先日、投稿【臨終のそばに立つということ】を読んだ方から、こんなメッセージをいただきました。

「自分の思いは、恥ずかしいことではなかったんだと思えました。」

 

気になって、お話を伺ったところ──

 

「義父、義母、実父、祖父、祖母……家族の臨終に立ち会ってきました。
でも、私の中からこみ上げてきたのは、悲しみよりも『ありがとう』という想いでした。
自分って薄情なのかなと悩んでいましたが、投稿を読んで救われました。」

 

この言葉に、私の心がふるえました。

 

 

 

人が亡くなるということは


もう二度とその人に触れることができず、
もう二度とその声を聞けず、
もう二度とその存在に会えなくなる、ということ。

 

だから、多くの人が「悲しい」「つらい」「寂しい」と感じるのは当然のことだと思います。

 

 

でも、その方は、最期に「ありがとう」と感じた。

 

それは
生きている間に、
ちゃんと触れて、
ちゃんと耳を傾けて、
ちゃんと会いに行っていた証なのではないでしょうか。

 

 

 

私は思うのです。
そういう人こそ、
本当に人とのご縁を大切に生きてきた方なのだと。

 

 

「ありがとう」と言えたあなたは、
決して、薄情なんかじゃない。
むしろ、誠実に、人を愛してきた人だと私は思います。

 

 

*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*

私自身はというと、
子どもの頃からよく叱られていたせいか、
「私は人を怒らせる」と思い込んで、
なるべく人と関わらないようにしていました。


人と会うのが、怖かったのです。

 

でも今、こうして多くの方と出会わせていただき、
心を通わせるたびに、学びが深まっていきます。

 

*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*⁻*

 

 

このメッセージをくださった方へ、
そして、読んでくださったあなたへ。

 

心から──
ありがとうございます。

 

 

 

 

 

『医療のパラダイムシフトサミット2025』のアーカイブ

7月31日まで! 7,700円でご視聴頂けます。

 

申込はこちら👇

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

 

『医療のパラダイムシフトサミット2025』を開催しました。

 


今回のテーマは、
「死を通して“今”を生きる力を取り戻す」

正直なところ、不安もありました。

 


“死”というテーマで、果たして人は集まってくれるのか…?

多くの人が、「死=恐ろしいもの」「忌むべきもの」と感じています。

 


実際、患者さんの中には、
「死が怖くて病院に行けない」
「病院に来るだけで緊張する」
とおっしゃる方もいらっしゃいます。

 

 

でも、本当にそうでしょうか?

 

私たちは皆、
生まれた瞬間から「死」へと向かって歩き出しています。

 

 

それなのに、“死”のことをこんなにも遠ざけて生きているのは、
どこか不自然なことのように感じてしまうのです。

 

 

そんな思いで開催した今回のサミット。


2日間にわたって多くの登壇者の方々が、
それぞれの視点から「死」と「生」について語ってくださいました。

 

 

そして、参加者の方からこんな感想が届きました。

 

「人間ってすごい、命ってすごい、世界ってすごい──
心の底からそう思えて、
今日まで生かされてきたことに、感謝で胸がいっぱいになりました」

「“死”が優しくて、面白い“隣人”のように思えて、
出会うその日が楽しみになりました」

 

 

…まさか、「死に出会う日が楽しみ」だなんて。

 

たった2日間、ただ“耳を傾ける”だけで、
人の死生観がここまで変わるとは思いませんでした。

 

 

 

他にも、たくさんの声が届いています。

 

「死に対する漠然とした不安が消えた。死後も生前もつながっていて面白い。

生きることに感謝し、楽しみたい」

「今を一生懸命生きよう。自分のしたいこと・やりたいことを見つけようと思えた」

「全ては愛に繋がっているんだと、再確認しました」

「どう生きるか、もっと貪欲に考えたいと思った」

 

あらためて思います。“死”というテーマには、
“生きる力”を呼び覚ます力があるのだと。

 

 

 

 

現在、このサミットのアーカイブ視聴を受付中です。
7月31日まで、7,700円でご視聴いただけます。

 

