イメージ 1
三遊亭円朝の創作落語です。
中村勘三郎の要請で、シネマ歌舞伎を山田洋次が監督。

 

あらすじ
ぼろぼろの住まい。腕のたつ左官長兵衛は大の博打好き。
あちこち借金を抱え、年を越せないような有様。
女房お兼は娘に着物一枚買ってあげられないと、長兵衛をなじる。
喧嘩している二人を見かねて、心優しい娘お久は、吉原に身を売る決心をする。
吉原の妓楼・お駒は長兵衛を呼び出し、娘のために働くように言い、五十両を貸すのだった。
娘の姿を見て心を打たれた長兵衛。酒も博打もやめますと宣言。
五十両を手ぬぐいに包み、家に帰る途中、川に身投げしようとする若い男に出会う・・。
さてさて、長兵衛は・・。

 

イメージ 2

 

笑えます。泣けます。いいお話です。

 

笑いながら涙で顔はぐちゃぐちゃでした。

 

江戸っ子気質の長兵衛は貧乏ながら情に厚い男。
あの寅さんとそういえばよく似ている。
これが江戸っ子だい!というところを見せてくれます。

 

女房がまたいい。
夫婦のやり取りがおかしく、この娘の心の優しさに胸打たれ、
終わった時のあの清々しさ。
映画館で、スタンディングオベーションをしたくなりました。

 

この殺伐とした世の中、こういう人情噺こそいいですね。
しかも、芸達者な歌舞伎役者が演じるのですもの。表情の豊かさ、決めセリフ、一つ一つのしぐさがどれもすばらしい。
中村勘三郎の表情が大画面で見られる。
「中村屋!!」
と声をかけたくなりました。

 

セルフは普段の話言葉。歌舞伎はセリフが何を言っているのか解りづらいというのがありますが、
こちらはそんなことは一切なしです。

 

HD高性能のカメラで写しだされた大画面。
8台のカメラで映しています。
まるで、本物の役者さんたちが目の前に居るみたい。

 

こんなに笑って泣いたのも久しぶりなような気がしました。

 

小学生とか、子供たちに見せてあげたい。
これからの時代、こういった人情噺はますます必要ですよね。
人に善いことをしたら、必ず自分に返ってくるということを、映画とか物語で子供たちに教えてあげたいです。

 

そういった意味でも落語の世界はうってつけですね。
学校に落語の時間、な~んてものがあったらいいかも。

 

歌舞伎、落語、日本の伝統芸能、ずっと、ずっと、引き継がれて行ってほしいです。


 

配役
左官長兵衛… 中村 勘三郎
女房お兼… 中村 扇雀
手代文七… 中村 勘太郎
お久… 中村 芝のぶ
鳶頭伊兵衛… 片岡 亀蔵
和泉屋清兵衛… 坂東 彌十郎
角海老女房お駒… 中村 芝翫

 

追記
****************************

 

文七元結(ぶんしちもっとい)は、三遊亭圓朝の創作で、落語のうち、人情噺のひとつ。登場人物が多く、長い演目であり、情の中におかし味を持たせなくてはならないという理由から、難しい一題とされ、逆に、これができれば一人前ともいわれる。『人情噺文七元結』(にんじょうばなし ぶんしちもっとい)として歌舞伎でも演じられる。 成り立ちは、幕末~明治初期、薩長の田舎侍が我が物顔で江戸を闊歩していることが気に食わず、江戸っ子の心意気を誇張して魅せるために作ったとされる。江戸っ子気質が行き過ぎて描写されるのはこのためである。 三遊派のネタとして、初代三遊亭圓右、四代目橘家圓喬、五代目三遊亭圓生、六代目三遊亭圓生、五代目古今亭志ん生、三代目古今亭志ん朝、林家彦六(八代目林家正蔵)など歴代の大真打が得意とした。

 

ウィキペディアより