TOMIX C57135 が入線しました | 趣味のNゲージと鉄道写真

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「趣味のNゲージ鉄道模型」という名称で続けてきましたが、鉄道写真の記事を載せる機会が増えたことからブログ名を変更しました。
内容は自分への備忘記録が中心で、旧型車両の話題に偏る傾向があります。拙い内容ですが、ご覧頂ければ幸いです。

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新年明けまして、おめでとうございます。

本年も、どうぞ宜しくお願い致します。

 

年末の年賀状作成は、ドタバタしてしまいました。

例年通り29日から休みに入り、PCで図案を作成したのですが、印刷する段になり、自宅のプリンターがまさかの故障・・・。仕方なく、近くの写真屋さんにお願いすることにしたのですが、年末で込み合っていて出来上がるのは31日の夕方5時とのこと・・・。結局、大晦日の夜は紅白も見ずに必死で宛名書きをすることに…。次は、もっと早くから取り掛かる様にしようと思います。(反省)

 

KATOのホームページを見ると、2018年版のカタログが1月11日に発売予定になっていますね。店頭に並ぶのは1月12日頃でしょうか。その表紙を飾るのは新幹線と四季島です。このKATOの四季島、模型屋さんでじっくりと拝見して来ましたが、本当に素晴らしい出来栄えですね。思わず見入ってしまいました。

今年(6月以降)のKATOはどんな車両を予定しているのでしょう? カタログを見てのお楽しみですね。

 

 

さて昨年秋のことになりますが、うちの鉄道にもTOMIXのC57135が入線しました。遅ればせながら、見ていくことにしたいと思います。写真はすべて入線整備後のものです。

 

C57135 [TOMIX] 配属H29.9.29 公式側

実物はS50.12.14に、国鉄蒸機による最後の旅客列車である室蘭本線225レを牽引した記念すべき車両です。この機関車、外観は切詰めデフ、密閉キャブ、切詰めテンダーの一般的な北海道形で、さらにテンダーが2次形の廃車発生品と振り替えられている等、1次形の原形を保っていないのが特徴です。このため、当時のSLファンからはあまり好まれなかった罐と思います・・・。

そんな135号機ではありましたが、S50年11月にNHKで放送されたテレビ番組の中で、当時のアイドル歌手の山口百恵さんと漫画家の加藤芳郎さんのお二人を乗せて走ったことをきっかけに一躍有名になります。そして、「百恵ちゃん号」などと呼ばれ人々から親しまれる様になり、SL最終日の225レの牽引という大役も務めることになります。この225レは通常、岩見沢のデゴイチが担当する列車でしたが、「やはり旅客列車の最後はシゴナナで・・・」となったのでしょう。当時、岩見沢には原形の面影を残したシゴナナも居ましたが、百恵ちゃん効果だからでしょうか、135号機が大抜擢されました。

引退直前に、この様な幸運な経緯を持つ135号機、現在は鉄道博物館で大切に保存されていますね。

 

 

エンジン(公式側)の様子。

ライトパシフィックの美しいプロポーションが見事に再現されていると思います。車体全体の色は煤けた感じの黒ではなく、きれいに整備された時の黒という感じです。ランボードとキャブ底辺には白ライン、メインロッドとサイドロッドには赤が入っています。ナンバープレートは前後・両側面とも黒です。パッと見た印象は、「最終日の姿」と「現在の姿」の両方を取り入れたという感じです。

 

走りについては、FW搭載の動力ユニットに加えて、テンダーからも集電しており、たいへん良く走ります。重量が軽いので牽引力確保のため、ゴムタイヤが第2・第3動輪の両方に装着されています。走りの感じは、過走は控えめでしたが、低速がとても安定しており、特に走り出しが秀逸です。超スローからゆっくりと動き出します。停車するときも素晴らしいです。音はKATO製ほど小さくはありませんが、決して気になる大きさではありません。ヘッドライトは前進時に点灯、後進時はテンダーのライトも点灯します。常点灯対応なので走り出す前からライトが光り、明るさも丁度良いと思います。また、個体差と思いますが、走行時に頭を僅かに振る癖があります。なお、パワーパックはTOMIXのN-1001-CLを使用、個体差や私の主観・好みもありますので、記載内容はあくまでも参考程度ということでご理解下さい。

 

 

エンジン(非公式側)の様子。

メーカーズプレートは三菱、区名札には岩見沢第一を表す「岩」が印刷されています。小樽築港時代にドームと安全弁の間に重油タンクを取り付けた関係で、ドームの後ろ側が少しだけカットされています。

なおこの重油タンクはS47年に取り外されました。

 

 

     

左写真:正面から見ると、デフの厚みが少し気になるところですが、発売初年度が10年前であることを考

      えれば、十分に良く出来ていると思います。シールドビームは非点灯ですが、しっかりとレンズ

      が入っています。取り付けに穴あけを必要とする前部標識灯は、ひとまず保留としました。(後で

      気が向いた時にでも・・・) 連結器脇のホースもいい感じです。

右写真:テンダーのライトは北海道形特有の位置にあります。開放テコはモールドではなく別パーツが

      取り付けられており、後部標識灯にも赤レンズが入っています。カプラーはKATOのCSナックル

      カプラーを無加工でポン付けしています。

 

     

左写真:煙突を回転させることによりヘッドライトを消灯することができます。また煙突には付属パーツの

       回転式火の粉止めを装着しました。デッキの手すりの細さが素晴らしいですね。抜けたスポーク

      先輪も実感的です。

右写真:運転席の窓は閉め切り状態、キャブ下の配管類はあっさりと仕上げられています。機炭間はも

      う少し狭いと更に良かったと思いますが、10年前の発売であることを考えれば十分だと思いま

      す。テンダーはS49年頃、2次形のものに振替えられているので、板枠台車となっています。

 

     

左写真:キャブ屋根の明かり取り窓は開閉できます。TOMYらしいギミックですね。

右写真:後付けパーツ満載の付属品類。これにナンバープレートが付属します。ナンバープレートは前後

      用と側面用で長さが異なります。写真の白いパーツは「さようならSL」のヘッドマーク、円盤状の

      ものは使用しません。その下にある黒い塊のようなものはヘッドマーク台座(給水温め器)です。

      どのパーツも接着剤なしでしっかりと嵌めることが出来ました。

 

【実車データ】

番号  メーカー 新製年月 新製配置 最終配置  廃車  配置履歴

135  三菱    S15.5    高崎一   岩見沢一  S51.3  高崎一 ・ 小樽築港 ・ 室蘭 ・ 岩見沢一

 

     

「さようならSL」のヘッドマークを装着した様子。こうなると、お供の客車も揃えたくなりますね。

 

【蒸気機関車を用いた最終運用】 ※S50.12~S51.3

S50.12.13 室蘭本線225レ D51953 D51による最終旅客列車

S50.12.14 室蘭本線225レ C57135 国鉄蒸気機関車による最終旅客列車

S50.12.24 夕張線6788レ   D51241 国鉄蒸気機関車による最終営業列車

S51.3.2   追分機関区入換 39679、49648、79602 国鉄蒸気機関車の最終仕業

 

【保存状況】

交通博物館 S51.5~

鉄道博物館 H19.10.14~ 赤ナンバープレート(前後・両側面)、白ライン、メインロッド・サイドロッドに赤

         の色差し、回転式火の粉止めなし

 

 

終わりに・・・

国鉄蒸気機関車による旅客列車の最後を飾ったのはC57135でした。北海道の大地を颯爽と駆け抜けたライトパシフィックの現役時代を、一目見てみたかったです・・・。

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました。