この記事は3225文字です。(読破予想時間:約7分40秒)
毎日毎日、凄い数の人が生まれて、凄い数の人が亡くなっている。
人類はそんな事を気が遠くなる程長い間繰り返してきたけど、その中でこの世に生きた証を残して去って往く人は、そんなにはいない。
この世に残った人達が覚えていてくれる間はいい。
けど、自分の事を知るその人達もそのうち誰もいなくなる。
近年、日本では高倉健さんだとか、海外ではB.B. Kingだとか飛び抜けたビッグネームが亡くなった。
人類の損失と言える程、勿体ない人達ではあるけど、人一人の人生としては、誰もが羨む程の功績と足跡を残してこの世を去った人達だ。
彼らの死は残念ではあるけど、彼らが生きていた頃のリアルタイムを知る人間がいなくなっても、語り継がれ、記録にも残って大切に受け継がれていく事は間違いないだろう。
人として生まれて、この一点に関してはこんな幸せな事はないと思う。
勿論、それぞれの人生の中の幸不幸や満足度は本人にしか分からない。
しかし、あくまで、生きた証を残せた人間への尊敬の念を抱きつつ、僕もあんな風でありたいと僕は憧れる。
年々、僕の、人としての本能が濃くなって、いつの間にか自分でハッキリと意識出来る様になったその本能がこの「生きた証を何としてもこの世に残したい」と言う事である。
一つは、子孫の繁栄。
子孫が続く限り、先祖である自分の事は誰一人として覚えてなくても、それは間違いなく自分がこの世にいた証である。
これを達成してる人は凄く多いが、僕は、その達成はまだだし、達成出来るのかどうかさえ年々怪しくなってきている。(^▽^;)
それともう一つは、キチンとした記録と記憶に残って語り継がれる様な、まさに、高倉健さんやB.B. Kingの様な生涯である。
去年からシングル、アルバムと立て続けに作品を発表する事が出来たので、その点では、生きた証を形に出来たと言う意味で、確かに、少し安堵はしている。
しかし、あくまで少しだ。
人がこの世に生まれた限り、何らかの痕跡は残る。
その代表的なものが、骨。
土葬だろうが火葬だろうが、人の骨は物凄く長い年月、地中に残る。
骨以外にも、誰のものか分からない古い持ち物や製作物なんて、世の中に溢れる程ある。
でも、そういうものが後に出て来ても、そこには、特定の誰かに向けての賞賛もなければ、惜しむ声もない。
長い年月を経て、人々の目に触れるそれらのものは、ただの『モノ』であり、そこに生きていた頃のそれぞれの人格は存在しない。
「どんな人だったのだろう」と個々に思いを馳せる人もいれば、見ず知らずの故人として、尊厳を持って丁重に扱ってくれる人もたくさんいるだろうけど、そこには、自分の人生は一切ない。
人が地中に残す骨や誰の物か分からない物などは、『生きた証』ではなく、ただの『人がいた痕跡』と言った方がいいのかもしれない。
シングルやアルバム を出して、形にしただけでは、どんな人でも、誰の物か分からない骨が大抵この世に残ると言う事と大差ない。
いや、このまま無名で終われば、いつまでもこの世にこの作品が残るとは言えない分、まだ、骨の域には達していないと言える。
自分の中から生み出される作品は、確かに自分の子供達という表現がふさわしいと感じる。
しかし、この子供達は、本当の子孫達と違って、生み出しただけでは繁栄していってはくれない。
放っておくと、いずれ存在しなかったのと同じものになる。
これは、音楽作品でもブログ記事でも同じなのだが、後に自分の書いた曲や記事が「これ誰?」とか言われて発見されて、どこの誰かも分からない人の書いたものと言う位置付けである様では、僕としてはダメなのだ。
それでは、生きた証とは言えない。
どこの誰かわからないヒトのただの痕跡に過ぎないのだ。
それに、ブログは自分の死後も永遠に残り続ける事は有り得ないし、それが故にブログの場合は、音楽作品と同じく自己表現の意味合いはあるが、生きた証を残そうと思って書いている訳ではない。
音楽作品だってヒットしなけりゃ、自分の死後も永遠に販売され続ける筈もない。
ただ、音楽作品の場合はブログと違って、CDを買ってくれたりした人が僅かでもいる限り、どこかに残り続けて死後ブレイクして音源も復刻するなんて可能性も無きにしも非ずだ。
なので、音楽作品は間違いなく生きた証を残す為に作り続けていると言う一面はある。
僕には、正直、目立ちたいだとか、スーパースターになりたいだとか、皆から騒がれたいなどと言う願望は、昔から今も全くと言っていい程ない。
そんな事より、本能に突き動かされてる感覚が強い。
勿論、好きと言う感覚でやっている部分はある。
音楽を始めたきっかけも女の子にモテたいなどと言う気持ちは微塵もなく単に音楽が大好きだったからだ。
だけど、それだけではなかなか人生かけて音楽をやるなんて事は出来ない。
好きなだけなら、それこそ、どこかで見切りをつけて趣味としてやる事も出来ただろう。
しかし、人生の中で挫折を味わい、しばらく音楽から離れざるを得ない期間があった事も、自分の本能を活性化させ、突き動かす原動力になったのは間違いない。
本能の叫び声が大きく自分の中で響いたのは事実だ。
今も勿論、その声は聞こえる。
もう、向かうべき所は決まっている。
あとは、その手段だけだ。
その方法を模索しながら、ただただ毎日前進を試みる毎日だ。
最後にちょっとステマコーナー。
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