「 なんでこんな所にいるのだろう ? 」と思いました。暑いだろうし、親もいなくて雛だけで、天敵から丸見えです。そんなことを思っていると雛達が騒ぎ出しました。まだまだ未発達の翼をバタつかせて喜んでいるような ?  すぐにその訳は分かりました。母親が私の背後の上空から帰って来たのです。

 

 

 

 

 

 早速母親の元へより、その陰で暑さから守ってもらいます。母親がこんな所に雛達を置いていくはずはないので、おそらくは対岸の葦原の中に置いてきたつもりが、飛び去った母親を追いかけてここへ来てしまったのでしょう。

 

 

 

 

 雛達は嬉しそう、母親は私に警戒の目を向けているような気もします。「 大丈夫、何もしないよ ! 」「ただ、ちょっとだけ写真を撮らせてね 」

 

 

 

 

 そのうちに私の方が暑くなってきました。早々に機材を片付け水分補給をしていると、母親が対岸の葦原の方へ雛達を連れて行きました。カルガモが 10 羽以上の雛を連れていることはよく見掛けますが、私が見た中で最も多かったのは 17 羽でした。さすがにこの数になると、別親の雛が混ざっていると思われます。「 ヒナ混ぜ 」と言われるそうです。 

 

 

 

 

 雛達は残念ながら日に日に数が減っていってしまいます。天敵はたくさんいて、オオタカなどの猛禽類やカラスなどの鳥の他に、なんと大きな鯉やナマズ などにも襲われるのだそうです。くわえてこの時期は増水によって命をなくすことも多いようです。この池は暴れ川の調節池です。可哀そうで厳しいようですが自然の掟です。1 羽でも 2 羽 でも生き残れば良い方なのだそうです。

 

 

 

        撮影場所 さいたま市緑区大崎                CANON   EOS-1V HS 

                              EF600F4L USM 

                                          絞り優先 AE f 5.6 RDPⅡ