ICレコーダー新調 | 打ち上げ花火

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花火等の音声の録音用に長らく使ってきたICレコーダーが調子悪くなってきたので新調した。
 

今まで使ってきたのはソニー ICD-SX1000というレコーダーであるが、外付けマイク端子に少し触れただけでバチバチと物凄い雑音が入ってしまう。ネットで対策を調べるとこの手の不調は接触不良がほとんどなので接点復活剤を差せばいいなどと書かれていたので、早速ホムセンで買ってきて使ってみたが、一向に良くならない。10年経つし、野外で酷使したのでそろそろ寿命なのかな、と思い買い替えることにした。
 

通販サイトを見るといろんな種類があり、安いものは5,000円程度のものからある。筆者は音質にはそんなに高いスペックを求めていないので(.mp3、44.1kHz、320kbps程度が録れれば十分。最近流行りのハイレゾ音源なんて聞き分けが付かないし無駄にデータが大きくなるだけである)、経費節減で最低限のものでいいと考えた。

 

しかしメーカーサイトで仕様を詳しく調べると、安いモデルは外付けマイク端子がなかったり、音量がマニュアル調整できなかったり、調整できても3段階だったりなど、何かと制約が多い。外付けマイクで、音量マニュアル調整でそれなりの録音を行うには、ある程度の品を選ぶ必要があることが分かった。
 

いくつか検討した結果、今回新調したのはズーム社のH1nというレコーダー。既に5年くらい前に発売されたモデルだが、1万円程度と比較的安価で上記スペックを満たしているので購入に踏み切った。

 

これまで使っていたレコーダーに比べ、プラスチック外装で安っぽい感じはあるものの、X-Y型コンデンサマイク搭載、96kHz・24ビットリニアPCM録音にまで対応している。もちろん外付けマイクにも対応し、上部のノブで音量もマニュアル調整できる。メモリカードは別売りで32GBまで対応、電源は単4x2。大きさは今まで使ってきたレコーダーよりやや大きい。

 

こうしてみると、今まで使ってきたICD-SX1000は、小さく堅牢な金属製ボディに32GBメモリとLi-ionバッテリー内蔵で12時間作動、10年前に既に96kHz・24ビットリニアPCMに対応と、当時としてはかなり凄いスペックだったことが分かる。購入価格はいくらだったか忘れたが、実によく活躍してくれた。
 

新調したH1nとICD-SX1000。酷使したため外装もかなり傷ついている
 

主な用途は花火の音声用だが、他にも防災無線の音楽の録音にも活躍する。この防災無線の録音が、実は花火以上に難しい。何しろ周囲の音声が混ざってしまう。道路沿いなら車の音が入るし、公園なら子供らの声が入る。さらにカラスの鳴き声なども入ってくる。周囲に建物が多いと反響音で何が何だか分からない録音になってしまうこともある。
しかも冬は強い北風が吹き、夏は蝉の鳴き声で録音どころではない。1つの防災無線でベストな音声が得られるまで場所を変えながら毎週のように1年くらい録り続けたこともある(川越市の「野ばら」(※こちら)なんて何度録り直したことか)。また、マイク構えて突っ立っていると不審者で通報される可能性すらある(例えば線路沿いでカメラを構えていれば「撮り鉄」と分かるが、公園等でマイクを構えていても、多くの人には何を録っているのか、音楽が鳴るまで分からないであろう)。

全国の防災無線の音楽を録り歩いている方もおられるようだが、残念ながら筆者にはそこまでの気力はない。彼らは凄いなと思う限りである。
 

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長らく続いたコロナも間もなく5類に格下げされ、今年はあちこちで花火大会が復活しそうな気配だ。国内随一の人出を誇る隅田川の花火も再開する模様*1。このICレコーダーも、長く活躍することになりそうだ。それなりの性能のマイクが搭載されているので、重い外付けマイクは不要になるかも知れない。現在使っているマイク(オーディオテクニカ社のAT9943)と比べたところ、感度がかなり高いので、花火のような大音量の録音はリミッターを有効にした上でレベルを相当絞らないと難しいかも知れない。

 

*1 隅田川花火大会、4年ぶり復活へ…7月29日開催で調整 <https://www.yomiuri.co.jp/national/20230401-OYT1T50193/>