できるので、大規模な大会を最初から最後まで全部動画で撮りたい場合などは128GB以上のメディアを用意しておくといいだろう。


動画サイズ

4KかフルHDか
最近はスマホですら4K動画が撮れる。筆者も4Kモニターを使っているのだが、残念ながらPC用の24型や32型などの画面では4KもフルHDとほとんど見分けつかない。スマホやタブレットのような小さな画面なら尚更である。やはり4Kや8Kといった高解像度は60型とかの大画面で見てこそ真価を発揮するものだろう。筆者のように自分のPCで鑑賞したり、ブログネタとしてネットに上げる程度であればフルHDでも十分ではないだろうか。

余談だが32型で4K表示だと文字が非常に小さく、余り実用的ではない。筆者は普段は解像度をWQHD(2560x1440)に落として使用している(文字のみのスケーリング変更は何かと問題ありなので)。

60fpsに対応しているカメラなら60fpsにするとさらに滑らかな動画になる。しかしシャッター速度が1/60sになり、代わりに感度か絞りで1段分明るさを稼がなくてはならない。筆者はこれまで花火を60fpsで撮ったことはない。花火のような比較的ゆっくりした動きのものなら30fpsで十分である。ちなみに航空祭のブルーインパルスのような動きの激しい被写体は30fpsだと粗が目立つ。


(入間航空祭 17.11.3より)

動画の場合ピクチャースタイルは後から変えられない。スタンダードのままでも構わないが、発色のきれいな「風景」に設定してしまうのもいいかも知れない。最近はlog記録と言って動画もRAW相当で撮影できるカメラも多いようだが、筆者はlogで撮れるカメラを持っていないので、これについては全く知らない。


ピクチャースタイル 風景

録音モードは必ずマニュアルに設定。オートでも録れないことはないが、オートとマニュアルでは迫力に雲泥の差があるのだ。


録音モードはマニュアル


音量オートとマニュアルの違い。玉はどちらも10号 (尺玉)

ウィンドカット、つまり風切り音を防ぐ機能は必ずオフにする。これが入っていると低音が切り捨てられ、全く迫力のない音になってしまう。
大音量を絞って音割れを防ぐアッテネータは、花火のような極端に大きな音を立てるものの録音には必須なのでオンにする。


ウィンドカット 切 アッテネータ 入


風切り音をカットするとこんな惨めな音になってしまう。

次に録音レベルの設定。花火の音は非常に大きい。アッテネータをオンにしてあってもやや不安なので小さ目に設定する。筆者のマイクでは下記のように25%程度のレベル程度に設定する。もちろんこれは花火からの距離や使用するマイクの感度によって大きく異なるので、最初の数発で音量を確認して最適な位置を見つけ出した方がいいだろう。



マニュアル録音の方が確かに迫力ある音が録れるが、音楽付き花火の場合、音楽と花火の音量が余りに違いすぎるので、音楽に録音レベルを合わせると花火の音が割れてしまう。逆にレベルを花火に合わせると音楽がかき消されてしまう。難しいところだ。音楽花火だけは音量をオートにしてしまうのもいいかも知れない。


花火に録音レベルを合わせた例。音楽が聞こえにくい。(第24回 小江戸川越花火大会 14.8.9)

ここまで設定したら、これもカスタム撮影モードに登録してしまおう。前回写真用としてC1に登録したので、今度はC2に登録する。


カスタムモード C2

これでC1、C2に切り替えるだけですぐに写真、動画撮影に入れるようになる。便利な機能なのでぜひ活用するといい。


C1で写真 C2で動画

録画ボタンは確実に押すこと
では撮影してみよう。録画を始めたら、画面に録画中を示す赤ランプが点灯しているのを必ず確認する。録画ボタンを押したつもりでも実は押されておらず、延々とモニタに写し出されるだけで何も記録されていなかった、ということがよくあるからだ。実際、筆者も何度もやらかしている(笑)。


録画ランプの点灯を確認


最近のカメラは、録画中は画面全体に赤い枠が出るものがあり、とても分かりやすい(パナソニックLumix G100)

フレーミングは大切
動画の場合、最も気を使うのはフレーミングだ。動画は後でトリミングするわけには行かないからだ。玉の大きさによって高さや画角は違ってくるし、単発とスターマインでも大きく異なる。なるべくフレーム一杯に収めたいように構えていると突然大きな玉が来てはみ出てしまったりする。花火を撮り続けてきて改めて動画は難しいと感じた。しっかりと状況を確認できる画面が欲しい。カメラの向きに関わらず常に画面を撮影者側に向けられるバリアングル液晶だと便利だろう。
なお、カメラは4K対応だが、最終的な作品はフルHDでも良い、という場合、4Kであらかじめ広範囲を撮影し、後でその一部をフルHDで切り出す、というやり方もある。Adobe Premiereなどの動画編集用ソフトが必要になるだろう。


