打ち上げ花火

打ち上げ花火

ド素人の花火写真・動画館。普段の身近な出来事も。
かつて筆者が運営していた「東京西北部の中小河川」
「東京西北部の送電鉄塔」の関連情報も掲載。

多摩湖の西、野山北公園で行われる武蔵村山市の花火大会。
昨年は小江戸川越花火大会と同日開催だったため行けなかったが、川越が雨で中止になったのに対し、ここは雷雨の中を強行したというから驚く。当日の雨雲レーダーの記録を見ると、相当な大雨だったと思われる。(※こちら

 

狭いグランドに舞台が設けられ、模擬店が並び、典型的な田舎の花火大会といった雰囲気。花火打ち上げ前に関係者が壇上に集まり開会式が行われる。

 

開会式
 

 

フィナーレ(13分付近)で以前よりやや大きめの玉(7号?)が上がっているように見える。今年は2025年なので2025発。来年は45周年ということで4500発のスペシャル版だそうだ。

コロナ禍の真っ最中にも関わらず熱狂的に盛り上がった、としまえんが閉園して間もなく5年が過ぎ去ろうとしている。当時の懐かしい写真をいくつか。
 

正門
 

現在
 

 

エントランス広場の花壇
 

現在
 

メインストリート
 

現在
 

 

 

 

 

手前は花火有料席

 

 

 

あわあわアワー 盛り上がり絶頂
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エルドラド 最終運転
 

徐々に明かりが消えてゆく
 

……
 

閉門。さよなら、としまえんよ永遠に

入院・手術から6カ月が過ぎ去った。半年後の状態のCTを撮りたいので来てくれとのことなので、12日朝、病院へ行く。

外来で担当の医師に受診した後、放射線室へ向かいCTの撮影を受ける。怪我当日に受診した病院では頭上で装置がぐるぐる回るタイプだったが、この病院の装置は巨大な円形の機器内に入るタイプ。一口にCTと言っても、メーカーによって多様な機器があるようだ。

外来へ戻る。すぐに呼び出される。検査結果は即座に院内ネットワークに登録され、診察室でもすぐ見れるようになっている。ネットのない時代はかなり時間も掛かったことだろう。

結果、状態は良好。折れた骨もきれいに直っているとのこと。現在はまだプレートが入った状態で、眉毛の辺りを触ってみると出っ張りがあるのが分かるが、これも徐々に溶けて吸収されるので気にならなくなるだろう。また、神経に触れたため鼻の回りに痺れがあったが、現在は正常な感覚に戻った。帰り際に術前・術後の顔の形の変化を記録するために撮影する。

余談だが、受診後はそのまま職場へ直行。零細企業に勤務する筆者にとって「夏休み」という言葉は存在しない。カレンダー通りの出勤だ(苦笑)。

 

-・-
 

以上で今回の治療は終了。

怪我当時は今後どうなってしまうのか、もう普段通りの生活はできないのか、とあれこれ不安になったものだが、今は何事もなく普段通りの生活に戻った。入院・手術しておいて正解だったと思う。費用が28万円近く掛かったが、保険組合に申請したところ20万円近くが戻ってきた。
災難はいつやってくるか分からない。今後も、怪我しないように十分に気を付けたいものだ。

 

※骨折当日の様子はこちら

※入院、手術の記録はこちら

先日、昭和記念公園の花火に向かう途中、日産村山工場跡地から遠くに解体中の煙突が見えた。旧立川市清掃工場の解体だ*1。高さ100m。高光度航空障害灯、通称「ピカピカ」が輝いていた。傍らにタワークレーンが建てられ、光が丘清掃工場の解体と同様な形になっている(右側の煙突)。

 

 

新清掃工場は昭和記念公園玉川上水口のすぐ隣に建てられた。いつも花火行くときに駐輪場となる広場のすぐ向かいである。
 

 

この新清掃工場には「クリーンセンターたちむにぃ」という愛称が付いている*2。「チムニー(chimney)」とは煙突のことだが、ここの煙突は旧清掃工場より低い59mしかない。

ちなみに上記写真で左に見えるもう1つの気になる煙突は、すぐ近くにある小平・村山・大和衛生組合の清掃工場の煙突で、こちらも高さ100m。高光度航空障害灯が付いている。遠くから見ると、まるで双子のように同じような煙突が並んで立っているのが特徴的で、良きランドマークでもあった。
実はこちらの工場も建て替え中で、この煙突も間もなく解体される*3。既に大半の施設は解体されており、2本あった煙突のうち1本も既に姿を消し、現在は一部の焼却炉とこの煙突のみが残っている状態。新工場は、やはり59.5mと低い煙突で、付近の景観も大きく変わることだろう。

 

練馬区役所展望フロアから見た両煙突(左が旧立川市清掃工場)。雨上がりで心地よく煙を吹いている。右の小平・村山・大和衛生組合には、既に解体されてしまった3号ごみ焼却施設の煙突も見えている。(11.12.3)
 

ところで、両工場とも新しい煙突はなぜ59mという半端な高さに拘るのか。答えは簡単、60m未満なら「航空障害灯がいらない」から*4

 

*1 立川市旧清掃工場解体工事
http://tachikawa-gds.info/

*2 施設紹介 - 立川市クリーンセンター「たちむにぃ」
https://www.taes.ebara.com/introduction/

*3 新ごみ焼却施設整備・運営事業 - 小平・村山・大和衛生組合
http://www.kmy-eiseikumiai.jp/03_singomi_zigyougaiyou.html

*4 航空障害灯/昼間障害標識の設置等に関する解説・実施要領 - 国土交通省航空局交通管制部管制技術課航空灯火・電気技術室
https://www.cab.mlit.go.jp/tcab/pdf/oblobm20221122.pdf

合同開催のいたばし花火大会と戸田橋花火大会。いたばし側は今回は「ボローニャ市友好都市交流協定20周年記念」と副題が付いている。

先週から気掛かりだった台風9号が接近している。水曜日(7月30日)の予報では2日午後に関東最接近となっており、今回の開催は絶望的かと思われた。予備日は設けられておらず一発勝負だ。

しかし日本に近付くに連れ速度を上げ、前日の予報では2日朝には茨城沖へ抜けてしまう予報になった。だが安心はできない。前日夜にかなり雨が降ったため、会場が水溜まりで滑りやすくコンディション不良と判断した場合、安全第一で中止ということもあり得る。開催可否は2日午前10時に出されるので、とにかく公式の発表を待つしかない。

2日10時、公式サイトには予定通り開催と発表された。さぁ、出発。午後は大気が不安定で雷雨の予報も出ているので、雨合羽他の雨対策用品も忘れずに持ってゆく。

まず、清瀬市の農地で行われている「清瀬ひまわりフェスティバル」に寄る。暑くて時間もないので、さっと撮影して会場を後にする。

 

清瀬のひまわり畑
 

会場には17時少し前に着く。いつもの土手を目指す。毎度のことだが、一般席は既にかなり場所取りされており、わずかな空間を見つけて陣取る。最上段を確保できたのはいいが、今回は放送用の柱の立て方が中途半端だ。今回は上端から少し降りたところに柱が立っている。提灯でも付いていればまだ少しはいいが撮影者泣かせだ。

