「人前で話すのが苦手」と思い込んでいた私
私はこれまでずっと、「人前で話すのが苦手」と思い、そう公言してきました。
だからこそ、人前に出る機会を避けてきたのです。
医療のパラダイムシフトサミットを主催しても、登壇はせず裏方に徹してきました。
今年3回目となるサミットでは初めて登壇しましたが、それでも「やっぱり人前は苦手」と言い続けていました。
出版塾で迎えた試練
そんな私が出版を決意し、長倉顕太さん・原田翔太さん率いる出版塾TAC7期に参加。
半年間学び、9月13日(土)の出版プレゼン大会で、各出版社の編集者さんの前で3分間のプレゼンをすることになりました。
「ちゃんとやらなきゃ」「完璧にしなきゃ」 そう自分に言い聞かせ、原稿を覚え、何度も練習を重ねました。
しかし当日、プチパニックを起こし、思うように話せなかったのです。
皆でつかんだ「全員出版」
TAC7期は「全員出版」を目標に、夜遅くまで互いに練習を重ねてきました。
その仲間たちの前で、私はプレゼンを失敗。
「穴があったら入りたい」
「長倉さん、原田さんに合わせる顔がない」
そんな気持ちでいっぱいでした。
ところが幸いにも、出版社の皆さんが7期全員に手を上げてくださり、「全員出版」という大きな目標は達成されたのです。
失敗がくれた気づき
この一週間、私は考え続けました。
「なんのために失敗したのか?」
「この体験にどんな意味があったのか?」
3分という短い時間の中で
・自分の想い
・書きたい理由
・他の本との違い
などを伝えるには、言葉を選び、順番を整え、不要なものを削ぎ落とす必要があります。
仲間のプレゼンを聞いたとき、ハッとしました。
誰も「上手く話そう」としていなかったのです。
ただ、自分の想いをまっすぐ伝えていた。
大切なのは「想いを届けること」
私は「人前で話すのが苦手」だからこそ、「ちゃんと話さなきゃ」「完璧にしなきゃ」と意識して練習していました。
もちろん準備は大切です。
でも一番大切なのは、
想いを届けること
そのことにようやく気づきました。
「著者として生きる」覚悟
TACで最初に教えてもらった言葉があります。
「著者として生きる」
それは、公人として生きるということ。
人前で話すのは当たり前であり、逃げてはいけない。
「人前で話すのが苦手」という言い訳を、もうやめなさい。
そう言われた気がして、腑に落ちました。
ここに宣言します
今日限り、私は「人前で話すのが苦手」と言うのをやめます。
下手でもいい。 大切なのは、想いを伝え続けること。
覚悟を決めました。
これからは、著者として、そして、一人の医師として、想いを届けていきます。