4Kで撮影して、一部をフルHDで切り出す

歓声も花火の一部
筆者は来場者の歓声も花火の一部だと考える。単に「ひゅ~~~、ドン」と花火の音しか録れてない映像では何とも寂しいではないか。打ち上がった瞬間の「おおっ」とか、開いたときの「わーっ」という歓声があってこそ臨場感が生まれるものだ。だから動画撮影の場合は人の少ない穴場を狙うより観客の多く集まっている場所で構えるべきと思う。そのような場所に三脚を置く場所を確保するのが一苦労ではあるが。

撮影中は発熱に注意
動画撮影中は撮像素子が発熱しやすい。夏場で気温も高いので尚更だ。素子の密度が高いAPS-C機の7D時代は温度警告がよく出て強制終了になったりした。つまらない小玉などは見逃してカメラを少し休ませて冷やすなどの工夫がいるだろう。6Dになってからは温度警告は出たことがない。素子の密度が低いフル機は動画撮影でも有利だ。最もフル機は素子そのもののサイズが大きいので、放熱対策のしっかり施されている機種を選びたい。最近のミラーレス機はフル機であっても筐体はコンパクトなものが多く、しかも背面の液晶を常に表示しているので放熱面が心配ではある。高感度での長時間の撮影にどのくらい耐えられるのだろうか。最近はカメラ用冷却ファンなんてものも売られているようだ。

動画撮影中のズームは止めた方がいい。F2.8やF4通しのレンズなら大丈夫だが、F3.5-5.6などのように焦点距離によってF値が変わるレンズの場合、ズームさせると明るさが変わってしまう。

また、古いデジカメの場合、一眼・コンパクト問わず動画の撮影時間に29分59秒の壁があることも覚えておこう。30分を超えると欧州ではビデオカメラとして扱われ、税率が異なってしまうために意図的に設けた制限だ。この制限は19年で撤廃されたので、現在売られている機種ならほぼ問題ないだろう。しかし最近のカメラであっても、機種によっては1度の録画は20分までなどと別の制限があったりする場合もあるので確認されたい。また長く撮影していて書き込み中にエラーが生じて内容がパーになったりすると困るので (記録速度の遅いメディアだと実際に起こりやすい)、こまめに仕切って録画した方がいいだろう。

バッテリー交換、いつやるの?
これも難しい問題。動画撮影は写真に比べてかなり多くの電力を食う。花火に限らず、そろそろバッテリーが底をつきそうだからと交換していたら、その最中にいい場面が来て撮り損ねた、なんて経験は誰にでもあることだろう。筆者は打ち上げ前のスポンサー紹介時に交換することが多い。あらかじめプログラムをチェックし、スポンサーの多い箇所を見つけておくとよい。大規模な大会なら中休みがあったりするので、そこで交換するのもいい。動画用カメラを選ぶ際、連続撮影でのバッテリー持続時間は重要なチェック項目だ。近年は1時間程度の中規模大会ならバッテリー交換なしで十分持ってくれるモデルも多い。

写真と動画を同時に撮りたい
これまでは1台のカメラで写真・動画を交互に撮る前提で書いてきた。しかし写真を撮りながら動画も撮影したいという場合はどうしたらいいだろうか。1つの三脚に2台のカメラが取り付けられるパーツも売られているが、そこまで大袈裟に考えずに、動画はコンデジクラスで構わないと割り切った上で両立できる方法を考えてみたい。
エツミから販売されているE-6116「ボールヘッドシュー」というアクセサリがある。ストロボ用のシューに取り付けると三脚の役割を果たす便利なアイテムだ。


エツミE-6116 ボールヘッドシュー


ストロボ用シューに取り付ける

ここにもう1台のカメラを取り付ければ、写真と動画を同時に撮れるようになる。上に載るカメラは余り大きなものは無理だが、ミラーレス機程度までなら十分載せられるだろう。ここではマイクロフォーサーズのミラーレス機のパナソニックLumix G100を取り付けてみた。


一眼とミラーレスが合体

同時撮影は難しい
しかしながら、この写真と動画を同時に撮る方法は余りおすすめできない。どうしても写真に集中しがちになるからだ。動画側はただカメラを回しておくだけというような状態になり、2台のカメラの軸線をうまく合わせてあっても、写真はばっちりだが動画はフレームから飛び出していた、なんてことがよくある。さらにレフ機の場合、動画側にミラーアップダウン音がカシャカシャと入ってしまう。結局、動画はあくまでメモ程度のものしか撮れない。撮影を重ねているうちに、動画に力を入れたいときは、最初から動画撮影のみに専念すべきだと感じた。


一脚+コンデジ+マイク+ICレコーダ 動画のみ撮影の軽装時はこの格好だ

ここで挙げているコンデジのパナソニックDMC-TX1は、今や旧式となってしまったが、4k30pが撮れ、しかも動画もフルマニュアル撮影ができるので、普段の撮影から花火動画まで大活躍してくれた。1型センサーを搭載しているので撮れる絵も別格。当時はポケットサイズのコンデジでこれだけの動画が撮れるなんて凄い時代になったなぁと感じたものだ。


DMC-TX1での撮影例 第60回立川まつり国営昭和記念公園花火大会(18.11.23)