 

会場の様子。17時頃。この柱、もう少し何とかならんのか
 

平面の野球場席。17時頃。対岸に戸田側の観覧席が見える

 

有料席。入場が始まった17時過ぎ。右にナイヤガラが見える。以前は日本最長クラスを誇っていたが、火事を起こしてからはプライムシート正面の100m程度に短縮されてしまった。消防車も待機している

 

さて一通り会場を回って土手に登ったところ、足が吊ってしまった。ふくらはぎから土踏まずまで。吊ったことある方なら分かると思うが、この世のものとは思えない痛さが襲い、動くことすらままならずその場に座り込んでしまう。スポーツ飲料を飲んだら少し和らいだ。後で原因を調べると水分不足も大きな原因の1つらしい。猛暑だし、それなりの給水を心掛けているつもりではあるが、それでも脱水気味だったようだ。

日が傾いて暑さも多少和らいできた。北東の方角に大きな積乱雲が見える。また日の入りの方角にも大きな雲があり、積乱雲の影が帯状に伸びている。

 

北東に見えた巨大な積乱雲
 

間もなく日の入り、帯状の積乱雲の影
 

19時から区長ほか関係者の挨拶が始まり、その後カウントダウンで打ち上げが始まる。
 

明るいうちに始まるオープニング やはり左の柱が目障りだ(笑)
 

オープニングはいたばし側だけで15号玉含む1,705発と気合が入っている
 

 

先ほど北東に見えた積乱雲がピカピカ光ってる。後で調べると栃木南部付近の雷雲らしい
 

 

 

 

 

 

フィナーレ。いつも真っ白……
 

4:24からの10発は芸術玉(敬称略)
雪割草(秋田・小松忠信)
昇小花 三重芯染分錦菊(東京・細谷圭二)*
昇朴付 晩夏の轟き(新潟・阿部正明)*
昇小花 八重芯ステンド牡丹銀八方咲(静岡・田畑朝裕)
万華鏡(愛知・磯谷尚孝)
昇曲導 三重芯銀点滅(茨城・山﨑智弘)*
昇り朴付 4 line(長野・那須野大)
昇朴付 宵の浮星(新潟・本田正憲)*
昇朴付 幻想イルミネーション(茨城・野村陽一)
昇曲導付 四重芯菊先オレンジ(山梨・山内浩行)
*印は先週の昭和記念公園花火大会と同じもの

8:38~ ポケモン花火
8:59~ ボローニャ×いたばし友好記念花火

 

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今回はコロナ禍後再開してからは使われてなかったオープニング曲「Celtic Rain」が復活したのが地味に嬉しい。

 

オープニング曲「Celtic Rain」
 

8月第1土曜日は全国でも最も花火大会が集中する週でもある。心配だった台風も早く去り、影響を受けずに無事開催されて何より。来年も素晴らしい大会を期待する。

昭和記念公園の花火大会。
昨年(※こちら)は花火そのものには影響なかったものの広い範囲で雷雨を食らったが、今年は天候は大丈夫そうだ。その代わり暑さが厳しい。自転車は風を受けて走る言わば空冷エンジンなので、夏場でも走っているときは意外と涼しいのだが、今日の暑さは格別に感じた。後で調べたら練馬のアメダスは35.9℃と今年最高の暑さだったようだ。

 

狭山湖堤防より。遠くに入道雲が見えるが、平野部は大丈夫のようだ
 

狭山湖から多摩湖自転車道へ入り、かたくりの湯を経由して(この付近で行われる武蔵村山観光納涼花火大会は8月30日)、日産村山工場跡地から残堀川に沿って昭和記念公園玉川上水口に到着。時刻は17時ちょうど。以前は18時から入場無料となったが、今は終日無料。少し早かったかな。まだ会場へ向かう人は少ない。上水口は裏口みたいなものなので、元々人は少な目ではあるが。

 

主会場への道。まだ誰もいない
 

しかし主会場の「みんなの原っぱ」に着いてみると、既にかなりの面積がシートで埋まっている。多くの人は暑くても早いうちから入場しているのであった。
今年はドローンショーが行われ、花火とは反対側に上がるそうなので、いつも陣取る最後尾の雑木林に面した部分では見えそうにない。もう少し前方へと出てみるが、既に満席状態。わずかな隙間を見つけ、今回は三脚を低くして座って撮影。

 

みんなの原っぱ。18時頃。かなりの混雑度だ
 

19時から関係者の挨拶があり、花火に先立ってドローンショーが始まる。今回は日本ハムがスポンサーとなっており、同社製品のシャウエッセンのCMになっている。先にも書いたように、ドローンショーは反対の位置で行われたため、突然空中に現れた文字にあっと驚く人が多かった。

 

ドローンショー開始
 

しかし製品のCMにとどまらずいろんな絵が出る。Whiteberryの「夏祭り」に合わせて花火の絵が出たときは「やられた」と思った。主役の座を奪われてしまいそう。

 

♪空に消えてった 打ち上げ花火~(この部分は動画にあり)

 

ドローンショーの終わりには「このあとは本当の花火をおたのしみください」と演出もあった。担当は「さいたま市政令指定都市20周年記念花火大会」(※こちら)のドローンショーも担当したレッドクリフ社。

 

さてここからが本番。最初は小玉のスターマインから始まるが、都内最大15号玉が上がると驚きの歓声が飛び交う。立川はいつも動画のみの撮影。

 

 

6:12からの10発は芸協玉(敬称略)
桜花(秋田・小松忠信)
昇小花  三重芯染分錦菊(東京・細谷圭二)
昇朴付  晩夏の轟き(新潟・阿部正明)
昇曲導付  八重芯変化菊(山梨・山内浩行)
光のオブジェ(愛知・磯谷尚孝)
昇小花  八重芯ステンド牡丹(静岡・田畑朝裕)
昇り朴付  幻想花(長野・那須野大)
昇朴付  キラキラ万華鏡(茨城・野村陽一)
昇朴付  宵の浮星(新潟・本田正憲)
昇曲導付  三重芯銀点滅(茨城・山﨑智弘)

 

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今年の昭和記念公園は良い晴天で開催となり、ドローンショーも加わり、やや違った印象となった。来週はいたばし花火大会・戸田橋花火大会。今のところ雨予報は出てないが、台風9号の動きがやや気掛かりではある。

西武園ゆうえんちの花火。『昭和100年大夏祭り』の「大火祭り」の一部。メインはあくまでステージであり、花火は演出のための小道具として上がっているに過ぎない。小玉のみでわずか4分弱。昨年は7分程度あったのだが、今年は半減に近い状態。かつての大玉の復活を願って辛口評価するが、わざわざ暑い中を見に行くようなものじゃない。
カメラの音声のため音質は悪い。

 

尺玉の上がっていた頃の花火は、例えばこちら
 

 

 

長らく工事の行われていた東久留米市の落合川下流の下谷橋調節池が完成した。以前は農地だったところで、旧流路の跡地は児童遊園だった。古代文明の遺跡もあったようで、工事に先立って発掘調査が行われた。貯水量は9,500㎥あり、最大流入量は6㎥/s。つまり1,583秒、約26分に渡って濁流を受け止めることができる。総事業費は23億円とのこと(現地の案内板による)。事業主体は東京都だが、このすぐ下流は新座市なので、実質埼玉県のための事業とも言える。長らく通行止めだった側道も再開した。

