母の日にカーネーションって誰が決めたんでしょうね?


春になると、道端や庭先にいろんなお花が咲きはじめます。
奈々太郎🐕️と散歩しながら、その彩に思わず足を止めてしまうこともしばしば。

心がほころぶ時間です。


今年の母の日は芍薬を送りました。



芍薬の花言葉、ご存知ですか?
「恥じらい」「はにかみ」「誠実」だそうです。
知らなかったけれど、なんだかとても奥ゆかしい。


「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合」
子どもの頃、母がよく口にしていました。
 

 

女性の美しさを表すこの言葉。
あの頃はよくわからなかったけれど、

大人になった今、少しわかる気がします。


実家では、いつもカサブランカやバラを飾っていた母。
なので、花を贈るときには、つい百合とバラの組み合わせを選んでいました。


昨年、スーパーのお花屋さんで出会った淡いピンクの芍薬。
その可憐な色合いに、胸がきゅんとしました。


思わずその場にあった芍薬を買い占めてしまった...といっても、たったの4本

入荷するたびに、また買い占めていました(笑)
 

 

そんな出会いもあって、今年の母の日は芍薬を贈りました。
自分にもハート

 

 

花って、ただ眺めているだけで、心がふわっと満たされますね。
暮らしに、やさしく豊かな時間を運んできてくれます。

 

 

いつもより嬉しそうな母の声を聞いて、
贈ってよかったな、と心から思いました。

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。愛媛県松山市在住。

30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。

 

 

研修医の頃、患者さんが亡くなるたびに、私は泣いていました。


けれど、涙に浸っている時間はありませんでした。
次から次へと新しい患者さんが入院し、毎日がめまぐるしく過ぎていく。

立ち止まる余裕なんてなかったのです。

 

 

そんな日々の中で、いつしか私は「割り切る」という術を覚えました。
感情移入しすぎないように、心に線を引く。

 


時には、患者さんを“モノ”のように感じてしまうこともありました。

そうでもしないと、自分の心がもたなかったのです。

 

 

私たち夫婦は、共に医師です。
長女は現在医学生。

 


ゴールデンウィークに家族で義理の両親を訪ねました。

義父は寝たきりで会話もできません。胃ろうで栄養を摂っている状態です。

 

離れて暮らしている長女は

久しぶりに義父の姿を見て、静かに涙をこぼしていました。

 

 

昨日、その出来事について主人と次女と3人で話しました。
「長女は、医者としてやっていけるのだろうか?」
主人はつぶやきました。

 

 

でも私も研修医の頃は、患者さんの死に涙していました。
それが自然だったし、心が動くことに蓋をする術をまだ知らなかったからです。

 

 

一方で、夫は「一度も泣いたことがない」と言います。
どうして?と尋ねると、
「線を引いてるから。距離を置いてるんだ」と。

 

 

けれど、「泣くから良い」「泣かないから悪い」という話ではありません。
人それぞれ、命との向き合い方があるのです。

 

 

夫が語った言葉が印象に残っています。
「昔は家で家族を看取るのが当たり前だった。死はもっと身近にあった。
自分も小学生の頃、祖父母が亡くなり、お葬式にもちゃんと出たよ」と。

 

 

今は、多くの人が病院で最期を迎える時代です。
子どもたちは「死」という現実に触れる機会がどんどん減っています。

 

 

“生きていること”は、本来当たり前ではありません。
けれど、それを本当の意味で理解するのは、言葉だけでは難しい。

 


体験して、目で見て、心で感じて、ようやくわかるものなのかもしれません。

命に触れることで、私たちは命の重さを知る。


そしてその一歩は、時に、静かに流れる涙から始まるのかもしれません。

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。愛媛県松山市在住。

30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。

 

 

7月に開催予定の
『医療のパラダイムシフトサミット 〜死を通して、“今”を生きる力を取り戻す〜』


登壇者選びに、毎日頭を悩ませています。
うーん、悩ましいです。

 

 

