(No.ym-034)
<ここまでのお話のまとめページ>
第一幕「あの人との出会い」
第二幕「運命へのプロセス」
第三幕「動員学徒の日常」
例によって分割掲載ですが、本来のレイアウトは下図のようになります。
分割すると4コマの部分のスカスカ感が気になります(^^;)
今回も、マンガだけ先行公開して、明日にブログ記事を追加しようと考えています。
バレバレかもしれませんが、ぶっちゃけると「ブログ更新頻度」の維持が狙い。
そして、続きものですから、できれば間を空けないようにしたいのです。
それでは、また明日!(予定)
<8月3日 追記>
最初に・・・
アツコちゃん、久々登場だと思ったら、いきなりオチ要員でゴメン。
(1)竹槍とは?
皆さんもご存知、ドラゴンクエストに登場する最弱を争う武器ですね(ひのきのぼうとどちらが弱かったでしょうか?)。
ドラゴンクエスト1では「たけざお」という名前だったようですが、ドラクエのクリエーターは武器の名称を考えるにあたって「竹槍」にまつわるイメージ、そして知名度を鑑みたのではないかと想像しています。
ゲームに重要なことのひとつに「ぱっと見でわかりやすいユーザーフレンドリーさ」があります。
何が言いたいかというと、大戦中から末期にかけて吹聴された「竹槍で近代的な武装をした敵兵と戦おうという"キャンペーン"」は、大きなインパクトとして記憶の余韻が今を生きる日本人にも残っているんだろうなあ、ということです。
(2)どこまでマジだったのか?
昭和19年~終戦にかけては本土決戦が計画されましたが、実際に竹槍を実戦投入しようと考えていたのかは諸説あります。
昨年「日本のいちばん長い日」という映画を見ていますが、決戦に備えて集められた「自活兵器」を内閣のメンバーが視察しているシーンがあります。
(自活兵器というのは、その辺の日用品や廃材を加工したりして作った「お粗末な武器」です。竹槍も自活兵器の一つです。映画では猟銃やら弓矢やら鎖鎌とかが登場したように記憶しています)
映画のシーンからは、割りと本気で自活兵器で戦おうとしていたような描写を感じました。
ですけど、ちょっと冷静に考えれば自活兵器で何とかなるわけがないんですよね。
自活兵器を備える一方で軍では温存しておいた兵力と装備品(きちんとした武装)を配備した作戦を検討していたようです。
一般市民に竹槍訓練をさせていたのは実戦訓練というよりも精神的な意味合いがあったという説もあります。
(3)どこまでヤル気だったのか?
竹槍訓練の実態がどういうものだったのか?、僕自身は把握していません(調査不足だと思います)。
何枚かの写真と他の作品での訓練の描写を参考にしつつ創作しました。
訓練の「本気度」には写真にしてもフィクション上の描写にしてもバラつきがあります。
古写真では主婦の皆さんが、いかにも腰の入っていないユルい姿勢で竹槍の「突き」をしている「のどかな」写真もありますし、女学生風の皆さんがビシっと整列して竹槍を構える「カッコイイ」写真もあります。
前述の映画「日本のいちばん長い日」では女学生がやたらカッコイイ竹槍の集団演舞をしているシーンがあります。
映画のスタッフロールから出演は現役の「なぎなた部」の高校生たちだと推察されました。
おそらく、実物はここまでかっこよくはなかっただろうなあと思います。
僕自身も実は日光江戸村で「槍の訓練のアトラクション」をやったことがあります。
でもシロートがいきなり長い棒状の物を突き刺す動きをしようといっても難しいですよ。
失敗して前の人の背中を突っついてしまいました(本来は虚空を突くべきところ)。
なので、ヘロヘロな動きだったりコケてたりした人も実際にいたと思います。
(まとめ)
というわけで、今回のマンガでは竹槍の訓練については「マジ」なのと「テキトー」なのと「カッコイイ」のと「ダッサダサ」なのをそれぞれ描き込みました。
<お知らせ>
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日時:2016年8月21日(日) 11:00~16:00
場所:東京ビッグサイト 東5・6ホール
ブース:き26a「トリュフ・ラボ」
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