● 想像性、多様性、他者理解がないと、相手を罵倒して徹底的に否定することが常套手段になる
どうも、中田です。
なかだ塾6では、知のパラダイムシフト5つ(脳科学、功利主義、複雑系、ゲーム理論、進化論)の中から、功利主義に関わるチンパンジーから人間にもある3つの正義感情(道徳感情)を解説しました。(なかだアカデミーやなかだラボラトリーでも毎年やっていますね)
進化論に基づいた正義感情に関わらないのが功利主義とは言われています。
自由、平等、共同体(階層化)のすべての理想を実現することはできない
で、なぜ話したのかというと、コミュニティ運営で必ず知っておいて欲しいからです^^
3つの正義感情の対立とは、「自由」、「平等」、「共同体(階層化)」で、この3つの正義(感情)のすべてを満たしたユートピア(理想郷)を実現することはできません。
僕たちは、ついついコミュニティを作っていったり、所属していくと、理想世界やユートピア、ゴール、理念を設定していくことになるので、この3つの正義を同時に実現したくなってきます。
自由、平等、共同体のすべてが完璧なユートピアが実現できたらいいなあ、、、とは誰でも思っていると思います。
自由至上主義、平等至上主義のユートピアは実現できた?
・一応、自由の理想郷であるリバタリアンだけの村は全米きっての最も住みにくい場所になりました。それはユートピアかディストピアか。
・すでに日本でも問題が起きてきていますが、「男女の違いは生殖器以外の差はない!」とするリベラルを突き詰めていくと、、、
しかし、現実問題、実現することができないから、政治、経済、共同体(階層化)運営などで困っているわけですね^^;
想像性、多様性、他者理解がないと、相手を罵倒して徹底的に否定することが常套手段に
世界中の傾向なようです。
アメリカだけでなく世界じゅうで近年、右派と左派の分断がひどく進んでいる。何か事件が起きると、かならずといっていいほど「自己責任論」と「社会の責任」という対立が起きる。保守・リベラルの対立はどこかに消え、最近では相手を罵倒して徹底的に否定することが常套手段のようになってしまった。近頃のアメリカのノンフィクション本を読んで(訳して)いると、「抑制」「思いやり」「謙虚さ」が大切だと説くものがとても多い気がする。それらの本は共通して分断された社会に必要なのは想像力、多様性、他者の理解だと訴える。(中略)
自分で誰かと同じ靴を履いてみること。
(中略)
つまりグラッドウェルは、近年の欧米社会のみならず全世界で広く話題になっている「相手を理解する」というテーマを最新作の主題に選んだといっていい。p421 トーキング・トゥ・ストレンジャーズ マルコム・グラッドウェル
最近では相手を罵倒して徹底的に否定することが常套手段のようになってしまっているようなのですが(キャンセルカルチャーは日本でも広がっている気がします)、想像力、多様性、他者理解の「相手を理解すること」は書籍を読むと分かりますが、とても複雑で、グラッドウェルがいうように思考停止=相手を罵倒して徹底的に否定することをしてしまいます。
そのためには、ビジネスの世界でよく言われますが、「天才」などの書籍で有名なマルコム・グラッドウェルによれば、
自分で誰かと同じ靴を履いてみること。
が必要みたいです。
異質なものに対してオープンマインドでいることは、とても難しいことではありますが、認知共感マップなどを使って「認知的共感」をしていくしかありません。
・同じホームレスを助けたいけれど、境遇が違うから、相手の気持ちは分からないとナムさんは言います。
・20代前半の頃段ボールハウスで寝ていた時期があったので、ちょっと共感できます。
「自由」「平等」「共同体(階層化)」「功利主義」の対立の話に戻します。
コミュニティの運営は出入り自由に。自由と平等をいくらか諦める
例えば、武術のコミュニティでは段位があります。
師範や茶帯、黒帯など段位があります。共同体の階層化です。これが「自由か」と言われると自由ではないので、自由を至上としている段位が低い人からするとそんなパターナリズム的指導が「上から目線」で「偉そう」で気に入らないと言われるかもしれません。
でも、師範からすると、指示に従わない奴はやべーやつです。
移動稽古をしている時に、「自由にしたいから」と言って稽古中に一人で飯を食っていたら練習にならないでしょう。自由がないかわりにコミュニティに所属することができるわけです。
師範の指示に従わなくなって、自由に生きるようになると学級崩壊というか、コミュニティの崩壊につながってしまいます。
コミュニティには大なり小なりのルールがあります。
そして、近代社会では、組織の階層化は自由な契約によってのみ正当化されます^^
コミュニティ運営は出入り自由がとても大事です!!