唯一残念なのは音声が酷い点。もともとデジカメ動画の音声なんて余り期待しちゃいけないと思うが、このカメラは花火の音と特に相性が悪い。別途ICレコーダーはぜひ欲しい。上記立川の動画もICレコーダーと外付けマイクで録音したものを後で組み合わせている。カメラ本体だけだとこんな酷い音になる。


DMC-TX1での撮影例 入間万燈まつり 市制50周年祝賀花火(16.10.29)

このカメラも既に8年近く使っており、普段メモ代わりに持ち歩いているのでボディは傷だらけ、センサーにゴミが付着したり、液晶モニタが割れたりして何度か修理に出したが、今もメモ代わりに大活躍している。現在は後継機DC-TX2Dが発売されている。

なお、最近花火会場で他の撮影者を見てみると、写真は一眼だが、動画はスマホで、という人が多い。通販サイトを見ると、カメラのシューに取り付けるスマホアダプターは数多く売られている。最近のスマホの写真・動画のクオリティは凄まじいらしく、動画はスマホで十分という人も多いようだ。調べると近年では映画撮影にもスマホが使われることがあるらしい。筆者のようにカメラを2台で写真と動画を撮影というのは、既に時代遅れのスタイルなのかも知れない。

普及価格帯のコンデジだと動画をマニュアル撮影する機能は付いてなかったりする。その代わりシーンモードに花火が用意されている場合が多いので、これを活用して撮影すればそれなりの映像が得られるはずだ。


ソニーHX30V シーンモード「打ち上げ花火」


ニコンP900 シーンモード「打ち上げ花火」

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以上、駄文ながら自己流のやり方を一通り書き出してみた。最近はコンデジやスマホでも4K動画が当たり前となっており、時代の流れは早い。ハイエンドカメラは既に6Kや8Kで撮影できるものもあり、4Kなどあっという間に過去のものとなる可能性すらある。これからの動画環境はどう進化して行くのだろうか。





要約
下手くそな長文を読みたくない方へ

●カメラ以外に必要なもの 三脚、リモコン
●モードB(バルブ)、ISO100、F11
●マニュアルフォーカス無限遠 ホワイトバランス太陽光
●花火に合わせてシャッター開放、あとは経験重ねるのみ



当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今年も花火シーズン。自分なりの花火撮影のノウハウについて書いてみる。タイトルに「ド素人の花火写真・動画館」とあるように、カメラマンでもハイアマチュアでもないド素人の筆者による自己流のやり方なので、余り参考にせず、あくまで「この人はこういう撮り方なんだな」という程度に留めていただければ幸いである。以下、過去の記事を加筆修正。

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早いもので花火を撮影するようになって15年以上経った。始めるにあたっては「花火撮影テクニック」<http://www.japan-fireworks.com/technic/technic.html> などのサイトを参考にした程度で、何の知識もないまま「デジタル一眼を手に入れた、そうだ、花火でも撮ってみっか~」程度の軽い気持ちで、ぶっつけ本番で始めたに過ぎない。悪い言い方をすれば「適当」「いい加減」である。

カメラとレンズ
以前は一眼レフをお勧めする、と書いていたが、最近のミラーレス機の伸びが凄まじく、プロ用フルサイズのミラーレス機やレンズが増え、レフ機は一気に過去のものとなってしまった。今から買うならミラーレス一択であろう。しかし長らく光学ファインダーを覗いてきた筆者はなかなか液晶ファインダーに移行できない。最近のEVFは格段に進歩して光学ファインダーを上回るほどの性能と聞く。

メーカーはどこでも構わないが、一度決めたレンズマウントは一生物になるので慎重に。筆者は最初に買った一眼はキヤノンEOS 40Dだったので、今もキヤノンユーザーだ。その後7Dを経て現在はフルサイズの6Dを使用中。フル機が絶対に良いというネット上の情報に釣られて、大金をはたいて買ってしまったわけだが(廉価版のフル機とはいえレンズと合わせて25万円以上もした)、撮影を続けているうちにフル機もAPS-C機も筆者のような素人が画面で見る分にはほとんど変わらないことに気づいた。典型的な「情弱」ってやつだね(笑)。冒頭の写真もAPS-C機の40Dで撮影したものだ。従ってカメラマン気取りでカッコ付けて高価な機種を買ったりしないで比較的安価なAPS-C入門機で構わないと思う。何しろ花火撮影というものは人混みの中をカメラと三脚を抱えて歩き回るわけだから、軽い機材に越したことはない。筆者も正直、もっと軽い機材に移行したいというのが本音だ。筆者の場合、日常の風景等の撮影にはコンデジで十分間に合ってしまう。何より一眼はでかくて重くて持ち出すのが億劫になってしまい、今では花火撮影以外ではほとんど使わない。

筆者は地上の風景も入れて撮りたいタイプなのでレンズは広角寄りのズームを使う。APS-C機時代はEF17-40mm F4L USM、現在はEF24-70mm F4L IS USM。これらは「L」の付く高級レンズシリーズだが、キット付属の安価なレンズでも十分だろう。

