前記事への沢山のコメント、ありがとうございます。
結弦くんの「食に興味がない」件も、いろいろ、ずーっと考えてきていてね。
結弦くんの「食に興味がない」っていう件は、
彼の身体の特徴も含めての問題なので、
とてもセンシティブな部分なので、
世間の一般的な見方とは違うところで、
彼の食に関わる問題というのは考えておくべきことだと思ってるの。
外食をしない、友人と一緒に食事にもいかない、という報道に関しても、ね。
そんな風に一貫して「食に興味がない」結弦くんであっても、
各地を訪れた際に、
「何か美味しいものを食べましたか?」的な質問に対しては、いつも、丁寧に答えていますよね。
必ずしも、食べ物について、答える訳じゃないけれど。
でも、質問したアナウンサーさんたちはみんな、
満足そうな笑顔になってる。
何でだと思う?
それは、地元アナや記者のみなさんが知りたいこと、訊きたいことは、
「この有名人が、この地方の何に興味があるか、関心を持ってるか?」ってことであって、
その言葉が欲しい理由は、
この有名人が「俺たちの故郷に関心をもってくれてるよ」と報じることにより、
この有名人来訪のニュースを、
より、関心を惹くニュース、楽しいニュースにしたいからですよね。
多くの日本人は、
観光や仕事などで他所の土地を訪れると、そこの名物を食べたがる。
たぶんこれって、江戸時代からの日本人の伝統でしょうね。お伊勢参りに代表される、日本人の旅行好きというか、旅行したら名物を食べるというか。
そして、その名物体験をシェアするのが、その場所を訪れることのできない方々への思いやりだという感性。(この辺りが、「お土産を配る」という習慣となってるんだと思う。)
必要なものは、食べ物ではなくて、
名物体験なんですよ。
だから、結弦くんは、
必ずしも食べ物の話題で返事する訳じゃなくて、
名古屋だったら、名古屋城、
福岡だったら、博多織、
別府だったら、温泉。
(別府フィギュアで地元アナのインタに答える19歳の結弦くん。
白Tで腹ガバ眩しいパリ散あり)
ハタチになる前から、こんな風にいつも、答えてきた。(もちろん、ラーメンとか明石焼きとか、具体的な食べ物を挙げたこともあったけど。)
そういった、地元の誇りとなる名所や伝統工芸に言及することで、
みんなを笑顔にしてきたよね。
いつもいつも、
訪れた場所へのリスペクトを忘れない。
なぜ、彼がいつも、スケートする土地へのリスペクトを絶やさないかというと、
たぶん、彼は
故郷に愛され、故郷に育ててもらったという意識がとても強いからじゃないかな。
そして、故郷の人々が、自分を愛するのと同じように、
故郷の歴史や文化、産物を愛していて、
それらを守るために、
市井の人々が日々、努力していることを知っているから、じゃないかな。
自分が、地元の方々に愛されて育まれて、その結果、今に繋がっているとう意識があるから、
他所の方々についても、きっと、地元を愛し、地元の名物を誇らしく感じているし、それに興味を持って欲しいと思ってるはず、と。
その気持ちに応えることが、地元に愛されて成長した自分にできる、恩返しのようなものという意識も、あるんじゃないかなあって。
だから、たとえ
食に興味がなかったとしても、
食べ物について質問されたならば
「食に興味がないため、その質問には答えられません」と、文字面捉えて、相手の関心の拠り所から否定するような答えを返してしまうのではなく、
何でも良いので、その土地の有名なものを一つ、挙げて差し上げれば、みんながHAPPYになるんじゃないかな。たとえば宮城県を訪れた時だったなら、
「水族館が新しいというので、行ってみたい」とかね、若者らしい視点から答えても良いと思うんだよ。
”故郷の誇り”という概念を理解しているのならば。
ちなみに結弦くんの場合は、
今はもう、食が細い、食に興味がないってことをカミングアウトしてるから「食に興味がない」ことに言及することもあるけれど、
それでも、
「まだ、食に興味がないので」と、
”まだ”と付けることで、
(今は若過ぎるから、興味を持てないだけで、もっと大人になったら、僕もわかると思うんです的な・・)
「食」について関心のある方々を傷つけないようにしていたのは、流石だと思ったし、
「昨日ついたばかりで時間がなくて、」という言い訳も、誰もが納得するし、誰も傷つけない言い方だし。
こういう形で、誰も傷つけず、その質問を我がことと感じる方々(=その土地にアイデンティティを持ってる方々)への敬意を忘れずに答えていくスキルの高さは、
斉藤孝先生じゃないけど、
「コメント力も金メダル級」だなって、
ただただ、うっとりと誇らしい気持ちになるのです。
脱線するけど、その延長線上に、
平昌後の外国特派員協会で北朝鮮関連の質問された時の、超絶素晴らしい答えがあるんだと思う。
「僕は政府の人間でないのでコメントは難しいんですけど」と断り入れた上で、
「スケートの仲間であることは絶対に確かなことだと思うので」と、微妙な問題だからこその、まず、どういう立ち場から答えるのかを明確にしたうえで、
「彼らが五輪に出られて良かったと思いますし、結果もとれて良かったと思っています」という、
フェアスポーツと五輪の精神に適ったリスペクト溢れる言葉を紡ぎました。
※NHKスポーツストーリー
あの答え方の素晴らしさは、もっともっと讃えられて良いはず。
あの時の微妙な南北問題、日本に向けての北からの飛翔体問題、北が唯一自力で出場枠を掴んだのがフィギュアスケートだったということ、
さらに、ペアの枠を日本にもたらしたのは、実は北だったという顛末、さまざまなことを理解した上での、あの発言だったと思う。
ハタチになる前の、若いころから、
いつも、相手の立場や、コメントを耳にする方々のことを考え、尊重してきた結弦くんの、
コメント力は、政治家やワイドショーのコメンテーターの方々にも見習ってほしいと思うほどなのだけど、
でも、これは、語彙力とか知識とかの問題もあるけど、
何よりも、他者へのリスペクトと配慮、思いやり、痛みへの共感があるからこそ、ってこと。
まず、ここから、かな。
自戒をこめて、ワタクシも・・・。
さて、昨日読ませていただいた、マッシミリアーノさんの心の叫び!!!!!
「いずれにしても僕達が鑑賞できる規格外の選手は変わらない。
ユヅルのような選手は得点を超越している…」
まるっと同意!!!
聴き取り&翻訳ご紹介くださった、「惑星ハニューにようこそ」のNymphea さん、いつもありがとうございます
◆Ginnasticomania:キアーラ・サーニが世界フィギュアについてマッシミリアーノ・アンベージに聞く
http://pianetahanyu.altervista.org/ginnasticomaniaより「m・アンベージによるフィギュアスケー/
「世界選手権でネイサン・チェンが羽生結弦と1点しか違わない演技構成点をもらうというのはあり得ない。
何故ならその差は明白だからだ。」
そして、何点もらえば納得するかというと・・・
130点だと
なぜそう考えるか、そういう計算になるのかというと、ぜひぜひNympheaさんのブログで全文をお読みください
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