ずっと下書きフォルダに入れていたのですが。
杉爺のJスポ放送の解説文字起こしです。(放送日は2016年4月15日かな?)
Jスポでしか聴けない専門家ならではの技術的な指摘、賞賛。
でも、ご覧になってない方も多いと思いですよね。
動画もUPできませんしね。
有料放送ですから、特にね。
なので、必死に文字起こししました。
2016年ボストンワールドの結弦くんは、
SPでは、神演技。
公式練習でのニアミスの後、
全てのものに打ち克った「見たか!!」と叫なフィニッシュ。
完璧な演技でした。
一転、
びしょびしょのリンクで転倒お手つきを繰り返したFS。
杉爺は、
リンク幅が狭いために、動きが大きい選手にとっては、ジャンプの前後を変えなければならなかったりして不利になることを指摘してきます。
ジャッジ側は溶けて水たまり、反対側は溶けてないという、左右不均等の
酷すぎるリンクコンディションについても指摘しています。
ディープエッジで滑る選手には、特に不利だと。
最後には、体調(後に、怪我があったことが発表される)のせいで思うような演技ができないこともポロっと言及しています。
※他にも、結弦くんには何故?!という事件が沢山降りかかりました。
ホテルの部屋の鍵が壊れて開かず、連絡バスにも遅れ、
公式練習でいつもの練習着が着られず、ぴらぴらTシャツで滑るしかありませんでした。
シャツの裾が胸までめくれ上がるような、落ち着かない状態で・・。
公式練習の開始時間も、スケ連のスタッフが教えた時間は間違っていました。練習時間が短くなってしまったのです。日本男子選手は2人しか出ていなかったのに、なぜ、こんなことが起こるのでしょう。
今シーズンの世界選手権は、カナダのモントリオール。
北米サイズといわれる細い(幅が狭い)リンクにならないと良いな。
だって、夢の4Aに挑戦するかもしれないんだもの。。。今シーズンの結弦くんは。。。
![n SP 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20160419/23/tuk-masa/a4/ac/j/o0341051213624387648.jpg?caw=800)
SP。バラ1。中庭健介コーチ解説。(小林千鶴さん実況)
※演技後コメント
(技術点の速報値、62.43出てますね。)
これ以上出せるのかという。
いやあ、見事ですね。
ジャンプ以外のところで努力を重ねて滑りもホントに素晴らしくなりましたし、僕はスピンが凄いなと。
レベルを取りにいくためにポジションを固定する選手が多いですが、姿形を。それをポジションを固定しながら、指先、腕、レベルに影響しない部分を表現に使っている、ここまで表現しきってる選手っていないので。
これだけの技術点が出るのも頷けますね。
インサイドのイーグルからの4S、そしてアウトサイドのイーグルと。イーグルの中に四回転がある。これは見事ですね。
コンビネーションの4T-3T。
この時も鮮やかに。
3A、うっとりですね。
難しい入り方ですね。
いやあ、こんなにいいジャンプ跳べる人って、過去に出会ったことない。前後もすばらしい。特に後ろ。どのジャンプも鮮やかに魅せる。
(いつもオーサーを讃えています。そしてまたプーさんを持っています。)
(110.56です。)
何が凄いって、これがシーズンベストじゃない。
(シーズンベストは110.95でした。GPFの時ですね。)
![キヤノン3](https://stat.ameba.jp/user_images/20160419/16/tuk-masa/dc/29/j/o0600106713624075709.jpg?caw=800)
2016年世界選手権FS。解説:杉田秀男先生。
(聴き手:小林千鶴アナ)
迎えるのは五輪チャンピオンです。全日本では4連覇を達成しました、。21歳、羽生結弦選手です。SPはにっとな出来でした。
練習の時なんかでもですね。時々、これまでとはちょっと違うミスが出たりもしてたからね、その分フリーも心配なんですがね、
プログラムはSEIMEI
最初のサルコウ。ジャッジサイドですね。
(お手つき)
やっぱり、ちょっと・・・
氷の状態が影響してますかね?