明るくシャープな写りの単焦点も魅力的ではあるのだが、何よりタイミングが命の花火撮影では開催中にレンズ交換どころじゃないだろうから、やはりズームレンズが便利だ 。筆者は単焦点は通称「撒き餌」ことEF50mm F1.8 IIしか持っておらず、いわゆる「レンズ沼」には嵌っていない。


筆者の機材。以前使っていたCanon EOS 7D + EF17-40mm F4L USM (左) と6D + EF24-70mm F4L IS USM

三脚、リモコン
花火撮影に絶対に必要なものは三脚とリモコン (レリーズ) だ。筆者の場合、自転車で移動する都合上、可搬性を重視して折り畳み時に短くなる4段式のものを使っている。以前はコンデジ/一眼入門機用向けの耐荷重2kgまでの軽いものを使用していたが、さすがに心許ないので買い替え。しかし大型三脚の持ち込みにくい会場では今でも出番はある。

リモコンも必須だ。三脚で固定したからといってカメラ側のシャッターボタンを押していたのではカメラが動いてしまい撮影どころではなくなってしまう。余り多機能なものは必要なく、シャッターボタンだけ付いているもので十分。筆者はメーカー純正のRS-80N3を使用。


リモコン RS-80N3

最近はスマホからカメラをコントロールできるアプリがある。しかし操作性やタイムラグの面を考えるとどうかなという疑問が残る。やはり持ちやすくかつ押しやすい専用のリモコンを用意すべきではないだろうか。

コンデジの場合、バルブやリモコンは付かないものがほとんどなので、花火撮影には余り向かない。代わりにシーンモードに花火が用意されていたり場合が多いので、それを活用して撮影するしかない。

各種設定
モードダイヤルは「B」(バルブ……シャッターボタンを押している間シャッターが開いたままになる) にセットする。一部の機種ではモードダイヤルにBがなく、シャッター速度30秒の次がバルブだったりするので要確認 (その場合モードダイヤルは「M」だ)。レンズのオートフォーカスはオフにして、焦点距離は無限遠にセットする。手振れ防止の付いたレンズならこれもオフにする。これらは花火撮影の基本中の基本ではある。


モードダイヤルは「B」


マニュアルフォーカス


焦点距離は無限遠

ズームレンズの場合、撮影中にズームさせようとして誤ってピント側を動かしてしまうことがあるので、フォーカスリングは無限遠にセットしたら養生テープなどで軽く止めておくとよい。


養生テープでピントを固定

レンズによっては、フォーカスリングに距離目盛の付いてないものや、フォーカスリングそのものが付いてないレンズもある。その場合、カメラ側でマニュアルフォーカスに設定して、画面を見ながら無限遠の位置に合わせる。下記はパナソニックLumix G100のものだが、赤線ギリギリのところに合わせる。


赤線の範囲に入らないように注意

カメラ側の設定は、ISOは最低の100にセットし、絞りはf8~11にする。測光モードは何でもよい。どうせフルマニュアルで撮影するわけだから。


各種設定

メディアは大容量のものを
メディアは交換の必要がないように、なるべく大容量を選ぶようにしたい。途中での交換は面倒だし、作業中にいい玉を逃してしまうかも知れない。それにSDカードは非常に小さい。人混みで真っ暗な中でポロっと落としてしまっら見失ってしまう可能性もある。とくに芝生などでは草むらの中に簡単に入り込んでしまうので注意が必要。
32GB程度のものを用意しておけば、JPEGで1枚10MBとしても3000枚以上撮影できることになり、大規模な花火大会でも容量的には十分だろう。動画も撮るのであれば128~256GBくらいは欲しい。

RAWかJPEGか
記録方式はJPEG、RAW、JPEG+RAWの3種類から選べるようになっているのが一般的。デジタル一眼を使い始めると、RAW現像という言葉に出くわす。RAWとはつまりセンサーが吐き出した生データのことで、後から加工する分には都合がいい。筆者も当初はRAW+JPEGで記録していたが、現在はJPEGでしか記録していない。RAWは容量が大きいし、何と言っても現像が面倒だからだ。

大体、カメラ内部ではRAW→JPEGの現像作業がハードウェアによって自動で行われているのだから、カメラを信じて任せておけばいい。それに素人が気取ってRAW現像したところで、圧縮率を極端に上げない限りJPEGとの見分けなんてほとんど分からない。人間の目とは不思議なもので、細かなディテールの変化には余り気づかないものである(だからこそ不可逆圧縮のJPEGが存在するのだ)。

余談だが、筆者の本業はプロフィールにもあるようにDTPオペレータだ。Adobe Illustrator、InDesign、Photoshopといったソフトを使って印刷物の元となるデータを作成する仕事である。カラー写真の入る印刷物も多々扱っているが、先方から支給されるデータはほぼ例外なく撮って出しのJPEGだし、コンデジやスマホで撮影したものすら多い。Photoshopで明るさ等を多少手直しする程度で印刷へ回してしまう。プロの現場であってもRAWは余り使われていないということを付け加えておく。


