先日、これからボランティアとして関わらせていただけたらと思っている児童養護施設の夏祭りに行ってきました。 

 

3歳くらいから高校生くらいまで、40人ほどの子どもたち。 

 

浴衣や甚平を着て、たこ焼き、焼きそば、唐揚げ、かき氷を食べたり、ゲームをしたり、みんな楽しそうに過ごしていました。 

 

そして何より驚いたのが、大人の多さ。 

 

施設のスタッフの方に加えて、大学生のボランティア、企業の方、学校や幼稚園の先生など、本当にたくさんの人が子どもたちを支えていました。 

 

途中、感情を抑えきれず泣き叫んでいる女の子がいましたが、男性スタッフがずっとそばについて寄り添っていました。 

 

本当に手厚く、大切に守られている。 

そう感じました。 

 

一方で、少し気になったこともありました。 

 

夏祭りを準備し、料理を作り、ゲームを運営するのはすべて大人。 

子どもたちは基本的に「してもらう側」でした。 

 

もちろん、それが悪いわけではありません。 

子どもが安心して楽しめる時間をつくることは、とても大切です。 

 

でも、これから社会に出ていくためには、 

「自分はどうしたい?」 

「どうすればできる?」 

「うまくいかなかったら、次はどうする?」 

 

そんなことを自分で考える経験も必要なのではないかと思いました。 

大人が失敗しないように先回りするのではなく、時には失敗できる環境をつくる。 

 

そして失敗したときに、一緒に 「じゃあ、どうしようか」 と考える。 

それも大切な支援なのだと思います。 

 

 

今回、施設長さんに「ふるさとプロジェクト」の企画書をお渡ししてきました。 

子どもたちが、自分たちで食べるものを育てたり、作ったりする。 大人がすべてを用意するのではなく、 「何をしたい?」 というところから子どもたち自身が考えていく。 

 

守ること。 

支えること。 

与えること。 

 

その先に、 「あなたはどうしたい?」 と問いかけること。 

「してもらう側」から、少しずつ「自分たちでつくる側」へ。 

 

そんな経験が、子どもたちがこれから生きていく力につながっていけばいいなと思っています。

 

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。

 

先日、YouTubeで、蝶の記憶について研究している少年のお話を見ました。 

 

 

 

幼い頃から蝶が大好きで、幼虫を捕まえてきては家で育てていたそうです。 

その中で彼は、あることに気づきます。 

 

自分が幼虫から育てた蝶は、飛び立つ前に自分の周りを一周することがある。 

でも、外で捕まえてきた蝶はそんなことをしない。 

 

そこで、 

「僕が育てた蝶は、僕のことを覚えているのかな?」 

という疑問を持ったそうです。 

 

そこから研究が始まりました。 

 

幼虫の時にある匂いと嫌な刺激を組み合わせて覚えさせ、成虫になったあともその匂いを避けるのか。 

 

さらに、その経験が子どもや孫の世代にも影響するのか。 

 

研究そのものも、とても興味深いのですが、私が一番気になったのは別のところでした。 

 

「この子のお母さん、すごいな」 

と思ったんです。 

 

だって、この研究をするためには、家の中でたくさんの幼虫や蝶を育てなければなりません。 しかも、次の世代、その次の世代まで。 家じゅう、虫かごだらけです。

 

私だったら途中で、 

「もう蝶を飼うのやめて!」 

と言ってしまいそうです(笑)。 

 

でも、この少年の「知りたい」を、大人が止めなかった。 

 

散歩中に見かけたクロハトンボ

 

ここに、子どもの才能を伸ばすヒントがあるような気がしました。 

 

子どもの才能を伸ばすというと、何か特別な教育をしたり、習い事をさせたりすることを考えがちです。 

 

でも、本当に大切なのは、 

「そんなことして何になるの?」 

と否定しないこと。 

 

「こうした方がいい」 

と先回りしすぎないこと。 

 

