高尾山花紀行 22-④ 4月 ミドリニリンソウ ヤマウツボ イチリンソウ
私は今までほとんどストックを使用して来ませんでした。写真を撮る際に邪魔になり、また撮影場所に置き忘れてしまいそうに思えたからです。しかし、最近は疲労軽減のためによく使い始めました。片手は首から下げたカメラを支えるため、1 本のみを使用しています。ストックを使用すれば 3 本足とまではいかないまでも、2.3 本足 ? ぐらいになる気がします。【 イチリンソウ 一輪草 】 イチリンソウは地元の自然公園でもよく見られる スプリングエフェメラル =「 春のはかない命の妖精花 」です。群生しているのをよく見掛けますが、ここでは 3 株ほどが点在して咲いていました。株全体の様子がよくわかる状態で、綺麗な写真が撮れました。【 ヤマウツボ山靫 】 ウツボと言ったら、海にいるウツボが頭に浮かびます。そのウツボのような形状をしていて、山に生育していることからヤマウツボ なんだと思ってしまいましたが、そうではなく、その名の由来は、花穂が矢を入れる筒状の形をした靭に似ていることからだそうです。葉緑素は無く樹木の根に寄生する寄生植物です。驚いたことに、飼育対象となり淡水で飼えるヤマウツボ という生き物がいて、ヤフオク で 13,000 ~ 20,000 円で出品されていました。【 ミヤマシキミ深山樒 】 葉や赤い実にアルカロイド系の毒を持っています。そのため「 悪しき実 」が シキミ になったとか ? それにしても有毒植物のなんと多いことでしょう。山野草では トリカブト・ハシリドコロ など、触れるだけでも有害なウルシもあります。自宅の庭では スズラン・ユリ なども有毒です。山行での食事の際は必ず アルコール入り の ウェットティッシュ を使っています。【 ミヤマキケマン深山黄華鬘 】 崖っぷちの少々危険な所に咲いていました。引いた全体像の写真は撮っていなかったので、これは撮りたいなぁと思い、安全のためにザックを下ろして( ザックを背負ったままで、かがんで撮影しようとすると、後ろにひっくり返り易くなります )、足場をしっかり確認して撮影しました。【 ミドリニリンソウ 緑二輪草】 白い花弁状の萼片が、一部もしくは全体が緑になっているニリンソウです。白い花びらに見えるのは元々萼なので、本来の緑色に戻った → 先祖返りしたものとされます。周り中が緑と白なので、その中に同じカラーリングの緑二輪草が稀にあっても、なかなか見つけられません。私は一つも見つけられず、全部同行者が見つけました。28mm マクロ 撮影【 オドリコソウ踊子草 】 去年、この場所でオドリコソウの開花した様子を写したのは、5 月に入ってからでした。今年は早いのでしょうか ? もっとも今回咲いていたのはこの一株だけ、去年撮影した5 月の初めには、多くの花が群生して咲いていました。もう少し経てば、淡いピンク色の花の個体も見られると思います。【 カヤラン榧蘭 】 黄緑色の花芽が 30 個以上付いています。 去年はもっと標高の高い所で、ゴールデンウイークの最中に咲いているのを撮影しました。ここはどうでしょうか、花が開くのは一週間から十日後ぐらいでしょうか ? 無い知恵をしぼって考えても、天候によって大幅にずれてしまうのが常のようです。・・・高尾山花紀行 22 END・・・