「死」が怖い。
そんなふうに感じているあなたにこそ、聴いていただきたい内容です。

 

きっと、あなたの中の「生きる力」が目を覚まします。

 

 

 

申込はこちら👇

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

人が亡くなる瞬間、そこに立ち会った人に、
25メートルプール529杯分の水を一瞬で沸騰させるほどの、莫大なエネルギーを伝える。

 

 

これは、看取り士の柴田久美子さんが語る言葉です。

 


命の灯が消えるその瞬間に、傍にいる人へと渡される“何か”。


それは決して目に見えるものではありませんが、
魂の奥深くに刻まれるほどの衝撃と感動を伴う体験です。

 

 

 

至高体験

この現象は、マズローのいう「至高体験(Peak Experience)」にも似ています。
時間や空間、自我の感覚を超えた、深い一体感や恍惚感。
人生の中でもっとも生きていると感じるような、圧倒的な感動。

 

けれど、より本質的には
これは「臨死共有体験(Shared Death Experience:SDE)」と呼ばれる現象に近いものだと感じています。

 

 

 

臨死共有体験

臨死共有体験とは、臨終の場にいた人が、亡くなる人の「死の旅路」をともに垣間見る現象。


死を迎えた方とともに、
・天井から自分たちを見下ろすような感覚
・無条件の愛に包まれるような感覚
・深い静寂と光の中にいるような感覚
を体験した、という報告が数多くあるのです。

 

 

これは単なる感傷ではありません。
死にゆく人の魂と共鳴し、
その最期の“命の波動”を受け取る、神秘的なプロセスなのです。

 

 

 

柴田さんが言う「莫大なエネルギー」とは、
生命が肉体を離れるその瞬間に放つ“最終の輝き”なのかもしれません。


そしてそれを受け取った人は、死の意味を見つめ直し、
人生観や生き方までも変わってしまうほどの“目覚め”を体験する。

 

 

それは、悲しみを超えた場所で起きる、魂と魂の深い対話なのだと思います。

 

 

臨終の場は、恐れや避けたいものではなく、
むしろ人がもっとも神聖で、美しいエネルギーを放つ瞬間なのかもしれません。

 

 

そんな奇跡のような時間に立ち会えた時、
私たちは「死」という終わりではなく、

「命が誰かに受け継がれる瞬間」に触れているのかもしれません。

 

 

 

 

 

『医療のパラダイムシフトサミット2025』アーカイブ販売中

今回のブログでご紹介した柴田久美子さんをはじめ、
「死」を通して「今を生きる力」を見つめ直す登壇者たちのメッセージが詰まった
《医療のパラダイムシフトサミット2025》のアーカイブ映像を販売中です。

一度きりのライブでは味わいきれなかった言葉たち。
心と体、そして魂に響く気づきの数々を、ぜひご自宅でゆっくりとご体験ください。

 

申込はこちら👇

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

〜加藤直哉先生の死生学から学んだこと〜

 

先日、『医療のパラダイムシフトサミット2025』で、

加藤直哉先生がお話しくださった「死生学」の世界に、私は深く心を動かされました。

 

 

加藤先生は、
人は死を目前にしたとき「全人的苦痛(トータルペイン)」と向き合うことになる、とおっしゃっていました。

 

 

「全人的苦痛(トータルペイン)」とは?

  1. 身体的苦痛
     痛みや呼吸困難など、身体のつらさ
  2. 精神的苦痛
     不安、怒り、孤独、恐れなど心の苦しみ
  3. 社会的苦痛
     仕事、経済、家族、相続など現実的な問題
  4. 霊的苦痛
     「私は何のために生きたのか?」「死んだらどうなるのか?」といった存在そのものへの問いや死の恐怖

 

 

なかでも一番深いところにあるのが、霊的苦痛
この霊的苦痛こそが、やがて心を苦しめ、身体にまで影響を及ぼす・・・
そう考えると、普段からこの“霊的な苦しみ”に向き合うことの大切さが見えてきます。

 

 

死生学研究が教えてくれる「死後の真実」

加藤先生は、臨死体験や死後の体験を研究し、次のような“共通する流れ”を導き出されています。

 

