ナッツの食べ過ぎに注意!健康食材も“量”がカギ
「ナッツは体に良い」と聞くと、つい安心して食べ過ぎてしまうことはありませんか?
確かにナッツはビタミンやミネラル、良質な脂質がたっぷりの“自然のサプリメント”。
でも、食べ過ぎるとせっかくのメリットが一転してデメリットになることがあります。
1. カロリーオーバーで体重増加
ナッツは見た目以上に高カロリー。
アーモンド20g(約20粒)でおよそ120kcal。
オメガ3やポリフェノールが豊富でも、量を超えれば脂肪として蓄積されてしまいます。
ダイエット中の方は特に「ひと握り」を意識しましょう。
2. 脂質過多で胃腸に負担
不飽和脂肪酸が中心とはいえ、脂質そのものは消化に時間がかかります。
食べ過ぎれば胃もたれ、下痢、腹痛を起こすことも。
胆のうや膵臓に持病がある方は特に注意が必要です。
3. 食物繊維のとり過ぎ
ナッツには不溶性食物繊維が豊富。
便通を整える働きがある一方で、過剰摂取はお腹の張りや便秘・下痢を引き起こすこともあります。
水分が不足していると、腸内で滞留してガスが増える原因にも。
4. ミネラル過剰のリスク
ピスタチオやアーモンドはカリウムが多め。
腎機能が低下している人では、高カリウム血症(不整脈などの原因)を招く可能性があります。
5. 味付きナッツは塩分・糖分過多に
市販の塩味やキャラメル味などは塩分・糖分を無意識に摂り過ぎることに。
高血圧や血糖コントロールが気になる方は、無塩・無糖タイプを選びましょう。
(ナッツ色の奈々太郎)
健康的に楽しむポイント
1日20g(ひと握り)程度が目安
無塩・無糖・素焼きタイプを選ぶ
水分を一緒に摂り、よく噛んで食べる
小分けにして持ち歩くと食べ過ぎ防止に
まとめ
ナッツは、「油の質が良い=いくら食べても太らない」わけではありません。
健康効果を最大限に生かすには、“良いものを適量” が鉄則。 1日ひと握りのナッツを、毎日の習慣として賢く取り入れてみてください。
“自然のサプリメント”として、体にやさしくパワーを届けてくれるはずです。