カナダで撮られたこの映画。
日本映画なんだけど、日本語なし。
三人兄妹は、英語しかしゃべらない。
日本から、母親の看病にやってきていた「ばーちゃん」(もたいまさこ)は英語が全く通じない。
母親が亡くなり、3兄妹と全く英語が分からない「ばーちゃん」との奇妙な生活がはじまる。
次男レイ (アレックス・ハウス)日本のロボットアニメが好きで、プラモデルオタク
パニック症候群で、4年間家から外に出られない長男モーリー (デイヴィッド・レンドル)
ピアノが上手だけど、弾けない状態
長女リサ(タチアナ・マズラニー)
勝気なんだけど、家族想いで、ばーちゃんがエアギターのコンテスト番組を見ているのを知って、
エアギターの大会に出たいと思っている
ばーちゃん (もたいまさこ)
英語が話せないので、全くしゃべらない。
映画の中で、しゃべったのは二言だけだった?
トイレが異常に長い。
トイレに入った後、深いため息をつく
ギョーザをつくるのが上手
日本は言葉にしなくても通じるという気風があるけど、外国ではどうなんだろうって思ってたら、
これが案外、通じるものだとわかった。
3兄弟の「ばーちゃん」という発音が、
ユニークなイントネーションで、耳に心地よい。
ユニークなイントネーションで、耳に心地よい。
もたいまさこ演じる「ばーちゃん」は、
一見、何を考えているのか、さっぱりわからない。
目つきもちょっと怖そうだ。
長男モーリーがいきなり、古い足ふみミシンで、スカートを縫い始めるのだが、
何とも懐かしい想いに浸ることができた。
「ばーちゃん」に壊れたミシンを直してもらう。
自分も母親にあんな風に足ふみミシンで洋服を縫ってもらったものだった。
しゃべらない「ばーちゃん」の存在が、だんだんと
3兄妹に安心とぬくもりを与えてくれているのが画面から伝わってくる。
ばーちゃんと一緒に皮からつくる餃子。
みんなで、あんを皮に包むシーン。
これも懐かしかった。
ギョーザは、家族であんな風につくると楽しいものだ。
長女リサは、エアギター大会に出ようと決意し、「ばーちゃん」に身振り手ぶりで伝える。
大会に出るためには費用が必要なのだ。
次男レイは、「ばーちゃん」がやってくるまでは、
家族と一緒に暮らすなんて思ってもいなかったのに、
バラバラだった家族が「ばーちゃん」のおかげで、絆が深まったようだった。
いつも椅子に腰掛けて外をみている「ばーちゃん」
いつも無言なのだが、3兄弟にはきっと「ばーちゃん」のぬくもりを感じていたに違いない。
猫の名前が「センセー」
なんとなく夏目漱石を思い出してしまった。
子供たちが大きくなって、一緒に暮らしていてもバラバラなウチの家族。
3兄妹と「ばーちゃん」の生活が、何ともうらやましく目に映る映画だった
ミシンでスカートを縫ってそのスカートをはくモーリー。
パニック症候群で、外へも出れないのだが、
スカートをはくと、なぜか心が落ちつく。
ピアノコンクールに出ようと決意。
いざ出て、緊張感に襲われたとき、会場から「モーリー!」と叫ぶ「ばーちゃん」の一声。
「ばーちゃん」が映画の中で言葉をしゃべった一つ。
セリフのないもたいさんが、まごころこめて、叫んだ「モーリー!」
ちょっと感動。
そして、モーリーの弾くピアノの見事だったこと。
映画の中でモーリーが弾いた曲
・ため息(フランツ・リストの、3つの演奏会用練習曲・第3曲変ニ長調)
・『伝説』第2番(フランツ・リストの、2つの伝説・第2曲『波の上を歩くパウラの聖フランソワ』)
・ヴァルトシュタイン(ベートーヴェンの、ピアノソナタ第21番ハ長調)
あまり有名ではない名曲をと監督がリクエストしたそうだ。
題名の「トイレット」
これは、トイレの後に深いため息をつく「ばーちゃん」のために、
日本のウォシュレットを取り寄せるアイデアを思いついた次男レイ。
欲しかった日本のプラモデルを我慢して買う。
日本のトイレってこんなにすごかったんだと誇らしい気持ちになれる。
外国にはないらしい。知らなかった。
勝手にトイレのふたが開き、
用をたすと、水がじゃーっと流れる。
これって、ジャパニーズ・テクノロジー?だったんだ。
さほど、ストーリーに盛り上がりはないけど、
ほのぼの、あったかくなれる映画だった。
「ばーちゃん」
響きがよかったな。