 

全景
 

調整池下流側の遊歩道は、かつての黒目川の流路でもある。改修前は黒目川と落合川はここで合流していた
 

下谷橋より落合川上流側。右岸向こうに流入口、手前に排出口が見える
 

以前ここには92年から30年以上に渡って工事用の橋が掛かっていた。ゲリラ豪雨に襲われ、この橋の下で雨宿りしたこともある(07.7.29 雨で増水中)

 

児童遊園だった頃。旧流路を示す境界石があった(07.7.21)

 

昔の空撮写真はここで見れる
地図・空中写真・地理調査 - 国土地理院
https://www.gsi.go.jp/tizu-kutyu.html


要約
下手くそな長文を読みたくない方へ

●カメラ以外に必要なもの 三脚か一脚
●ISO1600、F8、1/30s、30fps
●マニュアルフォーカス無限遠 ホワイトバランス太陽光



当ブログをご覧いただきありがとうございます。
アメブロはSEOに大変強いようで、「花火動画撮影」で検索するとこの記事が上位にヒットするようだ。花火の動画撮影について調べていて、ここを最初に見た方も多いと思われる。
しかし、「(1) 基本編」(※こちら)にも記したが、当ブログはタイトルに「ド素人の花火写真・動画館」とあるように、カメラマンでもハイアマチュアでもないド素人の筆者による自己流のやり方を紹介しているに過ぎない。従って余り参考にせず、あくまで「ああ、この人はこういう撮り方なんだな」という程度に留めていただければ幸いである。以下、過去の記事を加筆修正。

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今回は動画撮影について。
現在では一眼やコンデジはもちろんのこと、スマホやタブレットなどほとんどの携帯端末でも動画撮影が可能なので、花火の動画も撮影してみよう。

写真と動画の見え方の違い
花火写真は、しばらくシャッターを開放して、いわば「光跡を撮る」のであって、肉眼で見たものとは大きく異なる。一方、動画の場合はテレビや映画同様に30fps(コマ/秒)や24fpsで撮るため、実際に見たものに近いイメージで写るのが特徴だ。少し慣れれば、パンフや広告等で使われる花火写真も、一目見ただけで「あ、これは動画からの切り出しだ」と分かるようになるだろう。


上:写真、下:動画(こうのす花火大会 22.10.1より)

また、ハートや☆やキャラクターなどの型モノは、写真で撮ると何が何だか分からなくなってしまうので、写真よりも動画が向いている。最近流行りのドローンショーもそうだ。


上:動画 下:写真 どちらもハート型を撮影したものだが、写真だと何が何だか分からない(こうのす花火大会 23.10.7より)

花火動画向きのカメラ
花火大会は夏に行われることが多い。動画撮影中は撮像素子が発熱しやすい。熱暴走しにくいカメラを選びたいところだが、この情報がまた手に入りにくい。メーカーは夏場の高温下での連続動画撮影についてのデータは余り公表してないので、ネットの口コミなどを参考にして選ぶしかない。

以前使っていたAPS-C機のEOS 7Dは、素子の密度が高いため発熱が多く、温度警告がよく出て強制終了になったりした。つまらない小玉などは見逃してカメラを少し休ませて冷やすなどの工夫がいるだろう。

現在の6Dになってからは温度警告は出たことがない。フル機は素子の密度が低いので動画撮影では有利だ。最もフル機は素子そのもののサイズが大きいので、放熱対策のしっかり施されている機種を選びたい。

最近のミラーレス機はフル機であっても筐体はコンパクトなものが多く、しかも背面の液晶を常に表示しているので放熱面が心配ではある。高感度での長時間の撮影にどのくらい耐えられるのだろうか。最近はカメラ用冷却ファンなんてものも売られているようだが、ファンの音が動画にどの程度影響を与えるかが気になるところである。

なお、現在筆者が動画用として使っているパナソニック Lumix DMC-TX1(1型機)と同DC-G100(マイクロフォーサーズ機)は、夏場でもこれまで一度も温度警告が出たことはない。

ビデオ三脚
動画撮影の場合、ビデオ用の三脚がぜひ欲しい。ビデオ三脚はオイルダンパが内蔵されており滑らかに動くようになっている。ダンパの強さ調整もできる。もちろん普通の写真撮影にも使える。雲台が外せる三脚ならビデオ雲台のみ購入する手もある。筆者はスリック社の三脚にベルボン社のビデオ雲台を取り付けてある(メーカーが違ってもネジの規格は同じだから大丈夫)。

外付けマイク
もう1つ、動画撮影で非常に大切なものに外付けマイクがある。カメラ内蔵の貧弱なマイクではせっかくの迫力ある音が台無しになってしまう。マイク端子のあるカメラなら、小型のものでいいから外付けマイクを用意すべきだろう。新規購入する場合、動画撮影用マイクは単指向性のものが多いが、ここはあえて広めの指向性を持つマイクをお勧めする。例えば音楽花火の場合、スピーカーは正面にあるとは限らないのだ。

筆者は以前オーディオテクニカのAT9943というコンデンサ型マイクを長らく使っていた。ストロボ用シューに装着できる金具が付属しているので、カメラに直接取り付けることもできるが、筆者は前回紹介したアンブレラクランプUC-6のシューに取り付けることが多い。風が強いときは付属の風よけを装着するとボソボソという風切り音を低減できる。


アンブレラクランプにマイクを装着

カメラの音声はあくまでメモのようなものとして、別途ICレコーダを用意し、音声は別に録音するという方法もある。最近は安価で性能の良いマイクが内蔵されたモデルが各社から多数出ており、筆者も近年は内蔵マイク付きICレコーダで録っている(※こちら)。カメラ本体で録音するより音声フォーマットの自由度も高い。欠点は後で映像と音声を合成するのが面倒という点だ。動画編集ソフトが必要になるが、フリーのものも存在するようだ。

音と映像を合わせる方法として、撮影現場では古くは「カチンコ」(撮影シーンでよく見る拍子木みたいなやつね。閉まったコマとカチンという音を合わせれば映像と音声がピタリ合うという寸法)が使われてきたが、現在の動画編集ソフトでは音声のパターンを注意深く見ながら微調整していけば意外と簡単に合わせることができる。

最近は荷物を減らしたい傾向にあるので、アンブレラクランプを使わずにICレコーダーは「地面に置く」という禁断の手を使うことも多い。カメラバッグの上にそっとマイクを置く。もちろん花火の側を向くようにやや上向きで。カメラと距離を置くことで、写真と動画を同時に撮影している場合はシャッター音が入りにくく、むしろいいかも知れない。

カメラの設定
ここでは今では旧式となってしまったレフ機のキヤノンEOS 6Dに基づいて説明する。他のカメラでは多少異なる部分もあると思われるので、手持ちのカメラの取り説も合わせて参照されたい。

