下手くそな長文を読みたくない方へ ●カメラ以外に必要なもの 三脚か一脚 ●ISO1600、F8、1/30s、30fps ●マニュアルフォーカス無限遠 ホワイトバランス太陽光 |
当ブログをご覧いただきありがとうございます。
アメブロはSEOに大変強いようで、「花火動画撮影」で検索するとこの記事が上位にヒットするようだ。花火の動画撮影について調べていて、ここを最初に見た方も多いと思われる。
しかし、「(1) 基本編」(※こちら)にも記したが、当ブログはタイトルに「ド素人の花火写真・動画館」とあるように、カメラマンでもハイアマチュアでもないド素人の筆者による自己流のやり方を紹介しているに過ぎない。従って余り参考にせず、あくまで「ああ、この人はこういう撮り方なんだな」という程度に留めていただければ幸いである。以下、過去の記事を加筆修正。
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今回は動画撮影について。
現在では一眼やコンデジはもちろんのこと、スマホやタブレットなどほとんどの携帯端末でも動画撮影が可能なので、花火の動画も撮影してみよう。
写真と動画の見え方の違い
花火写真は、しばらくシャッターを開放して、いわば「光跡を撮る」のであって、肉眼で見たものとは大きく異なる。一方、動画の場合はテレビや映画同様に30fps(コマ/秒)や24fpsで撮るため、実際に見たものに近いイメージで写るのが特徴だ。少し慣れれば、パンフや広告等で使われる花火写真も、一目見ただけで「あ、これは動画からの切り出しだ」と分かるようになるだろう。

上:写真、下:動画(こうのす花火大会 22.10.1より)
また、ハートや☆やキャラクターなどの型モノは、写真で撮ると何が何だか分からなくなってしまうので、写真よりも動画が向いている。最近流行りのドローンショーもそうだ。

上:動画 下:写真 どちらもハート型を撮影したものだが、写真だと何が何だか分からない(こうのす花火大会 23.10.7より)
花火動画向きのカメラ
花火大会は夏に行われることが多い。動画撮影中は撮像素子が発熱しやすい。熱暴走しにくいカメラを選びたいところだが、この情報がまた手に入りにくい。メーカーは夏場の高温下での連続動画撮影についてのデータは余り公表してないので、ネットの口コミなどを参考にして選ぶしかない。
以前使っていたAPS-C機のEOS 7Dは、素子の密度が高いため発熱が多く、温度警告がよく出て強制終了になったりした。つまらない小玉などは見逃してカメラを少し休ませて冷やすなどの工夫がいるだろう。
現在の6Dになってからは温度警告は出たことがない。フル機は素子の密度が低いので動画撮影では有利だ。最もフル機は素子そのもののサイズが大きいので、放熱対策のしっかり施されている機種を選びたい。
最近のミラーレス機はフル機であっても筐体はコンパクトなものが多く、しかも背面の液晶を常に表示しているので放熱面が心配ではある。高感度での長時間の撮影にどのくらい耐えられるのだろうか。最近はカメラ用冷却ファンなんてものも売られているようだが、ファンの音が動画にどの程度影響を与えるかが気になるところである。
なお、現在筆者が動画用として使っているパナソニック Lumix DMC-TX1(1型機)と同DC-G100(マイクロフォーサーズ機)は、夏場でもこれまで一度も温度警告が出たことはない。
ビデオ三脚
動画撮影の場合、ビデオ用の三脚がぜひ欲しい。ビデオ三脚はオイルダンパが内蔵されており滑らかに動くようになっている。ダンパの強さ調整もできる。もちろん普通の写真撮影にも使える。雲台が外せる三脚ならビデオ雲台のみ購入する手もある。筆者はスリック社の三脚にベルボン社のビデオ雲台を取り付けてある(メーカーが違ってもネジの規格は同じだから大丈夫)。
外付けマイク
もう1つ、動画撮影で非常に大切なものに外付けマイクがある。カメラ内蔵の貧弱なマイクではせっかくの迫力ある音が台無しになってしまう。マイク端子のあるカメラなら、小型のものでいいから外付けマイクを用意すべきだろう。新規購入する場合、動画撮影用マイクは単指向性のものが多いが、ここはあえて広めの指向性を持つマイクをお勧めする。例えば音楽花火の場合、スピーカーは正面にあるとは限らないのだ。
筆者は以前オーディオテクニカのAT9943というコンデンサ型マイクを長らく使っていた。ストロボ用シューに装着できる金具が付属しているので、カメラに直接取り付けることもできるが、筆者は前回紹介したアンブレラクランプUC-6のシューに取り付けることが多い。風が強いときは付属の風よけを装着するとボソボソという風切り音を低減できる。