一応、コーチングだと上から目線ではなく、目線を合わせることもするので、自由が好きな方はコーチングを受けて、コミュニティにはあまり属さないそういう生き方もありかもしれません。
というように、簡単に解説しましたが、自由、平等、共同体のすべての理想を実現することはできないようです。
一応、なかだでは、リバタリアンパターナリズム(ナッジ、ノーベル経済学賞リチャードセイラーやサンスティーン)と言って、「ちょっと上から目線」だけれど、「(最大限の)選択の自由」が担保されているように動いているつもりです^^
階層化もしていませんしね~。
ということで、どのコミュニティでも属するのならば、「自由」と「平等」はいくらか諦めないといけないかと。
もちろん、入るときはメルマガに登録するとか、説明会での審査がありますが、出入りの自由があります。
っていう話をなかだ塾6前編か後編でしました!
なかだ塾6ヶ月目後編の感想
「なかだ塾6か月目後編」の感想を頂きました!
先日は、なかだ塾6カ月目後半の講義をありがとうございました。
YouTubeについて、「ついつい一般向けにやりたくなるが、見込み客に向けてしぼってやった方が良い。」という話がありましたが、実際に、恋愛系の投稿をしている方のチャンネルを見て、見込み客をしぼってないからメッセージ性が弱いのかなと感じました。
色々な試行錯誤はしていきますが、見込み客に向けて動画を撮るという意識が弱かったので、それを忘れずに今後撮影していこうと思います。
それから、「自我は半分空」という言い方は、自我が空である事と、進化論を踏まえると遺伝の影響は大きい事実を統合する言い方として、とてもしっくりきて感動していました。
また、人間関係について、問題があったら自分が変わるしかないという事を改めて心がけようと思いました。
最近、心の余裕が無いばかりに反応的になっていたことに気付けました。
そこで瞑想や、浄化などのワークに取り組んだところ、かなり心が穏やかになり、周りの人との関係も和やかな感じでとても快適です。
また、「頭の外で考える」がとても響く内容でした。
つい自分の脳力を過信して、頭の中で考えることが多かったのですが、そのせいで効率が悪くなってる時がたくさんあるかもしれないです。
頭を良くしてより良い仕事をするために、頭の中で考えるくせをつけよう、という思考をしていたのですが、それで仕事の効率が悪くなっていたりしたら本末転倒だなと気付きました。
講義後からは、良くメモを取ったり、記憶に頼るのではなくノートのメモを頼りにしているのですが、とてもサクサクとブログなどの記事が書けているように感じます!
ありがとうございました。
良かったです^^
YouTubeについて、「ついつい一般向けにやりたくなるが、見込み客に向けてしぼってやった方が良い。」という話がありましたが、実際に、恋愛系の投稿をしている方のチャンネルを見て、見込み客をしぼってないからメッセージ性が弱いのかなと感じました。
色々な試行錯誤はしていきますが、見込み客に向けて動画を撮るという意識が弱かったので、それを忘れずに今後撮影していこうと思います。
イエール大学教授の成田教授は言っちゃいけないことはだいたい正しいと言っていますが、言っちゃいけないことのギリギリを攻めるとメッセージ性やカリスマが出てきますね~。
ただ、社会性は気をつけて!
