玄米が合わない場合がある人とは? 

 

栄養豊富でヘルシーな主食として人気の玄米ですが、体質や健康状態によっては負担になることがあります。

以下のようなケースでは注意が必要です。 

 

 

 

胃腸が弱い人・消化力が落ちている人

慢性的な胃もたれ、胃炎、過敏性腸症候群などがある場合、玄米の硬い外皮や豊富な不溶性食物繊維が消化の負担になります。 

お腹の張り、下痢、便秘を起こしやすくなることも。

 

 

 

 鉄欠乏や貧血がある人 

玄米に含まれるフィチン酸は鉄や亜鉛、カルシウムなどミネラルの吸収を妨げる性質があります。

貧血気味の方や鉄不足の女性は、発芽玄米や白米とのブレンドにすると安心です。

 

 

 

 高齢者・小さな子ども 

噛む力や消化機能が未熟または低下していると、硬さや消化のしにくさが負担になります。 

5分づき・7分づきなどの分づき米や発芽玄米への切り替えが適しています。 

 

 

 

腎機能が低下している人 

玄米はカリウムやリンが比較的多く含まれるため、腎機能障害がある場合は体内に蓄積しやすく、心臓や骨への影響が出る可能性があります。 

 

 

 

血糖値コントロールが必要な人 

白米より血糖値上昇は緩やかですが、消化が遅く吸収スピードが一定しないため、糖尿病や低血糖対策中の方は医師と相談して取り入れるのが安心です。 

 

 

 

取り入れるときの工夫 

発芽玄米や分づき米にするとフィチン酸が減り、消化吸収が良くなります。 

30回以上よく噛むことで消化を助けます。 

 

白米とブレンドして炊くことで胃腸への負担を和らげられます。 

 

 

 

 

まとめ 

玄米は栄養価が高い一方で、「誰にでも毎日たっぷり」がおすすめとは限りません。

 

胃腸の状態や年齢、持病に合わせて量や調理法を調整しながら、自分に合った形で取り入れることが健康的に続けるポイントです。

 

 

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。