(No.ym-035)
<ここまでのお話のまとめページ>
第一幕「あの人との出会い」
第二幕「運命へのプロセス」
第三幕「動員学徒の日常」
例によって、今日はマンガの部分だけ先行でアップします。
記事は明日、追記します。
今週は、月曜日から仕事でグッタリで・・・遅れるかもしれませんが・・・
本日は長崎の原爆忌です。
投下された爆弾はファットマンと命名されたプルトニウム型原子爆弾であったこと、投下の時期すなわち8月9日というタイミング・・・それらにはもはや戦争云々とは離れた「別の意図」を感じずにはおれません。
それも人間のサガであろうと思います。
先日や最近放送されたNHKスペシャルなどを見てみますと、1945年8月9日の長崎への原爆投下は回避できたのではないか?という思いもあります。
そして、これは現在と未来への重要な教訓です。
それでは、また明日(予定)
<ここまで8月9日に執筆>
<ここから8月11日に追記>
「また明日」といいつつ昨日は仕事納めのグロッキーのため追記をあきらめました。
まず、第二部第1幕「バンブーランス・前」は今回でラストです。
次からは第2幕です。
~解説とか~
(1)粗悪品
前々回のお話(→こちら)でヨシノがズック靴を履いてきたと言ってますが、「フラグじゃないか?」と感じられた方はいたでしょうか?
わかりにくかったかもしれませんが、わざわざ4コマ一本分割いて靴の下りを描いたのは「この靴は壊れる」というフラグでした。
どうして壊れたのか?という謎はこれからのお話で明らかにします。
さておき、この時代の服飾と靴は粗悪品です。
戦場の軍靴と同様、すぐにダメになったという記録を複数確認しました。
ただ、どのようにダメになったのか?はよくわからないので、ぶっ壊れたところは想像で描きました。
壊れそうな要素としては次の二つ
・粗悪なゴムを使ったソール(靴底)
・たぶんステープルファイバーを用いたと思われる靴本体
靴底のゴムは品質が悪くてヒビ割れ等が頻発するモノだったようです。
自転車のチューブも同様でしたからパンク続発だったとの記事も見ました。
また、このズックのことではありませんが、ひどい靴は靴底がボール紙でできているという代物まであったそうで、当然ながら雨に濡れるとオシャカになったそうです。
「ステープルファイバー」というのは通称「スフ」と呼ばれる人造繊維で綿の代用品です。
これは有名な話ですが、スフ混じりの生地は対磨耗性や耐水性に劣り、綿製品と同じ感覚で洗濯するとボロボロになったとのこと。
戦争も末期にはスフは軍服にも採用されていましたから、著しく汚れた際には「汚れたままにしておく」か「洗ってボロボロにする」の二択だという記事を見ました。
ちなみに展示品としてのスフに触れたことがありますが、素人の目では綿製品と変わりません。
触った感じは「ややゴワゴワ」してる印象でした。
(2)気を遣いました
最後のコマ
なにごと!?
と感じていただければ本望なのですが、作画の狙いどころは次の(やや)相反する2つでしたので、かなり気を遣いました。
(1)軽くダメージを負って汚れており意気消沈している。
(2)色っぽくする。
(1)は、ストーリーをそのまんま反映してるのでわかるかと思います。
顔面にガサガサと描きこんだのが「傷」に見えないように、あくまで汚れとか紅潮に見えるように気をつけました。
(2)は、いかがでしょうか?
三つ編みが解けてウェービィな髪型が展開し、目の中のハイライトは通常よりも多いです。
髪の毛は乱れつつも頭の形はあくまで丸くかわいらしく・・・
・・・お話とは特に関係のないことではあるのですが、こだわりました。
個人的には、色っぽさは物足りません(^^;)。ちょっと生気(せいき)を抜きすぎちゃった感はあります。
(お話には沿ってると思いますが)
<お知らせ>
コミティア117に参加します!
日時:2016年8月21日(日) 11:00~16:00
場所:東京ビッグサイト 東5・6ホール
ブース:き26a「トリュフ・ラボ」
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