動画の方が写真よりも設定すべき項目が多い。キヤノン中級機の場合、動画撮影モードは全自動とマニュアルの2種類。モードダイヤルがM以外はすべて全自動つまりPモードと同じ扱いとなり感度、絞り、シャッター速度が自動で設定されてしまう。これだと花火には向かないので、必ずMモードにセットする。なお、写真の場合と同様にレンズはマニュアルフォーカスピントは無限遠に固定し、ホワイトバランスは太陽光にセットする。


モードダイヤルはM

動画の感度、絞り、シャッター速度の設定は難しい。一口に花火といっても明るいものから暗いものまでかなりの差があるからだ。初期の頃はISO3200、F5.6、1/30sで撮影していた。しかしこれでは明るすぎることが分かった。特に白色系の閃光を放つ花火は明るいので飛びやすい。下記写真はF6.3に絞って撮影した動画から切り出したものだが、これでもまだ絞りが足りずに白く飛んでしまっている。数多くの動画を撮ってきて、最近はISO1600F81/30sに落ち着いている。


ISO3200、F6.3、1/30sでは明らかに露出オーバー


しかし「和火」と呼ばれる黒色火薬のみを使用した昔ながらの花火ではその設定ではアンダーになる

花火動画撮影について調べていると、シャッター速度はフレーム数の2倍、つまり30fpsなら1/60sにすると書かれていたりするサイトも多いが、筆者は常に「1/30s、30fps」だ。何の問題も起きていない。

なお、ビデオカメラの場合は設定が若干異なるようだ。普段使いなれている「ISO、F、SS」ではなく「アイリス」「ゲイン」と言った数値で調整する。アイリスとは絞りのことだと分かったが、普通のカメラで動画を撮っていると「ゲイン +何dB」とか言われてもピンと来ない。慣れないうちは素直に花火モードに設定して撮るのがよいと思われる。

また、F8くらいまで絞ると、閃光が強い玉では光芒が出る場合がある。筆者はきれいだなと思っているが、好き嫌い分かれるところだろうか。


光芒が出た例

カメラ背面の動画撮影スイッチを動画モードにしてからメニューボタンを押し、動画時のメニューを呼び出す。EOS 6Dの場合、動画サイズはフルHD、30fpsにセット。画質は最も高画質が得られる低圧縮 (ALL-I) に設定する。この場合ファイルサイズは685MB/分となる。32GBのメディアなら約47分、64GBなら約95分ほど録画できる。128GBなら約190分も録画できるので、大規模な大会を最初から最後まで全部動画で撮りたい場合などは128GB以上のメディアを用意しておけばとりあえず安心だ。もちろん、時間当たり容量は機種によって大きく異なるので、手持ちの機種の取り説を参照されたい。


動画サイズ

4KかフルHDか
最近はスマホですら4K動画が撮れる。筆者も4Kモニターを使っているのだが、残念ながらPC用の24型や32型などの画面では4KもフルHDとほとんど見分けつかない。スマホやタブレットのような小さな画面なら尚更である。やはり4Kや8Kといった高解像度は60型とかの大画面で見てこそ真価を発揮するものだろう。筆者のように自分のPCで鑑賞したり、ブログネタとしてネットに上げる程度であればフルHDでも十分ではないだろうか。

余談だが32型で4K表示だと文字が非常に小さく、余り実用的ではない。筆者は普段は解像度をWQHD(2560x1440)に落として使用している(文字のみのスケーリング変更は何かと問題ありなので)。

60fpsに対応しているカメラなら60fpsにするとさらに滑らかな動画になる。しかしシャッター速度が1/60sになり、代わりに感度か絞りで1段分明るさを稼がなくてはならない。筆者はこれまで花火を60fpsで撮ったことはない。花火のような比較的ゆっくりした動きのものなら30fpsで十分である。ちなみに航空祭のブルーインパルスのような動きの激しい被写体は30fpsだと粗が目立つ。


(入間航空祭 17.11.3より)

動画の場合ピクチャースタイルは後から変えられない。スタンダードのままでも構わないが、発色のきれいな「風景」に設定してしまうのもいいかも知れない。最近はlog記録と言って動画もRAW相当で撮影できるカメラも多いようだが、筆者はlogで撮れるカメラを持っていないので、これについては全く知らない。例えlogで撮れるカメラを入手したとしても、写真をJPEGのみで撮っているような筆者は、恐らくそんな機能は使わないだろう。何だかんだでOS標準のアプリで即見られるフォーマットが最も便利なのだ。


ピクチャースタイル 風景

録音の設定
録音モードは必ずマニュアルに設定。オートでも録れないことはないが、オートとマニュアルでは迫力に雲泥の差があるのだ。


録音モードはマニュアル


音量オートとマニュアルの違い。玉はどちらも10号 (尺玉)

ウィンドカット、つまり風切り音を防ぐ機能は必ずオフにする。これが入っていると低音が切り捨てられ、全く迫力のない音になってしまう。
大音量を絞って音割れを防ぐアッテネータ(リミッター)は、花火のような極端に大きな音を立てるものの録音には必須なのでオンにする。


ウィンドカット 切 アッテネータ 入


風切り音をカットするとこんな惨めな音になってしまう。

次に録音レベルの設定。花火の音は非常に大きい。アッテネータをオンにしてあってもやや不安なので小さ目に設定する。筆者のマイクでは下記のように25%程度のレベル程度に設定する。もちろんこれは花火からの距離や使用するマイクの感度によって大きく異なるので、最初の数発で音量を確認して最適な位置を見つけ出した方がいいだろう。

別途ICレコーダで録る場合も、同じように録音レベルはやや小さめに設定し、リミッターをオンにしておく。音声フォーマットは.mp3、16ビット、44kHz、320kbpsで十分だろう。リニアPCM(.wav)は容量が大きくなるので扱いづらい。近年はハイレゾ音源なんてのが流行ってるが、上記フォーマットで録音しておけば素人には違いは分からない。



マニュアル録音の方が確かに迫力ある音が録れるが、音楽付き花火の場合、音楽と花火の音量が余りに違いすぎるので、音楽に録音レベルを合わせると花火の音が割れてしまう。逆にレベルを花火に合わせると音楽がかき消されてしまう。難しいところだ。音楽花火だけは音量をオートにしてしまうのもいいかも知れない。


花火に録音レベルを合わせた例。音楽が聞こえにくい。(第24回 小江戸川越花火大会 14.8.9)

ここまで設定したら、これもカスタム撮影モードに登録してしまおう。前回写真用としてC1に登録したので、今度はC2に登録する。


カスタムモード C2

これでC1、C2に切り替えるだけですぐに写真、動画撮影に入れるようになる。便利な機能なのでぜひ活用するといい。


C1で写真 C2で動画

録画ボタンは確実に押すこと
では撮影してみよう。録画を始めたら、画面に録画中を示す赤ランプが点灯しているのを必ず確認する。録画ボタンを押したつもりでも実は押されておらず、延々とモニタに写し出されるだけで何も記録されていなかった、ということがよくあるからだ。実際、筆者も何度もやらかしている(笑)。


録画ランプの点灯を確認


最近のカメラは、録画中は画面全体に赤い枠が出るものがあり、とても分かりやすい(パナソニックLumix G100)

