海外(英語で話されている)YouTuberの外国語学習関連動画を見てみるとAssimilの語学テキストを使っている例をよく見かける。 

 

Alexander Arguelles大先生に至っては、Assimilのロシア語テキストを使って自身が勉強する様子を一時間四十分に渡って写した映像まで公開している。

 

 

 

Tシャツに対してつっこみたくなる点はおいておくとして、大変参考になる映像である。大先生はやはり真面目である。メガネが真面目感に拍車を掛ける。

 

私はAssimilと言うのは知らなかったのだが、ほかのYouTuberのみなさんもよく使っているようで、定評があるみたいである。

 

調べてみるとやや高いのだが、やはり良さげなので、今後、新たな言語を学ぶときには使ってみようかな、とか思っていたところ、下のようなものを見つけてしまった。

 

 

漢字の練習テキストブックなのだが、この奇妙な漢字の書き方はなんだろうか。

 

「本」は明らかに「大」を書いたあとに「十」を書いている。書き順どうこうとかそういう問題ではない違和感。表紙だけこういう「芸術的」でなかは普通なのだろうか。気になる。

 

これをみて一気にAssimilに対する期待が揺らいだのだが…まあ、ヨーロッパ言語ならこういうことも無いのではないだろうとは思う。

50言語を話すというハイパーポリグロットAlexander Arguelles先生が外国語学習の方法として、シャドーイング(Alexander Arguelles先生のシャドーイング法)のほかに、The Scriptorium Techniqueというものを紹介している。これは、

 

1. 文を声に出して読む
2. 文を書きながら声に出して読む
3. 書き終わったものをもう一度声に出して読む

 

という方法である。YouTubeでも例を示している。

 

 

アラビア語、サンスクリット、中国語で例をしめしているが、この例にあるようなアルファベットではない言語の場合とくに効果的な気がする。

 

シャドーイングもそうだがこの手法も極めて地味でコツコツ型の学習手法である。

 

それはそうと、デーヴァナーガリー文字を書くところというのは初めて見た。ただでさえ、写経みたいな手法だが、デーヴァナーガリーでかくとさらに写経感マシマシである。

 

 

 

 

What is the Easiest Language to Learn for English Speakers?

 

 上のページは英語母語話者にとっての外国語の難易度についてのページだが、もっとも簡単なグループには、オランダ語、デンマーク語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語などがあげられている。オランダ語、デンマーク語はゲルマン語族で言語的に英語に近い。フランス語、スペイン語などはロマンス語なので語彙的に英語と共通するのがとても多い。ここらへんは575~600時間とされている。それよりちょっとむずかしいのが、ドイツ語で、格変化がややこしいため、750時間となっている。

 

 最難関は、アラビア語、中国語(北京語&広東語)、日本語、韓国語となっていて、2200時間。日本語が最難関にグループ分けされるのは予想通り。

 

 フランス語の簡単さ(と日本語の難しさ)については下のように書いていて笑える。

 

After studying languages that are much more different from English, such as Hebrew, Arabic, and especially Japanese, learning French has felt like a breeze. Grammatically it is very similar, and so much of the vocabulary is the same, just pronounced differently. After a few weeks I could read the news in French and understand 80% of it. Yet after years and years of Japanese study I`m still not sure I understand 80% of a newspaper. French is insanely easier, no comparison whatsoever. After a few months of daily yet casual French practice I could converse and communicate. Not fluently, but I was able to understand and make myself understood. It probably took me 5 times as long to reach that conversational level in Japanese.

「ヘブライ語やアラビア語や、とりわけ日本語のような英語と大きく異る言語を学習した後にフランス語を勉強してみると、それはもう死ぬほど簡単に感じる。(中略)数週間勉強しただけでフランス語のニュースは八割方理解できる。一方、日本語は何年も勉強しているが、新聞を八割方理解できるかだいぶ怪しい。フランス語のとにかく死ぬほど簡単なのだ。」

 

 私は英語母語話者ではないが、読みのレベルでは英語をそこそこ読める。ということはフランス語も英語母語話者ほどではないにせよ、そこそこ早く習得できるのではないか、と思う。ここまで簡単と言われるとフランス語を勉強したくなってくる。が、いまはドイツ語かな。

英語のオーディオブックや本をある程度読めるようになってからのここ数年、英語を聞いたり読んだりしていても言語学習という意識をもつことはかなり薄かった。

 

単語集を覚えようとしたり、TOEICやTOEFLの問題を解くということもほとんどしていない。文法的に分析することや発音に意識をしっかり向けることもあまりしてない。よく言われるように、英語を、よりも英語で、に注意が向いていたと言える。

 

意識的にそういった意識を持たないようにしていたわけだが、最近Youtubeなどでポリグロット諸氏が多言語と格闘するビデオなどをみて、言語学習という意識を持ち続けることも必要ではないかと思うようになった。

 

もちろんそれを英語でしてもいいわけだが、やはり初級から中級レベルの言語でやるほうがよいのではないかと思った。ある程度のレベルに達した言語の場合、単語がわからなくても全体の理解に問題が生じることはまず無いが、初級レベルの言語の場合そうはいかない。まったく暗中模索になる。それゆえ、自然と文法や単語の学習へと頭が向く。

 

そしてそういった試行錯誤はすでにある程度高いレベルに達した言語の能力向上にも資するのではないかという気がするのである。というわけで、大学で学習たもののかなり忘れているドイツ語を勉強しようと決めた。

 

 

50言語を話すというハイパーポリグロット、Alexander Arguelles先生がシャドーイングを実践している動画である。

 

・屋外(公園)で
・背筋を伸ばして姿勢良く
・キビキビと歩き回り
・大きな声でシャドーイング

 

という方法である。

 

ユーチューブのコメントにもあるようにコレを実践するためには、羞恥心、世間体などをかなぐり捨て、通報される危険性をも恐れない勇気が必要になる。Alexander Arguelles先生レベルの偉人でもない限り、殆どの人はそこまでできないと思われるので、実用的な方法としては、

 

・屋外(公園)で
・背筋を伸ばして姿勢良く
・キビキビと歩き回り
・小さな声、あるいはささやき声でシャドーイング

 

が現実的ではないだろうか。

 

最近読んだ、Benedict CareyのHow We Learnという本で述べられていたことと照らし合わせて考えてみると、屋外(公園)で行うこと、背筋を伸ばして姿勢良くすること、キビキビと歩き回ることは、いずれも学習効率を高めるのに役立っているような気がする。

 

この方法は運動不足解消にもなるわけで、一石二鳥である。ためしに、しばらくこのシャドーイングを実践してみようかと思っている。

超多言語話者(ハイパーポリグロット)についていくつかサイトなどを見てみた。

 

Alexander Arguellesさんという方はガーディアンの記事によれば50言語しゃべれるとか。ウェブサイトもありそれをみたところ、50言語はちょっと言い過ぎっぽい気がしないでもないが、とにかくとんでもない数の言語を実用レベルで使えそうな雰囲気。

 

外国語の学習方法についてのビデオもYoutubeにたくさんあげてあるが、やり方は極めてスタンダード、というかスタンダードすぎて今の日本では「古い!」と非難されそうな方法。文法の練習をして、単語をこつこつ覚えて、文を書き写して、シャドーイングをして、それをとにかく毎日毎日とにかくたくさんたくさんひたすら勉強するという。それだけ。

 

ガーディアンの記事によると、幼い頃から言語に興味があり、ずっと勉強してきており、さらに結婚する前には5、6年に渡って毎日16時間勉強していたとある。年間、5800時間。6年間とするとこの期間だけで34000時間にもなる。言語学習に近道はないことを思い知らされる。言語的に近い言語であれば、1000時間から2000時間もあれば実用的なレベルに到達できるであろうことを考えると、50言語というのもあながち誇張ではないのかもしれない。

 

Alexander Arguellesさんはおすすめの勉強方法としてシャドーイングをあげており、Youtubeでかなり丁寧に説明しているが、歩きながらやることをおすすめしている。たしかにシャドーイングは集中力が切れ勝ちになるのであるき回りながらはいいだろうなと思う。以下の動画ではかなり一時間に渡って丁寧にシャドーイングについて説明してる。

 

 

 

 日本文学作品を英訳で読んだことがないので、どれか読んでみたいなあとおもっている。そこで、Audible.comにある英訳された日本文学のオーディオブック作品を調べてみた。といっても国別にジャンル分けされているわけではないので、主要どころをいちいち入力して調べたので抜けはある可能性は十分ある。

 

芥川龍之介
In a Grove: Short Literature Series『藪の中』

 

太宰治
No Longer Human『人間失格』

 

川端康成
Snow Country『雪国』
Thousand Cranes『千羽鶴』
Beauty and Sadness『美しさと哀しみと』

 

遠藤周作
Silence『沈黙』
The Samurai『侍』
Deep River『深い河』

 

三島由紀夫
The Sailor Who Fell From Grace With the Sea『午後の曳航』
The Temple of the Golden Pavillion『金閣寺』
Spring Snow『豊饒の海』第1部『春の雪』
The Sound of Waves『潮騒』

 

夏目漱石
Kokoro『こころ』

 

村上春樹
1Q84
The Wind-Up Bird Chronicle: A Novel
Kafka on the Shore
Hard-boiled Wonderland and the End of the World
Dance Dance Dance: A Novel
Norwegian Wood
Colorless Tsukuru Tazaki and his Years of Pilgrimage
Wind/Pinball: Two Novels
After Dark
What I Talk about When I Talk about Running: A Memoir
Sputnik Sweetheart
A Wild Sheep Chase: A Novel
After the Quake: Stories
The Elephant Vanishes: Stories
Blind Willow, Sleeping Woman
Underground: The Tokyo Gas Attack and the Japanese Psyche
Hear the Wind Sing

 

大江健三郎
A Personal Matter『個人的な体験』
Death by Water
Nip the Buds, Shoot the Kids『芽むしり仔撃ち』

 

桐野夏生
Out: A Novel『OUT』

 

横山秀夫
Six Four: A Novel『64』

 

 村上春樹が作品数の上でもレビュー数でも他を圧倒している(あまりに多いので日本語タイトル調べるのをやめた)。村上春樹とかろうじて三島由紀夫以外、ほとんど日本文学は英語圏の読者には受け入れられていないといっても過言ではないようにも思える。大江と川端は明らかにノーベル賞のおかげでごく一部の文学愛好家に読まれているだけ、という感じがするし、三島もそれに近いのではないか。そんなわけで、やはり一般に受け入れられているといっていいのは村上春樹だけという感じがする。

 

 この中で読んだことがあるのは(もちろん日本語で)、芥川龍之介『藪の中』、太宰治『人間失格』、夏目漱石『こころ』、三島由紀夫『潮騒』『金閣寺』、村上春樹『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』くらいか。あとは遠藤周作の『沈黙』は読んだことがあったようなないような。途中までよんでやめたんだったか。とにかく高校のときに手にとって記憶はあるのだが…

 

 あとは日本文学と言えないが、近藤麻理恵 The Life-Changing Magic of Tidying Up: The Japanese Art of Decluttering and Organizing『人生がときめく片づけの魔法』のレビュー数が圧倒的に多い。日本語でかかれて英語に訳されている作品のなかで(オーディブルで)圧倒的に読まれているのはこの片付け本といって間違いなかろうと思われる。なんか残念な気がするが。
 

 エド・ゲイン(オーディオブックではエド・ギーンと発音されており、正式にはそちらの方が正しい発音の模様)の伝記、Deviant聞き終わったが、最初の部分を過ぎたらあとはそれほど聞き取りにくいわけではなかった。だいたい冒頭部分というのは作家も力を入れて書いたりするのでわかりにくかったりするのはよくあること。

 

 ただ、聞き終わった感想としてはWikipediaで十分だったかな、という印象。グロテスクな部分の描写は聞いているだけで嫌になってくる。異常な母親に育てられ、家庭以外外部との接触が少なかった男が、やがて母の死をきっかけとしてその異常性を募られせていく。しかし、たしかに異常な母親であることは間違いなく、それがこの男の異常性を生み出した大きな要因であることは間違いないとは思われるが、それにしてもそれがゲインを殺人やカニバリズム、その他の異常な行動へと動かした理由のすべてにはならない。ゲインはその犯罪を除けば非常に平凡な人畜無害な人物である。終生母親に縛られ、母親の影を追い求めたとも言え、ある意味、悲哀さえ感じさせる内容だった。

 

 侵した犯罪の強烈なインパクトとそれとはまったく異なる小人物という点で、比べるのは適切ではないとはおもうが、「悪の凡庸さ」のアイヒマンを思い出してしまった。というのは、Eichmann in Jerusalem(ハンナ・アーレントの「イェサレムのアイヒマン」)のオーディオブックを買ってまだ聞いていないからである。たぶん、難しいだろうな。アーレント。


 

オーディオブックの聞き取りやすさは、文体、ナレーター、背景知識などによって左右される。

 

まず文体の問題。たとえば、最近購入したHarold SchechterのDeviant。ヒッチコックの『サイコ』にも影響を与えたアメリカの連続殺人鬼でサイコパス、エド・ゲインの伝記なのだが、聞き始めてみると付いていくのがなかなかつらい。最初の導入部分を引用すると以下のようになっている。

 

