現在の当ブログのメインコンテンツの4コママンガは、「4コママンガのコマ割の普通の漫画」になってしまっています。
ブログ更新頻度の維持のため、そしてネタ振りのために4コマ描くごとにアップしていますが、一段落したら、今回のように一気にまとめて再アップをすることにしてみました。
ストーリーものですので、こうした方がわかりやすいかと思います。
今回アップする「動員学徒の放課後」は物語の第4幕です。
<ここまでのお話のまとめページ>
第一幕「あの人との出会い」
第二幕「運命へのプロセス」
第三幕「動員学徒の日常」
<NEXT>
第五幕「座敷童の帰宅」
<補足>
4コマ単位でアップしていた際には、いろいろと解説の含めた駄文もありますが、まとめでは割愛させていただきます。
でも、広島市の略図は再アップしますね。
これがあると、この先のお話も含めて位置関係がつかみやすくなるかと思います。
「広島県産業奨励館」を中心に半径3km程度のエリアの略図です。
さすがに全体図は細かくなってしまいますので、今回の劇中の舞台の付近をアップにしました。
物語では「八丁堀」にある「福屋百貨店」に来ています。
次回以降、また市内を移動します。
<駄文>
本作では本当は次の一文を掲げてなきゃいけません。
「この作品は史実をモチーフにしたフィクションです。
また、現状の私の調査能力には限界を感じております。本作の内容が必ずしも事実を反映していない可能性があることをご承知おき下さい」
第4幕については、とくかく考証が危うかったですし、たぶん間違って描写してるところがあると思います。
危ういというのは、ネームやペン入れの最中に「新資料を発見して」、かろうじて間違いを避けられたってケースが目についたことです。
例えば「動員学徒の放課後(2)」の1コマ目の福屋百貨店の建物の色。
アイボリーだと思い込んでいたら、昭和20年の2月に黒褐色に塗られていたとのこと・・・
こういう資料を「ペン入れした後」に見つけてしまうような危うさでした。
(これはトーンの色を黒っぽくすることで対応できましたが・・・)
そして、福屋百貨店の店内は完全に空想です。
僕が見つけた他の雑炊食堂の写真はもっと粗末な雰囲気で雑然としていたのですが、豪奢な百貨店の中に設置された・・・ということから、立派な雰囲気の扉を描きました。
とにかく、調査には腐心しています。くたびれてしまいます(苦笑)。
ただ、幸いにして自分の選んだテーマは街が破壊される前を表現することなので、陰惨なものをあまり見ることもありませんし、興味深く探求しています(僕は洒落た近代建築が好きなので)。
あと、調査といえば「Googleストリートビュー」が結構使えました。
もちろん、現地に赴いてロケハンすることには遠く及ばないと思います。
それでも、Googleストリートビューで見回しただけでも約70年前の面影を伝える建造物が「殆ど残ってない」ことに愕然とできます。
何もかも吹き飛ばされてしまったということを察するのです。
また、Googleストリートビューでも案外と土地の地形がわかるものです。
広島市の中心は「本当にまっ平ら」なことが把握できました。
つまり、遮蔽してくれる山や丘陵がありません。
一点から放射される強大なエネルギーに対して、まるで無防備である地形に愕然としますし、そして、そのような地形の場所をターゲットに選択する「人の行い」も恐ろしいと感じました。
<お知らせ>
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