それから、「自我は半分空」という言い方は、自我が空である事と、進化論を踏まえると遺伝の影響は大きい事実を統合する言い方として、とてもしっくりきて感動していました。
ここら辺は認知科学者・進化心理学者スティーブン・ピンカーの「心は空白の石板か」やパーソナリティ心理学、エピジェネティックの研究であるように、ブログに書くと解説が長くなるので、またしますね。
また、人間関係について、問題があったら自分が変わるしかないという事を改めて心がけようと思いました。
最近、心の余裕が無いばかりに反応的になっていたことに気付けました。
そこで瞑想や、浄化などのワークに取り組んだところ、かなり心が穏やかになり、周りの人との関係も和やかな感じでとても快適です。
「縁起書き換え2020の縁起スリーフォー」の講義をしましたが、「相手は変えられない。ならば、自分が変わればいい」を実践されたみたいですね^^
心の余裕がないばかりに反応的になってしまった時は
縁起スリーフォーの「反応的になる」とは、無思慮に、無意識に行動することで、自分の思い込みや判断に視界を狭められて、感情的に動き、無意識的に反応してしまって、関係がこじれることを言いました。
僕はイラッとすることがほとんどないのですが、イラッとする場合は、身体に余裕がなく、相手側ではなく、自分側に問題があることがほとんどです。
普段から、ボディスキャン瞑想や運動などで、ストレスを発散する手段を用意しておくことをオススメします!!!
最近は食事中にスマホをイジったり、会話中にスマホをイジる大人を凄くみます。これって集中できていないディスコネクトなんですよね~。
まさに、ディスコネクトの方が何て多かったか、、、。(例えば、スマホやSNSにマインドをハックされてしまっているので、仕方がないですよね。)
また、「頭の外で考える」がとても響く内容でした。
つい自分の脳力を過信して、頭の中で考えることが多かったのですが、そのせいで効率が悪くなってる時がたくさんあるかもしれないです。
頭を良くしてより良い仕事をするために、頭の中で考えるくせをつけよう、という思考をしていたのですが、それで仕事の効率が悪くなっていたりしたら本末転倒だなと気付きました。
講義後からは、良くメモを取ったり、記憶に頼るのではなくノートのメモを頼りにしているのですが、とてもサクサクとブログなどの記事が書けているように感じます!
ありがとうございました。
身体を使う、環境を変える、書き出す、仲間と取り組むと記憶力が上がり、生産性が高まり、思考力が深まります。
・2022年8月30日に発売!内受容感覚についてガッツリ書かれていてビックリしました。
頭の外で考えていきましょう!!!
脳の入出力チャンネルのモーダルチャンネルは5感+言語だけじゃない!?
ちなみに、なかだ塾2は「脳の入出力チャンネルのモーダルチャンネルは5感+言語だけじゃない!?」から始めたいと思っています^^
【2016年から配信!】10日間で学べる初心者でもできる認知科学に基づく気功教室とは?
原宿・北参道・新宿・渋谷・恵比寿・表参道・池袋・六本木・東京・世田谷などからお越しいただいています。
●中田真広実績 はじめまして、中田真広と申します。 2012年から開催しているセミナーには、 台湾、東京、大阪、広島、福岡、北海道から沖縄まで、全国からお越しいただいております。 ヒーラー養成講座では、気功がはじめてわかった方や、サラリーマンを辞めて、独立起業し、サラリーマンの年収を超えた方や、ガンが改善した方や腰痛が改善された方やひきこもりが家を出た方や小顔になった方など多数。 コーチングやコンサルでは、現状の外側のゴールを設定されて、会社を設立された方や起業された方や有料セッションでお客様がいらした方やブログ記事を2年以上書き続けられている方やピアノのコンクールで久しぶりに1位を取り県知事賞賞金50万円を貰った方などが多数。 パーソナルトレーニングでは、はじめて腹筋下部が分かったり、三角筋などの筋肉が意識できた方が多数。2019年ラスベガスでミスターオリンピア観覧。2019年ベニスのゴールドジム1号店に行く。 お客様の感想600件を突破。 バーチャル講座100本突破。 ブログ記事3000記事突破。 起業して3年目で会社を設立と同時に年商1000万円を突破。2000万円も!(現8年目) 書籍5冊出版、全巻Amazon起業、成功哲学、美容、ダイエットランキング1位を獲得。 認知科学に基づく気功、コーチング。ビジネス、筋トレの著者であり、プロコーチ、経営コンサル、ヒーラー、トレーナー、セミナー講師をしています。 株式会社なかだ 代表取締役 中田真広