るろうに剣心で琉球(沖縄)出身の猛者と言えば、言わずと知れた魚沼宇水こと”盲剣”の宇水だ。
宇水は志々雄から光を奪われるまでは日本刀を使っていた。
恐らくその後心眼に目覚めてから、それに見合った戦い方を模索しているうちに故郷琉球に伝わるティンベーとローチンを用いた戦法に辿り着いたのだろう。
ところで宇水の名字である「魚沼」は沖縄では非常に珍しいのではないだろうか?
明治初期の琉球に魚沼という姓がどれほどいたかは不明だが、現在は殆どいないようだ。
新潟県魚沼市に同地名がみられる。由来は魚沼川(魚の多くいる川)。関連姓に魚野、魚海などがある。
茨城県、神奈川県、新潟県にみられる。
また由来を読んでもわかるが東海、北陸あたりが多い。
そもそも魚沼といえばこしひかりの産地であり、新潟(越後)のイメージが強いくらいだ。
その魚沼宇水の故郷が琉球というのが興味深い。
しかも琉球王国の秘伝の武術らしい。
琉球王国といえば1879年(明治12年)まで存在していた。
魚沼宇水と斎藤一が戦ったのは大久保利通没年なので1878年(明治11年)だ。
つまり来年亡くなるとはいえ現時点では健在する王国秘伝の武術である。
ちなみに琉球王国秘伝の武術といえば
宇水のティンベーとローチンもその
だがそもそも琉球王国秘伝であれば
何故宇水がその武術を身につけることができたのだろうか?
魚沼家が代々琉球王国に仕えていた、又は武術指南などを行っていたのだろうか?
だが名字からして代々琉球にいたような印象はない。
もしかしたらここ2,3代で琉球に移住したのかもしれない。
それとも両親のどちらかが琉球に移住してきた魚沼家と結婚したのかもしれない。
だがどちらにしても宇水の親もそれなりに剣の腕が立ち王家に認めらるようなレベルの剣客であった可能性が高い。
そのコネで光を失った宇水にティンベーとローチンの基本を仕込んだのではないだろうか?
恐らく奥義までは流石に伝授されていないだろうが基本形くらいは教えても構わないと判断したのかもしれない。
しかしそれであの強さであるならもしかしたら琉球王国にはまだ見ぬ強者が存在しているのかもしれない。