フレーミングは大切
動画の場合、最も気を使うのはフレーミングだ。動画は後でトリミングするわけには行かないからだ。玉の大きさによって高さや画角は違ってくるし、単発とスターマインでも大きく異なる。なるべくフレーム一杯に収めたいように構えていると突然大きな玉が来てはみ出てしまったりする。花火を撮り続けてきて改めて動画は難しいと感じた。しっかりと状況を確認できる画面が欲しい。カメラの向きに関わらず常に画面を撮影者側に向けられるバリアングル液晶だと便利だろう。
なお、カメラは4K対応だが、最終的な作品はフルHDでも良い、という場合、4Kであらかじめ広範囲を撮影し、後でその一部をフルHDで切り出す、というやり方もある。この場合も動画編集用ソフトが必要になるだろう。


4Kで撮影して、一部をフルHDで切り出す

動画撮影中のズームは止めた方がいい。F2.8やF4通しのレンズなら大丈夫だが、F3.5-5.6などのように焦点距離によってF値が変わるレンズの場合、ズームさせると明るさが変わってしまう。

また、古いデジカメの場合、一眼・コンパクト問わず動画の撮影時間に29分59秒の壁があることも覚えておこう。30分を超えると欧州ではビデオカメラとして扱われ、税率が異なってしまうために意図的に設けた制限だ。この制限は19年で撤廃されたので、現在売られている機種ならほぼ問題ないだろう。しかし最近のカメラであっても、機種によっては1度の録画は20分までなどと別の制限があったりする場合もあるので取り説を確認されたい。また長く撮影していて書き込み中にエラーが生じて内容がパーになったりすると困るので (記録速度の遅いメディアだと実際に起こりやすい)、こまめに仕切って録画した方がいいだろう。

歓声も花火の一部
筆者は来場者の歓声も花火の一部だと考える。単に「ひゅ~~~、ドン」と花火の音しか録れてない映像では何とも寂しいではないか。打ち上がった瞬間の「おおっ」とか、開いたときの「わーーーっ」という歓声があってこそ臨場感が生まれるものだ。だから動画撮影の場合は人の少ない穴場を狙うより観客の多く集まっている場所で構えるべきと思う。指向性の広いマイクがおすすめと書いた理由の1つでもある。そのような場所に三脚を置く場所を確保するのが一苦労ではあるが。

バッテリー交換のタイミング
これも難しい問題。動画撮影は写真に比べてかなり多くの電力を食う。花火に限らず、そろそろバッテリーが底をつきそうだからと交換していたら、その最中にいい場面が来て撮り損ねた、なんて経験は誰にでもあることだろう。筆者は打ち上げ前のスポンサー紹介時に交換することが多い。あらかじめプログラムをチェックし、スポンサーの多い箇所を見つけておくとよい。大規模な大会なら中休みがあったりするので、そこで交換するのもいい。動画用カメラを選ぶ際、連続撮影でのバッテリー持続時間は重要なチェック項目だ。近年は1時間程度の中規模大会ならバッテリー交換なしで十分持ってくれるモデルも多い。

写真と動画を同時に撮りたい
これまでは1台のカメラで写真・動画を交互に撮る前提で書いてきた。しかし写真を撮りながら動画も撮影したいという場合はどうしたらいいだろうか。1つの三脚に2台のカメラが取り付けられるパーツも売られているが、そこまで大袈裟に考えずに、動画はコンデジクラスで構わないと割り切った上で両立できる方法を考えてみたい。
エツミから販売されているE-6116「ボールヘッドシュー」というアクセサリがある。ストロボ用のシューに取り付けると三脚の役割を果たす便利なアイテムだ。


エツミE-6116 ボールヘッドシュー


ストロボ用シューに取り付ける

ここにもう1台のカメラを取り付ければ、写真と動画を同時に撮れるようになる。上に載るカメラは余り大きなものは無理だが、ミラーレス機程度までなら十分載せられるだろう。ここではマイクロフォーサーズのミラーレス機のパナソニックLumix G100を取り付けてみた。


一眼とミラーレスが合体

同時撮影は難しい
しかしながら、この写真と動画を同時に撮る方法は余りおすすめできない。どうしても写真に集中しがちになるからだ。動画側はただカメラを回しておくだけというような状態になり、2台のカメラの軸線をうまく合わせてあっても、写真はばっちりだが動画はフレームから飛び出していた、なんてことがよくある。さらにレフ機の場合、動画側にミラーアップダウン音がカシャカシャと入ってしまう。結局、動画はあくまでメモ程度のものしか撮れない。撮影を重ねているうちに、動画に力を入れたいときは、最初から動画撮影のみに専念すべきだと感じた。


一脚+コンデジ+マイク+ICレコーダ 動画のみ撮影の軽装時はこの格好だ

上記カメラは以前動画用使っていたコンデジのパナソニックLumix DMC-TX1で、今では旧式となってしまったが4k30pが撮れ、しかも動画もフルマニュアル撮影ができるので、普段の撮影から花火動画まで大活躍してくれた。1型センサーを搭載しているので撮れる絵も別格。約10年前のモデルながらポケットサイズのコンデジでこれだけの動画が撮れるなんて凄い時代になったなぁと感じたものだ。


DMC-TX1での撮影例 第60回立川まつり国営昭和記念公園花火大会(18.11.23)

唯一残念なのは音声が酷い点。もともとデジカメ動画の音声なんて余り期待しちゃいけないと思うが、このカメラは花火の音と特に相性が悪い。別途ICレコーダーはぜひ欲しい。上記立川の動画もICレコーダーと外付けマイクで録音したものを後で組み合わせている。カメラ本体だけだとこんな酷い音になる。


DMC-TX1での撮影例 入間万燈まつり 市制50周年祝賀花火(16.10.29)

このカメラも既に10年近く使っており、普段メモ代わりに持ち歩いているのでボディは傷だらけ、センサーにゴミが付着したり、液晶モニタが割れたりして何度か修理に出したが、今もメモ代わりに大活躍している。最近まで後継機DC-TX2Dが発売されていたが、既に生産終了のようだ。

なお、最近花火会場で他の撮影者を見てみると、写真は高価そうなハイエンドミラーレス機で撮影しているが、動画はスマホで、という人が多い。通販サイトを見ると、カメラのシューに取り付けるスマホアダプターは数多く売られている。動画はあくまでメモ程度のものなのか、あるいは最近のスマホならミラーレス機と同じくらい綺麗な動画が撮れるのだろうか。最近のハイエンドスマホの動画について詳しいことは知らないが、花火向けのフルマニュアル設定も可能なのだろうか。調べると近年では映画撮影の現場でもスマホが使われることがあるらしい。筆者のようにカメラを2台で写真と動画を撮影というのは、既に時代遅れのスタイルなのかも知れない。

普及価格帯のコンデジだと動画をマニュアル撮影する機能は付いてなかったりする。その代わりシーンモードに花火が用意されている場合が多いので、これを活用して撮影すればそれなりの映像が得られるはずだ。


ソニーHX30V シーンモード「打ち上げ花火」


ニコンP900 シーンモード「打ち上げ花火」

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以上、駄文ながら自己流のやり方を一通り書き出してみた。最近はコンデジやスマホでも4K動画が当たり前となっており、高解像度化の流れは早かったが、民生向け普及価格帯の機種は4k30pに落ち着いた感じがある。花火写真は難しそうと敬遠している方も、まずは手軽に撮れる動画から始めてみてはどうだろうか。





