この記事は2547文字です。(読破予想時間:約6分3秒)
それでは前回の記事、ごめんね、レスポール君。のエピソード1 の続き、レスポール君のエピソード2。
◇ごめんね、レスポール君。〜そんな風に弾かないでくれ!
エピソード1で、レスポール君が俺の指示とは違うギターの弾き方をして、せっかくの曲が台無しになっていく中、それに何も言えなかった自分自身の話の続き。
そういう訳で少しずつバンドの中に嫌な空気が流れる中で、それを互いに気付いてないフリをしながら、何とかしようと互いに思ってる中、レスポール君はこう言った。
「俺、頑張るわ。これからは、俺も曲作って、お前の負担を減らそうと思う」
俺は正直戸惑った。
言うべきか言わざるべきか。
「このバンドはみんなで曲を作るとか、そういう仲良しバンド的なのとは違うんだ。俺の曲をやる為に集まって貰った筈だろう」と。
でも、そこでもまたその言葉を飲み込んでしまった。
いつもいつも、キツい言葉で傷付けたくなくて、言葉を選んでるうちに結局飲み込んでしまうのだ。
そして数日が過ぎて、レスポール君が「曲を作ってきた」と言った。
ギターを取り出して、パワーコードをジャンジャンと弾きおろす。
「イントロが始まった」
そう思って耳をかたむける。
合間合間に彼が考えたと思われるギターリフが入って来る。
「長い!余りにも長い!」
我慢して耳をかたむけ続けて、数分後そのまま終わる。
「え!? 曲は???」
と、俺の口から咄嗟に出そうになった。
彼は、俺に曲を作って来ると言ったのだ。
作曲をして来ると。
これではまだない曲のコード進行を勝手に決めて、ギターアレンジを先に決めてきただけじゃないか。
そもそも、コード進行そのものにオリジナルも何もあったものじゃない。
そして、レスポール君は「あとは、メロディーと詞を考えてきてくれたらおわり」と言った。
メロディーを作る事が作曲で、詞を書く事が作詞であると言う、あまりにも基本的な事が分かっていない人間がいるのだと言う事が俺には想定外過ぎて、そこでも、言葉を失った。
それって、いつもと作業手順が逆になってるだけで、結局、作曲は俺じゃん。
全然、負担など減ってはいない。
手順が変わる分、むしろ負担が増えてる・・・。
でも、彼はスタジオで会う他のバンドにも、次の新曲は自分が作曲したと次から次へと話して回っている。
「それは作曲じゃないよ」って突っ込むのも妙に気を遣って、結局、その件もそのまま。
何度も言うが、俺は気が弱い方ではないのだ。
変なところでやたら気を遣ってしまう欠点がある人間なのだ。
そして、いろんな事が頭を巡る。
もし、このバンドが売れたとしたら、このままでは、俺が作った曲なのに作曲者としてクレジットされるのは、奴なのか!?
それって、絶対、あとあと金で揉めるパターンじゃん。
作曲とは何かとか編曲とは何かって範囲くらい、誰でも知ってるものだと思い込んでたのが大間違いだったのだ。
その曲がどうなったかと言うと、「ちょっと待って」と言いながら引き延ばして結局、解散するその日まで、曲は付けずに終わった。
ごまかした訳ではない。
そのパワーコードのバッキングに自分らしいメロディーなんて、いくら考えてもまともなものが出てこなかったのだ。
いっそ、レスポール君がしびれを切らして曲を付けてくれないものかとも思ったが、もう、彼は役割分担は終わりましたって空気を大量にまとって、そうなる事は有り得ないと訊かずとも分かった。
このバンドは、以前愚痴の事をブログ記事に書いた
けど、まさにあの記事にある最悪の形で幕をおろした。
◇愚痴は世界を平和にする
ストレスを溜め込まない様に、俺は、共通の友人Mに愚痴る。
その友人がこそっと信頼を裏切り続けてるとも知らずに。
その友人から、俺が陰口を言ってると聞かされたレスポール君もその友人Mに愚痴る。
それを俺の耳に入れに来る友人M。
もうどうにもならないくらい険悪な空気が二人の間に流れる様になる。
二人の関係をこじらせた張本人であるその共通の友人Mが、そこで善人ぶって「二人で直接、話をした方がいい」とか何とか、二人の関係をこじらせきってから、さっそうと登場して自分に陶酔しながら二人を仕切る。
そんな状況でスッキリ元通りになんてなる訳がない。
気を遣いながら、言葉を選んで、互いの不満を言い合う。
最も避けたかったシチュエーションだ。
だからこその愚痴だった筈だ。
◇相談相手を間違うな!
結局、もう一緒にはやれないなって結論が出た。
バンドは解散。
それから二度と、レスポール君とは一緒に何かをする事も楽しく語らう事もなかった。
そして、愚痴る事もなくなった。
もう、愚痴る必要がないから。
エピソード1 にも書いた通り、悪いのは自分自身なんだが。
言うべき事を言っておけば良かっただけなのだ。
愚痴の話に 話の方向に流れたけど、話を戻すと、バンドのデメリットの一つって人間関係が諸刃の剣である事かな。
やっぱり今は、ソロがいい。
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