画質の設定

ホワイトバランスは必ず太陽光にする。間違えてもオートにしてはいけない。オートだと花火の色によって色温度が変わるため、夜空が青く見えたり茶色く見えたりと色合いが合わなくなってしまう。


ホワイトバランスは太陽光

ピクチャースタイルは、RAWで撮っているなら後でカメラ付属ソフトやAdobe Lightroom等を使って変えられるので何を選んでもよいが、JPEGのみの場合は「スタンダード」か「ニュートラル」にセットする。派手な発色が好みなら「風景」でもいいかも知れない。筆者も以前は「風景」で撮っていたが、JPEGのみで撮影するようになってからは「スタンダード」だ。


ピクチャースタイル スタンダード

6Dの場合、もう1つやっておきたいことがある。それはGPSとWi-Fiを無効にすることだ。これらは電池を馬鹿食いするだけで花火撮影では全く役に立たないので、必ずオフにしておく。


GPS 使わない


Wi-Fi 使わない

ここまで設定したら、この状態をカメラに登録してしまおう。メニューからカスタム撮影モードを選び、C1に登録する。今後はモードダイヤルを「C1」にするだけで上記の設定が自動的にセットされる。


C1にカスタム登録


C1にセットするだけで準備完了

センサーはきれいに
デジカメは長く使ってるとセンサーが汚れてくる。白い紙などを超ピンボケで撮影した写真(絞り最大、ピント無限遠、長時間露出)を見るとセンサー上のゴミがはっきりと分かる。レンズの外せないコンデジは修理に出すしかないが、一眼やミラーレスなら自己責任ながら自分で掃除も可能だ。無水アルコールを浸み込ませた不織布でセンサーを拭くやり方が有名だが、これはネット上の情報を見ると失敗が多く難易度が高いので勧められない。
筆者が使っているのは「PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1」で、通称「ぺったん棒」とか「ペンタ棒」などと呼ばれているものだ。有名なキットなので使い方は省くが(PENTAX O-ICK1 使い方[検索])、早い話が粘度のある消しゴムのようなものが付いた棒を使って鳥もちの要領で汚れをペッタンと張り付けて取り去ろうというものだ。もちろんペンタックス以外のカメラでも使える。


PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1

レンズを外してメニューから手作業でクリーニングを選ぶとミラーが上がる。ミラーレス機ならレンズを外すだけでセンサーにアクセスできる。ぺったん棒をそっとセンサーのゴミのある辺りに押し付ける。実際の位置とセンサー上の位置は左右反転しているので注意したい。カメラの心臓部であり最も高価な部品のセンサーに直接触れるのは最初は躊躇うかも知れないが、慣れてしまえば大丈夫、効果は抜群だ。掃除が終わったら再び白い紙を撮影して確認する。汚れが落ちてないなら繰り返しだ。

なお、花火写真は黒主体の背景なので、多少のセンサーの汚れはほとんど分からない。自信がないなら無視してしまってもいいかも知れない。筆者も自分で掃除するようになったのは近年だ。

撮影場所の選定
花火撮影で最も大切なのは場所の選定ではないだろうか。風下へは行かないことは絶対だが、会場によっては客席は常に風下になってしまうというところもあるだろう。打ち上げ会場から余り近くてもいい絵が撮れない。筆者の場合、周囲の風景も入れて撮影したいタイプなので、規模にもよるが会場から500m~1km程度離れた場所で撮影していることが多い。初めての会場の場合、あらかじめ下見をしておくといい。

よい場所を取るのは難しい。地元の人が早くから場所取りしているからだ。筆者のように遠方から自転車で訪れる人にそんな席を確保するのは無理。多くの大会には有料席が設けられているが、有料だからといって必ずしも撮影に向いているとは限らないので注意されたい。S席みたいな特等席は打ち上げ現場から近すぎて画角に入りきらないので撮影には全く向かない。有料撮影席が用意されている大会も見掛けるが、都内周辺ではその数は少ないように思う。結局、開始間際に現地に付いて適当に空いている場所に陣取るしかない。その場合三脚を立てた際に先客の邪魔にならないように十分に注意する必要がある。

会場でプログラムを入手しておくと、次にどんな玉が上がるか分かるので便利。今時の花火大会はネット上でプログラムが公開されてるので、それをプリントして持って行ってもいいだろう。確認用に小型の懐中電灯もあるといいと思うが、明る過ぎるものは回りに迷惑を掛けてしまうので勧められない。都会の夜は明るいので、懐中電灯がなくてもプログラムが読めないことはない。スマホでプログラムを参照できるようになっている大会も多いが、余りお勧めできない。やはり紙にプリントされ全体をぱっと見回せるプログラムの方が格段に使い勝手がよいのだ。

花火が始まったら
さぁ本番。序盤は余りいい玉は上がらないだろうから、まず上がる位置をしっかりと確認する。そしてフレーミングが決まったら後はカメラは動かさず、花火に合わせてひたすらリモコンのボタンを押しては離してを繰り返して撮影する。シャッターを開ける、閉じるタイミングはそれこそ経験次第。数多く撮って身体で覚えるしかないと思う。撮影者誰もが超真剣な顔つき。花火撮影に嵌ると残念ながら「楽しむ」花火ではなくなってしまう。筆者流のシャッター開閉のおおよそのタイミングを動画にしたので参考にされたい。