要約
下手くそな長文を読みたくない方へ

●カメラは何でも良いが、バルブ機能とリモコン使用可が条件
●カメラ以外に必要なもの 三脚、リモコン
●モードB(バルブ)、ISO100、F11
●マニュアルフォーカス無限遠 ホワイトバランス太陽光
●花火に合わせてシャッター開放、あとは経験重ねるのみ



当ブログをご覧いただきありがとうございます。
今年も間もなく花火シーズン。自分なりの花火撮影のノウハウについて書いてみる。タイトルに「ド素人の花火写真・動画館」とあるように、カメラマンでもハイアマチュアでもないド素人の筆者による自己流のやり方なので、余り参考にせず、あくまで「この人はこういう撮り方なんだな」という程度に留めていただければ幸いである。以下、過去の記事を加筆修正。

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早いもので花火を撮影するようになって15年以上経った。始めるにあたっては「花火撮影テクニック」<http://www.japan-fireworks.com/technic/technic.html> などのサイトを参考にした程度で、何の知識もないまま「デジタル一眼を手に入れた、そうだ、花火でも撮ってみっか~」程度の軽い気持ちで、ぶっつけ本番で始めたに過ぎない。悪い言い方をすれば「適当」「いい加減」である。

カメラとレンズ
筆者は旧式の一眼レフを使用しているが、レフ機はあっと言う間に衰退し、今や市場はすっかりミラーレス機ばかりになってしまった。

新規購入する場合、どこのメーカーのカメラでも構わないが、一度決めたレンズマウントは一生物になるので慎重に。筆者は最初に買った一眼はキヤノン製APS-C機だったので、今もキヤノンユーザーだ。現在はフルサイズのレフ機EOS 6Dを使用中。

ネットでカメラについて調べていると、フルサイズ機が良いという意見が多い。筆者もネット上の情報に釣られて、大金をはたいてフル機の6Dを買ってしまったわけだが(廉価版のフル機とはいえレンズと合わせて当時25万円以上もした)、撮影を続けているうちにフル機もAPS-C機も筆者のような素人が画面で見る分にはほとんど変わらないことに気づいた。つまり筆者はフル機の特徴を使いこなせないということだ。典型的な「情弱」ってやつだね(笑)。冒頭の写真もAPS-C機のEOS 40Dで撮影したものだ。

従ってカメラマン気取りで格好付けて高価なカメラを買ったりする必要は全くない。量販店でファミリー層向けに売られているAPS-Cやマイクロフォーサーズ機辺り、それも店頭価格の安くなった3~5年落ちくらいの旧機種で十分だ(筆者が今も使っている6Dも、もう10年以上前に発売された機種である)。多分10万円以下でレンズ付きキットが揃うだろう。花火大会は人混みなので、なるべく機動性の良い軽量小型の機種をお勧めする。筆者も歳を重ねるに連れ重いレフ機を持ち歩くのはしんどくなってきたので、早く軽いAPS-Cミラーレス機に移行したいところだが、何しろ6Dが壊れないので……(笑)。さすがはメイドインジャパンである。

カメラを選ぶ際のチェックポイントは2つ。まずバルブ(シャッターボタンを押している間、シャッターが開放になる機能)モードがあるか、そしてリモコン端子が付いているかだ。この機能のどちらかでも欠けている場合、残念ながら花火写真撮影には向かない。レンズ交換式のカメラなら、メーカー問わずほぼ全機種対応しているはずだ。

筆者は地上の風景も入れて撮りたいタイプなのでレンズは広角寄りのズームを使う。APS-C機時代はEF17-40mm F4L USM、現在はEF24-70mm F4L IS USM。これらは「L」の付く高級レンズシリーズだが、キット付属の安価なレンズでも十分だろう。

明るくシャープな写りの単焦点も魅力的ではあるが、何よりタイミングが命の花火撮影では開催中にレンズ交換を行うような余裕はないので、ズームレンズにしておくのが無難。レンズキットにありがちな17-55mm程度の広角寄りのズームレンズが便利だろう。ちなみに筆者は単焦点は通称「撒き餌」ことEF50mm F1.8 IIしか持っておらず、いわゆる「レンズ沼」には嵌っていない。


筆者の機材。以前使っていたCanon EOS 7D + EF17-40mm F4L USM (左) と6D + EF24-70mm F4L IS USM

三脚、リモコン
花火撮影に絶対に必要なものは三脚とリモコン(レリーズ)だ。筆者の場合、自転車で移動する都合上、可搬性を重視して折り畳み時に短くなる4段式のものを使っている。以前はコンデジ/一眼入門機用向けの耐荷重2kgまでの軽いものを使用していたが、さすがに心許ないので70-200mm/f2.8レンズ程度まで耐えられるやや大きめの三脚に買い替えた。しかし大型三脚の持ち込みにくい会場では今でも小さな三脚の出番はある。上にも書いたが、花火大会は人混みなので、なるべくコンパクトにまとまる三脚をお勧めする。

リモコンも必須だ。三脚で固定したからといってカメラ側のシャッターボタンを押していたのではカメラが振動してブレた写真になってしまう。余り多機能なものは必要なく、シャッターボタンだけ付いているもので十分。筆者はメーカー純正のRS-80N3を使用。


リモコン RS-80N3

最近はスマホからカメラをコントロールできるアプリがある。しかし操作性やタイムラグの面を考えるとどうかなという疑問が残る。やはり持ちやすくかつ押しやすい専用のリモコンを用意すべきではないだろうか。

最近のカメラの中は、リモコン端子は付いておらず、リモート操作はスマホからのBluetooth接続のみ、みたいな機種もあるかも知れない。その場合、スマホに各カメラメーカーから提供されるリモート用アプリをインストールしておく。

コンデジの場合、バルブやリモコンは付かないものがほとんどなので、花火撮影には余り向かない。代わりにシーンモードに花火が用意されていたり場合が多いので、それを活用して撮影するしかない。

各種設定
以下、現在使用中のEOS 6Dに基づいて説明するが、他のメーカーや機種では異なる部分も多少あるかも知れないので取り説も参照されたい。モードダイヤルは「B」(バルブ……シャッターボタンを押している間シャッターが開いたままになる) にセットする。一部の機種ではモードダイヤルにBがなく、シャッター速度30秒の次がバルブだったりするので要確認 (その場合モードダイヤルは「M」だ)。レンズのオートフォーカスはオフにして、焦点距離は無限遠にセットする。手振れ防止の付いたレンズならこれもオフにする。これらは花火撮影の基本中の基本ではある。


モードダイヤルは「B」


マニュアルフォーカス


焦点距離は無限遠

ズームレンズの場合、撮影中にズームさせようとして誤ってピント側を動かしてしまうことがあるので、フォーカスリングは無限遠にセットしたら養生テープなどで軽く止めておくとよい。


