これまで「いろ葉」について、オムツを使わない介護鍵をかけない介護

書いてきましたが、 その魅力はまだまだ語り尽くせません。 

 

鹿児島の老人介護施設「いろ葉」では、 90歳を超えるおじいちゃん、おばあちゃん達が 穏やかに、のびのびと暮らしています。 

 

 

代表の中迎聡子さんはこう話します。 

「このおじいちゃん、おばあちゃん達は、地球そのものなんです。 

だから、地球に優しくしないわけにはいかないんです。」 

 

 

その想いから、施設では合成洗剤を一切使っていません。 

使用しているのは、昔ながらの固形石けんだけ。 

洗濯には洗濯マグちゃんを使っていて、 衣類の匂いがまったく残らないそうです。 

 

 

 

食材は、地元の市場から直接買い付け。 

料理はすべて、素材の旨みを引き出す重ね煮。 

心にも体にもやさしい、滋味深い味が広がります。 

 

 

 

 

さらに、 昔ながらの民間療法も生活の中に息づいています。 

よもぎ、びわの葉、どくだみ、マリーゴールドなどを常備し、 虫刺されや小さな傷には、摘んだよもぎを揉んで貼る。 

そんな光景が、日常の中に自然に溶け込んでいるのです。 

 

 

「いろ葉」では、 人と自然、命と命が、 ゆるやかに循環しています。 

地球にやさしい生き方が、 そのまま“人にやさしい介護”へとつながっている。

そんな場所なのだと感じます。

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

 

先日、オムツをしない鹿児島の老人介護施設「いろ葉」のお話をしました。

まだまだ、いろ葉の凄いところを紹介させてください。

 

 

介護の現場では、「安全のため」と言いながら、 私たちはたくさんの“鍵”をかけてしまっているのかもしれません。 

でも、鹿児島の老人介護施設「いろ葉」では、 その“鍵”を外していました。 

 

 

普通、老人介護施設では、外に出られないように 二重に鍵がかかっていることが多いと思います。

 

 

 

けれど、「いろ葉」では鍵がありません。

 

思わず聞きたくなります。 

「徘徊する人がいたら、どうするんですか?」 

 

けれど、ここでは発想がまったく違うのです。 

 

 

おばあちゃんが歩いていくと、スタッフはこう思うのです。 

「どうしたのかな?」 

「今、この人にはどんな世界が見えているんだろう?」 

 

 

 

「そっちに行かないで」 

「出たらダメ」 

そういう発想にはなりません。 

 

 

なぜなら、出ていくには“理由”があるから。 

出ていくその理由を知りたい。 

そのときの“感情”を知りたい。 

そして、その感情に寄り添いながら生きていきたい。 

 

淋しさから歩いていくのなら、その淋しさに付き合いたい。 

喜びであふれて出ていくのなら、「どんな喜びなんだろう」と知りたい。 

その人の行動のすべてが、私たちにとって“楽しみ”でしかない。

その先にこそ、本当に支えるべきものがあるのだと。 

 

 

そして不思議なことに―― 

外に出ようとする人も、窓からではなく、きちんと玄関から靴を履いて出ていくのだそうです。 

 

 

 

「死ぬまで、その人が幸せに生きるお手伝いをしたい」 

そんな想いが、施設全体を包んでいます。 

 

「いろ葉」では、本当に利用者さんを中心に世界が回っている。 

オムツも、鍵も、実は“こちら側の都合”なのだと気づかされます。 

 

寄り添うとは、こういうことなのだ――。 

「いろ葉」は、そんな“本当の寄り添い”を教えてくれる場所です。

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

 

 

人としての尊厳を守る介護 〜鹿児島「いろ葉」の奇跡〜 

 

WaRa塾の船越康弘さんと鹿児島の老人介護施設「いろ葉」代表・中迎聡子さんとの対談が、あまりにも深くて感動的でした。 

 

 

 

普通、老人介護施設では、外に出られないように二重の鍵がかかっていたり、利用者の多くがオムツを使用していることが一般的です。

 けれども、「いろ葉」では、なんと寝たきりの方でさえ、ほとんどオムツを使っていないのだそうです。 

 

