みなさんは「髪のドネーション」をご存じでしょうか?
病気や事故で髪を失った子どもや大人の方のために、切った自分の髪を寄付し、医療用ウィッグの素材にしていただく活動のことです。
実は先日、7年ぶり?に髪を切りました✂️
全く切っていなかった訳ではありませんが、それでも美容院に行くのは年に2回ほど。
気がつけば、髪は腰まで伸びていました。

人からは「大変でしょう?」と言われることもありましたが、実際はくくってしまえば楽ちん。
だからこそ、長く伸ばし続けることができたのだと思います。
今回は思い切って、長くなった髪を「髪のドネーション」として寄付することにしました。
髪が必要とされる背景
小児がんの治療や脱毛症、火傷などで髪を失った子どもたちは、見た目の変化から学校や社会での孤立を感じやすくなります。
そんなとき、自然な髪の毛で作られた医療用ウィッグは、子どもたちの心を支える大切な存在です。
どんな髪でも大丈夫?
長さ:31cm以上が目安(15cmから受け付ける団体もあり)
白髪やカラー:混じっていてもOK(ただしブリーチは不可の場合が多い)
状態:乾いた清潔な髪であること
髪は乾かして束ねてカット。
美容室によっては「ヘアドネーション対応サロン」で寄付までサポートしてくれます。

主な受け付け団体
切った後の心の変化
長く伸ばしてきた髪をばっさり切ると、鏡に映る自分の姿もずいぶん変わりました。
正直、最初は少し寂しさもありましたが、それ以上に 「すっきりした!」 という解放感が大きかったです。
そして何より「この髪が、誰かの笑顔につながる」と思うと、髪だけでなく 心まで軽くなった気持ち になりました。
ただ自分のために切るのではなく、誰かの力になると思えることは、とても幸せな体験です。

(20年来私の髪を切って下さている片岡さん)
髪を寄付する手順(かんたん3ステップ)
1. シャンプーして完全に乾かす
2. ゴムで束ねて、必要な長さをカット
3. 封筒や袋に入れて、受け付け団体へ郵送
髪を切ることが“いのちの支援”に
普段のヘアカットは、ただの身だしなみの一部。
けれど、その髪が誰かの人生を支えることができるとしたら…。
とても温かい循環だと思いませんか?
髪を寄付することは特別なことではなく、ちょっとした思いやり。
けれど、その思いやりは、確かに誰かの未来を明るくします。
次に髪を切るタイミングで、ドネーションを意識してみませんか?
野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。https://self-integration.net/
医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。