(西武園ゆうえんち花火大会 15.8.2より)

上記動画には花火に合わせて「たまや~」と声が入っているが、このような周囲の歓声に気を反らされないように注意も必要。

大きな玉など、そのままではフレームから飛び出てしまいそうな玉は、打ち上がったら軌跡を良く確かめて、玉の開きそうな場所を予想してカメラを向けて素早く固定しシャッターを開く。このブログの最初の記事にある「2尺玉 千輪」はそのようにして撮影している。これも撮影を繰り返して慣れるしかないだろう。

なおスターマイン (連発) の場合は、上記のようなタイミングの決まりみたいなものはない。筆者はほとんど適当にシャッターを開けている。まぐれ当たり狙いだ(笑)。だいたい3~5秒くらいに留めておく方がいい絵が撮れる (冒頭の写真はISO100、F11、3秒)。


余り長時間露出すると多くの花火が重なり合い、何が何だか分からなくなってしまう(ISO50、F11、9.3秒)

フレーミングはなるべく余裕を持って構えるべきだ。中央に小さくしか写ってなくてもトリミングすれば何とかなる。しかしフレームから飛び出てしまったらどうしようもないからだ。


冒頭の写真もノートリミングだと実はこんなに酷いフレーミング。それに傾いている。しかしこれは手を加えれば何とかなる。


だがこのように一部がフレームから飛び出てしまったらどうしようもない。

以前、フィルターを使うと強い閃光が乱反射して写り込んでしまうので必ず外すこと、と書いたが、明るい花火を長時間シャッター開放するときには感度や絞りだけでは調整しきれない場合が多い。特にフィナーレの特大スターマインはいい玉が次々と上がるため、ついついシャッターを開けたままにしてしまい、明るい部分が真っ白になった失敗作になってしまう。そんな場合はやはりNDフィルターを使う必要があるだろう。


フィルターを付けたまま撮影した失敗例(動画)。強い光が写り込んでいる (赤丸)


しかしNDフィルターがないと明るい部分が真っ白になってしまう

また、上級者はシャッターを開けたままレンズを黒い紙で覆い、1枚の画像にいくつもの花火が写ったものを撮ったりするが、多重露出で合成された実際にはありえない絵になってしまうので、筆者はそういう撮り方はしない。

天候が急変したら
近年の花火大会で最も気を使うのが天候について。何しろ最近の夏は雨の日が増えたし、突然ゲリラ豪雨がやってくることもある。特にここ数年、8月の関東の土日は雨の日が多い。
幸い、ネットが普及した現代ではスマホで雨雲の様子を見ることができる。東京アメッシュ®や東電の雨量・雷観測情報には何度も助けられた。しかしそれ以前は全く勘に頼り切りだった。出発前に177で天気予報を聞き、最新の天気図を見て、これなら大丈夫と判断したら出発する。そして見事に降られたりしたものだ (笑)。

ポツポツ来たら、何より真っ先にカメラを守る必要がある。高価なプロ用カメラには防塵防滴機能が備わっているが、民生品にそんな強度はないからだ。防水バッグを被せる。なければレジ袋でもその場凌ぎとして十分に役に立つ。

咄嗟の場合、雨合羽の他に折り畳みの傘を持っているとカメラを防水バッグに入れるまでの間の繋ぎになる。もちろん守るのは自分ではなくカメラである。雨合羽を着るのはカメラの保護が完了してからだ。

筆者は最近、ベルボン社のアンブレラクランプUC-6という三脚用の傘を持ち歩くようになった。洗濯バサミ状の本体と専用の傘のセットで、三脚に挟むだけでセット完了。これは価値ある買い物だった。雨の中での花火撮影で大活躍してくれている。


アンブレラクランプUC-6


三脚に挟む


傘を取り付ければ突然の雨も安心


アクセサリシューも付いているので、マイクなどを取り付けることもできる

なお、突然の雷雨を食らったときの記事が第55回立川まつり国営昭和記念公園花火大会にあるので参考にされたい。

撮影が終わって
さて自宅へ戻り写真の確認。終わってからの楽しみなひとときだ。
PCへの吸い上げは、USBケーブルによる接続がよい。メディアをカメラから外してPC側のカードリーダーで直接読んでもよいが、筆者は推奨しない。メディアをリーダーに挿したまま忘れることがよくあるからだ。次の大会で「あっ、メモリカードが入ってない――!」と慌ててからでは遅いのだ。幸いSDカードならコンビニでも手に入るが、中級以上のデジタル一眼で使われているCFカードは専門店じゃないとまず売ってない(最近はハイエンド機でもSDカードのものが増えてきたが)。

1度の大会で撮影する写真は筆者の場合400~500枚くらい。余り深く考えずに適当に撮影するド素人なので、それはそれは酷い写真が多い。「当たり」といえる写真は恐らく100枚に1枚くらいしかない。つまり「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」というやり方だ。プロカメラマンから見たらあり得ない撮影方法だろう。フィルム時代には考えられないね。しかも動画も撮るので、そのままではHDDがいくらあってもすぐにパンクする。ハズレの画像や動画はすぐ消してしまう。

