こんにちは。(^O^)/
待ちに待ったKATOのC57 1次形が発売されましたね!
うちにも1両入線しました。いつも通り、とても素晴らしい出来栄えです。早速、見ていくことにしましょう。
C5795 [KATO] + スハフ32321 [KATO]
C57は、斜めに欠き取りのない角張ったデフに、長めの煙突というちょっとクラシックな雰囲気と、砂箱と蒸気溜めが一体のドームになり、ボックス動輪を履くという近代的な雰囲気を持ち合わせながら、これらがスマートなボイラーと相まって見事に調和された、たいへん美しいスタイルの機関車です。そのスマートで美しい容姿から「貴婦人」と呼ばれていますね。デビューはS12年で、戦後のS22年までに201両が製造されました。台湾向けにも14両が製造されています。
C5795 [KATO] の牽く貨物列車
C57は1~4次形に分類されます。それぞれの外観上の大まかな特徴について載せておきます。
1次形 1~138 S12~S15年に製造されたグループ。C57の基本形で、従台車とテンダー台車がとも
に一体鋳鋼製である。狭義ではこれを「貴婦人」という。
2次形 139~169 S15~S17年にかけて製造されたグループ。従台車は組み立て式、テンダーの台車
は板枠台車に変更されている。
3次形 170~189 S21年に製造されたグループ。先輪がプレート式、空気放熱管がランボード下へ移
動、ドーム前面が微妙に傾斜するなど、若干の変更が見られる。
4次形 190~201 S22年に製造されたグループ。キャブは密閉式に、テンダーは船底形で台車はロー
ラーベアリング採用のLT244に、デフレクターの前部上端も斜め45°に切り取られ、
ボイラーも少し太くなる等、大きく変更されC59に似た外観となる。山岳路線で使用さ
れたことから、「山男」と呼ばれる。
次に、模型について・・・
C5795 [KATO] 配属H30.2.17 公式側
KATOのホームページによると、モデルはS41年頃、豊岡機関区にいた95号機がベースになっているとのことで、集煙装置・重油併燃タンク・旋回窓が非装備、デフに点検窓なしのタイプになっています。
C5795 [KATO] 配属H30.2.17 非公式側
コアレスモーター及びFW搭載の動力ユニットに加えて、テンダーからも集電しており、スムースにたいへん良く走ります。音は小さく、FWも効きます。ヘッドライトは前進時に点灯、明るさも良い感じと思います。また、個体差と思いますが、この個体は走行中に若干キャブを振る癖があります。遠目にみれば気にならない程度です。なお、パワーパックはTOMIXのN-1001-CLを使用、個体差や私の主観・好みもありますので、記載内容はあくまでも参考程度ということでご理解下さい。
エンジン公式側
美しいですね・・・、正に蒸機の華です。細身のボイラーに、1750mmの大動輪が引き立ちます。ボックス動輪の穴および先輪と従輪のスポークもきちんと抜けています。車体全体の色は艶消しの黒で上品な感じに仕上げられています。空気作用管の銅色も効果満点です。
エンジン非公式側
ドーム前の逆止弁とそこから出る配管が別パーツになっています。また、2機の発電機とそこから延びる配管、安全弁、ホイッスルも別パーツです。おっと、前面デッキ部分の握り棒とその下のステップが傾いていますね。あとで調整することにしましょう。
左から C57135[TOMIX]、C5795[KATO]、C57192[KATO] の並び。
うちのリニューアルC57の3兄弟です。どれも甲乙つけ難いくらい素晴らしく良く出来ています。でもこうやって比べると、KATOの2両は連結器(ダミー)が少し大きく感じますね・・・。
左写真:正面の様子。デフの厚みが薄く見えるあたりは、流石KATOですね。左下にある標識灯は解放
テコと一体パーツになっています。またオプションとして、別売のC12用のスノープロウが取り付
け可能です。
右写真:テンダー背面の様子。ライトはダミーです。標識灯は埋め込み式になっています。解放テコは相
変わらずモールド表現です。カプラーは付属のナックルカプラーに取り替えてあります。
左写真:ボイラーに対して垂直に切り立ったドーム前面やランボード上の放熱管など、1次形の特徴を良
くとらえていますね。
右写真:実感的な機炭間。D51同様にキャブ下の配管類が賑やかですね。運転席窓の解放感もいい感
じです。機関士の人形を乗せたくなります。
左写真:テンダーの様子。台車は1次形の特徴でもある鋳鋼製です。石炭の盛り方も変化がつけられて
いますね。ATS車上子のディティールもgood!
右写真:付属品類の様子。付属のナンバープレートは33、46、95、97の4種類。
【付属されている各番号の実車データ】
番号 メーカー 製造年月 廃車年月 新製配置~最終配置(履歴)
33 日立 S12.12 S44.4 米原・名古屋・金沢・富山・新小岩
46 川崎車輌 S13.3 S47.6 名古屋・米原・金沢・富山・豊岡・会津若松
95 日立 S14.3 S50.3 名古屋・金沢・富山・豊岡・人吉・宮崎・鹿児島
97 日立 S14.3 S45.12 姫路・名古屋・金沢・亀山・豊岡
備考(写真等で確認できたこと、ただし時期によって異なる場合があるかも知れません)
33 ATS発電機は公式側、デフから煙突にかけてつらら切りあり、回転式火の粉止め(皿型)
46 ATS発電機は公式側、デフの点検窓に蓋あり
現在は福島県福島市児童文化センターにて静態保存されている
95 デフから煙突にかけてつらら切りあり(九州時代は撤去されている)、デフの点検窓に蓋あり、
S47.9.24・30に播但線無煙化記念さよなら三重連を牽引 C5795+C57113+C57156(3両とも集煙装
置なし)、現在は長崎県諫早市長崎県立総合運動公園にて静態保存されている
97 S20.11及びS21.10にお召し列車を牽引
終わりに・・・
DD5424 [KATO] + C5795 [KATO]
シゴナナというと客レの先頭に立つ姿が思い浮かびますが、デゴイチが入線できない日豊本線(宮崎以南)や播但線などでは貨物列車も担当していましたね。このうち、播但線では生野峠があり、DD54と重連で貨物列車を牽引する姿が見られました。ここのトンネルは断面が狭く、S34年にはC54に乗務していた機関士と機関助士が煙に巻かれ、痛ましい事故が起きています。このため、播但線で使われていたC57には集煙装置を取り付けたものが目立ちました。また、冬場にはスキー列車が運行されC57が重連で牽引したり、その機関車の回送を兼ねて定期列車が三重連で運行されたこともあった様ですね。
そして現在・・・播但線といえば、電化区間で103系が活躍していますね。この103系が残っているうちに、一度訪れてみたいと思っています・・・。
本日もご覧いただき、ありがとうございました。