「薔薇の名前」(1986年)
時代は中世のイタリア。辺ぴな場所にある修道院へショーン・コネリーとクリスチャン・スレイター、二人の修道士が会議にやってくる。そこで起こった奇妙な事件。ある修道士の謎の死体。この二人が事件の解決へと導こうとするが、次々と”黙示録”の”歌”にのせて殺人が・・。このショーン・コネリー演じる修道士の呼び名が”バスカヴィルのウィリアム”。弟子のクレスチャン・スレイターの名前が”アドソホームズでもお馴染みの「ヴァスカヴィルの犬」とワトソンを連想させられる。師匠と弟子の謎解きが始まる。中世という設定らしく出てくる修道士たちが皆奇怪なメーク。昔観た金田一シリーズのような、少しおどろおどろしい雰囲気があるかもしれない。キーワードが”本”。そして意外にも”お笑い”。古典の名著が集められた図書館の塔が迷路になっててそこにたどり着くまで、暗号を謎解きしたりしないと行けない。修道院や、火あぶりの刑や、中世の時代が建物、セット、衣装と重厚に壮大に見せてくれるのだが、内容はミステリー。トリックは案外簡単なものなのだが、宗教が絡んだり、なんといってもショーン・コネリーがいぶし銀のような演技で物語に重みを持たせる。若き日のクレスチャン・スレイター、漫画”まことちゃん”のようなぱっちりお目目でかわいらしくって少し驚いた。「アマデウス」でお馴染みのサリエリ役をしたブルナール・ギー役のエイブラハムがまた憎憎しい演技をしていた。こういうのが好きな人は結構はまると思う。なかなか、重厚で少し暗い映画かもしれないけど面白い映画でした。ちなみに「薔薇の名前」とは「薔薇は神の名づけたる名 我々の薔薇は名もなき薔薇」とラスト、クレジットに出てくる。何でも中世の詩らしい。”アドソ”が出会った女性の名前を知らないというセリフがあったので、そこから出てきているかもしれない。