In 1960, a maniac dressed in the clothes of his long-dead mother took a kitchen knife to a beauty in a bathtub and permanently altered the face of American horror. The murder occurred, of course, in Alfred Hitchcock's Psycho, a movie that not only changed the way an entire generation of filmgoers felt about being alone in the shower but also gave birth to a new kind of cinematic bogeyman. Psycho's monster was not a Transylvanian vampire or a slithery, tentacled creature from outer space but a shy, stammering bachelor with a boyish grin, a bland personality, and the utterly colorless name of Norman Bates.
Although Norman never married, he has, during the past two decades, produced a multitude of offspring - an entire race of cinematic psychos who, following in his footsteps, have stalked and slaughtered countless young victims in movies with titles like Bloodthirsty Butchers, Meat cleaver Massacre, and Driller Killer. For all their extravagant goriness, however, few, if any, of thesefilms can begin to match the supremely nightmarish power of Psycho.
To a great extent, that power derives from Hitchcock's diabolical ability to undermine our faith in the essential stability of our world. Like Norman's first victim, Marion Crane, we are propelled on a trip down a very slippery road, one that carries us inexorably away from the familiar sights and signposts of the everyday world into a terrifying irrational night realm. Before we know it, we have comeupon a place where the most ordinary situations and settings are suddenly transformed into the stuff of our deepest fears-where, in a single awful instant, a motel bathroom becomes a chamber of horrors, where an affable, perfectly harmless-looking fellow metamorphoses into a crazed, knife-wielding transvestite; and where a helpless old lady turns out to be a leering corpse, decked out in a knitted shawl and grizzled wig.

オーディオブックではなく、普通に読む分にはそこまで難しいとも思えないが、耳で聞くにはけっこうキツイ。関係詞を多く使って一文が長めな上に、語彙的にも比較的難しめ、ちょっと凝った表現をしたりしている。このタイプの文はオーディオブックではかなり集中しないと私の場合、頭に入ってこない。

 

時代的に少し古いもの、特に文学的な傾向が強いものはこの手の傾向がある事が多い。一方、ビジネス書であるとか新しいものなどは比較的短文で分かりやすく書かれている場合が多い。

 

次にナレーターの問題。Val McDermidのForensicsは、ナレーションがスコティッシュアクセントで、慣れない。どうしても内容に集中できずに聞き通すのがきつかった。ほかにプロのナレーターによるものはほとんどすべて問題ないのだが、まれに著者自身が読んだものの中には癖があるものもある。The Great Coursesは、講義形式だがBooks That Have Made History, Books That Can Change Your Lifeの講師はしゃべりに癖があり、内容に集中できなかった。

 

あとは、背景知識の問題。ケン・フォレットのThe Pillars of the Earthは、キリスト教関連の語や、建築関連の語が頻出する。すべて理解しようと思うと訳が分からなくなる可能性があるので、適当に聞き流すくらいがよい気がする。Steven LevyのHackers: Heroes of the Computer Revolutionは、文体がやや長めの傾向があるのに加え、登場人物も多く、さらに初期のコンピューター関連の用語が連発して分かりずらかったりする。
 

The Great Coursesとは何か?

The Great Coursesは1990年に設立された、大学教授や専門家による高品質な教育ビデオを12000本以上配信しているサイトです。講義はオンラインストリーミングの他、DVDやオーディオCDとしても手に入りますが、講義ビデオは2万円〜、音声のみでも1万円以上と、非常に高価なコースでした。今回Audibleと提携したことで、オーディオを非会員価格で34.95ドルから購入出来るようになりました。Audibleの会員なら24.46ドル、プラチナ会員なら1クレジット約12ドルで購入出来ます。現在のところ、Audible上に349本のコースがあります。各コースは12時間から40時間程度で、各講義は30分〜45分にまとめられています。

面倒なので、こちらのページから引用させてもらったがAudibleでThe Great Coursesを結構聞いている。普通に買うと20ドル以上のものが多いのだが、(毎月付く)クレジットで買えばお得感は高い。あと、Daily Dealでもたまに出てくるので、出てきたときはよほど興味がないものでなければ買うことが多い。

 

調べてみたところ、これまで12コース買って聞いてるが、主に買っているのは、言語系、文学系、医学系などだが、どれもクオリティーが高く満足感が高い。

 

そのなかでこれはちょっと微妙とおもったものは、

 

Books That Have Made History, Books That Can Change Your Life

講師のしゃべり方に癖があり、全く集中できない。

Great Minds of the Western Intellectual Tradition

まず、長すぎる。たくさんの講師が講義する形式なので、一貫性がなくつらい。内容もあまり興味が持てなかった。

 

この二つくらい。他にかったのは、

 

Forensic History, Crimes, Frauds, and Scandals

How Ideas Spread

Skepticism 101 How to think like a scientist

The Addictive Brain

The Story of Human Language

The Other Side of History, Daily Life in the Ancient World

The Secret Life of Words, English Words and Their Origins

Myths, Lies, and Half-Truths of Language Usage

 

などだが、あとは、どれも良かった。The Other Side of History, Daily Life in the Ancient Worldなんかはあまり興味のないテーマなのだが、評価が高かったので買ってみたら意外と面白かった。評価は結構参考になる。

 

内容的には一般社会人向けかと思われるので、それほど難解な話はなく、懇切丁寧に説明してくれている気がする。また、講義とはいえ、きちんとした台本を読んでいるようにも思えるので、英語自体も聞き取りは容易。