うちの KATO EF15 標準形・最終形 | 趣味のNゲージと鉄道写真

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「趣味のNゲージ鉄道模型」という名称で続けてきましたが、鉄道写真の記事を載せる機会が増えたことからブログ名を変更しました。
内容は自分への備忘記録が中心で、旧型車両の話題に偏る傾向があります。拙い内容ですが、ご覧頂ければ幸いです。

こんにちは。(^O^)/

 

KATOのEF15標準形が再生産されましたね。

今回はこれに因んで、EF15標準形と最終形を見てみようと思います。

 

【標準形】

EF1597 [KATO] + ク5000 [KATO]

EF15は、S22年度~S33年度の12年間に渡って202輌が製造された貨物用の電気機関車で、全国の直流電化区間で使用されました。EF58とは兄弟機でありながら、貨物用ということで地味な存在でしたね。

 

この標準形は、S27年5月~S31年7月にかけて製造されたグループ(第4~11次形)で、46~129号機がこれにあたり、このグループでEF15の標準的形態がほぼ完成したといえます。細かい点としては、正面ナンバープレートの位置、ヘッドライトの取付台座、連結器開放テコの幅等にバリエーションが見受けられます。一部にはPS15を装着した車輌もありました。

 

 

EF1597 [KATO] 配属H25.10.26 第1エンド側より

KATOのホームページによると、EF15の標準的な形態をした46~129号機のうち、S53年頃の高崎第二機関区所属の東芝製車輌がプロトタイプになっている様です。外観上は側面窓が7枚、PS14パンタグラフ、ナンバーがプレート式、スノープロウ装着、ホイッスルカバー装着、運転席窓は黒Hゴム支持でデフロスタ装備、等が特徴となります。

 

走りについては、FW搭載の動力ユニットで滑らかにとても良く走ります。音は静かなレベルで、過走は控えめです。ヘッドライトは進行方向側が点灯、明るさも十分です。また個体差と思いますが、カーブ(R317)で何か(シャフト?)が当たる様な連続音(脱輪した時の音に似ている)がすることがあります。この症状はうちのEF57でも認められますが、どちらも走りに影響は無さそうなので、そのまま使っています。

なお、パワーパックはN-1001-CLを使用、個体差や私の主観・好みもありますので、記載内容はあくまでも参考程度ということでお願いします。

 

 

EF1597 [KATO] 配属H25.10.26 左が第1エンド

EF15らしい重量感のあるプロポーションで、昔に見た時のイメージそのものです。屋上を見ると左右対称ではなく、モニターは中央より第2エンド側(右側)にずれており、ベンチレーター台座は第1エンド側の方が大きくなっています。モニターの明かり取り窓にはちゃんとガラスが入っています。また、運転台はシースルー化されいい感じです。ナンバープレートは金色(実物は白に塗られたものや銀色が多かった様に思います)、東芝のメーカーズプレートは白で印刷されています。台車はコロ軸採用のHT61を履いており、各軸の両側に設けられた砂箱が目立ちます。エアタンクはボディ側に取り付けられています。なお先輪はスノープロウに隠れて目立たないため、スポーク先輪への交換は行っていません。

 

 

【最終形】

EF15188 [KATO] + ホキ2500 [KATO]

S33年7月~S34年3月にかけて製造されたグループ(第15次形)で、162~202号機がこれにあたります。見た目が近代的で、EF15の完成形という感じですね。私が中学・高校時代に、一番良く見かけたタイプです。Hゴムの色(白・黒)や、ナンバーの位置(日立製は正面ナンバーが左寄り)など、微妙な差異があります。

 

 

EF15188 [KATO] 配属H25.7.20 第1エンド側より

KATOのホームページによると、EF15の最終グループである15次形のうち、三菱製の184~189号機のS50年頃の姿がプロトタイプになっている様です。外観上は、側面窓7枚のうち中央3枚が白Hゴム支持、PS15パンタグラフ、屋上モニタールーフ明かり取り窓白Hゴム支持、ナンバーが切り抜き文字式、スノープロウなし、ホイッスルカバーなし、運転席窓は白Hゴム支持でデフロスタなし、等が特徴となります。

 

走りについては、FW搭載の動力ユニットで滑らかにとても良く走ります。音は静かなレベルで、過走は控えめです。ヘッドライトは進行方向側が点灯、明るさも十分です。また、個体差と思いますが、97号機に比べて走りは若干鈍い感じがします。(但し97号機との重連は可能なレベルです)なお、パワーパックはN-1001-CLを使用、個体差や私の主観・好みもありますので、記載内容はあくまでも参考程度ということでお願いします。