アンブレラクランプにマイクを装着
カメラの音声はあくまでメモのようなものとして、別途ICレコーダを用意し、音声は別に録音するという方法もある。最近は安価で性能の良いマイクが内蔵されたモデルが各社から多数出ており、筆者も近年は内蔵マイク付きICレコーダで録っている(※こちら)。カメラ本体で録音するより音声フォーマットの自由度も高い。欠点は後で映像と音声を合成するのが面倒という点だ。動画編集ソフトが必要になるが、フリーのものも存在するようだ。
音と映像を合わせる方法として、撮影現場では古くは「カチンコ」(撮影シーンでよく見る拍子木みたいなやつね。閉まったコマとカチンという音を合わせれば映像と音声がピタリ合うという寸法)が使われてきたが、現在の動画編集ソフトでは音声のパターンを注意深く見ながら微調整していけば意外と簡単に合わせることができる。
最近は荷物を減らしたい傾向にあるので、アンブレラクランプを使わずにICレコーダーは「地面に置く」という禁断の手を使うことも多い。カメラバッグの上にそっとマイクを置く。もちろん花火の側を向くようにやや上向きで。カメラと距離を置くことで、写真と動画を同時に撮影している場合はシャッター音が入りにくく、むしろいいかも知れない。
カメラの設定
ここでは今では旧式となってしまったレフ機のキヤノンEOS 6Dに基づいて説明する。他のカメラでは多少異なる部分もあると思われるので、手持ちのカメラの取り説も合わせて参照されたい。
動画の方が写真よりも設定すべき項目が多い。キヤノン中級機の場合、動画撮影モードは全自動とマニュアルの2種類。モードダイヤルがM以外はすべて全自動つまりPモードと同じ扱いとなり感度、絞り、シャッター速度が自動で設定されてしまう。これだと花火には向かないので、必ずMモードにセットする。なお、写真の場合と同様にレンズはマニュアルフォーカスでピントは無限遠に固定し、ホワイトバランスは太陽光にセットする。

モードダイヤルはM
動画の感度、絞り、シャッター速度の設定は難しい。一口に花火といっても明るいものから暗いものまでかなりの差があるからだ。初期の頃はISO3200、F5.6、1/30sで撮影していた。しかしこれでは明るすぎることが分かった。特に白色系の閃光を放つ花火は明るいので飛びやすい。下記写真はF6.3に絞って撮影した動画から切り出したものだが、これでもまだ絞りが足りずに白く飛んでしまっている。数多くの動画を撮ってきて、最近はISO1600、F8、1/30sに落ち着いている。

ISO3200、F6.3、1/30sでは明らかに露出オーバー

しかし「和火」と呼ばれる黒色火薬のみを使用した昔ながらの花火ではその設定ではアンダーになる
花火動画撮影について調べていると、シャッター速度はフレーム数の2倍、つまり30fpsなら1/60sにすると書かれていたりするサイトも多いが、筆者は常に「1/30s、30fps」だ。何の問題も起きていない。
なお、ビデオカメラの場合は設定が若干異なるようだ。普段使いなれている「ISO、F、SS」ではなく「アイリス」「ゲイン」と言った数値で調整する。アイリスとは絞りのことだと分かったが、普通のカメラで動画を撮っていると「ゲイン +何dB」とか言われてもピンと来ない。慣れないうちは素直に花火モードに設定して撮るのがよいと思われる。
また、F8くらいまで絞ると、閃光が強い玉では光芒が出る場合がある。筆者はきれいだなと思っているが、好き嫌い分かれるところだろうか。

