「看取り士」という言葉。
映画にもなったことで、耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
かつては、自宅で家族に見守られながら息を引き取るのが当たり前でした。
しかし今では、9割以上の方が病院で亡くなっています。
私も、看取り士という存在はなんとなく知ってはいました。
でも、どこかで「看護師さんの延長のような役割なのかな」と思っていたんです。
そんな私の認識を大きく変えてくださったのが、柴田久美子さんです。
30年にわたって300人以上の最期を見届けてきた柴田さん。
その経験から、「抱きしめて見取る」ことの大切さを伝え続けていらっしゃいます。
「人生の最後のとき、“抱きしめて送る”とは、
ただ身体を寄せることではなく、魂と魂がつながる行為。
それは、人が人らしく生きた深い証です」
この言葉を聞いたとき、胸の奥がじんと熱くなりました。
赤ちゃんが生まれてすぐに、お母さんの胸に抱かれるように。
旅立つときも、誰かに抱きしめられて見送られる・・・
そのぬくもりの中で命を閉じることは、
生きてきた尊厳を最後まで讃える、何よりも深い愛のかたちではないでしょうか。
私はこの「医療のパラダイムシフトサミット」を通じて、
初めて本当の意味で“看取り”の深さと尊さに触れました。
そして今、こう思うのです。
命の尊厳を最後まで大切にすることは、
遺された者が「生きること」ともう一度深く向き合うきっかけになるのではないかと。
開催日:2025年7月19日(土)・20日(日)
場 所:オンライン開催(アーカイブ視聴あり)
登壇者:船越康弘さん、池川明さん、柴田久美子さん ほか多数
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