 

「え?どうやって?」と思いますよね。 

実は、スタッフが一人ひとりを丁寧に観察し、「そろそろトイレに行きたそうだな」と感じたタイミングでトイレに連れて行くそうです。

すると、ちゃんと排尿できるのだとか。

大便も同じです。 

 

もし間に合わず失敗してしまったときは、スタッフがこう声をかけるそうです。 

「気づいてあげられなくてごめんね。」 

 

 

その言葉に、胸が熱くなりました。 

赤ちゃんのオムツでもそうですが、どんなに吸収性が良くても、やはり蒸れて気持ちの良いものではありません。 

でも、介護する側にとってはオムツを履かせておく方が圧倒的に楽です。

それは、「こちら側の都合」なんですよね。 

 

 

それでも「いろ葉」では、人としての尊厳を最後の瞬間まで大切にしている。 

亡くなるその日まで、オムツではなく、自分の意思でトイレに行くという「当たり前」を支えているのです。 

 

 

こんな施設があるなら、私も、親をぜひお願いしたいと思いました。

そして何より、「人間として生きることの意味」を改めて考えさせられました。

 

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

私は、感謝日記をつけています。

その日、嬉しかったこと、感謝できたことを綴っています。

今週のベスト3をご紹介したいと思います。

 

 

1.出版社さんと面談の日が決まったこと

出版塾のプレゼン大会で出版社と繋がったものの、進展がなくモヤモヤしていました。

出版塾の仲間に励まされ、思い切って連絡をしたところ、面談の日が決まりました。

やっぱり、行動が大事。励ましてくれた仲間に感謝。

 

 

 

2.寝違えたせいか、右の背中が痛くて、痛くて。

すぐに友人に整体をしてもらったお陰で、楽になりました。

ありがとう。

 

 

 

3.久しぶりにとてもきれいな夕日が見れました。

 

 

 

今週の “ありがとう” ベスト3でした。

あなたは今週、どんなことに感謝しましたか?

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。
 

 

昨日のブログで、
「馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない」
という慣用句が、私は嫌いだとお話しました。

 

使う人の心理的な背景についても触れましたが、実は、本当に嫌いになったきっかけがあるんです。

それは・・・子どもの三者面談で担任の先生に言われた一言でした。 

 

 

その瞬間、ショックで目の前が真っ暗になり、 めまいがして、倒れそうになりました。 

 

 

 

帰宅後、怒りが込み上げてきました。 

 

「水場に馬を連れてきただけで、 

この水がどれほど美味しく、 

どれほど潤いをもたらし、 

飲むことでどんなに心が豊かになるのか、

それを伝えているのか?」 

 

 

「学ぶことの意味」

「学ぶ楽しさ」 

「学ぶことの尊さ」 

「学ぶことで人生を変えられる」 

 

そうした“学びの喜び”を伝えるのが、 教育に関わる人の役割ではないのかと思いました。 

でもこれは、教師だけの問題ではありません。 

 

 

 

私自身も医療の現場で、同じことをしていたのです。 

外来に来られる生活習慣病の患者様。 

 

「食事制限をしなさい」と言っても、間食がやめられない。 

「運動をしなさい」と言っても、テレビの前から動かない。 

薬が増える一方で、どうしようもない。 

 

 

 

/ 

諦めていたのは私だった

 \ 

 

 

 

そのことに気づいたとき、私ははっとしました。 

 

 

 

「できない人」を責めるのではなく、 

「どうすれば、その人が“やってみたい”と感じられるか」を考える。 

それこそが、関わる側の本当の役割だと気づきました。

 

 

 

 

 

 

オープンチャット「野上徳子の“病は氣から”」

毎朝6:30~6:50 お話しています👇

https://line.me/ti/g2/bNG6nB-1n79vRK7MJWfoksVv1gLhXCyRJxzDJQ?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。現在、愛媛県松山市在住。

医師として30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(潜在意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。