4回転を3回入れる構成です。サルコウを2回。
4T。
これはしっかり押えましたね。
3フリップ。
羽生選手の特徴は、ジャンプが非常に流れのあるジャンプですね。高さとか。
連続ジャンプなんかでも、そうですね。
(ビールマンスピン)
身体も柔軟ですしね。
4つめの、4回転のサルコウからのコンビネーションのはずが、転倒により〇〇という形になりましたね。
3Aからの3T。
3Aと、あ~、ターンが入ってしまいましたからね・・・。やっぱりマイナスになってしまいますね・・・。
3Lz。(着氷乱れる)
くーっ!
珍しいですね。
(演技終了まで沈黙)
う、うーん。
やっぱり、あの、実力からいって、内容は70%くらい、なのかなあ。
というのはね、一番はっきりしているのはね、ジャンプのミスっていうのはね、氷のコンディションとか、いろんなことがあったり、体調もありますけど、一番あの、動きではっきりしてくるのは、スピンなんですよね。スピンが元々ね、羽生選手は上手な人なんですね。それがいつものようなスピードとかコントロールという面がね、どうしたんだろ?っていうような感じが残りましたよね。
そういう面から言ったら、本来の一番いい時の状態から70%くらいなのかなという感じがしましたね。
でも、
流石だと思うのはですね、締めるところはきちんと締めてますよね。ミスがあったからといって、そのまま全部がガーっとなってしまうんじゃなくて、
ミスの後にすぐに、きちんとしたものを取り返してるのは流石だなと思いますね。
(最初の4サルコウ、お手つき)
これでもね、降りてるんですよね。
でもやっぱり、バランスを崩してる。
一つはリンクの幅もあると思いますね。
今、降りて、まともにスっと後ろに行ったらぶつかってますね。
氷のコンディションもね・・。
(見えてますね)
氷がね、今、光ってるようなのが、それだけじゃなくて、反対側はそうなってない訳ですよ。そうなると堅さが違う訳ですよ。エッジを強く使う人の場合は、ディープで滑る人のはですね、違いが影響してくるはずなんですよ。たぶんもう、そういうところもかなりあるんじゃないかと思いますね。
エレメンツに関していうと、自分の持ってるものを出し切れなかったというのはありますけど、
プログラムとしては、全体の表現、それと同時に、構成とか、高い評価は当然、されるとおもいますよ。
(184.61 ディダクション1。トータルで295.17。
滑った中のトップにたっています。非常に高い得点なんですけど、今シーズン、
彼は330.43という物凄いスコアを出していますからね。)
※パトリックFS演技後コメント
リンク幅が26ってことはね、
彼みたいに大きな滑りをする選手にとっては、
動きを変えなきゃならない訳ですよね。
ジャンプのカーブや何かも影響してくる訳です。
パトリックだけじゃなくて、羽生選手もそうだと思うんですよ。
スケートが滑る選手にとって、このコンディションはちょっと気の毒だと思いますね。
特にジャッジ側のところにあれだけ水が浮いているような状態ということは
右と左でリンクの堅さが違うということになりますね。
それで幅も狭かった。
大きな滑り、ディープエッジで滑るの選手にとっては辛いものがありますね。
(中略)
この大会の動きを見ていると、フェルナンデス、チャン、羽生、この選手はね、
違ったそれぞれ持ち味なんですけど、他の選手と比べると、5コンポーネンツといった面ではちょっと差がありますね。
※グリーンルームでは、
神演技で結弦くんを抜いたハビを挟んで、結弦くんとブライアンも一緒に座ってる。カメラに気付いた結弦くんは、ハビに拍手し、ソファから降りて、両手をあげてのお辞儀で、「参りました」を。
ソファのハビの隣に戻った時、ハビは笑顔で結弦くんの腰のあたりを撫でてたね。
※表彰式でのコメント
(そして、2年連続の銀メダリストとなりました。日本の羽生結弦選手です。
日本人での3年連続のメダルは初めてのこととなります。
4個目のメダルは、日本男子最多となりました。)
(銀メダルについて)
リベンジを図ったんですけどね、体調の方ももう一つだったみたいですね。
(日本だけが3枠ですね。)
よく頑張りました。
(来年はオリンピックの前年という大事な年ですからね)
大事な年だけに、3人出られるというのは大変なことですよ。
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