そして、 

「あなたはどうしたい?」 

と、本人に返してあげることなのかもしれません。 

 

親は子どもより経験があります。 

だからこそ、失敗しそうなことも見えてしまいます。 

 

つい答えを教えたくなる。 

つい安全な道へ誘導したくなる。 

 

私自身も、振り返ると、子どもたちの「やりたい」を十分に尊重できなかったことがあったと思います。 

子どものためと思いながら、芽を摘んでいたこともあったかもしれません。 

 

 

才能は、大人が与えるものではなく、すでにその子の中にあるもの。 

 

大人にできることは、その小さな芽を見つけて、邪魔をせず、必要な時に支えることなのかもしれません。 

 

「あなたは、どうしたい?」 この問いを、子どもに渡せる大人でありたいですね。

 

 

 

 

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野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

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先日、「美容睡眠クリニック」という言葉を目にしました。 

 

美容睡眠? 

 

そんなものがあるんだ、とちょっとびっくり。 

 

睡眠がお肌に影響することは知っていましたが、改めて調べてみると、睡眠は美容だけでなく、脳や身体の回復にも深く関わっています。 

 

以前は「7〜9時間寝ましょう」など、睡眠時間が注目されていました。 

もちろん時間も大切。 

 

でも最近は、

・睡眠時間 

・睡眠の規則性 」

・睡眠の質 

 

この3つを合わせて考えることが大切だと言われています。 

 

たとえば、平日は睡眠不足で、週末にまとめて寝る。 

それで帳尻が合うかというと、そう単純ではありません。 

 

私たちの身体には体内時計があり、寝る時間や起きる時間が大きくずれると、身体のリズムも乱れやすくなります。 

 

特に大切なのが朝。 

起きたら光を浴びる。 

これだけでも身体に「朝ですよ」と知らせるスイッチになります。 

 

そして睡眠中、身体はただ休んでいるわけではありません。 

身体の修復や代謝が行われ、脳では老廃物を外へ運ぶ仕組みも働いています。 

 

奈々太郎との散歩スタイル

 

最近注目されている「グリンパティックシステム」です。 

 

つまり、寝ている間は「脳のお掃除時間」でもあるんですね。 

さらに睡眠は肌の回復にも関係します。 

 

高価な化粧品もいいけれど、ちゃんと眠ることも立派な美容法です。 

 

ただ、ストレスが強いと、 身体は布団に入っているのに、頭の中だけずっと会議中。 

「あの時ああ言わなければよかった」 

「明日どうしよう」 

と考え続けてしまいます。 

 

そんな時は、眠る前に今日あった「ちょっと嬉しかったこと」を一つ思い出してみる。

 美味しかった。 

誰かが笑ってくれた。 

今日も無事に一日終わった。 

それくらいで十分です。 

 

睡眠は、一日の最後に余った時間でするものではありません。 

 

肌も、脳も、心も、身体も整える時間。 

今夜は少しだけ、「眠る時間」を大切にしてみませんか。

 

 

 

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1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

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先日、職員さんの胃カメラをする機会がありました。 

検査では、軽度の食道カンジダ症が見つかりました。 

 

話を聞いてみると、とにかく休めていない。 

休日も仕事をしていて、有給休暇もなかなか取れていない。 

 

「ちゃんと休まないといけないよ」 

そんな話をしているうちに、その方の目に涙が浮かびました。 

 

真面目で責任感が強い人ほど、 

「休んだほうがいい」 

と言われても、休めないことがあります。 

 

自分がやらなきゃ。 

人に迷惑をかけられない。 

まだ頑張れる。 

 

そんなふうに、心より先に身体が悲鳴をあげることもあります。 

 

 

そこでおすすめしたいのが「涙活」です。 

 

涙活とは、医学的な正式名称ではありませんが、映画や音楽、本などをきっかけに、意識的に泣く時間をつくること。 

 