🔹 死後:第一期

身体的な苦痛から完全に解放される。
痛みも、麻痺も、視力の障害もなく、完全性と心地よさを感じる世界。

 

🔹 死後:第二期

人は決してひとりで死なない。
先に亡くなった人や“ガイド”と呼ばれる存在が、にぎやかに迎えてくれる。

 

🔹 死後:第三期

トンネルや光、三途の川を通って、愛に満ちた場所へ向かう。
そこは、無条件の愛に包まれた、圧倒的に優しい空間。

 

🔹 死後:第四期

自分の人生を振り返る“走馬灯体験”が訪れる。
自分の言動が、どんな影響を他者に与えたのか
そこから「愛しなさい、学びなさい」という共通のメッセージが届くのだそうです。

 

 

 

「愛しなさい、学びなさい」

これは特別な誰かの話ではありません。

 

私たちが日々の暮らしの中で、
・お茶を淹れる
・家族を送り迎えする
・「ありがとう」と言う
・ペットの世話をする
・誰かの話に耳を傾ける
・相手を思いやって微笑む

 

…そんな小さな愛の積み重ねこそが、生きる意味そのものなのだと教えてくれます。

 



 

今を生きる私たちにできること

死生学が伝えるメッセージのひとつは、
「死後の幸せは保証されている」ということ。

 

だからこそ
生きている今、
身体的な痛みには医療の力を借りて、
精神的な苦しみには“霊的な理解”をもって向き合い、
家族や大切な人と、話しておくべきことを語り合っておく。

 

「死」を知ることは、「今を生きる」ことに繋がります。

 

 

 

さいごに

死は終わりではなく、新たな旅のはじまり。


そしてその旅路には、光と愛が待っている
そう知るだけでも、心は少し軽くなります。

 

日常の中に小さな愛を見つけながら、
今日も“今ここ”を大切に生きていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

『医療のパラダイムシフトサミット2025~死と通して“今”を生きる力を取り戻す~』

2日間で、累計2223名の方に視聴して頂きました。

 

アーカイブのお申込みはこちらから👇

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

 

大切な友人が、天へと旅立ちました。

 

まるで『医療のパラダイムシフトサミット』の幕が閉じるのを見届けたかのように…
静かに息を引き取られました。

 

 

昨日はお葬式でした。
私は遠方のため参列できませんでしたが、同じコミュニティの仲間たちが、彼女との思い出の写真を持ち寄り、心を込めてコラージュを作ってくれていました。


写真一枚一枚に、笑顔とあたたかな記憶が詰まっていて、見ているだけで胸が熱くなりました。

 

 

彼女と出会ったのは、昨年の9月。
そのとき、私は人見知りもあり緊張していたのですが、彼女はとても気さくに声をかけてくれて…

その優しさにどれだけ救われたことでしょう。

 

 

その後、彼女はステージ4のがんであることを知りながらも、いつも笑顔で、周囲を気づかい、励まし続けていました。
心理カウンセラーの立場からすると、もう少しご自身を優先してほしい…と思うほどに。

 

 

最後に会ったのは、今年の5月17日。
その頃には食事も取れず、鼻から栄養を摂っていましたが、その日、彼女は舞台に立つために管を抜いて出演されました。

 


決死の覚悟で挑んだその舞台は、関わったすべての人の心を震わせる、魂のこもった演技でした。

帰り際、私たちはハグをして、しばらくの間じっと見つめ合いました。

 


私は「どうか最後まで、生きることをあきらめないで」と祈っていたけれど、
そのときの彼女は、もうすべてを受け入れ、静かな覚悟に満ちていたように思います。

 

 

お葬式では、たくさんのお花が飾られ、思い出の写真が温かく会場を包んでいました。
彼女の人生が、どれほど多くの人に愛され、祝福されていたかが伝わってきました。

 

 

きっと彼女も、微笑みながら安心して旅立たれたのだと思います。

心から、ありがとう。
どうか安らかに。

 

 

 

 

『医療のパラダイムシフトサミット2025~死と通して“今”を生きる力を取り戻す~』

2日間で、累計2223名の方に視聴して頂きました。

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。