カウンセリングって、一体何をしているんですか?
そんなふうに聞かれることがあります。
私は内科医として30年以上、多くの患者さんを診てきました。
もちろん診療では、必要な検査をして薬を処方します。
でも、症状だけを見ていても分からないことがある。
そんなことを感じるようになり、今は心理カウンセラーとしても活動しています。
症状が出る前に、何がありましたか?
病気の方をカウンセリングするとき、私は症状だけではなく、 「その症状が出る前に、何かありませんでしたか?」 と聞くことがあります。
最初は「特に何もありません」と言われても、話しているうちに、
「仕事でトラブルがあった」
「上司とうまくいっていなかった」
「家族との関係で悩んでいた」
そんな話が出てくることがあります。
ただ、私が大切にしているのは、出来事そのものよりも、
「そのとき、どう感じたのか」 ということです。
たとえば、挨拶をしたのに無視された。
同じ出来事でも、
「なんで無視するの?」と怒る人もいれば、
「私、何か悪いことしたかな」と自分を責める人もいる。
「あ、機嫌が悪いのかな」と気にしない人もいます。
そこには、その人なりの「心のクセ」が表れます。
我慢する。
嫌と言えない。
人に頼れない。
ちゃんとしなければと思う。
自分を責める。
こうしたクセは、自分では気づいていないことも少なくありません。
「なぜ?」をもう少し奥まで見てみる
たとえば、
「睡眠不足が続いたから体調を崩した」 という場合も、そこで終わりにはしません。
なぜ睡眠不足になっていたのか。
好きなことに夢中になっていたのか。
嫌な仕事を無理して続けていたのか。
「私がやらなければ」と、一人で抱え込んでいたのか。
食べ過ぎや飲み過ぎも同じです。
「なぜやめられなかったんだろう?」
その奥にある気持ちを見ていきます。
そしてさらに、 「本当はどうしたかったの?」 と聞いていきます。
本当は分かってほしかった。
本当は助けてほしかった。
本当は嫌だった。 本当は「ありがとう」と言いたかった。
そこに、自分でも気づいていなかった本当の思いが隠れていることがあります。

(赤とんぼ見えるかな?)
過去を見るのは、未来を変えるため
過去を振り返るのは、誰かを責めるためでも、自分を責めるためでもありません。
過去は変えられません。
でも、 「じゃあ、これからどうする?」 は変えられます。
今まで我慢していたなら、次は伝えてみる。
一人で抱えていたなら、誰かに頼ってみる。
自分の気持ちを無視していたなら、 「私は今、どう感じている?」 と聞いてみる。
過去を振り返るのは、過去に戻るためではありません。
これからの自分の選択を変えるためです。
「自分の場合はどうなんだろう?」と思った方へ
今回、「野上徳子の30分無料相談」を受け付けることにしました。
病気や症状をきっかけに、自分の心や生き方を一度整理してみたい方。
「私にも心のクセがあるのかな」
「本当は私はどうしたいんだろう」
そんなことでも大丈夫です。
30分という短い時間ですが、今話せるところから一緒に整理していきます。
なお、無料相談は診断や治療方針を決めるための診療ではありません。
現在治療中の方は、主治医の治療を中断せずにご相談ください。
自分を知ることは、これからを変えていく一歩だと私は思っています。

野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。
https://self-integration.net/
医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。