登壇者を選ぶ基準として、以下のような点を大切にしています。

  • 本を出版している方
  • SNSなどで継続的に発信している方
  • 講演活動など、人前で伝えることをしている方

 

ただ、本を出していてもSNSなどで発信がないと、

「最近はあまり活動されていないのかな?」と感じてしまうこともあります。

 

 

その方が普段どんな発信をしているのか、

どんな価値を提供しているのか、

今回のテーマに合っているかどうかを見極める必要があります。

 

 

そして、

視聴者の理解を深め、心に残るお話を届けてくださる方か?
他の登壇者とのバランスはどうか?
……そんな視点でも、いろいろと考えを巡らせています。

 

 

前回のお産のパラダイムシフトサミットのときは、

たくさんの本を読んで登壇者を決めました。

 


 

今回はテーマへの関心が以前からあったこともあり、

新しく購入した本は少なめです。

 

 

たくさんの方にご登壇いただきたい気持ちは山々ですが、登壇枠には限りがある。
このジレンマに、やっぱり「うーん、悩ましい……」と唸ってしまいます。

しかも、時間も限られていて、焦りは募るばかり。

 

 

でも――

今回も、間違いなく素晴らしい方々にご登壇いただける予定です。

このテーマに共鳴し、深く、真摯に向き合っている方ばかり。


きっと、参加された皆さんの心に響く内容になると信じています。

どうぞ、お楽しみに。

 

 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。愛媛県松山市在住。

30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。

 

 

 

昨日はお天気も良く
気候も暑すぎず、寒すぎず
ちょうどいい感じだったので、


午前中の健診センターでの
上部内視鏡検査を終えたあと


テラスのあるお店で屋外ランチ




ここは街中で、車の通る音など
喧騒は聞こえるけれど
お店が2階にあるから
さほど気にならない


テラスに置かれた
古いテーブルについて
ホッと一息




「喫煙者の方が相席されるかもしれませんが…」
とお店の方に言われたけれど


私がサンドイッチをほおばっている間は誰も来られず




午後も予定があったので
ほんの短い時間だったけれど


清々しい、心地よい、安心した時間を過ごしました。

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。愛媛県松山市在住。

30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。

 

 

 

 

5月病は、誰にでも起こりうる心と体のゆらぎ。
だからこそ、「気合で乗り切る」よりも、

「自分をいたわりながら乗り越える」ことが何よりも大切です。

 

昨日は5月病の原因や症状についてお話しました。

今日は5月病の対処法と予防習慣についてお話します。

 

【目 次】
1.    5月病ってどんなもの?
2.    こんな症状が出たら注意サイン
3.    なぜ5月病が起こるの?
4.    どんな人がなりやすいの?
5.    自分を守るためにできる5つのこと
  ① 心と体の基本を整える
  ② 自分の気持ちに気づく時間をつくる
  ③ 小さな「楽しみ」を日常に取り入れる
  ④ 誰かに話す・頼る
  ⑤ 医療機関の力を借りる
6.    「がんばらない自分」を許す勇気
7.    おわりに:焦らなくて大丈夫。自分のペースで進もう

今日は5.~7.についてお話します。


5.  自分を守るためにできる5つのこと
ここでは、今日から実践できる具体的な対処法と予防のコツをご紹介します。

① 心と体の「土台」を整える
どんなときでも、自分を支えてくれるのは日々の基本的な生活習慣。
心の調子が揺らいでいるときこそ、生活リズムを整えることが回復のカギになります。

🌟睡眠のリズムを整える
夜更かしや寝不足が続くと、心も体も疲れがたまりやすくなります。
毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きるだけでも、心の安定に効果的です。

🌟栄養バランスを意識した食事
忙しい日々の中でも、栄養は心の元気を支える大切な要素。
野菜やたんぱく質をしっかりとり、特に朝食は欠かさないようにしましょう。

気分の安定にもつながります。

🌟軽い運動を習慣に
運動は心の栄養でもあります。
散歩、ストレッチ、軽い筋トレなど、体を動かすことで

「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンが分泌され、

気持ちが前向きになりやすくなります。

この3つの土台が整ってくると、心も少しずつ元気を取り戻しやすくなります。
無理にすべて完璧にこなそうとせず、

「できることを、できる範囲で」続けることが大切です。

 