養生テープでピントを固定

レンズによっては、フォーカスリングに距離目盛の付いてないものや、フォーカスリングそのものが付いてないレンズもある。その場合、カメラ側でマニュアルフォーカスに設定して、画面を見ながら無限遠の位置に合わせる。下記はパナソニックLumix G100のものだが、赤線ギリギリのところに合わせる。しかしレンズによる多少の差異もあるので、あらかじめ昼間のうちにマニュアルで遠景にピントを合わせ、ピントが合う位置の見つけておくと良い。


赤線の範囲に入らないように注意

カメラ側の設定は、感度はISO 100にセットし(100に設定できない場合、設定可能な最低値)、絞りはf8~11にする。測光モードは何でもよい。どうせフルマニュアルで撮影するわけだから。


各種設定

メディアは大容量のものを
メディアは交換の必要がないように、なるべく大容量を選ぶようにしたい。途中での交換は面倒だし、作業中にいい玉を逃してしまうかも知れない。それにSDカードは非常に小さい。人混みで真っ暗な中でポロっと落としてしまっら見失ってしまう可能性もある。とくに芝生などでは草むらの中に簡単に入り込んでしまうので注意が必要。
32GB程度のものを用意しておけば、JPEGで1枚10MBとしても3000枚以上撮影できることになり、大規模な花火大会でも容量的には十分だろう。動画も撮るのであれば128~256GBくらいは欲しい。

RAWかJPEGか
記録方式はJPEG、RAW、JPEG+RAWの3種類から選べるようになっているのが一般的。デジタル一眼を使い始めると、RAW現像という言葉に出くわす。RAWとはつまりセンサーが吐き出した生データのことで、後から加工する分には都合がいい。筆者も当初はRAW+JPEGで記録していたが、現在はJPEGでしか記録していない。RAWは容量が大きいし、何と言っても現像が面倒だからだ。

大体、カメラ内部ではRAW→JPEGの現像作業がハードウェアによって自動で行われているのだから、カメラを信じて任せておけばいい。それに素人が気取ってRAW現像したところで、圧縮率を極端に上げない限りJPEGとの見分けなんてほとんど分からない。人間の目とは不思議なもので、細かなディテールの変化には余り気づかないものである(だからこそ不可逆圧縮のJPEGが存在するのだ)。

余談だが、筆者の本業はプロフィールにもあるようにDTPオペレータだ。Adobe Illustrator、InDesign、Photoshopといったソフトを使って印刷物の元となるデータを作成する仕事である。カラー写真の入る印刷物も多々扱っているが、先方から支給されるデータはほぼ例外なく撮って出しのJPEGだし、コンデジやスマホで撮影したものすら多い。Photoshopで明るさ等を多少手直しする程度で印刷へ回してしまう。プロの現場であってもRAWは余り使われていないということを付け加えておく。


画質の設定

ホワイトバランスは必ず太陽光にする。間違えてもオートにしてはいけない。オートだと花火の色によって色温度が変わるため、夜空が青く見えたり茶色く見えたりと色合いが合わなくなってしまう。


ホワイトバランスは太陽光

ピクチャースタイルは、RAWで撮っているなら後でカメラ付属ソフトやAdobe Lightroom等を使って変えられるので何を選んでもよいが、JPEGのみの場合は「スタンダード」か「ニュートラル」にセットする。派手な発色が好みなら「風景」でもいいかも知れない。筆者も以前は「風景」で撮っていたが、JPEGのみで撮影するようになってからは「スタンダード」だ。


ピクチャースタイル スタンダード

花火撮影の場合、もう1つやっておきたいことがある。それはGPSとWi-Fiを無効にすることだ。これらは電池を馬鹿食いするだけで花火撮影では全く役に立たないので、必ずオフにしておく。


GPS 使わない


Wi-Fi 使わない

ここまで設定したら、この状態をカメラに登録してしまおう。メニューからカスタム撮影モードを選び、C1に登録する。今後はモードダイヤルを「C1」にするだけで上記の設定が自動的にセットされる。


C1にカスタム登録


C1にセットするだけで準備完了

センサーはきれいに
デジカメは長く使ってるとセンサーが汚れてくる。白い紙などを超ピンボケで撮影した写真(絞り最大、ピント無限遠、長時間露出)を見るとセンサー上のゴミがはっきりと分かる。レンズの外せないコンデジは修理に出すしかないが、一眼やミラーレスなら自己責任ながら自分で掃除も可能だ。無水アルコールを浸み込ませた不織布でセンサーを拭くやり方が有名だが、これはネット上の情報を見ると失敗が多く難易度が高いので勧められない。
筆者が使っているのは「PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1」で、通称「ぺったん棒」とか「ペンタ棒」などと呼ばれているものだ。有名なキットなので使い方は省くが(PENTAX O-ICK1 使い方[検索])、早い話が粘度のある消しゴムのようなものが付いた棒を使って鳥もちの要領で汚れをペッタンと張り付けて取り去ろうというものだ。もちろんペンタックス以外のカメラでも使える。


PENTAX イメージセンサークリーニングキット O-ICK1

レンズを外してメニューから手作業でクリーニングを選ぶとミラーが上がる。ミラーレス機ならレンズを外すだけでセンサーにアクセスできる。ぺったん棒をそっとセンサーのゴミのある辺りに押し付ける。実際の位置とセンサー上の位置は左右反転しているので注意したい。カメラの心臓部であり最も高価な部品のセンサーに直接触れるのは最初は躊躇うかも知れないが、慣れてしまえば大丈夫、効果は抜群だ。掃除が終わったら再び白い紙を撮影して確認する。汚れが落ちてないなら繰り返しだ。

なお、花火写真は黒主体の背景なので、多少のセンサーの汚れはほとんど分からない。自信がないなら無視してしまってもいいかも知れない。筆者も自分で掃除するようになったのは近年だ。

撮影場所の選定
花火撮影で最も大切なのは場所の選定ではないだろうか。風下へは行かないことは絶対だが、会場によっては客席は常に風下になってしまうというところもあるだろう。打ち上げ会場から余り近くてもいい絵が撮れない。筆者の場合、周囲の風景も入れて撮影したいタイプなので、規模にもよるが会場から500m~1km程度離れた場所で撮影していることが多い。初めての会場の場合、あらかじめ下見をしておくといい。

よい場所を取るのは難しい。地元の人が早くから場所取りしているからだ。筆者のように遠方から自転車で訪れる人にそんな席を確保するのは無理。多くの大会には有料席が設けられているが、有料だからといって必ずしも撮影に向いているとは限らないので注意されたい。S席みたいな特等席は打ち上げ現場から近すぎて画角に入りきらないので撮影には全く向かない。有料撮影席が用意されている大会も見掛けるが、都内周辺ではその数は少ないように思う。結局、開始間際に現地に付いて適当に空いている場所に陣取るしかない。その場合三脚を立てた際に先客の邪魔にならないように十分に注意する必要がある。

会場でプログラムを入手しておくと、次にどんな玉が上がるか分かるので便利。今時の花火大会はネット上でプログラムが公開されてるので、それをプリントして持って行ってもいいだろう。確認用に小型の懐中電灯もあるといいと思うが、明る過ぎるものは回りに迷惑を掛けてしまうので勧められない。都会の夜は明るいので、懐中電灯がなくてもプログラムが読めないことはない。スマホでプログラムを参照できるようになっている大会も多いが、余りお勧めできない。やはり紙にプリントされ全体をぱっと見回せるプログラムの方が格段に使い勝手がよいのだ。