光芒が出た例
カメラ背面の動画撮影スイッチを動画モードにしてからメニューボタンを押し、動画時のメニューを呼び出す。EOS 6Dの場合、動画サイズはフルHD、30fpsにセット。画質は最も高画質が得られる低圧縮 (ALL-I) に設定する。この場合ファイルサイズは685MB/分となる。32GBのメディアなら約47分、64GBなら約95分ほど録画できる。128GBなら約190分も録画できるので、大規模な大会を最初から最後まで全部動画で撮りたい場合などは128GB以上のメディアを用意しておけばとりあえず安心だ。もちろん、時間当たり容量は機種によって大きく異なるので、手持ちの機種の取り説を参照されたい。

動画サイズ
4KかフルHDか
最近はスマホですら4K動画が撮れる。筆者も4Kモニターを使っているのだが、残念ながらPC用の24型や32型などの画面では4KもフルHDとほとんど見分けつかない。スマホやタブレットのような小さな画面なら尚更である。やはり4Kや8Kといった高解像度は60型とかの大画面で見てこそ真価を発揮するものだろう。筆者のように自分のPCで鑑賞したり、ブログネタとしてネットに上げる程度であればフルHDでも十分ではないだろうか。
余談だが32型で4K表示だと文字が非常に小さく、余り実用的ではない。筆者は普段は解像度をWQHD(2560x1440)に落として使用している(文字のみのスケーリング変更は何かと問題ありなので)。
60fpsに対応しているカメラなら60fpsにするとさらに滑らかな動画になる。しかしシャッター速度が1/60sになり、代わりに感度か絞りで1段分明るさを稼がなくてはならない。筆者はこれまで花火を60fpsで撮ったことはない。花火のような比較的ゆっくりした動きのものなら30fpsで十分である。ちなみに航空祭のブルーインパルスのような動きの激しい被写体は30fpsだと粗が目立つ。
(入間航空祭 17.11.3より)
動画の場合ピクチャースタイルは後から変えられない。スタンダードのままでも構わないが、発色のきれいな「風景」に設定してしまうのもいいかも知れない。最近はlog記録と言って動画もRAW相当で撮影できるカメラも多いようだが、筆者はlogで撮れるカメラを持っていないので、これについては全く知らない。例えlogで撮れるカメラを入手したとしても、写真をJPEGのみで撮っているような筆者は、恐らくそんな機能は使わないだろう。何だかんだでOS標準のアプリで即見られるフォーマットが最も便利なのだ。
ピクチャースタイル 風景
録音の設定
録音モードは必ずマニュアルに設定。オートでも録れないことはないが、オートとマニュアルでは迫力に雲泥の差があるのだ。
録音モードはマニュアル
音量オートとマニュアルの違い。玉はどちらも10号 (尺玉)
ウィンドカット、つまり風切り音を防ぐ機能は必ずオフにする。これが入っていると低音が切り捨てられ、全く迫力のない音になってしまう。
大音量を絞って音割れを防ぐアッテネータ(リミッター)は、花火のような極端に大きな音を立てるものの録音には必須なのでオンにする。

ウィンドカット 切 アッテネータ 入
風切り音をカットするとこんな惨めな音になってしまう。
次に録音レベルの設定。花火の音は非常に大きい。アッテネータをオンにしてあってもやや不安なので小さ目に設定する。筆者のマイクでは下記のように25%程度のレベル程度に設定する。もちろんこれは花火からの距離や使用するマイクの感度によって大きく異なるので、最初の数発で音量を確認して最適な位置を見つけ出した方がいいだろう。
別途ICレコーダで録る場合も、同じように録音レベルはやや小さめに設定し、リミッターをオンにしておく。音声フォーマットは.mp3、16ビット、44kHz、320kbpsで十分だろう。リニアPCM(.wav)は容量が大きくなるので扱いづらい。近年はハイレゾ音源なんてのが流行ってるが、上記フォーマットで録音しておけば素人には違いは分からない。

マニュアル録音の方が確かに迫力ある音が録れるが、音楽付き花火の場合、音楽と花火の音量が余りに違いすぎるので、音楽に録音レベルを合わせると花火の音が割れてしまう。逆にレベルを花火に合わせると音楽がかき消されてしまう。難しいところだ。音楽花火だけは音量をオートにしてしまうのもいいかも知れない。
花火に録音レベルを合わせた例。音楽が聞こえにくい。(第24回 小江戸川越花火大会 14.8.9)
ここまで設定したら、これもカスタム撮影モードに登録してしまおう。前回写真用としてC1に登録したので、今度はC2に登録する。