 

② 自分の気持ちに気づく時間をつくる
毎日忙しく過ごしていると、自分の心の声に気づきにくくなります。
ですが、「なんとなく疲れている」「ちょっと元気が出ない」という小さなサインは、

心からの大事なメッセージかもしれません。

🌟自分の気持ちを見つめる習慣を
日記を書く、気分をスコアで記録する、ぼんやりと考え事をする時間をつくる――。
ほんの5分でも、自分の気持ちに目を向ける時間を持つことで、

心の整理がしやすくなります。

🌟無理にポジティブにならなくていい
「落ち込んじゃいけない」「前向きでいなきゃ」と無理に頑張る必要はありません。
落ち込む日があるのは自然なこと。そんな日があってもいいのです。


③ 小さな「楽しみ」を大切にする
心が疲れているときこそ、「ほっとできる時間」や「ちょっと嬉しい瞬間」を

意識的に取り入れてみましょう。

🌟自分へのご褒美を用意する
仕事や勉強のあとにお気に入りのスイーツを食べる、

好きな音楽を聴く、散歩に出かける……。


「今日もよくがんばったね」と自分に声をかけながら、

心が和らぐ時間をつくりましょう。

🌟休むことを「悪いこと」だと思わない
何もせず、ぼーっとする時間も心にとってはとても大切。
“効率”よりも“心地よさ”を優先する時間が、自分を立て直す力になります。


④ つらいときは、誰かを頼ってもいい
「自分でどうにかしなきゃ」と頑張りすぎていませんか?
でも、しんどいときに人を頼るのは、弱さではなく、自分を守る力です。

🌟ちょっと聞いてほしい、でもいい
同期、先輩、友人、家族――誰でもかまいません。
「なんかしんどくてさ」と口にするだけでも、気持ちは軽くなることがあります。
同じように感じている人がいると、「自分だけじゃなかった」と安心できることも。


⑤ 専門家の力を借りるのもひとつの方法
症状が2週間以上続く場合や、日常生活に支障を感じるときは、

心療内科や精神科の受診も前向きな選択肢です。


診断を受けることで、「ちゃんと理由があったんだ」と安心する人もたくさんいます。
最近では、話を聞いてくれる外部カウンセラーなどを設けている企業も増えています。


「この程度で相談してもいいのかな?」と思う段階こそ、

実はとても大事なタイミングなのです。



6. 「がんばらない自分」も、ちゃんと認めよう
真面目で責任感の強い人ほど「もっと頑張らないと」と自分を追い込みがち。

でも、今は“完璧”を目指すよりも“経験”を積む時期です。


感情の波にあらがわず、「今日は元気が出ないな」と思った日は、

そんな自分も認めてあげましょう。

 



7. おわりに:焦らなくて大丈夫。自分のペースで進もう
5月病は、心と体が「休ませて」と言っている大切なサインです。

無理をせず、立ち止まる勇気を持ってください。


「みんなはうまくやってるのに…」と感じても大丈夫。

あなたはあなただけのペースで、少しずつ進めばいいのです。


SNSや周囲の“元気そうな姿”に惑わされず、

自分の内側の声に耳を傾けてください。

 

そして必要なら、遠慮なく誰かに頼りましょう。
あなたの心と体は、これからの人生を支える大切な「働く資本」です。

どうか、その大切な資本を、やさしくいたわってあげてくださいね。
 

 

 



野上徳子(のがみとくこ)
内科医・心理カウンセラー
1967年生まれ、岡山県育ち。愛媛県松山市在住。

30年診療に携わる中で、昔から‟病は氣から”というように病気の原因は氣(意識)が大きく関わっていることに気付き、現在は、病気や生きづらさの中に生きる価値を見出し、本当の自分として命を輝かせて生きるサポートをしています。