 

 

EF15188 [KATO] 配属H25.7.20 左が第1エンド

屋上のモニターは明かり取り窓が白Hゴム化されており、ちゃんとガラスも入っています。側面窓は7枚で、中央3枚の固定窓は白Hゴム支持になっています。ナンバーは銀色の切り抜き文字、メーカーズプレートは三菱が印刷されています。なお先輪は別売のスポーク先輪に取り替えてあります。

 

 

【標準形と最終形の比較】

EF1597 と EF15188 の並び

装備の違いで随分と雰囲気が変わりますね。パッと見たところでは、パンタグラフ、ホイッスルカバー、スノープロウ、Hゴムの色の違いが目立ちますが、これ以外にも、デフロスタの有無、ナンバーの高さ、通風口の大きさが作り分けられています。

 

 

     

左写真:標準形のパンタグラフはPS14で、パンタシューはパイプ状です。黒に塗装するといい感じになり

      そうです。EF15にはこの大きなPS14が似合いますね。ヘッドライトは黒のLP402で、おでこへの

      取付方法はステー式になっています。また、スノープロウとホイッスルカバーは取り外しが可能

      です。この場合は、代わりに付属のホイッスルを取り付けます。

右写真:最終形のパンタグラフはグレーのPS15で、パンタシューはパイプ状です。PS14に比べてスマー

      トな印象を受けます。ホイッスルと信号炎管は購入時より取付済みですので有難いです。

 

     

標準形(左)と最終形(右)の台車の様子。ともに台車はHT61で、先台車はLT129です。先台車の担いバネが斜めに取り付けられているのが、EF15の特徴の一つでもあります。(この写真では分かり難いですね、スミマセン…)

 

【付属されているナンバーの実車データ】

標準形

番号 メーカー  製造   廃車   新製配置~最終配置(履歴)  

 79  東芝    S29.2  S56.4  稲沢二、名古屋、米原、岡山、鳳、長岡二、宇都宮、八王子

 96  東芝    S29.4  S56.10  国府津、浜松、高崎二

 97  東芝    S29.5  S56.3  国府津、浜松、高崎二

111    東芝    S29.7    S55.12  新鶴見、浜松、豊橋、新鶴見

 

最終形

番号 メーカー  製造   廃車   新製配置~最終配置(履歴)  

184  三菱     S33.8  S61.10    米原、広島、柳井、宇都宮、高崎二、竜華

186  三菱     S33.8  S59.7   新鶴見、宇都宮、高崎二、竜華

187  三菱     S33.9  S56.5   新鶴見、八王子、宇都宮、新鶴見

188  三菱     S33.9  S58.1   吹田二、宮原、岡山、岡山、宇都宮、立川

 

 

【現役時代の写真】

EF15112 拝島 S57年頃

東芝製の112号機。ED16の撮影の合間に撮ったものです。ヘッドライトはステー式ではなく、おでこに直接取り付けられています。正面ナンバープレートの位置は高めですね。因みに、このカマはS58年6月25日に中央線でイベント列車「EF15スイッチバックの旅」を牽引したことでも知られています。最終配置区は立川機関区で、S58年8月に廃車となりました。

 

 

EF15188 拝島 S57年頃

実物の188号機の写真です。側面窓の中央3枚は黒Hゴムになっていました。

 

 

EF15170 青梅・宮ノ平間 S58年2月頃

日立製の170号機。これもED16の撮影の合間に撮ったものです。ヘッドライトが点灯していますね。最終配置区は立川機関区で、S60年12月に廃車となりました。

 

 

終わりに…

EF15に因んだエピソードで印象的なものがあります。D51との力比べの話です。鉄道ピクトリアル2006年12月号に記事が掲載されていますので、お読みになった方も多いと思いますが、S42年の夏頃に新鶴見機関区において、D51とEF15を背中合わせに連結して引っ張りっこをしたのだそうです。結果は、EF15があっけなく勝ったとのことですが、見てみたかったですね。とても気になります。(なお記事は、「実際にやったという正式な記録はない」、「筆者であるご本人が見たことではなく、先輩から伺った話」ということで書かれています…)

さて上の写真ですが、この力比べをイメージして撮ってみたものです。でも、なんとなく唯の重連みたいな感じになってしまいました…。orz

 

 

本日もご覧いただき、ありがとうございました。

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