カスタムモード C2
これでC1、C2に切り替えるだけですぐに写真、動画撮影に入れるようになる。便利な機能なのでぜひ活用するといい。

C1で写真 C2で動画
録画ボタンは確実に押すこと
では撮影してみよう。録画を始めたら、画面に録画中を示す赤ランプが点灯しているのを必ず確認する。録画ボタンを押したつもりでも実は押されておらず、延々とモニタに写し出されるだけで何も記録されていなかった、ということがよくあるからだ。実際、筆者も何度もやらかしている(笑)。

録画ランプの点灯を確認

最近のカメラは、録画中は画面全体に赤い枠が出るものがあり、とても分かりやすい(パナソニックLumix G100)
フレーミングは大切
動画の場合、最も気を使うのはフレーミングだ。動画は後でトリミングするわけには行かないからだ。玉の大きさによって高さや画角は違ってくるし、単発とスターマインでも大きく異なる。なるべくフレーム一杯に収めたいように構えていると突然大きな玉が来てはみ出てしまったりする。花火を撮り続けてきて改めて動画は難しいと感じた。しっかりと状況を確認できる画面が欲しい。カメラの向きに関わらず常に画面を撮影者側に向けられるバリアングル液晶だと便利だろう。
なお、カメラは4K対応だが、最終的な作品はフルHDでも良い、という場合、4Kであらかじめ広範囲を撮影し、後でその一部をフルHDで切り出す、というやり方もある。この場合も動画編集用ソフトが必要になるだろう。

4Kで撮影して、一部をフルHDで切り出す
動画撮影中のズームは止めた方がいい。F2.8やF4通しのレンズなら大丈夫だが、F3.5-5.6などのように焦点距離によってF値が変わるレンズの場合、ズームさせると明るさが変わってしまう。
また、古いデジカメの場合、一眼・コンパクト問わず動画の撮影時間に29分59秒の壁があることも覚えておこう。30分を超えると欧州ではビデオカメラとして扱われ、税率が異なってしまうために意図的に設けた制限だ。この制限は19年で撤廃されたので、現在売られている機種ならほぼ問題ないだろう。しかし最近のカメラであっても、機種によっては1度の録画は20分までなどと別の制限があったりする場合もあるので取り説を確認されたい。また長く撮影していて書き込み中にエラーが生じて内容がパーになったりすると困るので (記録速度の遅いメディアだと実際に起こりやすい)、こまめに仕切って録画した方がいいだろう。
歓声も花火の一部
筆者は来場者の歓声も花火の一部だと考える。単に「ひゅ~~~、ドン」と花火の音しか録れてない映像では何とも寂しいではないか。打ち上がった瞬間の「おおっ」とか、開いたときの「わーーーっ」という歓声があってこそ臨場感が生まれるものだ。だから動画撮影の場合は人の少ない穴場を狙うより観客の多く集まっている場所で構えるべきと思う。指向性の広いマイクがおすすめと書いた理由の1つでもある。そのような場所に三脚を置く場所を確保するのが一苦労ではあるが。
バッテリー交換のタイミング
これも難しい問題。動画撮影は写真に比べてかなり多くの電力を食う。花火に限らず、そろそろバッテリーが底をつきそうだからと交換していたら、その最中にいい場面が来て撮り損ねた、なんて経験は誰にでもあることだろう。筆者は打ち上げ前のスポンサー紹介時に交換することが多い。あらかじめプログラムをチェックし、スポンサーの多い箇所を見つけておくとよい。大規模な大会なら中休みがあったりするので、そこで交換するのもいい。動画用カメラを選ぶ際、連続撮影でのバッテリー持続時間は重要なチェック項目だ。近年は1時間程度の中規模大会ならバッテリー交換なしで十分持ってくれるモデルも多い。
写真と動画を同時に撮りたい
これまでは1台のカメラで写真・動画を交互に撮る前提で書いてきた。しかし写真を撮りながら動画も撮影したいという場合はどうしたらいいだろうか。1つの三脚に2台のカメラが取り付けられるパーツも売られているが、そこまで大袈裟に考えずに、動画はコンデジクラスで構わないと割り切った上で両立できる方法を考えてみたい。
エツミから販売されているE-6116「ボールヘッドシュー」というアクセサリがある。ストロボ用のシューに取り付けると三脚の役割を果たす便利なアイテムだ。