機材の持ち運びが嵩張るが、花火撮影は決して難しいものではないし、我々は失敗が許されないプロカメラマンでもない。諸氏も気軽に挑戦されてみてはどうだろうか。

次回は動画について。

29日午後2時頃、いつもの狭山市堀兼付近の不老川沿いを走っていた時、入間基地の方角から爆音が聞こえた。入間所属の輸送機の離陸かと思ったが、青白ツートンの小さな機影が次々と上がるのが見える。え、ブルー? 何も聞いてないよ。調べたら「川崎市市制100周年記念事業かわさき飛躍祭」での展示飛行だったようだ

 

1~4番機が単独で離陸し、ダイヤモンド体形を組むところ

 

午後3時前、展示飛行を終えて入間へ戻ってきたところ。着陸のためギヤダウンしている。尾翼の番号は判別不能だが、5か6番機だと思う。川越市内にて
 

当日の関東の空は雲が多く、垂直系のアクロ飛行には向かない。しかし今回は平面系の展示飛行なので問題ないと思われる(アクロ飛行は飛行場上空など安全が確保できる場所でしかできない)。ちなみに筆者は雲1つない晴天よりも、こんなモコモコ綿菓子がたくさん浮いた空が大好きだ

 

ブルーインパルス | イベント | 防衛省 [JASDF] 航空自衛隊
https://www.mod.go.jp/asdf/event/cat-blue/

※この記事は、かつての筆者が開設していたサイト「東京西北部の送電鉄塔」に掲載していたものを再編集したものです。古い写真なので建て替えられた鉄塔もあるかも知れません。

 

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狭山線(3/3)
さやません
Sayama-sen line
東電 154kV

前回の続き。


狭山線(2/3)
https://ameblo.jp/uchiagehanabi-jsakurai/entry-12857232656.html

 

No.51
携帯アンテナ付き。ここから2本角。(07.11.17)
 

No.52
武蔵藤沢変電所前。(07.11.17)
 

No.53
カメラ付き鉄塔。(07.11.17)

 

No.54
ここからしばらくの間、珍しい上段電線2本下段4本の2本腕の低い鉄塔が続く。(07.11.17)

 

No.55
スーパーの駐車場内。(07.11.17)

 

No.56
この先で小谷田線 (水野線の一員、66kV、廃止) が上を交差する。電圧の低い方が上を通るのは珍しい。(07.11.17)

 

※小谷田線はこちら  
 

No.57
(07.11.17)

 

No.58
看板には所沢工務所と書かれている。所沢工務所というのは、西所沢の金山町5差路の近くにあって、通信鉄塔も立っていたのを覚えている。現在は廃止され志木支社に吸収されている。(07.11.17)

 

No.59
(07.11.17)

 

No.60
(07.11.17)

 

No.61
向きを大きく変える。(07.11.17)

 

No.62
2本腕の鉄塔はここまで。(07.11.17)

 

No.63
標準的な形の鉄塔に戻る。(07.11.17)
 

No.64
携帯アンテナ付き。(07.11.17)

 

65
上段に空いている部分がある。中段はJRの前-境線、下段が狭山線。この1本だけ標準的な青看板に戻る。(07.11.17)
 

No.66
やはり上段に未使用の腕が突き出ている。将来4回線化されるのだろうか。(07.11.17)

 

No.67
あるいは以前4回線だったのかも知れない。(07.11.17)

 

No.68
豊岡変電所内にある最終鉄塔。上下で腕の向きが食い違っている上に真っ白に塗装されている珍しい鉄塔。以前は赤白だったのかも知れない。(07.11.17) 

(了)

 

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※この記事は、かつての筆者が開設していたサイト「東京西北部の送電鉄塔」に掲載していたものを再編集したものです。古い写真なので建て替えられた鉄塔もあるかも知れません。

 

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狭山線(2/3)
さやません
東電 154kV
Sayama-sen line

前回の続き。


狭山線(1/3)
https://ameblo.jp/uchiagehanabi-jsakurai/entry-12856344042.html
南狭山変電所
https://ameblo.jp/uchiagehanabi-jsakurai/entry-12849228428.html
 

28
南狭山変電所構内で新座線から独立する。角のない鉄塔。(07.11.3)
 

30
29号は欠番。只見幹線475-1を介しているが、これが29号なのだろう。電線は変電所を迂回するように張られており変電所には繋がっていない。(07.11.3)

 

31
畑の中を行く。天気がよければ向こうに富士山が見える。(07.11.3)
 

32
この次から1本角。(07.11.3)
 

33
(07.11.3)
 

34
茶畑と住宅地が交互する。(07.11.3)
 

35
(07.11.3)
 

No.36
県道所沢狭山線沿い。No.文字入り白看板になる。(07.11.3)
 

No.37
西武線沿い。(07.11.3)
 

No.38
(07.11.3)
 

39
青看板に戻る。(07.11.3)
 

40
この先は航空自衛隊入間基地のアプローチコースと重なるため背の低い赤白鉄塔が続く。この程度の高さの鉄塔にはあり得ない中光度赤色航空障害灯も付いている。(07.11.3)

 

41
しかも、この低い鉄塔区間で他の路線と交差がある。水野線と交差。下に水平に6本通っているのが水野線。(07.11.17)

 

※水野線はこちら
 

42
(07.11.17)
 

43
(07.11.17)
 

44
(07.11.17)
 

45
(07.11.17)
 

46
国道463号沿い。(07.11.17)
 

47
林川と交差。(07.11.17)
 

48
西武線沿い。(07.11.17)
 

49
(07.11.17)
 

No.50
赤白鉄塔はここまで。札が今までに見たことのない特大No.文字付きの青看板になる。(07.11.17) 

 


狭山線(3/3)
https://ameblo.jp/uchiagehanabi-jsakurai/entry-12858088169.html
 

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※この記事は、かつての筆者が開設していたサイト「東京西北部の送電鉄塔」に掲載していたものを再編集したものです。古い写真なので建て替えられた鉄塔もあるかも知れません。
 

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狭山線(1/3)
さやません
Sayama-sen line
東電 154kV

南川越変電所(電源開発)と豊岡変電所を結ぶ路線。一部は新座線に併設されている。


南川越変電所
https://ameblo.jp/uchiagehanabi-jsakurai/entry-12854558002.html

 

1
南川越変電所前。(07.10.28)
 

2
この辺りは川越市街から近く住宅が密集しているので撮影しにくい。関越道と交差。(07.10.28)

 

3
(07.10.28)
 

4
この先は1本角。(07.10.28)
 

5
(07.10.28)
 

6
農地主体の地域へ出る。(07.10.28)

 

7
後方の赤白鉄塔は只見幹線。(07.10.28)
 

8
県道川越狭山線沿い。(07.10.28)
 

9
不老川を渡ったところ。郊外へ出たと実感できる。(07.10.28)

 

10
(07.10.28)
 

11
川越線と交差。(07.10.28)
 

12
雑木林の奥にあり接近困難。(07.10.28)

 

13
(07.10.28)

 

14
これも雑木林の中。(07.10.28)

 

15
(07.10.28)
 

16
(07.10.28)

 

17
私設ドッグランの中。接近不能。(07.10.28)

 

18
(07.10.28)
 

19
旭ヶ丘線と新座線が接近してくる。(07.10.28)
 

新座線 9
旭が丘線とともに新座線に合流。(07.9.1)
 

2027
ここから南狭山変電所までは新座線9~2に併設されている。
 

※新座線はこちら


南狭山変電所
https://ameblo.jp/uchiagehanabi-jsakurai/entry-12849228428.html

狭山線(2/3)

https://ameblo.jp/uchiagehanabi-jsakurai/entry-12856344042.html

 

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東村山市の北山公園で、今年も花菖蒲が見頃を迎えています。16日まで菖蒲まつりが行われており、多くの人出で賑わっています。
 

 

 

「北山乙女」はこの公園で交配された固有種だそうです

※この記事は、かつての筆者が開設していたサイト「東京西北部の送電鉄塔」に掲載していたものを再編集したものです。古い写真なので建て替えられた鉄塔もあるかも知れません。
 

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南川越変電所
みなみかわごえへんでんしょ
Minamikawagoe-hendensho substation

これは電源開発 (J-POWER、電発 (でんぱつ)) が所有する変電所。電源開発とは余り知名度がないが、全国に発電・送電網を持っている電力卸売会社。同社が保有する只見幹線は福島県の田子倉発電所から455本もの鉄塔を介して遥々やってきて、当変電所で給電したのち次の目的地である南狭山変電所へ向かう。他に1次側に南川越線 (東電 275kV、廃止)、2次側に群馬幹線、京北線、志木線、狭山線 (以上すべて東電 154kV) が接続されている。さすがに卸売用変電所とあって66kVの路線は一つもない。群馬幹線は山奥の発電所からやってくる路線だと思うがなぜか2次側に接続されている。社宅が敷地内にあるため変電所らしかぬ正門である。(07.10.20)

 

正門

 

1次側

 

2次側
 

この変電所で見れる鉄塔たち
只見幹線
南川越線(廃止)
群馬幹線・京北線
志木線
狭山線 ※こちら

 

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不老川の狭山市堀兼付近の工事の様子。ほぼ完成。手前のスロープがあった部分はあらかじめ工事が済んでいたようだ。前方に未改修の部分が若干残る

「こうのす花火大会」の会場近く、鴻巣市の荒川の御成橋下流の田んぼが日本一広いポピー畑になっています。見頃は既に過ぎた感じですが、「こうのす花まつり」が行われており賑わっていました。
 

 

 

 

一緒に栽培されている麦なでしこ
 

おまけ


北本水辺プラザ公園付近の荒川。渓谷状でいい感じの流れです
 

荒川サイクリングロードには逃げ水が。もうすぐ夏ですね(川島町・鳥羽井沼付近)