幽遊白書にはいくつか魔界に生息する植物が登場する。
殆どは植物を操る蔵馬が関係している。
南野秀一の姿の場合は基本的には人間界の植物を利用しているが、妖狐の姿になったときは魔界の植物を召喚することができる。
また南野秀一の姿であっても種から妖力を使って成長させたりどこかしらで調達した魔界の植物を利用することはあるようだ。
今回はその植物をピックアップしてみたい。
オジギソウ
狐蔵馬が扱う魔界のオジギソウだ。
本来のオジギソウはマメ科オジギソウ属の多年草でネムリグサやミモザなどとも呼ばれている。
魔界に同じ名前の植物が存在するということは祖先が同じだったのだろうか?
魔界の過酷な環境で進化(最適化)したオジギソウがここ迄凶悪になるのだからその苦労は推して知るべしだろう。
食妖植物
裏浦島への尋問に使用した植物だ。
名前の通り妖力を糧にする植物なのだろう。
吸血植物
鴉にトドメを指した吸血植物も魔界の植物だ。
上記食妖植物もそうだが魔界では妖怪がターゲットになる植物が数多く存在するようだ。
トキタダレの花
前世の実の原材料が最近魔界で発見されたトキタダレの花の果肉だ。
「最近」が妖怪の時間感覚でどのくらいかは不明だが時間逆行の効果を発見し実験できるくらいの期間は経過しているようだ。
また魔界で発見された植物を人間界に持ってこれるということは誰かが行き来しているのは間違いなく、しかも魔界の情報をある程度得られる環境があるということだ。
境界トンネル以外にも何か手段があるのだろう。
霊界が人間界に行き来できるのだから当然といえば当然だが…
ヒル杉
試しの剣の原材料だ。
名前から察するに
魔界のオジギソウと同じく杉が魔界で進化したものと推測される。
妖狐蔵馬が呼び出した食妖植物も妖力を糧にするので性質が近いのだろうか?
アカル草
入魔洞窟で道標として蔵馬が設置した植物だ。
恐らく魔界の植物だと思われるが、勝手に植えるのは生態系を崩すのであまり褒められた行為ではない。
万が一洞窟内で繁殖したら大変だ。
邪念樹
戸愚呂兄に寄生した植物だ。
ということは邪念樹と戸愚呂兄には寿命のはないということなのだろうか?
寄生植物ヒトモドキ
奴隷商人痴皇に宿った植物だ。
上記の邪念樹と同じ様に宿主に寄生する特徴を持つ。
またこの植物も半永久的に生き続けるようなので、邪念樹と同じく宿主は実質永遠に苦しむことになる。
浮葉科の魔界植物
蔵馬が魔界で初めて使用した植物だ。
恐らく地面から引っこ抜いたら自然と浮いてしまうのだろう。
だが地面から離れると土から養分を得られなくなってしまう上、魔界の空は常に雲で覆われており光合成は期待できない。
なので浮いたら数日で枯れてしまうと思われる。
なぜこの様に進化したは不明だが、もしかしたら花粉や種子を風に乗せて遠くへ運ぶためかもしれない。
また魔界には空に浮く氷河の国の様に何かしら自然に浮くような物質や植物がいくつか存在するようだ。
夢幻花
花粉が記憶の消去に効果があるようだ。
飛影も知っているということは魔界ではそれなりにメジャーなのだろう。
人間界に存在していたら規制がかかると思われる。
魔界の薬草
飛影を治療した魔界の薬草は原材料は不明だが魔界の植物だろう。
魔界の植物を召喚できない南野秀一が魔界の薬草所持していたということは、魔界と行き来していたか別の妖怪と取引して手に入れた可能性が高い。
魔界の薔薇
妖狐蔵馬が扱う鞭だ。
これは特に魔界の薔薇とは明言されていない。
いやそもそも薔薇かどうかも明言はない。
南野秀一は薔薇を使用していたがそれは魔界の植物を召喚できない上に、妖力を通せば十分強力な武器となるからだ。
だが魔界で活躍していた当時から鞭を使用しているところを見ると恐らく魔界の薔薇なのではないかと推測される。
魔界でわざわざ人間界の薔薇を用意する意味がないからだ。
鴉の手に刺した薔薇はどちらかは不明だが、鴉にダメージを与えられる点を考えると魔界の薔薇かもしれない。
その他の魔界の植物
魔界の植物は他にも登場しているが具体的に何かに活用されたわけではないものがいくつか登場している。
そもそも魔界は森が多い。
境界トンネルを抜けた先の愚者の森だけなく黄泉の国や雷禅の国の周辺も森だ。
つまり魔界の木々が登場している。
今まで紹介した植物の様に凶悪なものばかりで無いことを祈りたい。
他にも雷禅の墓に供えられた花だ。
躯や雷禅の旧友達が花を供えている。
黄泉の客間にも植物が存在する
妖怪でも死者の供養をする慣習があるのは意外といえば意外である。