『Dr.倫太郎』レビューを書く前に | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は3000文字です。(読破予想時間:約7分8秒)

堺雅人 さん主演の『Dr.倫太郎 』、たまたま第一話を観て以来、ずっと観ているのだが、けっこう面白い。

堺雅人さんは、勿論、素晴らしい役者さんなのだが、余貴美子 さんと高畑淳子 さんの演技と絡みも流石と言うべき域で、楽しみにしている主要素になっている。

蒼井優 さんも天才と言っても過言ではない女優さんだし、吉瀬美智子 さん、内田有紀 さん、遠藤憲一 さん、石橋蓮司 さんと枚挙にいとまがない素晴らしい布陣である。

ただ残念なのは、世間の言いたい放題のレビュー

精神科の治療の実際の現場がどうしただの、あの治療ではどうしたこうしただの、作者は何もわかってないだの。

やたらと精神科の治療について、講釈を垂れてるレビューが目立つが、他人の作品や演技に対して、匿名をいい事に好き放題叩く様な人間には、どっちみち人の心を救うなんて事は無縁&無理だぞって言いたい。


精神科や心療内科の治療って、ドラマのラストにも「同じ症例でも一人一人治療法は異なる」的な注意書きが入るが、Aと言う症例にはこの治療で、Bと言う症例にはこの治療って程、単純なものではない。

おそらくレビューを書いてる人の中には自分の患者としての経験を元に書いてる人も多いのだろうが、患者はあくまで患者で、治療に関しては全くの素人だと自覚して貰いたい。

精神疾患をいろいろ語りたいなら、そこには、叩かれて傷付く原作者・脚本家・ディレクター・役者・スタッフと様々な人がいる事を分かった上で語らないと、説得力も意味もゼロになる。

人をたくさん傷付けながら(攻撃しながら)、人の心の救い方(治療)について、ドヤ顔で話す人間ってどうなんだろ。

まぁ、それはそれで興味深いと言えば興味深いが。


相当前の話だが、まだ、SNSって言葉もなかった、21世紀に入ったか入ってなかったかの時代の話。

当時もSNSって言葉はないもののSNSの様な物は存在した。

その頃、僕自身がよく利用していた、コミュニティーサイト の中にも、SNSの様な機能は存在したし、かなり弱体化してはいるものの、そのサイトは今も存在している。(追記:そのサイトは2018年9月28日を持ちまして、閉鎖されました2019.6.8

◇うに子ちゃんのお友達【童話】

◇『ご近所さんを探せ!』が閉鎖されてた


当時、Dr.倫太郎のよく言う台詞、「頑張らないで下さい」って言葉を、会った事もないポータルサイトの仲間に何度かかけた事がある。

それは、そういう心境が経験から分かる立場だった ので、自然と少しでも楽にしてあげたくてかけた言葉だったってだけの話だ。

◇鬱病とは思わない、思えない。結局どうだか分からない。

頭痛で悩んでる人によく効く頭痛薬を分けてあげたって程度の話だ。

その頃はまだ、「頑張らないで」なんて言葉が一般に浸透してない時代で、ネットでもたまに同じ様なアドバイスを見かける程度だった。

その言葉をかけてる人は、おそらく何らかの経験者の人達だったのだろう。

それが、その少し後、mixiなんてものが徐々に知名度を上げだした頃には、あちこちで、「頑張らなくてもいいんだよ」的な、大半はナンパ目的か自己陶酔目的であろう、安易な書き込みがやたら目につく様になってきた。

ネットの普及が加速して、精神疾患の本質も知らない人間達 が、その台詞だけをネットかどこかで覚えて使えると考え、深い意味も分からず、どいつもこいつもが使い始めたそんな時期だったと思う。

◇「精神科への通院履歴がありました」って関係ないじゃん

実際、頑張らなくてもいいなんてそんな考え方があるなんて、皆が知らない時代だったせいもあり、その思慮の浅い台詞に感激してる人も多かったと記憶している。


話が随分脱線してしまったけど、「頑張らないで」と言うその言葉も実際はキツい薬と同じで、そう何度も効く特効薬ではないのだ。

既に、その効能を知った人間には耐性というのか、抗体というのか、そういうものが出来てしまう。

実際、自分の体験ではその言葉の効果を知ってる今は、そう言うアプローチそのものに、虫酸が走る

まさにこのドラマの中で、倫太郎がメールで明良に送った言葉が、夢乃には「キモっ!」って意味しかもたなかった様に、有効な治療や言葉は、人によって、或いは、タイミングによって常に変化するのだ。

だから、精神疾患を治療するお医者さんは大変なのだ。

患者さんのそこも見極めて言葉を選びながら治療しなければならないからだ。

アホな奴らが浅はかに広めてしまったせいで、「頑張らないで」って言うダイレクトな言葉は使えなくなり、頑張らさない工夫を、相当凝らさないといけないお医者さんには、同情してしまう。

アホの一つ覚えの「頑張らなくてもいいんだよ」はSNSで拡散・流行し、爆発的な一定のナンパ効果と自己陶酔・自己満足効果はあげたみたいだけど、Dr.倫太郎の原作は今書かれたものではないので、この効能が知られ過ぎる前の原作だとしたら、世間の人らがネットで叩く様なものではないのだ。

今、こんな言葉を連発でかける医者がいるのなら問題だが、数年前は、実際に抜群の効果を発揮した言葉なのだ。

原作があってドラマになる場合、そこにはタイムラグが出来るのは当然で、その辺りを加味してレビューを考えて貰いたいものだ。


治療するお医者さんも大変だが、自分達の様に、詞を書いて曲にする人間もそれなりに苦労はある


◇歌詞で自分語りをしてはならない


自分も鬱をテーマに曲を作って歌ったりしてるのだが、鬱って病気も一人一人その症状のあらわれ方は違う のだ。


◇ウツでサイケな日常/皆見つかさ

(『せっかくだから、少しでもいい音で音楽を楽しんで欲しい。 』)

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この曲を聴いた人達に、鬱はそんなんじゃないとか、自分の症例が全ての様に叩かれるかも知れない可能性は精神科や心療内科のお医者さんと同じくあるだけに、何か他人事ではいられない立場なのだ。


せっかくいい役者さん達が熱演しているのだから、叩く事より、もっと楽しんでみては?と思うそんな第六話終了後の翌日の夜。



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