黄昏アウトフォーカス・overlapに続けてDLした残像スローモーション。
overlapの巻末には、真央の映画部の友人・市川義一の話が掲載されている。それからの、本作。
緑ヶ丘高校は、有名な映画監督や俳優も輩出しているという設定で、演劇部だけじゃなく映画部の活動も盛んである。現3年生はチームワークがよく独特の雰囲気をもち、一人一人が力量あって個性的。全員まとまればなんだか華やか。その彼らをまとめているのが3年の菊地原 仁。監督脚本主演を全部やると言えば目立ちたがりのワンマンに見えるが、実は細やかな気配りで、取り残しなく全員で映画製作をすることをモットーにしている。
対する2年の市川義一は、映画バカで、3年に対しても物怖じせずにずけずけ意見し、基本タメグチである。それは映画を愛すればこその、ややもすると無礼なふるまいなのだが、さすが文化系の部活、だからといって体育会系のように市川が愛のムチでのされる(?)ことはない。
市川は特に菊地原に対し対抗意識を燃やしているように見え、恒例の学内映画対決で、3年生制作のSF映画に対抗し2年生制作のBL映画を作る。腐男子の市川が脚本と監督で、その主演が黄昏アウトフォーカスの大友寿、撮影が土屋真央だ。
そして市川は緑ヶ丘高校に進学するため遠方からきて祖父の家に暮らしていたのだが、祖父が入院治療することになったため、一時的な入寮を申請して許可される。その同室者というのが、なんと菊地原だった。同室でうまくやれるか危ぶむ菊地原だが、意外に市川は映画論以外になると、普通におとなしい子だった。(^ー^)それにこの二人は、数年前既に出会っていて、実はそのころからの因縁があるのだった。
さて、寮の同室とは・・・。(^^;)(^^;)
いかにもなパターンだけど。
同室だから恋になるのか、それだけお互いに引力が強かったから同室になっちゃうのか。
やがてこの二人もカップルになったのだった。仁が4月2日生まれで牡牛座というのは牡羊座の間違いだと思う。4月が実は5月の間違いかもしれないけど、仁の性格からは4月のほうが合っていそうだな。
「BL塾」の対談者のどちらかが、「黒髪メガネ受け」にこだわっていたけど、まさに市川義一はそのもの。(^▽^)仁と市川の二人が恋人同士になってから、校内を腰が痛そうにしながらひょこひょこと市川が歩いているのを、真央がもしやと思ったのか赤い顔をしてみているコマに受けてしまった。( ̄▽ ̄;)
学園もの・寮生活・何かみんなで力を合わせて作るお話・成長する少年等。黄昏アウトフォーカスの3作品は、それらが私の趣味にぴったり合った作品群だった。