エツミE-6116 ボールヘッドシュー

ストロボ用シューに取り付ける
ここにもう1台のカメラを取り付ければ、写真と動画を同時に撮れるようになる。上に載るカメラは余り大きなものは無理だが、ミラーレス機程度までなら十分載せられるだろう。ここではマイクロフォーサーズのミラーレス機のパナソニックLumix G100を取り付けてみた。

一眼とミラーレスが合体
同時撮影は難しい
しかしながら、この写真と動画を同時に撮る方法は余りおすすめできない。どうしても写真に集中しがちになるからだ。動画側はただカメラを回しておくだけというような状態になり、2台のカメラの軸線をうまく合わせてあっても、写真はばっちりだが動画はフレームから飛び出していた、なんてことがよくある。さらにレフ機の場合、動画側にミラーアップダウン音がカシャカシャと入ってしまう。結局、動画はあくまでメモ程度のものしか撮れない。撮影を重ねているうちに、動画に力を入れたいときは、最初から動画撮影のみに専念すべきだと感じた。

一脚+コンデジ+マイク+ICレコーダ 動画のみ撮影の軽装時はこの格好だ
上記カメラは以前動画用使っていたコンデジのパナソニックLumix DMC-TX1で、今では旧式となってしまったが4k30pが撮れ、しかも動画もフルマニュアル撮影ができるので、普段の撮影から花火動画まで大活躍してくれた。1型センサーを搭載しているので撮れる絵も別格。約10年前のモデルながらポケットサイズのコンデジでこれだけの動画が撮れるなんて凄い時代になったなぁと感じたものだ。
DMC-TX1での撮影例 第60回立川まつり国営昭和記念公園花火大会(18.11.23)
唯一残念なのは音声が酷い点。もともとデジカメ動画の音声なんて余り期待しちゃいけないと思うが、このカメラは花火の音と特に相性が悪い。別途ICレコーダーはぜひ欲しい。上記立川の動画もICレコーダーと外付けマイクで録音したものを後で組み合わせている。カメラ本体だけだとこんな酷い音になる。
DMC-TX1での撮影例 入間万燈まつり 市制50周年祝賀花火(16.10.29)
このカメラも既に10年近く使っており、普段メモ代わりに持ち歩いているのでボディは傷だらけ、センサーにゴミが付着したり、液晶モニタが割れたりして何度か修理に出したが、今もメモ代わりに大活躍している。最近まで後継機DC-TX2Dが発売されていたが、既に生産終了のようだ。
なお、最近花火会場で他の撮影者を見てみると、写真は高価そうなハイエンドミラーレス機で撮影しているが、動画はスマホで、という人が多い。通販サイトを見ると、カメラのシューに取り付けるスマホアダプターは数多く売られている。動画はあくまでメモ程度のものなのか、あるいは最近のスマホならミラーレス機と同じくらい綺麗な動画が撮れるのだろうか。最近のハイエンドスマホの動画について詳しいことは知らないが、花火向けのフルマニュアル設定も可能なのだろうか。調べると近年では映画撮影の現場でもスマホが使われることがあるらしい。筆者のようにカメラを2台で写真と動画を撮影というのは、既に時代遅れのスタイルなのかも知れない。
普及価格帯のコンデジだと動画をマニュアル撮影する機能は付いてなかったりする。その代わりシーンモードに花火が用意されている場合が多いので、これを活用して撮影すればそれなりの映像が得られるはずだ。

ソニーHX30V シーンモード「打ち上げ花火」

ニコンP900 シーンモード「打ち上げ花火」
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以上、駄文ながら自己流のやり方を一通り書き出してみた。最近はコンデジやスマホでも4K動画が当たり前となっており、高解像度化の流れは早かったが、民生向け普及価格帯の機種は4k30pに落ち着いた感じがある。花火写真は難しそうと敬遠している方も、まずは手軽に撮れる動画から始めてみてはどうだろうか。