映画、期待通り、いやそれ以上に面白かったです。
農民たちと一緒に農作業をする「のぼう様」成田長親。
実は頭に「でく」がつくほどの、何をやってもダメダメな城代。
実は頭に「でく」がつくほどの、何をやってもダメダメな城代。
のぼう様が農作業を手伝うと言うと、農民たちはエライ迷惑顔。
以前、長親が田植えを手伝った時、三日がかりで植えなおしたというほど、無能ぶりなのだ。
お城があるのは現在では、埼玉県行田市。忍城。
小さなお城に何とあの石田三成(上地雄輔)の大軍が攻め込んでくるという。
絶対に勝ち目の無いいくさになぜ、勝ったのか。
そもそも、戦さは行わないハズだった。
それが、長親の一言で、戦争になったのだから、史実の面白さ。
「あののぼう様が戦うというなら、仕方がない」と笑い飛ばず農民たちの大らかさ。
映画を観てて改めて感じたことは、人の心の摩訶不思議さでした。
ダメな殿様のために戦いたい、という農民たちの心。
日頃、笑い飛ばしていたのが、いざとなると、役に立とうとする。
長親の日頃から、農民たちと接していたおかげでしょう。
それを一番感じたのが、長親の湖上の田楽踊り!!
原作でもこの場面は心躍るというか、エンタメ度が高い場面でした。
それが、能楽師の野村萬斎が、水に浮かぶ船の上で踊るのですもの。
見ごたえ、ありました。
パントマイムのような、狂言のような、おもしろおかしい踊りなのですが、
すばらしかったです。
この踊りをする長親に秘めたる想いは、恐ろしいもの。
実は復讐の鬼と化していたのです。
城外に逃した農民を切られて、小船に乗せられて送り返されたのに対しての怒りでした。
この田楽踊りの恐ろしさを知っていたのが、三成の盟友、大谷吉継(山田孝之)と、成田家の家臣正木丹波(佐藤浩市)
そして、長親(のぼう)を慕っている甲斐姫(榮倉奈々)
この三人こそが、馬鹿殿のぼうに対して、真実の彼の姿を知る者たち。
野村萬斎が時折見せる、厳しいまなざしが、別の一面を見るようでした。
役者さんたち、みんな良かったのですが、私の大好きな佐藤浩市は馬に乗る姿も凛々しい~。
彼の見せ所である馬上での対決!しびれました。
丹波がいたからこそ、この戦に勝てたともいえるでしょう。
一番、長親を良く知ってます。
いつも三成を諫める役、吉継演じる、山田孝之。憂いを含んでいて、暗い表情。戦の行方を案じてます。
三成でなく、彼が大将だったら、この戦は違ったものになっていたかもしれません。
三成を演じたのは、上地雄輔。
若い彼だからこそ、血気走った三成にぴったりでした。
味方についた武将たちに手柄を与える機会を与えず、水攻めを決めてしまった。
豊臣秀吉(市村正親)が戦を見学に来るというので、早々と決着しようと長親を鉄砲で打つという、
まんまと長親の策にはめられてしまった三成。若さゆえの失策だったのかも。
柴崎和泉守役の山口智充も豪腕、強力で、すごく合っていたし、
酒巻靭負(成宮寛貴)は、これまで、戦場に出たことがなく、兵書でばかり学んできた若武者。
戦いの場を与えられて、とにかく嬉しい。
甲斐姫に惚れれて、打ち明けるシーンがあります。なんか、初々しいんですよねー。
老人たちが彼の心配をするシーンがまた良かったです。
この映画、農民たちのキャストも豪華でしたね。
前田吟に尾野真千子。
子役の芦田愛菜ちゃん。
彼女が言うセリフが、いつも的を得ていてすばらしい(笑)
世に知られた美貌の持ち主、甲斐姫。
榮倉奈々。
長親を締め上げれる?シーンがあります。
ユーモアたっぷりなシーンでした。
セットも大掛かりで、「レッドクリフ」の映画も思い出しました。