泣いたあと、 

「なんだかスッキリした」 

「身体の力が抜けた」 

 

そんな経験がある人も多いと思います。 

 

私は、涙の一番大切なところは、 

「自分の感情に気づけること」 だと思っています。 

 

「本当は辛かった」 

「悲しかった」 

「ずっと頑張っていた」 

「誰かにわかってほしかった」 

 

普段は頭で押さえ込んでいる気持ちが、涙と一緒に出てくることがあります。 

 

 

私自身も以前、どうしても聴くと涙が出る曲があって、 

「今は泣く必要があるんだろうな」 

と思い、仕事帰りに一人カラオケへ行っていました。 

 

歌は全然上手じゃないけど、 歌って、泣いて。

でも、不思議なくらいスッキリしました。 

 

 

涙活は難しく考えなくて大丈夫です。 

 

泣ける映画を見る。 

好きな音楽を聴く。 

昔のアルバムを見る。 

自分に手紙を書いてみる。 

 

そして、 「本当はどうしたかった?」 と、自分に聞いてみる。 

 

もちろん、泣けなくても大丈夫です。 

泣くことが目的ではありません。 

自分が今、何を感じているのかに気づく時間を持つことが大切です。 

 

特に、 

真面目な人。 

責任感の強い人。 

我慢強い人。 

弱音を吐けない人。 

「私は大丈夫」と言ってしまう人。 

 

そんな人にこそ、試してほしいと思っています。 

 

泣くことは弱さではありません。 

 

もしかすると涙は、 

「私、本当はこんなふうに感じていたよ」 

と、自分自身が教えてくれているサインなのかもしれません。 

 

最近、ちゃんと泣いていますか?

 

 

 

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1967年生まれ、岡山育ち。現在、愛媛県松山市在住。

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最近、不登校についての記事が目に留まりました。 

 

特に気になったのが、小・中学校の不登校の主な要因として「無気力・不安」が多いということ。 

 

まだ小学生の子どもたちが「無気力」になっている。 

 

これって、どういうことなんだろうと思ったんです。 

 

私は、無気力なのではなく、 

「気力を使い果たしている」 

子どもがかなりいるのではないかと思っています。 

 

朝から学校へ行き、6時間授業。 

集団の中で周囲に気を遣い、決められた時間割で動く。 

 

そして学校が終わったら、塾、英語、スイミング、ピアノ、スポーツ。 

家に帰ったら宿題もある。 

子どもたちは、いつ休んでいるんだろう。 

 

 

私が子どもの頃は、学校が終わったら友達と遊んでいました。 

朝早く学校へ行ってドッジボールをして、放課後もまた遊ぶ。 

 

学校は勉強をする場所でもあったけれど、 

「友達と遊ぶ場所」でもありました。 

 

今は逆に、学校から帰ってから塾へ行き、勉強する。 

英語を習う。 

スポーツを習う。 

それなら学校って何のためにあるんだろう、と考えてしまいます。 

 

 

私の娘も高校生のとき、不登校になりました。 

当時はいろいろ悩みましたが、今振り返ると、学校を辞めてよかったと思っています。

 

娘が不登校になったことで、私自身も 

「学校へ行くのが当たり前」 

という常識を見直すことになりました。 

 

不登校を、ただ「学校へ行けない問題」と見るのではなく、 

子どもが何かを知らせてくれているサインとして見てみる。 

 

「どうやったら学校へ戻せるか」だけではなく、 

この子は何に疲れているんだろう。 

何が苦しいんだろう。 

今、本当に必要なものは何だろう。 

 

そんな問いも大切なのではないでしょうか。 

 

無気力なのではなく、 

もう気力が残っていない。 

 

だとしたら必要なのは、 

もっと頑張らせることではなく、 

もう一度、気力が戻ってくるだけの「余白」なのかもしれません。

 

 

 

 

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