花火が始まったら
さぁ本番。序盤は余りいい玉は上がらないだろうから、まず上がる位置をしっかりと確認する。そしてフレーミングが決まったら後はカメラは動かさず、花火に合わせてひたすらリモコンのボタンを押しては離してを繰り返して撮影する。シャッターを開ける、閉じるタイミングはそれこそ経験次第。数多く撮って身体で覚えるしかないと思う。撮影者誰もが超真剣な顔つき。花火撮影に嵌ると残念ながら「楽しむ」花火ではなくなってしまう。筆者流のシャッター開閉のおおよそのタイミングを動画にしたので参考にされたい。


(西武園ゆうえんち花火大会 15.8.2より)

上記動画には花火に合わせて「たまや~」と声が入っているが、このような周囲の歓声に気を反らされないように注意も必要。

大きな玉など、そのままではフレームから飛び出てしまいそうな玉は、打ち上がったら軌跡を良く確かめて、玉の開きそうな場所を予想してカメラを向けて素早く固定しシャッターを開く。このブログの最初の記事にある「2尺玉 千輪」はそのようにして撮影している。これも撮影を繰り返して慣れるしかないだろう。

なおスターマイン (連発) の場合は、上記のようなタイミングの決まりみたいなものはない。筆者はほとんど適当にシャッターを開けている。まぐれ当たり狙いだ(笑)。だいたい3~5秒くらいに留めておく方がいい絵が撮れる (冒頭の写真はISO100、F11、3秒)。


余り長時間露出すると多くの花火が重なり合い、何が何だか分からなくなってしまう(ISO50、F11、9.3秒)

フレーミングはなるべく余裕を持って構えるべきだ。中央に小さくしか写ってなくてもトリミングすれば何とかなる。しかしフレームから飛び出てしまったらどうしようもないからだ。


冒頭の写真もノートリミングだと実はこんなに酷いフレーミング。それに傾いている。しかしこれは手を加えれば何とかなる。


だがこのように一部がフレームから飛び出てしまったらどうしようもない。

以前、フィルターを使うと強い閃光が乱反射して写り込んでしまうので必ず外すこと、と書いたが、明るい花火を長時間シャッター開放するときには感度や絞りだけでは調整しきれない場合が多い。特にフィナーレの特大スターマインはいい玉が次々と上がるため、ついついシャッターを開けたままにしてしまい、明るい部分が真っ白になった失敗作になってしまう。そんな場合はやはりNDフィルターを使う必要があるだろう。


フィルターを付けたまま撮影した失敗例(動画)。強い光が写り込んでいる (赤丸)


しかしNDフィルターがないと明るい部分が真っ白になってしまう

また、上級者はシャッターを開けたままレンズを黒い紙で覆い、1枚の画像にいくつもの花火が写ったものを撮ったりするが、多重露出で合成された実際にはありえない絵になってしまうので、筆者はそういう撮り方はしない。

天候が急変したら
近年の花火大会で最も気を使うのが天候について。何しろ最近の夏は雨の日が増えたし、突然ゲリラ豪雨がやってくることもある。特にここ数年、8月の関東の土日は雨の日が多い。
幸い、ネットが普及した現代ではスマホで雨雲の様子を見ることができる。東京アメッシュ®や東電の雨量・雷観測情報(廃止)には何度も助けられた。しかしそれ以前は全く勘に頼り切りだった。出発前に177で天気予報を聞き(これも廃止)、最新の天気図を見て、これなら大丈夫と判断したら出発する。そして見事に降られたりしたものだ (笑)。

ポツポツ来たら、何より真っ先にカメラを守る必要がある。高価なプロ用カメラには防塵防滴機能が備わっているが、民生品にそんな強度はないからだ。防水バッグを被せる。なければレジ袋でもその場凌ぎとして十分に役に立つ

咄嗟の場合、雨合羽の他に折り畳みの傘を持っているとカメラを防水バッグに入れるまでの間の繋ぎになる。もちろん守るのは自分ではなくカメラである。雨合羽を着るのはカメラの保護が完了してからだ。

筆者は最近、ベルボン社のアンブレラクランプUC-6という三脚用の傘を持ち歩くようになった。洗濯バサミ状の本体と専用の傘のセットで、三脚に挟むだけでセット完了。これは価値ある買い物だった。雨の中での花火撮影で大活躍してくれている。


アンブレラクランプUC-6


三脚に挟む


傘を取り付ければ突然の雨も安心


アクセサリシューも付いているので、マイクなどを取り付けることもできる

なお、突然の雷雨を食らったときの記事が第55回立川まつり国営昭和記念公園花火大会にあるので参考にされたい。

花火撮影は体力勝負
花火大会は河川敷等の広い空間で行われるため、会場が最寄り駅や駐車場から離れていることも多く、1km以上歩く大会も少なくない。しかも撮影の場合、重いカメラや三脚も持ち歩かねばならない。場所取りのため早いうちから会場入りするが、夏場は猛暑なので日が沈むまでは大変だ。水分補給のため500mlペットボトル3~4本くらいは必要なので、これも結構な重さになる。花火が始まったら、今度は大会の規模にもよるが2時間くらい立ちっ放しで集中力を使う。何だかんだで大会が終わって帰路に付く頃にはヘトヘトになってしまうことも多い。まして筆者は自転車で片道3時間くらい掛かる大会に行ったりもするので、自宅に帰るのは日付の変わる頃なんてことも珍しくなく、翌日は昼頃まで石のようになって眠ってしまうことも多い(笑)。花火撮影はまさに体力勝負だ。最初にも書いたが、プロ気取りしないで携行しやすい初心者向けの軽い機材をお勧めする。

撮影が終わって
さて、何とか自宅へ辿り着き、撮影した写真の確認。終わってからの楽しみなひとときだ。
PCへの吸い上げは、USBによる接続がよい。メディアをカメラから外してPC側のカードリーダーで直接読んでもよいが、筆者は推奨しない。メディアをリーダーに挿したまま忘れることがよくあるからだ。次の大会で「あっ、メモリカードが入ってない――!」と慌ててからでは遅いのだ。幸いSDカードならコンビニでも手に入るが、中級以上のデジタル一眼で使われているCFカードは専門店じゃないとまず売ってない(最近のミラーレスはハイエンド機でもほとんどSDカードではあるが)。

1度の大会で撮影する写真は筆者の場合400~500枚くらい。余り深く考えずに適当に撮影するド素人なので、それはそれは酷い写真が多い。「当たり」といえる写真は恐らく100枚に1枚くらいしかない。つまり「下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる」という典型的な素人のやり方だ。プロカメラマンから見たらあり得ない撮影方法だろう。フィルム時代には考えられないね。しかも動画も撮るので、そのままではストレージがいくらあってもすぐにパンクする(筆者はクラウドストレージは今1つ信用できないので一切使ってない)。ハズレの画像や動画はすぐに消してしまう。

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機材の持ち運びが嵩張るが、花火撮影は決して難しいものではないし、我々は失敗が許されないプロカメラマンでもない。諸氏も気軽に挑戦されてみてはどうだろうか。

次回は動画について。(※こちら